【完結】ずっと君を愛してる〜心惹かれる想いを君へ〜

hazuki.mikado

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25* 4年ぶりの休日

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 翌日、久しぶりに休日の予定を入れていた為なのか寝坊した。


 「おはよう、貴方が寝坊なんて珍しいわね」


 寝起きのままの髪を整えもせずにボンヤリと食堂に降りると、元妻が食後の珈琲を飲んでいてギョッとした。



 「あ、ああ。おはよう」

 「ふふっ。私が昨日押しかけたの忘れてたんでしょう?」



 「完全に忘れてた」

 「休みなんてあったのね?」

 「あるさ。と言っても帰国してから初めての休みだけどね」

 「ええッ?」

 「実に4年ぶりの休日だ」

 「前々から思ってたのよ、あまりにも仕事のしすぎよ?」

 「うん。秘書に言われて気がついたのはこの3日程前だよ。で、休んだ。会社も休みだから良いだろうと思って」


 大欠伸をする俺を、呆れた顔で見てる彼女が何だか可笑しい。


 「・・・ 私の実家のせいよね。あと彼との約束も」

 「アイツとの約束は俺の自業自得だから仕方ないだろう? 君の実家はあの頃ホントにヤバかったからそれもまあ、仕方ないだろう」

 「でも、私と結婚してなければ・・・」

 「君と結婚しなかったらこんなに早く会頭にまでにはなれてなかったし、爵位も子爵のままだろ? 君のお陰で商会も伸びたんだ。気にしないでいいよ」

  「・・・ 前向きなのね」

 「特技だよ」


 丁度、俺の朝食が運ばれてきたので会話は途切れた。


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感想 22

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