【完結】転生した元社畜男子は聖女になって人生逃げ切る事を諦めません!

hazuki.mikado

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序章.転生聖女目覚める

聖女、筋トレを嗜む

 
 六歳になったミリアである。


 「ミリアちゃん、似合うわ~。今度こそ似合うわよ! 」


    ぴらっぴらの薄いブルーの総レースのワンピースである。うん、よく似合っている。
    
    侍女に髪の毛をいつもの三つ編みのお下げから、ドレスと同色の水色のリボンをあしらったハーフアップにされて鏡の前に立たされる。

    そしてお約束の半目になる。


「母さま、マーサ・・・」 

 「なあに?」

 「何でしょうお嬢様」

 「確かに似合っています」

 「良かった~! 」

 「しかし、コレでは私の趣味の妨げになります」

 「「・・・・・」」

 「マーサ、この姿で腕立て伏せとスクワット、素振り百回とランニング、最後のストレッチが出来るとは思えません」

 「「・・・・」」

 「いつものように乗馬服にします」

 「「・・・・・」」

 「泣き落としは効きませんからね」


    ガックリと肩を落とす女性二人を尻目にリボンを解き、自分でちゃっちゃと三つ編みを始めるミリア。
    あっという間に首の後ろのボタンを器用に外してドレスを脱いでしまう。
    コルセット等は子供なのでまだまだ装着していないため、身軽な格好になってしまう。
    まあ、要するにキャミソールとドロワーズ姿である。


 「お嬢様、今日は神殿で魔力検査なのですよ、せめて今日くらいは乗馬服は・・・」

 「そ、そうよ、ミリアちゃん! マーサの言うとおりよ!」

 「・・・ 母様、マーサに自分の言い分を任せてはいけませんよ、自分の意見は自分で相手にハッキリと主張してください」

 「・・・ ハイ・・・」

 「そもそも今日は、魔力検査であってお誕生日パーティーでもなければ、夜会でも無いんです。神殿からのお手紙には『平服で』と書いてあった筈ですよ。私の平服は、乗馬服です」

 「「・・・ ソウデスネ・・・」」

   さっさと自分のクローゼットを開けて、いつもの乗馬服を取り出して、ちゃちゃっと着替えてしまう愛娘を見て、ガックリの母と侍女を尻目に


 「では、時間までは日課の筋トレに励むので、母さまとマーサは二人でお茶でもして下さい」


    ニッコリと笑顔でマーサにドレスを渡すミリアンヌ。
    チベットスナギツネの様な顔でそれを受け取る侍女。


 「ハイハイ、二人は出かける支度もしておくようにね」


    部屋から追い出される直前に振り返ると、絨毯の上でにこやかな笑顔でヒンズースクワットをする美少女が目に入り、ついため息をつく女主人と侍女であった。


 「ミリアちゃんはあんなに綺麗で可愛いのに・・・」

 「そうですね」

 「何処で育て方間違ったのかしら・・・」

 「・・・・」


     物心つく前からああだったんじゃないかな、と口に出さずに黙った自分を褒めるマーサであった。







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お読みいただきありがとうございます!

因みにあんまり幼い頃から筋トレをしてしまうと体の成長が止まってしまいますよ。

感想 3

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