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48 人間が魔族になる国があった
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ゾルゲとの戦いが終わった後、クラリスとメイは転移魔術を使いゲルマ協和国の政庁に一瞬で帰った。
政庁の前では、最高執政官のシャーロッテ、そしてアーサーとメイナードが待っていた。
クラリスはシャーロッテに報告した。
「最高執政官様。ゾルゲに勝つことができました。その後、彼を遠い場所に転移させましたので、もうゲルマ共和国の心配は消滅しました。」
「クラリス様。ありがとうございます。ただ、私の反省点もたくさんあります。最高執政官として、国の中の物価をしっかり統制すべきでした。」
「いえいえ。執政官様はしっかりなさっていたと思います。他国との物流が回らなくなったのは、魔族が出現したせいで執政官様の責任ではありません。ところで、お願いごとがございます。」
クラリスはアーサーの方をちらりと見ながら、そう言った。
アーサーが続けた。
「ゲルマ共和国にとって、最高の人材を御紹介したいのです。是非、国政の中で活躍の場を与えてあげてほしいのです。ゴード王国第3王子が強く推薦します。」
「それは誰ですか? 」
シャーロッテの問いに、クラリスが満面の笑みで答えた。
「最高執政官もよく知っていらっしゃいますよ。リリーさん。この場に―― 」
クラリスが誰もいない場所に右手を差し出すと、そこにリリーが出現した。
言葉はいらなかった。
強いきずなで結ばれた親友どおしは、固く抱き合った。
アーサー達4人が、次の国に出発する日がきた。
シャーロッテとリリー、その他多くの住民が彼らを見送ろうとしていた。
代表してシャーロッテがお礼の言葉を述べた。
「みなさん。ほんとうにありがとうございました。あのままでは、ゲルマ王国に多くの魔族が大侵入して、人間がこの国から追い出される可能性がありました。」
リリーが続けた。
「私の心が悪しき心を映す世界とつながった大きなトンネルになっていたなんて、考えただけでもぞっとします。でも不思議なことが一つあります。」
「それはどのようなことですか。」
クラリスが聞いた。
「とても幸運でしたが。なぜ、もっと早く、もっと大量の魔族をこの国に侵入させなかったのでしょう? 」
「これはあくまで推測です。リリーさんの心の中の憎悪の穴は完全に開いていたのではなく、部分的に閉じられていたのではないでしょうか。お母様への愛情と信頼があったのです。……
……またお会いしましょう。」
円形の中に魔法文字が浮かぶ魔方陣が現われた。
4人はその中に入り、見送る人々に深くおじぎをした。
3つ目の国が4人の目の前に現われた。
同じような赤煉瓦を積み上げた家並みが続いていた。
気温は高く、そしてひどく乾燥していた。
砂混じりの強い風が常に吹いていた。
アーサーはすぐに気がついた。
「この国には来たことがあります。ここはサラセン王国。暗殺集団アサシンの国です。」
彼は、ある人のことを想い出していた。
子供の頃に参加した剣術大会の光景だった。
シンが木剣を投げ捨て、その場にひざまずいていた。
「負けました。神聖な力をその身にやどすゴード王国の王子様。」
「ありがとうございます。私の属している暗殺集団でのおきてでは、英雄にお会いした時は英雄に従い、それからの一生命をささげなければなりません。私を是非配下にお加えください。」
その子は、世界中で恐れられている暗殺集団の中で将来を期待され、集団の過去の長い歴史に現われた、伝説の先人達を超える戦いの才能をもつと言われていた。
(今、どうしているのだろうか。元気かな…… )
ここはサラセン王国の城塞都市ブヘンのようだった。
4人は少し歩き、様子を調べることにした。
市街地の繁華街を歩いていると、大騒ぎになっている一画に出た。
広場で酒を飲んだ2人の大男が、殴り合いのけんかをしていた。
2人とも手加減です、力を最大限に入れていたので、このままだと両者が相当な重傷になりそうだった。
ピーッ、ピーッ
どこからともなく笛の声が聞こえ、やがて騎兵が数人近づいて来た。
「2人とも止めろ、止めるんだ。数日後には国王陛下の婚礼が行われる。このようなおめでたいイベントの前に、雰囲気をぶち壊すことは許されない。」
その後、騎兵は縄を投げた。
縄は生き物のように2人の大男に巻き付いた。
そして、引っ立てていった。
それを見ていたアーサーが言った。
「クラリスさん。今の騎兵達は―― 」
「そうです。人間ではありません。たぶん魔族が人間に変っています。」
「どういうことでしょう。少し住民に聞いてみますか。」
アーサーは歩いている男性2人に聞いた。
「私達は外国からきた旅人です。久し振りにサラセン王国に来ました。数年前に来た時と少し雰囲気が変っているようですが、何かあったのでしょうか。」
「旅人の方ですか―― この国の王は毎年、臣下の最強の者と剣の試合をすることになっています。数年前、この国の歴史上、最高の戦士になるのは間違いないアサシンの若者との試合がありました。」
「それで、そうなったのですか。」
「なんと、若者が国王を打ち負かせたのです。しかも、わすか数秒の間でした。」
「国王を打ち負かせた結果はどうなったのですか? 」
「国王はひどく恥じ、この国の歴史上の伝統を変えてしまいました。これまで、国王は負けても不問に付し試合相手を高く賞賛し、高い地位に取り立ててきました。しかし、今の王は―― 」
「どうしたのですか? 」
「試合相手に対してひどく怒り獄ごくにつなぎました。多くの通行人が通る街道沿いに窓が開いた牢屋を設け、監禁したのです。もう3年以上になります。」
「シンは今どこに閉じ込められているのですか? 」
「えっ!!! あんた最高の戦士の知り合いかい。悪いこと言わない。今、この国の最高の戦士のことは話さない方がいいよ。」
政庁の前では、最高執政官のシャーロッテ、そしてアーサーとメイナードが待っていた。
クラリスはシャーロッテに報告した。
「最高執政官様。ゾルゲに勝つことができました。その後、彼を遠い場所に転移させましたので、もうゲルマ共和国の心配は消滅しました。」
「クラリス様。ありがとうございます。ただ、私の反省点もたくさんあります。最高執政官として、国の中の物価をしっかり統制すべきでした。」
「いえいえ。執政官様はしっかりなさっていたと思います。他国との物流が回らなくなったのは、魔族が出現したせいで執政官様の責任ではありません。ところで、お願いごとがございます。」
クラリスはアーサーの方をちらりと見ながら、そう言った。
アーサーが続けた。
「ゲルマ共和国にとって、最高の人材を御紹介したいのです。是非、国政の中で活躍の場を与えてあげてほしいのです。ゴード王国第3王子が強く推薦します。」
「それは誰ですか? 」
シャーロッテの問いに、クラリスが満面の笑みで答えた。
「最高執政官もよく知っていらっしゃいますよ。リリーさん。この場に―― 」
クラリスが誰もいない場所に右手を差し出すと、そこにリリーが出現した。
言葉はいらなかった。
強いきずなで結ばれた親友どおしは、固く抱き合った。
アーサー達4人が、次の国に出発する日がきた。
シャーロッテとリリー、その他多くの住民が彼らを見送ろうとしていた。
代表してシャーロッテがお礼の言葉を述べた。
「みなさん。ほんとうにありがとうございました。あのままでは、ゲルマ王国に多くの魔族が大侵入して、人間がこの国から追い出される可能性がありました。」
リリーが続けた。
「私の心が悪しき心を映す世界とつながった大きなトンネルになっていたなんて、考えただけでもぞっとします。でも不思議なことが一つあります。」
「それはどのようなことですか。」
クラリスが聞いた。
「とても幸運でしたが。なぜ、もっと早く、もっと大量の魔族をこの国に侵入させなかったのでしょう? 」
「これはあくまで推測です。リリーさんの心の中の憎悪の穴は完全に開いていたのではなく、部分的に閉じられていたのではないでしょうか。お母様への愛情と信頼があったのです。……
……またお会いしましょう。」
円形の中に魔法文字が浮かぶ魔方陣が現われた。
4人はその中に入り、見送る人々に深くおじぎをした。
3つ目の国が4人の目の前に現われた。
同じような赤煉瓦を積み上げた家並みが続いていた。
気温は高く、そしてひどく乾燥していた。
砂混じりの強い風が常に吹いていた。
アーサーはすぐに気がついた。
「この国には来たことがあります。ここはサラセン王国。暗殺集団アサシンの国です。」
彼は、ある人のことを想い出していた。
子供の頃に参加した剣術大会の光景だった。
シンが木剣を投げ捨て、その場にひざまずいていた。
「負けました。神聖な力をその身にやどすゴード王国の王子様。」
「ありがとうございます。私の属している暗殺集団でのおきてでは、英雄にお会いした時は英雄に従い、それからの一生命をささげなければなりません。私を是非配下にお加えください。」
その子は、世界中で恐れられている暗殺集団の中で将来を期待され、集団の過去の長い歴史に現われた、伝説の先人達を超える戦いの才能をもつと言われていた。
(今、どうしているのだろうか。元気かな…… )
ここはサラセン王国の城塞都市ブヘンのようだった。
4人は少し歩き、様子を調べることにした。
市街地の繁華街を歩いていると、大騒ぎになっている一画に出た。
広場で酒を飲んだ2人の大男が、殴り合いのけんかをしていた。
2人とも手加減です、力を最大限に入れていたので、このままだと両者が相当な重傷になりそうだった。
ピーッ、ピーッ
どこからともなく笛の声が聞こえ、やがて騎兵が数人近づいて来た。
「2人とも止めろ、止めるんだ。数日後には国王陛下の婚礼が行われる。このようなおめでたいイベントの前に、雰囲気をぶち壊すことは許されない。」
その後、騎兵は縄を投げた。
縄は生き物のように2人の大男に巻き付いた。
そして、引っ立てていった。
それを見ていたアーサーが言った。
「クラリスさん。今の騎兵達は―― 」
「そうです。人間ではありません。たぶん魔族が人間に変っています。」
「どういうことでしょう。少し住民に聞いてみますか。」
アーサーは歩いている男性2人に聞いた。
「私達は外国からきた旅人です。久し振りにサラセン王国に来ました。数年前に来た時と少し雰囲気が変っているようですが、何かあったのでしょうか。」
「旅人の方ですか―― この国の王は毎年、臣下の最強の者と剣の試合をすることになっています。数年前、この国の歴史上、最高の戦士になるのは間違いないアサシンの若者との試合がありました。」
「それで、そうなったのですか。」
「なんと、若者が国王を打ち負かせたのです。しかも、わすか数秒の間でした。」
「国王を打ち負かせた結果はどうなったのですか? 」
「国王はひどく恥じ、この国の歴史上の伝統を変えてしまいました。これまで、国王は負けても不問に付し試合相手を高く賞賛し、高い地位に取り立ててきました。しかし、今の王は―― 」
「どうしたのですか? 」
「試合相手に対してひどく怒り獄ごくにつなぎました。多くの通行人が通る街道沿いに窓が開いた牢屋を設け、監禁したのです。もう3年以上になります。」
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