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しおりを挟む「調べてみたらさ、神谷の家で婚姻誓約書を書いたでしょ?
アレも人前式の一種だったらしくてさ、『寄り合い』の爺共が、
『あとは国の役所に届けとけ祐一』
って言ってたんだよ。
つまりさ、里では麗奈さんはもう俺の嫁っていう認識らしい」
Jeepを運転しながら麗奈に突然爆弾を投下して笑う祐一。
「ええッ!?
そうなんですか!?」
要は人前で結婚することを誓うのが人前式の基本であり見届け人が友人知人だったりお世話になった人だったり、家族だったりと、決まったスタイルが無いのが人前式。
なので神谷の家で行った婚約式も大まかな意味では人前式と同じである。
そしてその後のちょっとしたパーティーとか、食事会とかが付随する訳で・・・
「そう言われれば・・・」
「どんちゃん騒ぎの宴会だったね」
ちょっとだけ遠い目になった2人である
しかし麗奈は、祐一の話しの中で1つだけ気がついたことがある。
もしも、もしも、だ。
祐一があの時麗奈を連れて神谷の家に行かずに一人で帰っていたら?
自分ではない見知らぬ見合い相手と祐一は人前式をして、婚約若しくは結婚していたのではないだろうか・・・
と。
『寄り合い』のお年寄り達は手ぐすね引いて祐一の帰りを待っていて、恐らく嫁まで構えていると祐一本人が言っていた・・・
「ひょっとしてギリギリセーフ!?」
思わず麗奈は独り言を呟いたが、知らぬ間に背中には冷や汗が流れていた・・・
祐一は不思議そうな顔をしたが信号が青になったためか、何も突っ込んでは来なかった。
そして麗奈は、真夜中の捕縛騒ぎも仕事が早かったが、『忍び』自体の仕事の速さと、手際の良さがイロイロと怖すぎると認識を新たにしたのであった・・・・
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