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67 暗黒騎士に征服された国があった5
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獣人に包囲されたフラン王国の師団は、鉄壁の守りを固め自分達の陣地を崩さなった。
鉄砲や弓矢でどんどん獣人の数を減らしていき、その勢いを削いでいった。
やがて、獣人達に異変が生じた。
自分達の仲間の死を直前に見て、恐怖を感じ始めたのであった。
彼らはだんだん戦線を離脱し始めた。
その流れは最初はわずかであったが、次第に大きな流れとなり、最後は一斉に逃げ始めた。
フランツ王国の師団は勝った。
カール師団長は心の中でアーサとクラリスにお礼を言うとともに、今後のことについて考え始めた。
(それにしても、獣人達がソウヤ国王に集められ私達に戦いを挑んできたとは―― これでは王宮に帰れない。やはり国王は魔王アスモデウスの暗黒騎士なのか…… )
王宮の一室で、ソウヤ国王は使い魔である黒蝶から、獣人軍団の敗戦を聞いた。
フランツ王国で強い者を改めて選抜して構成された師団だったが、当然2倍の数の獣人軍団が勝利すると確信していた。
「はあ。もう一回いってみろ。獣人軍団は負けたのか。」
「そうです。人間達の鋼鉄楯で作った陣地を獣人達は突破できませんでした。それどころか、鉄砲や弓矢で多くの数の獣人が殺されました。」
「獣人の中でも最強のライオンやトラの種族だったのだろう。しかも兵力は10万、人間の2倍もあった。負けた方がおかしいじゃないか。」
「はい。それが、最初は人間達を大いに威嚇いかくして、恐怖を感じさせ戦いの勝利は間違いないと思われました。しかし、英雄と魔女が戦場に現われてから様子が変りました。」
「英雄と魔女!!! アーサーは生きていたのか!!! 」
「はい。英雄が人間の陣の四方で勝利の儀式を行い、そして戦場は四つ葉のクローバーの白い花で一杯になりました。」
「それだけで人間達は、体も大きく強い獣人、しかも2倍の軍勢に勝てるのか。まあいい、俺は世界最強の人間で暗黒騎士。英雄アーサーと魔女クラリスを今度はしっかりと殺す。」
敗戦の報告を聞いた後、気分が大変悪くなったソウヤ国王は王宮の広い花壇の中を歩いていた。
1年前、前の国王を追放し王宮で国王になった時、花壇の存在はいまいましかった。
これまで殺伐とした人生を歩んできたソウヤには、花々の良さが全くわからなかった。
花の存在意義は全くないと思っていた。
しかし、今は少し違った。
(そうか。このように気持ちがムシャクシャした時、花々は心をなごませてくれるのだな。この花壇は撤去して武器倉庫を作ろうと思っていたが止めよう。)
ソウヤ国王はそう重いながら花壇を歩いていたが、そのうち、その一画に目が止まった。
四葉のクローバーが白い花を咲かせていた。
驚いて足を止めると、1人の女性がそこに立っていた。
この世界ではめずらしい黒髪が輝き、青い瞳は深海のように静かでとても美しかった。
「あっ、お前は―― 」
「お久し振りですね。ソウヤ国王。間違えました。人間を魔族に全て殺させようとしている暗黒騎士、唯我独尊のソウヤ様。あなたは強いかもしれませんが、手段を選ばない。もう人間ではなく魔族ですね。」
「俺はこの夜で最強。誰も俺に勝てないから至高の存在なのだ。」
「そうですか。人間は往々にして勘違いをする生き物なのですよ。」
「何を言いたい!!! もういい。魔女よ、アスモデウス様の尊い計画を妨げる存在。まず、お前から殺してやる。最強の俺に殺されるのは名誉だと思え!!! 」
ソウヤは剣を抜いた。
そして、人間離れした速度でクラリスに剣を振り下ろした。
ところがソウヤの剣は途中で止められた。
止めたのは剣だった。
ソウヤには意外なことに、剣が止められただけではなく勢いで吹き飛ばされた。
「誰だ!!! 」
英雄、アーサーだった。
「ほお―― 英雄様と魔女様がそろってお出でいただいたか。うれしいな。手間が省ける。一気におまえ達2人の命を奪ってやる。」
アーサーは何も答えず剣を構えた。
それを見てソウヤが言った。
「いくぞ。かって『英雄殺し』と言われた俺の伝説の一部になれ!!! 」
ソウヤは機械のように正確に重く、何回も繰り返し剣を振ってきた。
一撃一撃はアーサーの体制をしっかり把握して、最も弱いと思われる角度と方向をねらったものだった。
アーサーは体に近い場所で、ようやく自分の剣で受け止めていた。
しかし、アーサーはただ受け止めていただけではなかった。
ソウヤの一撃一撃をしっかりと覚えていた。
それは100回に及んだ。
これまで英雄殺しと呼ばれたソウヤは、多くの英雄達をその間に葬ってきた。
(何が違う? このアーサーは、今までの英雄と何が違うのだ? )
ソウヤの心に不安が生じた。
不安からあせったソウヤは、101回目にアーサーの体から大きく軌道を外して剣を振った。
初めて、きっと唯一訪れたチャンスをアーサーは逃さなかった。
アーサーはソウヤが剣を持つ肩に向けて剣を振った。
ソウヤの肩は外れて、その剣は地面に落ちた。
激痛に肩を抑えて、その場にうずくまった。
「殺せ!!! 」
ソウヤが声を振り絞って、アーサーに向けて叫んだ。
ところが、アーサーは剣をさやにしまい、うずくまるソウヤに近づいた。
「とても痛いですが。がまんしてください。」
アーサーはソウヤの関節をつなげた。
「どうしてだ。勝利したのだろう。『英雄殺し』の俺に勝利したのだから、俺を殺して、唯一無二の英雄として伝説になればよいのではないか。」
アーサーは笑顔になった。
「私は実は最弱です。他の誰と比べても強い所は全くない。もし、英雄と呼んでいただけるのなら『最弱の英雄』ですね。」
「…………負けた。あなたには最強の所がある。その心です。お気づきになっていないようですが。ゴード王国第3王子、英雄、アーサーコンラッド。恥ずかしい自分を教えていただきました。」
突然、ソウヤは地面に落ちていた自分の剣を拾った。
そして、のどを刺してしまった。
鉄砲や弓矢でどんどん獣人の数を減らしていき、その勢いを削いでいった。
やがて、獣人達に異変が生じた。
自分達の仲間の死を直前に見て、恐怖を感じ始めたのであった。
彼らはだんだん戦線を離脱し始めた。
その流れは最初はわずかであったが、次第に大きな流れとなり、最後は一斉に逃げ始めた。
フランツ王国の師団は勝った。
カール師団長は心の中でアーサとクラリスにお礼を言うとともに、今後のことについて考え始めた。
(それにしても、獣人達がソウヤ国王に集められ私達に戦いを挑んできたとは―― これでは王宮に帰れない。やはり国王は魔王アスモデウスの暗黒騎士なのか…… )
王宮の一室で、ソウヤ国王は使い魔である黒蝶から、獣人軍団の敗戦を聞いた。
フランツ王国で強い者を改めて選抜して構成された師団だったが、当然2倍の数の獣人軍団が勝利すると確信していた。
「はあ。もう一回いってみろ。獣人軍団は負けたのか。」
「そうです。人間達の鋼鉄楯で作った陣地を獣人達は突破できませんでした。それどころか、鉄砲や弓矢で多くの数の獣人が殺されました。」
「獣人の中でも最強のライオンやトラの種族だったのだろう。しかも兵力は10万、人間の2倍もあった。負けた方がおかしいじゃないか。」
「はい。それが、最初は人間達を大いに威嚇いかくして、恐怖を感じさせ戦いの勝利は間違いないと思われました。しかし、英雄と魔女が戦場に現われてから様子が変りました。」
「英雄と魔女!!! アーサーは生きていたのか!!! 」
「はい。英雄が人間の陣の四方で勝利の儀式を行い、そして戦場は四つ葉のクローバーの白い花で一杯になりました。」
「それだけで人間達は、体も大きく強い獣人、しかも2倍の軍勢に勝てるのか。まあいい、俺は世界最強の人間で暗黒騎士。英雄アーサーと魔女クラリスを今度はしっかりと殺す。」
敗戦の報告を聞いた後、気分が大変悪くなったソウヤ国王は王宮の広い花壇の中を歩いていた。
1年前、前の国王を追放し王宮で国王になった時、花壇の存在はいまいましかった。
これまで殺伐とした人生を歩んできたソウヤには、花々の良さが全くわからなかった。
花の存在意義は全くないと思っていた。
しかし、今は少し違った。
(そうか。このように気持ちがムシャクシャした時、花々は心をなごませてくれるのだな。この花壇は撤去して武器倉庫を作ろうと思っていたが止めよう。)
ソウヤ国王はそう重いながら花壇を歩いていたが、そのうち、その一画に目が止まった。
四葉のクローバーが白い花を咲かせていた。
驚いて足を止めると、1人の女性がそこに立っていた。
この世界ではめずらしい黒髪が輝き、青い瞳は深海のように静かでとても美しかった。
「あっ、お前は―― 」
「お久し振りですね。ソウヤ国王。間違えました。人間を魔族に全て殺させようとしている暗黒騎士、唯我独尊のソウヤ様。あなたは強いかもしれませんが、手段を選ばない。もう人間ではなく魔族ですね。」
「俺はこの夜で最強。誰も俺に勝てないから至高の存在なのだ。」
「そうですか。人間は往々にして勘違いをする生き物なのですよ。」
「何を言いたい!!! もういい。魔女よ、アスモデウス様の尊い計画を妨げる存在。まず、お前から殺してやる。最強の俺に殺されるのは名誉だと思え!!! 」
ソウヤは剣を抜いた。
そして、人間離れした速度でクラリスに剣を振り下ろした。
ところがソウヤの剣は途中で止められた。
止めたのは剣だった。
ソウヤには意外なことに、剣が止められただけではなく勢いで吹き飛ばされた。
「誰だ!!! 」
英雄、アーサーだった。
「ほお―― 英雄様と魔女様がそろってお出でいただいたか。うれしいな。手間が省ける。一気におまえ達2人の命を奪ってやる。」
アーサーは何も答えず剣を構えた。
それを見てソウヤが言った。
「いくぞ。かって『英雄殺し』と言われた俺の伝説の一部になれ!!! 」
ソウヤは機械のように正確に重く、何回も繰り返し剣を振ってきた。
一撃一撃はアーサーの体制をしっかり把握して、最も弱いと思われる角度と方向をねらったものだった。
アーサーは体に近い場所で、ようやく自分の剣で受け止めていた。
しかし、アーサーはただ受け止めていただけではなかった。
ソウヤの一撃一撃をしっかりと覚えていた。
それは100回に及んだ。
これまで英雄殺しと呼ばれたソウヤは、多くの英雄達をその間に葬ってきた。
(何が違う? このアーサーは、今までの英雄と何が違うのだ? )
ソウヤの心に不安が生じた。
不安からあせったソウヤは、101回目にアーサーの体から大きく軌道を外して剣を振った。
初めて、きっと唯一訪れたチャンスをアーサーは逃さなかった。
アーサーはソウヤが剣を持つ肩に向けて剣を振った。
ソウヤの肩は外れて、その剣は地面に落ちた。
激痛に肩を抑えて、その場にうずくまった。
「殺せ!!! 」
ソウヤが声を振り絞って、アーサーに向けて叫んだ。
ところが、アーサーは剣をさやにしまい、うずくまるソウヤに近づいた。
「とても痛いですが。がまんしてください。」
アーサーはソウヤの関節をつなげた。
「どうしてだ。勝利したのだろう。『英雄殺し』の俺に勝利したのだから、俺を殺して、唯一無二の英雄として伝説になればよいのではないか。」
アーサーは笑顔になった。
「私は実は最弱です。他の誰と比べても強い所は全くない。もし、英雄と呼んでいただけるのなら『最弱の英雄』ですね。」
「…………負けた。あなたには最強の所がある。その心です。お気づきになっていないようですが。ゴード王国第3王子、英雄、アーサーコンラッド。恥ずかしい自分を教えていただきました。」
突然、ソウヤは地面に落ちていた自分の剣を拾った。
そして、のどを刺してしまった。
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