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月曜日
しおりを挟む「「おはよう御座います」」
受付嬢達の朝の挨拶が聞こえる。
月曜日の会社は憂鬱だ。
そう思いながら、財務課の桜田は、目の前の自動ドアが開くのを待ってから会社のロビーに入った。
―― これから週末まで数字とにらめっこが始まるんだよな~
そう思うと彼は、肩と胃が重くなり溜息した。
××
入口正面から見て左側にある受付に目をやると今時にしては珍しい位の、真っ黒い艶のあるストレートヘアの女の子が座っている。
―― へえ~新人の受付嬢かな美人じゃないか?
周りの男共も遠巻きにチラチラ気にしているのが分かる。
「おはよう御座います」
丁寧に頭を下げる新人の女の子と、隣にいつもの受付嬢。
―― あっちは確か社内に彼氏がいた筈だよな。
「おはよーう」
「お早うございます桜田さん」
いつもの受付嬢が笑顔で答える。
「そっちの彼女、新人さんかい?」
「はい。
先週末からこちらに配属になりました。
宜しくお願いします」
―― 正面から見るとかなり可愛い・・・
ていうか凄い美人だよ!?
「あれ? 君、目の色?」
「あ、この子ね、ハーフなんだって~。
お母さんが金髪美人らしいわよ~」
キャッキャと笑う、もうひとりの受付嬢。
「へえぇ~ 英会話とか得意なの?」
「いえ。
殆ど日本に住んでいたのでそれ程は喋れません」
そう言いながら微笑む笑顔にドキリとしたが・・・
左の薬指に、キラキラ輝く石の付いた指輪がチラリと見えて桜田はちょっとだけがっかりした。
「彼氏がいるんだ~」
「あ、いえ。
彼氏ではなくて・・・ あ」
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