初恋の君に嫁ぐ為には、王族を蹴散らし、魔獣と戦い?獣王様を屈服させる!?必要があるんだそうです・・・

hazuki.mikado

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2章

29 ①秘匿されるというモノはナニかと云うと

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 「リリーベル嬢、良いでしょうか?」


 落ち着いた声で話しかけられ、伝えられた内容にプチパニックを起こしかけていたリリーベルもハッとしてそちらを向いた。

 変わらず笑顔の素敵なアルフレッドの顔を拝みそうになるのを堪え気を引き締めて姿勢を正す――


「はい、アルフレッド様」

「別段貴方に魔獣を倒せという無茶振りを押し付けている訳ではありませんので、勘違いなさらないように」

「え? 倒さないとアルフレッド様の妻の座を獲得できないのでは?」

「・・・・・・」


 ――妻の座の獲得って・・・?


 遠くを見るような目をするアルフレッドを他所に、至極当たり前的に返事をしているリリーベルだが内心はいくらなんでも冗談だよねと彼に問い正したい気持ちが満載で、余剰分が今にも口を衝いて出そうでそれを止めるのに必死である。


「いえ、まあ、お一人で倒せると言うのならそれに越したことは無いんですが・・・無理ですよね?」

「えぇ、まぁ、そのぅ・・・」


 絶対に無理。


「私達辺境貴族は大抵の者が生まれつき魔力があるので魔術を使えるんですよ。ご存知でしょう?」

「え? ええ、そういう風に学びましたが・・・」

「だから王都に住む中央貴族と違って辺境でも生きていけるんですが、特にミュラー家は特殊でして」

「特殊?」

「この土地に封じられている魔物を目覚めさせない様に守る役目を担っている一族なんです。ですから他の辺境貴族とは色々と桁違いなんですよ。だからどうしても、その伴侶にもそれ相応のを求めるんです」

「え? え?!」


 更なる爆弾の投下?


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