【完結】ある日会社の受付に女神様がやって来た  ~ 受付に女神がいたよ ~ 

hazuki.mikado

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 玄関を行き過ぎたあたりに広い日本庭園があり、松の木と南天の木の間に何故か打ちっぱなしゴルフの的のスクリーンが貼られている。

 その前に細身の男性と後ろ姿が色っぽい雰囲気の女性が立っており、何か揉めているようだ。


「だーかーら!

 祐ちゃんが大事な話があるって言ってたでしょ!」

「いや~。

 だってさ呼ばれちゃったから仕方ないでしょ」


 男性の方は40歳前後で体型は祐一に似ていて背が高くスラッとしていて手足も長い。

 涼し気な目元をしたイケオジ。

 女性はやはり同い年くらいだろうか、後ろを向いていて顔は見えないが小柄で均整の取れた体格をしているようだ。


「おーい、どうしたんだよ。

 今帰ったんだけどさ」


 祐一が声を掛けると此方に向かって2人が


「「知ってる!!」」


 と、叫んだ。




 ××




「いやいや、祐一の会社の社長さんでしたか~」


 祐一の父、翔吾がニコニコしながら名刺を受け取っている。

 母である美紗は祐一によく似た目元で、若干垂れ目気味の童顔である。

 まるで少女のように見える笑顔でお茶を出しながら、


「スミマセン、変なところをお見せして」


 と、謝っているが視線はちゃっかり麗奈に向いている・・・

 因みに温度はかなり生温かそうである。


「祐一が家に急に帰ってくるって連絡があったから待ってたんですけど、『寄り合い』から連絡が入っちゃって。

 行くって返事しちゃったんですよね、この人が」


 そう言いながら、ジロリと冷たい視線を翔吾に向ける美紗。


「で。

 どういった御要件でしょうか?

 息子が何か会社で失敗とか・・・」


 慌てて座り直す翔吾。

 その横に美沙も座る。


「いえ。

 神谷君は経理課の部長以上にしっかりしておりますので、我社では大変有能な人材です。

 ご心配なく」


 社長の一言で祐一は突然有能な社員に格上げした。


「そうですか~」


 嬉しそうな両親に向かって


「スマン。

 俺、婿養子に行くわ。

 家は慶次に継いでもらってくれ」


 祐一が、直球ストレートを打ち込んだ。


「社長のトコ、姉妹だから俺が婿になるわ」


 慌てる社長と麗奈を他所に祐一が言葉を続けると両親は顔を見合わせる。


「「あ、わかった。

 慶次に言っとくね~」」


 と、言うとははははっと笑った。


 軽い・・・


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