【完結】ずっと君を愛してた〜悪役令嬢と悪女は違います〜

hazuki.mikado

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悪役令嬢と悪女は違います!? ナニカ?

8 続々・転生ビギナーのヒロインちゃん

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 ゲーム上での第2王子との出会いは、やはり学園内がお約束である。

 彼は文武両道の成績優秀者で特Aクラスというエリートクラスに在籍しているが王族としての公務が度々発生するのか、時折学園を休むこともありそれを理由に生徒自治会入りを辞退していた。


 まずこの辺りがゲームとは全く違っていた。


 本来なら自治会長だったはずの彼と、聖女であり成績も優秀なプルメリアが書記として仲間となり、彼の目にとまる事で寵愛を一身に受けるというシナリオだったのだ。

 今迄は乙女ゲームのシナリオ通りに動けば、イケメンを簡単に籠絡出来てきた彼女にとっては非常に都合が悪い事態である。

 なんの努力もなくシナリオと同じく出会いのキッカケが転がり込んでくる今までとは全くもって勝手が違い、王子の寵愛どころか彼の姿を目にするのも極稀で、見かけたとしても常に側近である宰相の次男と護衛騎士である騎士団長の息子にガッチリガードされていて近寄る隙が無いのだ。


 もっともそれはヒロインのプルメリアだけではなく、クラスの貴族子女全てが同じ状況だったのでなんの不思議もなかった。


 彼は学園に入学と同時に、公爵令嬢であり彼のルート上の悪役令嬢でもあるカサブランカと婚約を結んだ為なのか周りが首を傾げる位、異性との距離を取っていたからである。


 彼に話し掛けようと近付くとまるで空間そのものに押し出し式トコロテン機能でもあるかの様に、彼の方がどんどんどんどん離れて行くのだ。

 プルメリアは1度といわず何度も諦めずに建物の影や廊下、実験室に講堂、終いには男子トイレの張り込みまで果敢に挑み、あらゆる可能性のある場所で待機して王子との偶然の出会いを装う為の努力はしてみたのだが、どれもこれもスルーされるか空間に呪いでも掛かっているのかと疑いそうになるくらい、スルリと居なくなってしまうのだ。


 そして彼の代わりに呆然と立ち竦む彼女を助けるのは別のイケメン貴族子息(モブも含む)である。

 流石18禁乙女ゲーの世界である。

 その辺のモブですらイケメンだらけであった。

 そしてイケメンは美味しく『女』にイタダカレてしまうという繰り返し・・・


 まぁ、取り敢えずそんな感じで王子の側付きの宰相の息子も騎士団長の息子も乙女ゲームの攻略対象者のハズだったが、彼ら自身がフレデリック王子にベッタリと付き従っているため、プルメリアは彼らとも懇意になる機会も隙も当然一切無いままだった。


 卒業まであと2ヶ月。


 ここまで来ても未だにフレデリック王子に近づけていない状況に、ほぞを噛む思いのプルメリアであったのだが、何とか王子との接触を果たしたいと考えた末に、なんとまぁ面識もない『悪役令嬢カサブランカ』を利用する事を思いついたのである。


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