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しおりを挟む「でもさ、何でウチの娘にちょっと待ってなの~?」
女神さまは口を尖らせ若干不満そうな様子である。
「あそれ、自分のせいです。
俺、最後の相手が結構ひどい恋愛だったんで恋愛恐怖症っぽいんですよね」
「う~わ。
ナニソレ」
思わず祐一の顔を二度見する女神様。
「気持ちが伴わないと、ろくな結果にならないって嫌ってほど経験したんで。
それに今はレナさん、今は特に舞い上がってるみたいだし」
「ふむ」
「俺の方も、今日会ったばかりで、よしオッケーって言えるほど軽くもないし自信も無いですね。
ソレに、もうすぐ29歳ですよ俺」
「今28歳ね。8歳違い位普通じゃん」
「だって、俺が高校生の時彼女まだ小学生1年生ですよ!
犯罪じゃん~~」
「う~ん、でもさ、100歳と108歳なら歳の差なんて普通じゃ~ん」
「うっ。確かに」
確かにそうなんだけどねえー。
普通100歳越えてまで生きられないと思うよ。うん。
「可愛いとは思うんですよ」
「でしょー?」
「プロポーズされたのはビックリしたけど。
初対面の男の部屋に付いていくような軽い子じゃ無いって言うのも何となくですが、わかるし」
「ふむふむ」
「だから余計にもうちょっとお互いのこと知ったほうが良いと思うんですよね。
でも何で、あんなに慌ててついてきたんだろ?」
「あ~、タイミングと直感かなあ~」
「?」
「たとえばさ今これ手に入れとかないと、絶対に手に入らないかもって時あるでしょ?」
「はあ」
「収穫し損なったきゅうりは、翌日大きくなりすぎちゃって美味しくないとか」
「は?」
「メ○カリで、前々から欲しいって思ってたものが急に出品されて、迷った瞬間に他の人にポチられちゃうとか。
あるじゃん」
「は?」
「だから~ コレ!
って思った時が手に入れ時なのよね~」
わかるような分からんような・・・
「女神の系譜だからねえ、あの子もさ。
チャンスは絶対に逃さないのよね~。
諦めてくれるかなあ。アハハハ」
「はあ」
「自覚ないでしょうけど、祐一クン。
君、会社でも結構注目株だからね」
「?」
「ダーク・ホースってヤツだね。
ホントに自覚なし?」
「?」
「・・・自覚なしだねえ、それと、うーん。
多分だけどねぇ・・・」
「?」
ジッと雄一の顔を見つめて肩を竦めた後で、まあ、いいやと金髪美女は自分のスマホをどこからともなく取り出した。
「ほれ、祐一クンのも出して、LINE交換する」
「あ、はい」
素直にスマホを出してLINEを交換する祐一。
キャバ嬢だったら、お前ソレ、ヤバいやつだ。
明日からガンガン同伴のお誘いが来るヤツだぞ~~
——ん?
本能が何かにふと引っかかった気がしたが、祐一はそのまま流してしまったようでる。
「じゃあ、明日宜しくね~」
「ヘ?」
「麗奈とデート」
「あ。はい」
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