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第4話 仕事とカノジョ
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遥は猛烈にムカついていた。
カップルになって2週間。未だに2人の呼び方が
定まらず、先輩と横山って呼び合う関係である
ことに。
「あの先輩。いい加減名前で呼んでくださいよ!!」
遥が拓海に向かって話すと拓海は読んでいた本を
下におろした。
「そういうけどお前だって先輩呼びじゃないか。自分は良いのか。俺はいつでも下の名前で呼ぶぞ。呼ばないけど。」
「なんなんですか!!もう!!」
拓海は遥に笑いながらちょっかいをかけた。
あれから2週間。遥の希望で同棲することに
なった2人。まだ2人の中でぎこちなさが
ひしひしと伝わってくるのであった。
「もう怒った。私今日からあなたのこと拓海
って呼びますから、先輩も私の事遥って呼んで
下さいね。いいね?拓海。」
「勝手にしろ。」
「なんで素っ気ないの?拓海~」
「うるさい。分かったから。……るか…」
拓海が小さく遥と言ったが、遥は意地悪な顔を
浮かべた。
「何言ってるか聞こえないよ~。」
「分かったよ。遥」
拓海が名前呼びすると遥は顔を真っ赤にして毛布にくるまった。
「おい、お前から言ってそれはずるいだろ。
恥ずかしがり屋さんか。」
拓海は少しクスッと笑ってからまた読書に
戻った。
3ヶ月後
結婚相談所待合室
「なんか柊さん、表情明るくなりました?」
山本が拓海に笑顔で話した。
「あ~まぁプライベートで色々あったんで…」
拓海は少し照れくさくも嬉しい気持ちで
いっぱいになった。
「僕プライベートは全然ダメで、こんな僕でも
良いって言ってくれる人がいたんです。山本さんも、いい人必ず見つかりますよ。」
拓海は山本との面会を終えると、拓海宛てに
林から無線が入った。
「至急社長室へ来い。」
拓海が社長室へ向かうとそこには社長の松本と林の姿があった。
「お待たせしました。柊です。」
拓海は社長の方へお辞儀をした。
顔を上げ社長を見ると、社長の顔は中々険しい
ものだった。
「君、なんで呼ばれたか分かってる?」
社長が重苦しい空気の中で声を発した。
「最近君の営業成績がめっきり減ってるという
話を聞いてね。自社ナンバーワンだった君が
日に日に業績が下がっているじゃないか。
最近君は部署内の子と付き合い始めたって聞いたよ。甘ったれてるんじゃないか?このまま業績が下がるようなら、君を別の場所へ転勤させよう
という案もあるんだ。……君には期待してるんだ。私をこれ以上失望させないでくれ。」
社長は拓海の側に寄り耳の近くで呟いた。
「僕は社長の業績集めの為にやっているわけじゃありません。1人1人のお客様の幸せを願って自分は仕事をしてます。それは今も前も変わってません。しかもこの件と遥は関係ありません。
俺は仕事とプライベートは割り切ってるので。
……失礼します。」
拓海はそれだけ言うと、社長室を後にした。
「そういえばさ、最近山本さんがいい感じで…」
「ねぇ拓海?」
拓海が1人で夢中に話してると遥はそれを制止させた。
「今日社長室に呼ばれたらしいじゃん。大丈夫なの?」
「…え?なんの事だよ。俺が問題起こしたのか
って?」
遥が心配しているのを見て拓海は少しとぼけたフリをした。
「とぼけちゃダメだよ!!」
拓海がふざけると、遥はいつになく大声に喋った。
「…バレちゃったか…今日、社長に呼ばれた。
遥も最近俺が成績下がってるの知ってるだろ?
まぁ今のままじゃ俺は左遷だってさ…
やっぱり心のどこかで浮かれてる自分がいるん
だと思う。でも、遥がそれを気にする必要なんてないしこれは俺自身の問題だから。何も心配
しなくていいから。」
拓海はそう言いながら遥の頭をポンポンしながら言った。
それから拓海にも徐々に焦りが見えてくるようになった。連日終電前まで残り朝早くに出社する
ようになった。これも全部今までと何も変わらない日常を過ごすためだった。
それは遥にも重く伝わっていった。
「ねぇ拓海!!いい加減休んで!!」
日に日にくまが濃くなっていく拓海を必死に
止めようと、その日は拓海を家から出そうとしなかった。
「このままじゃ…過労死しちゃうよ…!!1人になりたくないって言ってたのに私より先に拓海が
死んじゃったら私どうしたらいいの!?」
「今は我慢してくれ!!俺はお前と変わらない日々を過ごしていたい!!でも…今はこれしかないんだ!!俺は元気だから!!」
拓海はそれを言うと遥を突き放すと職場に向かった。遥はこの日嫌な予感が自分を襲った。
…このまま拓海が家に帰ってこなかったら?…
そんな中ある1件の着信が遥の携帯を揺らした。
「…もしもし。」
「横山遥さんですか?柊拓海さんが道端で倒れてる所を搬送してきたのですが…」
その後、救急隊員が何を言っていたのか覚えていない。意識が朦朧としている中急いで病院へ向かった。
遥が病院に到着すると拓海の母が座っていた。
「遥さん来てくれてありがとうね。今は十分な休息が必要だから私も部屋に入れないの。…昔から無理をしたらすぐ壊れちゃうタイプでね、遥さんっていう守る相手が出来たからまた無理しちゃったのかな?って…」
遥はそれを聞くと涙が溢れた。
拓海に大切にしてもらっている感謝と自分のせいで拓海が倒れた罪悪感が混ざった涙だった。
「遥さん泣かないで…あなたには感謝しかないの。もう1度拓海に前を向かせてくれたのは
全てあなたのお陰なんだから自分を責めないで…」
4時間後
遥と母がウトウトしていると、看護師が声を
かけに来た。
「柊拓海さんが少しずつ意識を取り戻して来たので会いますか?」
2人はドキドキしながら部屋に入ると本を読んでいる拓海の姿がみえた。
「あ、母さんと遥じゃん。」
拓海は笑顔で言うと遥は泣きながら拓海のところに駆け寄り抱きしめた。
「拓海のバカ!!どれだけ心配したと思ってるの…!!良かった!!何にもなくて…」
拓海は遥の頭を無言で撫でた。
「部長!!お話があります!!社長室に来てください!!」
遥は1人で社長室へ乗り込んだ。
「あなた達のせいで拓海は倒れたんです!!
おかしいでしょ?左遷の話白紙にして下さい!!」
遥は社長の机を叩いて訴えた。
「君のせいで柊くんは業績が下がったんだ。
原因は君にあると言っても過言じゃない。
私にとってアドバイザー同士のカップルなんて
仕事に支障をきたすだけだ。」
社長がそれを言い切ると、遥は拳の握りしめた。
「ハッキリ言わせてもらいます。あなたみたいな人がいるからこの会社はダメになる!!付き合わないと分からないことだってあるんです!!触れ合って肌で感じ合う。これがカップルじゃないんですか?拓海は私の為、会社の為に尽くした。でもあなた達は使えなくなったらゴミのように捨てる、最低で最悪なゴミクズ野郎です!!私はあなた達を許さない…それでは。」
遥はそれを言うと社長室を後にした。
後日
「横山くん。君を社長恐喝をした疑いで
今日限りで君には辞めてもらう。」
林が遥を呼び出し紙を渡した。
遥はそれを貰うとビリビリに破り捨て、宙に投げた。
「こんな会社こっちから願い下げです。今までお世話になりました。」
「え、?会社辞めたのか?」
拓海が目を大きくして聞き返した。
「うん。社長に拓海のことでキレたら恐喝だ!!
みたいなこと言われてクビになっちゃった。」
遥は申し訳なさそうに喋った。
「遥、ごめんな。お前にこんな思いしかさせてあげられなくて…」
拓海がうつむくと、遥が拓海の顔を上げさせ
口元にキスをした。
「私は拓海と生きていくって決めた時から
覚悟は決めてたから大丈夫。また新しい
スタートだね。」
遥は笑顔で答えると拓海を抱きしめもう一度
キスをした。
~俺はキミと新しい道を生きていく。
平坦な道じゃなくてもいい。
キミが隣にいれば…
第4話 仕事とカノジョ
[完]
最終話は4月29日公開
カップルになって2週間。未だに2人の呼び方が
定まらず、先輩と横山って呼び合う関係である
ことに。
「あの先輩。いい加減名前で呼んでくださいよ!!」
遥が拓海に向かって話すと拓海は読んでいた本を
下におろした。
「そういうけどお前だって先輩呼びじゃないか。自分は良いのか。俺はいつでも下の名前で呼ぶぞ。呼ばないけど。」
「なんなんですか!!もう!!」
拓海は遥に笑いながらちょっかいをかけた。
あれから2週間。遥の希望で同棲することに
なった2人。まだ2人の中でぎこちなさが
ひしひしと伝わってくるのであった。
「もう怒った。私今日からあなたのこと拓海
って呼びますから、先輩も私の事遥って呼んで
下さいね。いいね?拓海。」
「勝手にしろ。」
「なんで素っ気ないの?拓海~」
「うるさい。分かったから。……るか…」
拓海が小さく遥と言ったが、遥は意地悪な顔を
浮かべた。
「何言ってるか聞こえないよ~。」
「分かったよ。遥」
拓海が名前呼びすると遥は顔を真っ赤にして毛布にくるまった。
「おい、お前から言ってそれはずるいだろ。
恥ずかしがり屋さんか。」
拓海は少しクスッと笑ってからまた読書に
戻った。
3ヶ月後
結婚相談所待合室
「なんか柊さん、表情明るくなりました?」
山本が拓海に笑顔で話した。
「あ~まぁプライベートで色々あったんで…」
拓海は少し照れくさくも嬉しい気持ちで
いっぱいになった。
「僕プライベートは全然ダメで、こんな僕でも
良いって言ってくれる人がいたんです。山本さんも、いい人必ず見つかりますよ。」
拓海は山本との面会を終えると、拓海宛てに
林から無線が入った。
「至急社長室へ来い。」
拓海が社長室へ向かうとそこには社長の松本と林の姿があった。
「お待たせしました。柊です。」
拓海は社長の方へお辞儀をした。
顔を上げ社長を見ると、社長の顔は中々険しい
ものだった。
「君、なんで呼ばれたか分かってる?」
社長が重苦しい空気の中で声を発した。
「最近君の営業成績がめっきり減ってるという
話を聞いてね。自社ナンバーワンだった君が
日に日に業績が下がっているじゃないか。
最近君は部署内の子と付き合い始めたって聞いたよ。甘ったれてるんじゃないか?このまま業績が下がるようなら、君を別の場所へ転勤させよう
という案もあるんだ。……君には期待してるんだ。私をこれ以上失望させないでくれ。」
社長は拓海の側に寄り耳の近くで呟いた。
「僕は社長の業績集めの為にやっているわけじゃありません。1人1人のお客様の幸せを願って自分は仕事をしてます。それは今も前も変わってません。しかもこの件と遥は関係ありません。
俺は仕事とプライベートは割り切ってるので。
……失礼します。」
拓海はそれだけ言うと、社長室を後にした。
「そういえばさ、最近山本さんがいい感じで…」
「ねぇ拓海?」
拓海が1人で夢中に話してると遥はそれを制止させた。
「今日社長室に呼ばれたらしいじゃん。大丈夫なの?」
「…え?なんの事だよ。俺が問題起こしたのか
って?」
遥が心配しているのを見て拓海は少しとぼけたフリをした。
「とぼけちゃダメだよ!!」
拓海がふざけると、遥はいつになく大声に喋った。
「…バレちゃったか…今日、社長に呼ばれた。
遥も最近俺が成績下がってるの知ってるだろ?
まぁ今のままじゃ俺は左遷だってさ…
やっぱり心のどこかで浮かれてる自分がいるん
だと思う。でも、遥がそれを気にする必要なんてないしこれは俺自身の問題だから。何も心配
しなくていいから。」
拓海はそう言いながら遥の頭をポンポンしながら言った。
それから拓海にも徐々に焦りが見えてくるようになった。連日終電前まで残り朝早くに出社する
ようになった。これも全部今までと何も変わらない日常を過ごすためだった。
それは遥にも重く伝わっていった。
「ねぇ拓海!!いい加減休んで!!」
日に日にくまが濃くなっていく拓海を必死に
止めようと、その日は拓海を家から出そうとしなかった。
「このままじゃ…過労死しちゃうよ…!!1人になりたくないって言ってたのに私より先に拓海が
死んじゃったら私どうしたらいいの!?」
「今は我慢してくれ!!俺はお前と変わらない日々を過ごしていたい!!でも…今はこれしかないんだ!!俺は元気だから!!」
拓海はそれを言うと遥を突き放すと職場に向かった。遥はこの日嫌な予感が自分を襲った。
…このまま拓海が家に帰ってこなかったら?…
そんな中ある1件の着信が遥の携帯を揺らした。
「…もしもし。」
「横山遥さんですか?柊拓海さんが道端で倒れてる所を搬送してきたのですが…」
その後、救急隊員が何を言っていたのか覚えていない。意識が朦朧としている中急いで病院へ向かった。
遥が病院に到着すると拓海の母が座っていた。
「遥さん来てくれてありがとうね。今は十分な休息が必要だから私も部屋に入れないの。…昔から無理をしたらすぐ壊れちゃうタイプでね、遥さんっていう守る相手が出来たからまた無理しちゃったのかな?って…」
遥はそれを聞くと涙が溢れた。
拓海に大切にしてもらっている感謝と自分のせいで拓海が倒れた罪悪感が混ざった涙だった。
「遥さん泣かないで…あなたには感謝しかないの。もう1度拓海に前を向かせてくれたのは
全てあなたのお陰なんだから自分を責めないで…」
4時間後
遥と母がウトウトしていると、看護師が声を
かけに来た。
「柊拓海さんが少しずつ意識を取り戻して来たので会いますか?」
2人はドキドキしながら部屋に入ると本を読んでいる拓海の姿がみえた。
「あ、母さんと遥じゃん。」
拓海は笑顔で言うと遥は泣きながら拓海のところに駆け寄り抱きしめた。
「拓海のバカ!!どれだけ心配したと思ってるの…!!良かった!!何にもなくて…」
拓海は遥の頭を無言で撫でた。
「部長!!お話があります!!社長室に来てください!!」
遥は1人で社長室へ乗り込んだ。
「あなた達のせいで拓海は倒れたんです!!
おかしいでしょ?左遷の話白紙にして下さい!!」
遥は社長の机を叩いて訴えた。
「君のせいで柊くんは業績が下がったんだ。
原因は君にあると言っても過言じゃない。
私にとってアドバイザー同士のカップルなんて
仕事に支障をきたすだけだ。」
社長がそれを言い切ると、遥は拳の握りしめた。
「ハッキリ言わせてもらいます。あなたみたいな人がいるからこの会社はダメになる!!付き合わないと分からないことだってあるんです!!触れ合って肌で感じ合う。これがカップルじゃないんですか?拓海は私の為、会社の為に尽くした。でもあなた達は使えなくなったらゴミのように捨てる、最低で最悪なゴミクズ野郎です!!私はあなた達を許さない…それでは。」
遥はそれを言うと社長室を後にした。
後日
「横山くん。君を社長恐喝をした疑いで
今日限りで君には辞めてもらう。」
林が遥を呼び出し紙を渡した。
遥はそれを貰うとビリビリに破り捨て、宙に投げた。
「こんな会社こっちから願い下げです。今までお世話になりました。」
「え、?会社辞めたのか?」
拓海が目を大きくして聞き返した。
「うん。社長に拓海のことでキレたら恐喝だ!!
みたいなこと言われてクビになっちゃった。」
遥は申し訳なさそうに喋った。
「遥、ごめんな。お前にこんな思いしかさせてあげられなくて…」
拓海がうつむくと、遥が拓海の顔を上げさせ
口元にキスをした。
「私は拓海と生きていくって決めた時から
覚悟は決めてたから大丈夫。また新しい
スタートだね。」
遥は笑顔で答えると拓海を抱きしめもう一度
キスをした。
~俺はキミと新しい道を生きていく。
平坦な道じゃなくてもいい。
キミが隣にいれば…
第4話 仕事とカノジョ
[完]
最終話は4月29日公開
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