【完結】出会って2日で婚約しました ~ 続・受付に女神がいたよ ~ 

hazuki.mikado

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 続けて西条に秘書室の仕事のレクチャーを受ける祐一。

 この秘書室の仕事は俗に専属プライベート秘書と言われるヤツで、上司のスケジュール管理や出張時のお供、書類作成に郵便物やメールのチェック、冠婚葬祭等まで含める多忙なモノで要はなんでも屋、マネジャーらしい。

 やることが多岐に渡る上に守秘義務も付随する上に、場合によっては運転手やボディガード役も務める―女性達二人は合気道の有段者だった― ので人選は当然慎重に行われ決定するが、それなりに給料も破格でそうそう簡単になれる役職ではないらしい。


 ――ていうか、話を聞くと、密偵や体術を使わない忍者みたいだな・・・


 ちょっとだけ遠い目になった祐一である。


「で。

 この変な時期に経理課で優秀な君を引き抜きしたのには理由が色々あるらしいんだけど。

 君が一番知ってるって社長は言ってたんだけどね。

 なんか思い当たるフシがあるんじゃない?」


 西条が首を傾げながら腕組みをする。


「ああ、多分ですけど。

 思い当たる点はありますね」

 ―― 絶対にアレだよなぁ~

 社長に思いっきりバレちゃってるもんなぁ~


『決済書の判子が偶に大塚のは抜けてるが、お前のは確実に押されてるからな。
 お前が実際の責任者みたいなもんだろう』

 隼雄社長の凶悪な笑みを思い出し一瞬遠い目をする祐一。

 恐らくは経理課全体が祐一1人に責任を持たせてしまう体制になりつつあるのが問題なのだろう。

 ある程度手を抜けばいいのかも知れないがついつい完璧に祐一がやってしまう為、皆の緊張感がなくなってしまったのが問題なのだろうと自分でも思う。

 まるで今朝イチで見たデスク周りが今の経理課を表している様に感じて、祐一は苦笑した。


「自分が抜けたら動かない経理では、会社が傾きますから」


 祐一がそう言うと、西条は微笑んだ。


「ちゃんと分かってんだ。

 良かったわ」

 ――後は、まあ俺が義理の息子になるからだろう。

 身内なら守秘義務も守れるしね。

 俺が社長でもそう考えるだろうな。


 と頭の中で一応付け加えた祐一である。


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