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61【最終話】死が2人を分かつまで

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 因みに王妃様の大脳中枢には『愛妾』『側妃』という2大タブー言語が存在しており、それを口にしたフィリップ王子に対する【辺境で扱き直しプログラム】に大賛成をし、王宮から率先して叩き出した。

 夢見る乙女な王妃様はパートナーの不倫、二股は絶対に許さないらしく妾などトンデモナイという姿勢は絶対に崩さない。

 それが例え愛息子まなむすこでも、だ。








 ホテルのドアを足で器用に蹴り開けて、意気揚々とクイーンサイズのベッドに今日もキアンを見あげながら、推しカプ見たさに王都に招き寄せる乙女な王妃の顔を思い出す。


『王妃様、明日の謁見は諦めて下さい・・・』


 アリアの憧れでもあり、愛して止まない麗しの美青年がまさかの絶倫!! しかも青缶大好き男だったとはアリアも流石に気が付かなかったのだ・・・


 婚姻式もすっ飛ばし伯爵邸の離れに新居を構えて2人揃って引っ越しをした。

 それからはもう毎日がヘトヘトでベッドが住処となりそうだったアリアは、これではイカンと彼を躾けようとしたのだが・・・


『アリアは俺が嫌いなのか?』


 しょぼんと項垂れる大型犬のような姿の彼を見てついつい許してしまうのだ。

 ナニを許したって? ナニに決まっているではないか。


「アリア、いいだろ?」


 そう言いながらあざと可愛い表情でにじり寄ってくる男前。


 ああ顔が良すぎて眩暈がするわ~~♡


 せっかく着付けたお出かけ用の素敵なドレスはいつの間にか脱がされて、嬉しそうにアリアの胸やら腹にキスをしまくり、秘花の花弁まで舐め上げられて、たまらなくなり艷やかな声を上げてしまう。

 その声を聞いて嬉しそうに唇の端をうっそりと持ち上げる絶世の美貌のダンナ様。


 今から悪魔に貪り喰われる己に思いを馳せてアリアは期待に震え、永遠の至福に沈んでいく。


「ねえ、絶対にずっと一緒に居て頂戴ね?」

「当たり前だろ?『死が2人を分かつまで』って言うだろう?」

「うん」

「悪魔も神も死なないからな!」


 そう言って彼はアリアの額にキスをして笑った。






~了~

『美貌の男はお好きですか?それが例え悪魔でも?~悪魔のお嫁様~』

by. hazuki.mikado

2023.8.6.sun












お読み頂きありがとうございました(_ _)
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