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しおりを挟む「いや~、彼は僕と社長の二人共通の秘書だから外に連れ出されるのは困るんだよね~
社外に出ていかれちゃったら隼雄の仕事が止まっちゃうからね~
ハッハッハ」
コレは不味いぞ、と辰夫も思ったのか、助け舟? を出してきた。
「ほほう。
中々に優秀な方なんですね。
エリザベスさんにそう伝えてくれるかな?」
代表がそう言うと通訳の女性が頷き説明をエリザベスと呼ばれた女優にするが、その説明に頭を横にずっと振っている美女。
そして祐一はずっと氷の彫像になり、まるで会長のSPのように後ろに立っている。
そこへ丁度インカムから西条の声が・・・
「おーい、神谷君。
社長の書類整理の方に回ってくれる?
そっちには今から篠崎が行くから~」
と指示が入った。
―― 地獄に仏とはこの事か!
ありがとう篠崎さん!
西条主任!
と感動する祐一。
早速辰夫の耳元で、
『社長に呼ばれました』
と耳打ちをする。
「うん、分かった行ってくれる?」
辰夫会長は穏やかな表情のまま、会長室から直接社長室へ続く控室のドアをこっそり指差した。
通訳が喋る前に早く逃げろという指示と受け取り、祐一はボランティア団体の代表に一礼するとその場を優雅に、しかし最速で一目散に逃げ出した・・・
会長室に入れ替わりで入ってきた篠崎が女神に見え、西条のインカムから聞こえる声が天の啓示かと思った出来事である。
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