初恋の君に嫁ぐ為には、王族を蹴散らし、魔獣と戦い?獣王様を屈服させる!?必要があるんだそうです・・・

hazuki.mikado

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2章

25②

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 火打ち石も使わず火を起こし、枯れ土地でその手の中に水を生み、風を呼び嵐を起こして何もかもを薙ぎ払う力。

 魔物との戦闘時には身体能力を自在に変化させ己の身の丈より大きな魔物をものともせず屠る事の出来る、まるで神々の様な働きをする人々。


 今では彼等は物語の中にしか存在しないが。


 人を襲う恐ろしい魔物の数が縮小するにつれ時代の流れと共に自然と民族統合が成されて行ったため彼等は徐々に数を減していった。

 稀に魔法の使える者が今でも時折生まれるのは、その家系が彼等の血を引いている証拠だと言われている。



 その家系や血筋と関係なく唐突に魔法が使える様になる者も時折現れるが、彼等はもっぱら魔法を学術的に学ぶうちに才能として開花する者達で、御伽噺の登場人物程の強い魔法を使う『魔法使い』ではなく現在では『魔術師』と呼ばれている。



×××



 現在のドッチ王国の辺境伯家は元は中央貴族が王都から派遣された形で領主を務めていたのでどちらかと言うと王都貴族に分類されていたのだが、朱に交われば赤くなるとも云われるように辺境貴族と呼ばれる者達とあまり違いが無くなってしまっている

 まぁ。

 要は脳筋だ。


「何処にいるんだか・・・」


 辺境伯領都にある冒険者ギルドの建物内に併設された食堂は昼食時でごった返していて、タバコの紫煙で若干視界は霞んでいて、それとエールの混ざった匂い、そして料理の良い匂いが漂っている。

 彼はため息をつきながら食堂内に足を踏み入れると目的の人物を探すために、あちこちにグループで固まっている冒険者達を見回した。


 
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