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第1章
16話 エルムについて
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部屋に戻るとベットで横になり、エリーの居る空間へ行った。
「エリーいくつか聞きたい事があるんだけど」
「私に答えられる事でしたらどうぞ」
エリーはいつも通り歯車の空間にいた。
「まずはありがとう。あの時エリーが話し掛けて来なかったらあのまま岩に押し潰されていたよ」
「いえ、この機体に傷が付くのは私の本意ではありませんので」
「なるほどね、それじゃあ1つ目の質問、あの時体を動かしたのってエリー?」
僕が起きている状態でエリーが話し掛けられるのはそう言うものだとして、これだけはまず聞いておきたかった。
「そうです。外からでしか直せない場所があれば私が操作しなければいけませんから」
それもそうか。
僕に言われても直せる自信は無い。
「そうか、じゃあ2つ目。ゴーレムと戦っていた時に、魔力の消費量が多いはずの強化を使ったけど思っていたよりも魔力を消費してないんだ。その理由って知ってる?」
罠を探す時に魔力感知を使った時はいつも通りすぐにお腹が空いた。
なのに戦闘後はあまりお腹が空かなかった。
僕の常識からすると魔力消費量が多い魔術を使った為、戦闘後は倒れるほどの空腹に襲われると思っていたがそうはならなかった。
「宿主様は生き物にはその肉体によって、効率良く使える魔術が異なるというのはご存知ですか?」
「え?そんなのがあるの?」
魔術を大きく分けるとホーリーアローなどの属性魔術、強化などの身体魔術、魔力感知などの無属性魔術の3つに別れる事は知っていたけど、それは初耳だ。
「はい。例えばエルフですと属性を操る属性魔術が効率が良く、身体強化の魔術が効率が悪いとなっています。このエルムにとっては身体強化の魔術が効率良く使える魔術だった為、魔力をあまり使わずに済んだと言う事です」
この後、他の種族についても教えてくれたが、その中で人間だけはそういう効率が良くなったり、悪くなったりする事は無いらしい。
「そうだったんだ・・・それじゃあエルムの体で効率が悪い魔術ってなに?」
「ファイアーボールとかの属性魔術ですね」
「あーだからあの時、魔力が一気に無くなったのか」
僕は最初にゾンビと出会った時の事を思い出していた。
その話が本当なら僕の戦い方を変える必要がありそうだ。
「えーと、なんで初めに言ってくれなかったの?」
これを知っていれば空腹に悩まされる事も少なくなったと思うんだけど。
「聞かれませんでしたので」
うん。知らない事は質問できないからね。
エリーはピンチになれば助けてくれるけど、基本的に聞かれなかった事は教えないスタイルなんだね。
そんな気はしてたけど。
「他に何かエルムについて僕に伝えていない事とかってある?」
「答えられません」
聞いても教えてくれない事が多いけど。
「まぁいいや。また危なくなったら助けてね」
「了解しました。ですが私が助けられるのは1日1回ですので、危険には近付かないで下さい」
制限が決められているという事は何か制約でもあるのだろうか。
「何で1日1回なのかって」
「答えられません」
「うん。そう答えるだろうなって思ってた」
この後、エリーにもう朝だと言われたので起きる事にした。
いつも通り宿の食堂で朝食を食べていると。
「明日出発する事になった」
起きてきたタツヤにそう告げられた。
話を聞いてみるとタツヤが町を移動したいのを知っていたバラオンさんが、目的の町バルベルへ行く商人の護衛依頼を勧めてきて、それを受ける事になったらしい。
護衛依頼は町を移動する為、ブロンズランク以上の冒険者しか受けられない依頼だ。
タイミングが良いのに加えて、依頼主の商人というのがダミアンさんだったので迷う事なく受けたと、タツヤが言っていた。
運命さんにはいつも驚かされます。
「エリーいくつか聞きたい事があるんだけど」
「私に答えられる事でしたらどうぞ」
エリーはいつも通り歯車の空間にいた。
「まずはありがとう。あの時エリーが話し掛けて来なかったらあのまま岩に押し潰されていたよ」
「いえ、この機体に傷が付くのは私の本意ではありませんので」
「なるほどね、それじゃあ1つ目の質問、あの時体を動かしたのってエリー?」
僕が起きている状態でエリーが話し掛けられるのはそう言うものだとして、これだけはまず聞いておきたかった。
「そうです。外からでしか直せない場所があれば私が操作しなければいけませんから」
それもそうか。
僕に言われても直せる自信は無い。
「そうか、じゃあ2つ目。ゴーレムと戦っていた時に、魔力の消費量が多いはずの強化を使ったけど思っていたよりも魔力を消費してないんだ。その理由って知ってる?」
罠を探す時に魔力感知を使った時はいつも通りすぐにお腹が空いた。
なのに戦闘後はあまりお腹が空かなかった。
僕の常識からすると魔力消費量が多い魔術を使った為、戦闘後は倒れるほどの空腹に襲われると思っていたがそうはならなかった。
「宿主様は生き物にはその肉体によって、効率良く使える魔術が異なるというのはご存知ですか?」
「え?そんなのがあるの?」
魔術を大きく分けるとホーリーアローなどの属性魔術、強化などの身体魔術、魔力感知などの無属性魔術の3つに別れる事は知っていたけど、それは初耳だ。
「はい。例えばエルフですと属性を操る属性魔術が効率が良く、身体強化の魔術が効率が悪いとなっています。このエルムにとっては身体強化の魔術が効率良く使える魔術だった為、魔力をあまり使わずに済んだと言う事です」
この後、他の種族についても教えてくれたが、その中で人間だけはそういう効率が良くなったり、悪くなったりする事は無いらしい。
「そうだったんだ・・・それじゃあエルムの体で効率が悪い魔術ってなに?」
「ファイアーボールとかの属性魔術ですね」
「あーだからあの時、魔力が一気に無くなったのか」
僕は最初にゾンビと出会った時の事を思い出していた。
その話が本当なら僕の戦い方を変える必要がありそうだ。
「えーと、なんで初めに言ってくれなかったの?」
これを知っていれば空腹に悩まされる事も少なくなったと思うんだけど。
「聞かれませんでしたので」
うん。知らない事は質問できないからね。
エリーはピンチになれば助けてくれるけど、基本的に聞かれなかった事は教えないスタイルなんだね。
そんな気はしてたけど。
「他に何かエルムについて僕に伝えていない事とかってある?」
「答えられません」
聞いても教えてくれない事が多いけど。
「まぁいいや。また危なくなったら助けてね」
「了解しました。ですが私が助けられるのは1日1回ですので、危険には近付かないで下さい」
制限が決められているという事は何か制約でもあるのだろうか。
「何で1日1回なのかって」
「答えられません」
「うん。そう答えるだろうなって思ってた」
この後、エリーにもう朝だと言われたので起きる事にした。
いつも通り宿の食堂で朝食を食べていると。
「明日出発する事になった」
起きてきたタツヤにそう告げられた。
話を聞いてみるとタツヤが町を移動したいのを知っていたバラオンさんが、目的の町バルベルへ行く商人の護衛依頼を勧めてきて、それを受ける事になったらしい。
護衛依頼は町を移動する為、ブロンズランク以上の冒険者しか受けられない依頼だ。
タイミングが良いのに加えて、依頼主の商人というのがダミアンさんだったので迷う事なく受けたと、タツヤが言っていた。
運命さんにはいつも驚かされます。
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