26 / 108
26 暗黒魔術師4
しおりを挟む
今まで生きていて、明るい未来に向かって自分と進もうとしていた恋人の若者が、ドロシーの目の前で一瞬のうちに命を失った。
彼女は一瞬にして決意した。
護身用のナイフをふところから取り出すと、キリヤに向かって突進した。
「冷酷な魔術師、なんで私達の未来を奪ったの! 」
キリヤはその質問には答えず、詠唱した。
「殺意、それは最も崇高すうこうなもの。私は殺意を支配する。殺意に命じる! 人の命を奪おうとする刃やいばを…………反転させよ。」
ドロシーの手は、自分の手ではなくなった。
そして何者かに支配され、ナイフを自分ののどに突き刺した。
彼女はその場に倒れ、のどから流れ出ている血は花々に吸われていた。
キリヤはその光景をちらりと見ただけで、馬にまたがり騎馬兵達に告げた。
「王命を果たすことができました。これで王もお喜びでしょう。」
彼は心の中で自分に何回も言い聞かせていた。
「私という者がありながら、裏切って他の男と駆け落ちしようとした王女が悪いのだ。しかも、敵国から来た者、王族の名誉を守るためにも私がやったことは正しい―――― 」
数日して、キリヤは王に呼び出された。
謁見の間で王の前に彼がひざまずいた途端、回りを近衛兵に囲まれた。
王が厳しい口調で言った。
「キリヤよ。そちは宮廷魔法師でありながら、なんということをしてくれたのだ。我は敵国の間者に誘拐されたドロシーを連れ戻すよう命じたのに、魔術をもって命を奪うとは気が触れたのか。」
その時、キリヤは全てを理解した。
(私を、私の気持ちを利用したのか!!! )
「はははははははは―― 謁見の間にキリヤの笑い声がこだました。」
(ドロシー様への私の恋心を利用して殺させ、王家の対面を保ったのだな。でも、もういい。ここで命が終われば、この先永遠に続く苦しみの毎日から救われる。)
国王は冷酷に言った。
「近衛兵。我が大切な娘ドロシーを殺害した、この魔術師を殺せ! 」
(もう、何も考えない終わりにすることができる。)
魔術を使いその場を脱することもできたが、キリヤは何もせず、ひざまずいたままで目を閉じた。
すると、どこからともなく声がした。
「魔術を極めし賢き魔術師よ。あなたは人間の心が美しいと思うか? 」
キリヤは幻聴だと思い、そのまま黙っていたが、さらにそれは繰り返された。
「魔術を極めし賢き魔術師よ。あなたは人間の心が美しいと思うか? 」
「…………」
「魔術を極めし賢き魔術師よ。あなたは人間の心が美しいと思うか? 」
「思わない!!! 私の嫉妬は汚い。報われない恋になって、勝手にドロシー様を恨んでしまった!!! そして、国王も王家の対面を保つため私の嫉妬心を利用した!!! 」
「私に答えてくれた。お礼に姿をお見せしよう。」
謁見の間につるされた巨大なシャンデリアの光りが空間に浮かぶ黒い影でさえぎられ、その黒い影はだんだん実体化し始めた。
やがて、その姿は 魔王の姿に変わっていったが、自分の最後の時を受け入れているキリヤに恐怖心は起こらなかった。
「失礼する。私は魔王アスモデウス。悪しき心を映す世界の王、魔界の王と言った方がわかりやすいかな。キリヤ、美しき心を全部否定して、悪しき心を賛美する者にならないか? 」
「悪しき心? それが私を助けてくれるのか? 」
「助けてくれるぞ。冷酷だ。あなたの心の中にある最大の後悔を消すことができる。自分の気持ちを優先させることを肯定する冷酷で心を凍らせることで、心の傷は治ってしまう。」
「…………わかりました。魔王様。冷酷で心を凍らせ、あなたの忠実な家臣になります。」
その答えを聞いた途端、魔王は右手をキリヤに向かって差し出すと、そこから黒い光りが放射されキリヤを包んだ。
黒い光りが強くなりキリヤの姿が見えなくなった後、突然黒い光りは消え、その中から黒い甲冑に身を包んだキリヤが現われた。
「暗黒騎士、冷酷のキリヤ、我についてくるが良い。」
国王が衛兵達に向かって言った。
「おまえ達。何をしているのか。キリヤを早く殺せ。もう狂っているじゃないか。」
他の者には魔王の姿は見えないようだった。
「魔王様。暗黒騎士キリヤの初仕事です。」
「キリヤ。その身には私が贈ったものがある使ってみるがよい。」
暗黒騎士キリヤは衛兵達に向かって、その右腕を突き出した。
すると、右腕からは多くの影が飛び出し、衛兵達に向かって放射された。
影には顔が現われ、苦しそうにもだえていた。
それらはすぐに衛兵達にまとわりつき、その命を奪うとともに魂を取り込んだ。
見ていた国王は仰天した。
「宮廷魔術師キリヤ。悪かった。これはたわむれだ。お前は王命に従いドロシーを殺したのだ。栄誉を与えるから私に魔術を使うな。」
キリヤは国王の言葉に何も反応せず、右腕を国王に突き出した。
呪いがすぐに国王にまとわりつき、その命を奪うと共に魂を取り込んだ。
「真実に至る魔女の娘よ。私をどうするつもりだ。」
「あなたが今晩行ったことを、私は決して許すことができません。しかし、一つ良いことが起きました。あなたが殺そうとした英雄が関わり、1人の魂が天国に昇ることができました。」
クラリスの青い美しい瞳の魔眼が輝き、1人のおばあさんの魂が思いをとげて天国に昇ることができた真実をキリヤに見せた。
「こんなことが起きていたのか! よかった! 」
「あなたにとってつらいことですけど、冷酷を溶かしてアスモデウスの呪いを解呪します。」
そう言うと、クラリスは詠唱した。
「暗黒騎士『冷酷のキリヤ』を真実に至る魔女の元へ! 訪れない時、行くことができない場所、定められた時間、定められた場所へ運べ! 」
暗黒騎士キリヤの姿がそこから消えた。
彼女は一瞬にして決意した。
護身用のナイフをふところから取り出すと、キリヤに向かって突進した。
「冷酷な魔術師、なんで私達の未来を奪ったの! 」
キリヤはその質問には答えず、詠唱した。
「殺意、それは最も崇高すうこうなもの。私は殺意を支配する。殺意に命じる! 人の命を奪おうとする刃やいばを…………反転させよ。」
ドロシーの手は、自分の手ではなくなった。
そして何者かに支配され、ナイフを自分ののどに突き刺した。
彼女はその場に倒れ、のどから流れ出ている血は花々に吸われていた。
キリヤはその光景をちらりと見ただけで、馬にまたがり騎馬兵達に告げた。
「王命を果たすことができました。これで王もお喜びでしょう。」
彼は心の中で自分に何回も言い聞かせていた。
「私という者がありながら、裏切って他の男と駆け落ちしようとした王女が悪いのだ。しかも、敵国から来た者、王族の名誉を守るためにも私がやったことは正しい―――― 」
数日して、キリヤは王に呼び出された。
謁見の間で王の前に彼がひざまずいた途端、回りを近衛兵に囲まれた。
王が厳しい口調で言った。
「キリヤよ。そちは宮廷魔法師でありながら、なんということをしてくれたのだ。我は敵国の間者に誘拐されたドロシーを連れ戻すよう命じたのに、魔術をもって命を奪うとは気が触れたのか。」
その時、キリヤは全てを理解した。
(私を、私の気持ちを利用したのか!!! )
「はははははははは―― 謁見の間にキリヤの笑い声がこだました。」
(ドロシー様への私の恋心を利用して殺させ、王家の対面を保ったのだな。でも、もういい。ここで命が終われば、この先永遠に続く苦しみの毎日から救われる。)
国王は冷酷に言った。
「近衛兵。我が大切な娘ドロシーを殺害した、この魔術師を殺せ! 」
(もう、何も考えない終わりにすることができる。)
魔術を使いその場を脱することもできたが、キリヤは何もせず、ひざまずいたままで目を閉じた。
すると、どこからともなく声がした。
「魔術を極めし賢き魔術師よ。あなたは人間の心が美しいと思うか? 」
キリヤは幻聴だと思い、そのまま黙っていたが、さらにそれは繰り返された。
「魔術を極めし賢き魔術師よ。あなたは人間の心が美しいと思うか? 」
「…………」
「魔術を極めし賢き魔術師よ。あなたは人間の心が美しいと思うか? 」
「思わない!!! 私の嫉妬は汚い。報われない恋になって、勝手にドロシー様を恨んでしまった!!! そして、国王も王家の対面を保つため私の嫉妬心を利用した!!! 」
「私に答えてくれた。お礼に姿をお見せしよう。」
謁見の間につるされた巨大なシャンデリアの光りが空間に浮かぶ黒い影でさえぎられ、その黒い影はだんだん実体化し始めた。
やがて、その姿は 魔王の姿に変わっていったが、自分の最後の時を受け入れているキリヤに恐怖心は起こらなかった。
「失礼する。私は魔王アスモデウス。悪しき心を映す世界の王、魔界の王と言った方がわかりやすいかな。キリヤ、美しき心を全部否定して、悪しき心を賛美する者にならないか? 」
「悪しき心? それが私を助けてくれるのか? 」
「助けてくれるぞ。冷酷だ。あなたの心の中にある最大の後悔を消すことができる。自分の気持ちを優先させることを肯定する冷酷で心を凍らせることで、心の傷は治ってしまう。」
「…………わかりました。魔王様。冷酷で心を凍らせ、あなたの忠実な家臣になります。」
その答えを聞いた途端、魔王は右手をキリヤに向かって差し出すと、そこから黒い光りが放射されキリヤを包んだ。
黒い光りが強くなりキリヤの姿が見えなくなった後、突然黒い光りは消え、その中から黒い甲冑に身を包んだキリヤが現われた。
「暗黒騎士、冷酷のキリヤ、我についてくるが良い。」
国王が衛兵達に向かって言った。
「おまえ達。何をしているのか。キリヤを早く殺せ。もう狂っているじゃないか。」
他の者には魔王の姿は見えないようだった。
「魔王様。暗黒騎士キリヤの初仕事です。」
「キリヤ。その身には私が贈ったものがある使ってみるがよい。」
暗黒騎士キリヤは衛兵達に向かって、その右腕を突き出した。
すると、右腕からは多くの影が飛び出し、衛兵達に向かって放射された。
影には顔が現われ、苦しそうにもだえていた。
それらはすぐに衛兵達にまとわりつき、その命を奪うとともに魂を取り込んだ。
見ていた国王は仰天した。
「宮廷魔術師キリヤ。悪かった。これはたわむれだ。お前は王命に従いドロシーを殺したのだ。栄誉を与えるから私に魔術を使うな。」
キリヤは国王の言葉に何も反応せず、右腕を国王に突き出した。
呪いがすぐに国王にまとわりつき、その命を奪うと共に魂を取り込んだ。
「真実に至る魔女の娘よ。私をどうするつもりだ。」
「あなたが今晩行ったことを、私は決して許すことができません。しかし、一つ良いことが起きました。あなたが殺そうとした英雄が関わり、1人の魂が天国に昇ることができました。」
クラリスの青い美しい瞳の魔眼が輝き、1人のおばあさんの魂が思いをとげて天国に昇ることができた真実をキリヤに見せた。
「こんなことが起きていたのか! よかった! 」
「あなたにとってつらいことですけど、冷酷を溶かしてアスモデウスの呪いを解呪します。」
そう言うと、クラリスは詠唱した。
「暗黒騎士『冷酷のキリヤ』を真実に至る魔女の元へ! 訪れない時、行くことができない場所、定められた時間、定められた場所へ運べ! 」
暗黒騎士キリヤの姿がそこから消えた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】純血の姫と誓約の騎士たち〜紅き契約と滅びの呪い〜
来栖れいな
恋愛
「覚醒しなければ、生きられない———
しかし、覚醒すれば滅びの呪いが発動する」
100年前、ヴァンパイアの王家は滅び、純血種は絶えたはずだった。
しかし、その血を引く最後の姫ルナフィエラは古城の影で静かに息を潜めていた。
戦う術を持たぬ彼女は紅き月の夜に覚醒しなければ命を落とすという宿命を背負っていた。
しかし、覚醒すれば王族を滅ぼした「呪い」が発動するかもしれない———。
そんな彼女の前に現れたのは4人の騎士たち。
「100年間、貴女を探し続けていた———
もう二度と離れない」
ヴィクトル・エーベルヴァイン(ヴァンパイア)
——忠誠と本能の狭間で揺れる、王家の騎士。
「君が目覚めたとき、世界はどう変わるのか......僕はそれを見届けたい」
ユリウス・フォン・エルム(エルフ)
——知的な観察者として接近し、次第に執着を深めていく魔法騎士。
「お前は弱い。だから、俺が守る」
シグ・ヴァルガス(魔族)
——かつてルナフィエラに助けられた恩を返すため、寡黙に寄り添う戦士。
「君が苦しむくらいなら、僕が全部引き受ける」
フィン・ローゼン(人間)
——人間社会を捨てて、彼女のそばにいることを選んだ治癒魔法使い。
それぞれの想いを抱えてルナフィエラの騎士となる彼ら。
忠誠か、執着か。
守護か、支配か。
愛か、呪いか——。
運命の紅き月の夜、ルナフィエラは「覚醒」か「死」かの選択を迫られる。
その先に待つのは、破滅か、それとも奇跡か———。
——紅き誓いが交わされるとき、彼らの運命は交差する。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!
カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。
その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。
「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」
次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。
彼女は知っている。
このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。
未来を変えるため、アメリアは
冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。
これは、かつて守れなかった主人のための転生。
そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。
王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
挿絵はA I画像を使用
10/20 第一章完結
12/20 第二章完結
2/16 第三章完結
他サイト掲載
(小説家になろう、Caita)
【第一章】狂気の王と永遠の愛(接吻)を
逢生ありす
ファンタジー
女性向け異世界ファンタジー(逆ハーレム)です。ヤンデレ、ツンデレ、溺愛、嫉妬etc……。乙女ゲームのような恋物語をテーマに偉大な"五大国の王"や"人型聖獣"、"謎の美青年"たちと織り成す極甘長編ストーリー。ラストに待ち受ける物語の真実と彼女が選ぶ道は――?
――すべての女性に捧げる乙女ゲームのような恋物語――
『狂気の王と永遠の愛(接吻)を』
五大国から成る異世界の王と
たった一人の少女の織り成す恋愛ファンタジー
――この世界は強大な五大国と、各国に君臨する絶対的な『王』が存在している。彼らにはそれぞれを象徴する<力>と<神具>が授けられており、その生命も人間を遥かに凌駕するほど長いものだった。
この物語は悠久の王・キュリオの前に現れた幼い少女が主人公である。
――世界が"何か"を望んだ時、必ずその力を持った人物が生み出され……すべてが大きく変わるだろう。そして……
その"世界"自体が一個人の"誰か"かもしれない――
出会うはずのない者たちが出揃うとき……その先に待ち受けるものは?
最後に待つのは幸せか、残酷な運命か――
そして次第に明らかになる彼女の正体とは……?
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる