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夜中の世界
しおりを挟む『こんばんは。とうとう君もこの世界に迷い込んだようだね。』そんな声が突然聞こえてきた。
『あ。失礼。僕の名前はライラ。この世界の観光案内所で働いています。それではさっそくこの世界を紹介していくね。』
私は何がなんだかさっぱりわからなかった。
昨日はいつも通りに過ごして少し早めに寝ただけなのだが、
突然、このライラという浮遊しているやつが目の前に現れて。。。
こうして考え、黙り込んでいるうちにライラがまた話しかけてきた。
『あ。ごめん。ちょっと困惑したかな。気になることあったら聞いてね。ただし時間がないから3つまでね。』
『この世界は?』『なんで私がここにいるの?』『あなたは誰?」
私は少々パニックになっていて立て続けに3つ質問をしてしまった。
ライラは驚いた表情であったが、すぐさま笑みを浮かべて返してきた。
『えーと。ここは夜中の世界。あなたは迷い込んだ。僕はライラ。』
ライラはカタコトでロボットのようになっていた。
私は質問の仕方が悪かったのか肝心なことが聞き出せず、まだ困惑に落ちいていた。
そんな中、ライラはすぐさま話を続けた。
『はい。3つ終わったね。じゃあ、紹介していくよ。』
『まずご覧いただきたいのがこれ。人がいないでしょ。全然。そうなんだよ。いないんだよ人が。あ。少しはいるけどね。』
確かに人は普段生活しているところに比べてとても少なかった。
ライラは続けた。
『で、その少しの人がこれ。ベージュ帽の歩くマシーン。』
『散歩をしているだけらしいんだけど、なんとロボットだから夜中の間に100kmは歩くらしいよ。ただ、朝になる
とどこかに行ってしまうけどね。その何処かって? 歩くマシーンたちが集まるカフェがあるらしい。本当に場所は
知られてないんだ。だからどこにあるかはわからないけどね。』
私が質問を挟む暇なくライラは立て続けに話をしていた。
私は何処か違和感があった。
確かにここは夜中だ。
そして場所も知っている。
そう考えているうちにまたライラは話し始めた。
『で、次は妖怪を操っている黒い服を着た人たち。これが一番多いんだ。いろんな種類の妖怪たちを操っているんだけど、とても速い。歩くマシーンとは大違い。聞くところによると、その妖怪たちは別の姿をしているんだって。でもみたことないや。それで、その黒い服を着た人たちは・・・』

まだまだ続けようとしていたので私は強引に話を止めた。
『ちょっと待って。この説明はなんのためにしてるの?』
ライラは話を止められて不満そうな顔をしながらえた。
『うーん。困ったなあ。本当は全部終わるまで話しちゃダメって言われてるんだけど。。まあいいか。どうせ逃げられないし。』
逃げられないという言葉を聞いた途端に私は恐怖を感じた。
『実はね、夜中の世界もエネルギーは必要でね。そのエネルギーは移動エネルギーと言われていて、移動しないと得られないんだ。前までは昼間の移動だけで十分だったんだけど、なんか知らないけど最近、昼間の人の移動量が少なくてね。それで昼間に活動している人を連れてきてるってわけ。分かった?』
私は全く意味がわからなかった。
『え。何が。。。』私は呟いた。
すると、今まで笑みを忘れなかったライラが笑みを無くして口を開いた。
『だから、どっちか選べって話!』
ライラが怒鳴ったときに私は目を覚ました。
そこは日が出ていて明るかった。
家に帰って見ると、テーブルの上に紙が置かれていた。
私はその紙を覗き込むように見ると、”診断書”と書かれていた。
『診断結果:睡眠時遊行症』
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