残念なゴブリンは今日も世界に死に戻る

長谷川くおん

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18.うちの主人は残念です

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「うわっ! なんだこれ、すっごく美味しい!」

 焼き立てフカフカのパンにかぶりつくや否や、美少年タラバが満面の笑みで幸せな声を上げた。
 あまりの美味しさに感動が止まらないーーとばかりに、その瞳を潤ませる。
 確かに、さっきまでのカチカチに乾いた粗末なパンに比べれば、その美味しさは段違いなんだけど…… でも普通。もちろん不味くはないんだけれど、そこまで美味しいわけでもない。普通のパン。むしろ、素朴すぎるパン。

「こんなの作り出せるなんて! やっぱりスコティッシュフォールド様は神様みたいな人ですね!」
「褒めすぎ! てか、その名前で呼ばないで! あと、様はやめて様は!」

 何度言ってもなかなかやめてくれないタラバに、私は本日何度めかの叱責を繰り返す。

 ここは大都市パルバスにある普通の宿。
 数年間監禁されたエルバルグ辺境伯の屋敷からは、馬車でおよそ30分。この国の宿としてはごくごく一般的なランクらしい。
 タラバ曰く、ここの主人はこの辺のまとめ役らしく、色んなところに顔が効くんだとかーー
 宿に着いたのは、一般的な朝食の時間を少し過ぎた頃だった。
 昨夜遅くにエルバルグ邸消失事件が判明してからというもの街道が大変な騒ぎで、夜明け前に小屋を元に戻し、畑道を徒歩でコッソリと進んだ私達に気づくものは皆無だった。
 宿に着くなり、主人に提示を求められたのは例のギルドカードである。
 タラバの指示通り、昨夜のうちに『銀の匙』で改竄しておいたのが功を奏し、フードを目深に被った幼児体型ゴブリンと奴隷の美少年の組み合わせも、怪しまれる事はなかったーーというわけにはもちろんいかなかった。

「えーと、そちらのミケ……さんはEランクの冒険者? 奴隷持ちなのにかい?」
「そうだが? なんか文句があるのか?」

 タラバの指示通り、横柄な雇い主を演じる私。モデルは前世でパワハラ三昧だったクソ上司。
 私の横柄な態度に、怪訝に眉を潜める宿屋のご主人。
 うーん、ガチムチマッチョな分、威圧感が半端ない。今すぐ逃げ出したい!

「実は…… ミケ様は王都のとある商家の3男様でして、レザレス下級学園のギルドコースを去年卒業されて晴れて冒険者になられたんですが……その……」

 そのまま宿屋の主人にそっと近づき、耳元で囁き始めるタラバ。

「家柄はそこそこなのですが、ご本人はあまり優秀な方では無くて…… そこで今年のエルバルグ辺境伯様の特別討伐で何かしらの功績を挙げれば箔がつくのではないかとーー」
「んん~!」
「私がお供をしておりますのも、私のような供がいれば、噂の辺境伯様も多少興味を持ってくださるのでは? と、主人が申しましてーー」
「あ~……」
「というわけで、3日ほど前にお屋敷を訪ねたのですがーー」
「なんだって?」
「似たようなことを考える輩が、それはもう大勢――」
「ハッハッハッハ! そりゃそうだろうな」
「そこで素直に帰路に着けばよかったのですが……その……ミケ様はなんと言いますか……」
「ハハハ、つまりアレだな? 大店のバカボンによくあるアレか?」
「ええ、まぁ……そういうわけでして…… それで門前でひと騒動起こしたものですから、辺境伯様の不興を買いまして……」
「なるほど! それであの姿に……? クククッ」

 何やら宿屋の主人が、チラチラと私を見てはこらえきれない笑いに顔を歪ませる。
 マッチョのくせに可愛らしい笑い方するんじゃねぇ。あぁ、ものすごく見下されてる!
 作戦とはいえ……グヌヌ、なんという役回り。

「なんでも新作のゴブリン仕様の特殊魔法だそうで、今回は顔だけで無く体付きまで変化させるとーー」
「ほー、そいつはすごいな! さすがは辺境伯様だ」
「ええ、凄すぎてこのまま前の宿に戻るに戻れず、なんとか武功を挙げると暴走するミケ様に付き合ってたら、なんと丸2日も『常闇の森』の入り口付近を彷徨さまよいまして、命からがら今日ようやく街まで……」
「そいつは難儀だったなぁ~。それで2人揃ってそんななりなわけか……」

 私とタラバの今の格好は、折角作った真新しい服をワザと泥で汚した特別仕様。もちろん、タラバの指示。
 ちなみにミギエさんは肩掛けのくたびれたバッグの中。多分寝てるな……

「おめぇも奴隷の身分とはいえ、アレのお守りじゃ大変だなぁ。同情するぜ」
「恐れ入ります。そこでその……魔法が解けるまで10日ほどこちらでお世話になりたいのですがーー」
「ああ、もちろんいいぜ! 魔物ならお断りだが、見た目はどうあれ、あんなに人間らしい人間も珍しいってもんだ」

「この役回り、やっぱりふに落ちない」とボソボソ恨み節を繰り返す私を見て、宿屋の主人が苦笑した。

 その後、主人に10日分の宿賃として金貨1枚を払いーー通常の3倍だが、ゴブリン事情を根回ししてもらうために袖の下をはずんだ――当てがわれたのは、小さめのベッドが2つだけの簡素な部屋だった。
 これでも特別室らしい。本当か?

 ――というわけで、今は監禁部屋にあった小さめのテーブルと研究室の椅子を出して、宿で出している簡単な朝食――乾いたパンと野菜スープ4人前――で今後の作戦会議を兼ねた食事中なわけなのだが……
 乾いたパンといい野菜のスープといい、この世界の食事は口に合わないことこの上ない。
 大体なんだね? このスープは! 野菜のスープとは名ばかりで、ただその辺の野菜を丸のまま皮も剥かずにお湯にドボンして、煮ただけのシロモノ。硬い、苦い、味がしない、むしろただの泥臭いぬるま湯!
 そのあまりの不味さに、思わず『銀の匙』先生を召喚してしまった。
 押収した中にあった岩塩を『銀の匙』で作った下ろし金で粒状にし、適量と共に【不味い野菜のごった煮】を【普通の野菜スープ】へと変換する。
 うん、いい香り。普通に美味しい。さすが荒川先生!
 まぁ、やたらスキルに頼るのはどうかなとも思うのだが……反省はしていない。
 食は生きる糧! 経験値の節約なんて、何それ美味しいの? 私は美食家――ただの食いしん坊――なのだ。それは前世から変わることのないある意味生きがい。死んでも美味しいもの食べたいの!

「うわっ! 何ですか? このスープ! こんなに美味しいスープを飲んだのは、生まれて初めてです! 本当にスコテーー」
「――ストップ! もういい、わかったから…… その感動は十分伝わったから。ありがとう。それと私の名前はーー」
「――ミケ様! そうでした。すみません。僕が言い出した事なのに……」

 シュンとして項垂れたタラバだが、その手は休むことなく口にスープを運んでいる。
 こいつ案外図太いな……

「でも本当に……こんな美味しいものが食べられるなら、誰だって喜んでミケ様の下僕になりますよ。まぁ、僕はすでに奴隷ですけどね」
「この程度でいいんだったら、すっごく助かるわ。安い奴隷で……」

 昨夜から何度注意してもスコティッシュフォールド様呼びを止めようとしないタラバに、多少の嫌味を込めた適当な返事を返した。

「この程度? ――ということは、まさかもっと美味しいものを作り出すことができるんですか?」

 嫌味のつもりが、不発。残念。いつかギャフンと言わせてやる。

「まぁ、材料と経験値さえあれば……」

 その返答に、タラバ少年の美しすぎる白金色の瞳が輝いた。
 ――だけでなく、隣で黙々と2人分の食事をしていたミギエさんの付いていないはずの目まで輝いた気がするのは、気づかなかったことにしておきたい。

「てことは、まずやるべきは材料の仕入れですかね……」
「あっ、あっ」

 フカフカのパンにかぶりつく食いしん坊の2人が、この先の予定変更に大きくうなずき合った。



 どうやらこの世界の料理は、素材をそのまま焼くか煮るかしかないらしい。
 皮を剥く習慣もなく、食べやすいように小さく切るということも庶民は滅多にしないという。
 硬いパンに野菜のごった煮、そしてただ焼いただけの家畜か獣か魔物の肉がワンセットで1日2食、朝と夜。

「何それ、無理」

 タラバの説明に、とりあえず拒否が口をついて出る。

「もちろん貴族の方々は、もっといいものを食べてらっしゃいますよ?」

 と返されて眉をしかめた。
 そう……? 昨夜収納した貴族料理も、一見豪華を装ってたけど、製法はあまり変わらなかったように思えるけど?
 何より、こちらの料理には味がない! 調味料という概念が欠落してるのだ。
 素材の味と言えばそうなのだが、それを引き立てる努力を一切していない。腹に溜まればなんでもいい感があり過ぎる。
 ほんの少し塩を足しただけの粗末な料理に、タラバがあれほど感動した理由も頷ける。
 なんという世界に生まれてしまったのか…… 元日本人の私には耐えられない苦痛……
 私はこの世界に転生して、初めて心から嘆いた。100万回殺されるより、料理レベルの低過ぎることが悲しくて仕方ない。
 ギブミー、マイ醤油!

 食事を終えた私達は、昼過ぎまでそのまま宿にて休息を取ることにした。
 ゴブリンモドキの私は全く睡眠欲が無いのだが、タラバ少年は天才とはいえ普通の人間。
 さすがに昨日からの怒涛の展開に疲労はピークに達しているらしく、食事後謝罪しながらもスヤスヤと眠りについた。
 その寝顔がまた美しくて、思わず某事務所に履歴書を勝手に送る親族女性の気持ちになった。契約金は山分けにしてあげるわ。

「さてと…… ところでミギエさん、お風呂入りたくない?」

 思えば転生から数年、お風呂に入った記憶はない。
 その事に気づいてしまったが最後、ひどく汚れているわけではないはずなのに、臭いや汚れが気になって仕方ないのだ。
 私はフロントへと出向き、常連らしき連中と談笑していた主人に風呂のありかを尋ねた。

「あん? なんだそれ? そんなものはこの街にはねーよ」

 ただでさえ印象の悪い私が、風呂などという贅沢なものを頼んだせいか、一気にその顔色が曇った。

「な、ないなら、シャワー…… いや、湯あみでもいいぞ? と、とにかくこの身体の汚れを落としたいのだ」

 主人の不機嫌オーラに、多少ひよりつつもなんとか要求を伝える。

「あー、まぁ、仕方ねーな」

 そう言ってニヤリと笑った主人がくれたのは、小さな木桶に入った水とボロ布一枚だったーー

「く、屈辱……」

 あの笑顔に「え、あるの?」と期待した私がバカだった……
 アイツ、本気で私のことをバカにしている。どこぞのバカボンだと1ミリも疑ってない!
 願ってもない状況ではあるのだが、態度が露骨すぎてメンタルがツライ。さっきのでHPが1減ってた……

「こうなったら、自らの手で湯あみ用のお湯をうみだしてやる!」

 私は取り敢えずそれなりの量の水を用意すべく、大きめの木桶を取り出し床に置いた。
 そして『銀の匙』を発動し、目の前の空気に照準を合わせる。
 そう、水=H2O つまり酸素と水素。どちらも空気中に含まれる。
 ふふふ、やべー、天才だぜ。

「『銀の匙』発動!」

 得意気にわざわざ詠唱した。水を選択し、錬成開始――するや否や、目の前の空気……というか酸素というか何かがゴッソリと無くなり呼吸困難と小爆発に見舞われた。
 慌ててスキルを解除する。
 そして錬成された水は、ほんの一滴――

「………………」

 この日、私は初めて自分のバカのせいで死にかけた……


 その後、ミギエさんに大目玉を喰らい、昨夜収納した中に含まれていたエルバルグ辺境伯邸の台所用水瓶から水を拝借し、改めてお湯を錬成――無事湯あみを果たした。
 ちなみに、ミギエさんと一緒に入って丁寧に背中? を流させてもらったのは言うまでもない。

 湯あみ後、タイミングよく目を覚ましたタラバに綺麗になった姿と服を自慢したのだがーー

「手持ちの服も無いはずなのに、そんなに小ギレイになっていては不自然ですよ?」

 ――と、ごもっともな注意を受け、折角洗った身体に再び泥まみれの衣服を着込んだ。

 そしていよいよ、初めての異世界街へと繰り出すべく、各々気を引き締め直し宿の外へと歩み出した。
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