むだな話

酔生虫

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アスファルト

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喉が乾いて、イヤホンに手を伸ばした。
口も、耳も、寂しいらしい。
卒業式の日、もう一生会わない前提で会話してたのを思い出した。もう交わらないよね、元気でねって言われていた気がする。
はっきりと、学生生活が過去になってしまったこと、線引きして、あやふやになって、過去は夢になるんだなあと思っちまった!
アスファルトに桜の花びらが落ちるじゃないですか。それって、削れるのかな、アスファルトに溶けていくのかな。
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