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2 色属性の魔女との戦い
5 緑の魔女の呪い
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「ほんとうによかった」
騎士カイロスはソーニャ王女を抱きしめた。
今、部屋には、王女の父親であるロメル国王他、多く人々が集まっていた。
「これで13の呪いのうち、1つの呪いが解けたことはわかりました。その他の12の呪いって、いったい、どういうものなのでしょう」
カイロスの疑問の言葉を聞いた時、専属メイドのカノンが言った。
「あの―― 大変恐れ多いことなのですが、王女様、服の袖をまくっていただけないでしょう」
「えっ、カノン。別に問題ありません。それでは」
王女は服の袖をまくった。
お――う
すると、部屋の中にいた人々から驚きの声が上がった。
右腕の色は緑、左腕は橙色
くっきりと、あざやかな原色に染まっていた。
「なんで?? 」
その時
「御説明しましょう」
よく通る声が聞こえ、部屋の中に髪も髭も長く魔法の杖をもった中年の男が転移した。
それは、大魔法師マーリンだった。
「ソーニャ王女様は、このロメル王国の国民と土地を守る聖女様です。戦争に負けた魔女達は、氷と炎の魔女は王女様個人に呪いをかけ、それによって、ロメル王国の国民と土地に呪いをかけたのです。王女様の腕の色は両魔女の刻印です。」
「う――ん そうか、この頃、我が国ではさまざまな災害などさまざまな問題が起きている。それらは、魔女達の呪いということだな」
大魔法師マーリンが応えた。
「はい。そうでございます。残り12の呪いですが、それぞれが、ロメル王国を破滅させるほどの呪いです。そしてさらに、ロメル王国が破滅すれば、ソーニャ王女様の命も絶えます」
「まだ12もあるのか!! それぞれが強烈に強い魔力をもつ魔女達だ。全てに勝ち、魔法を解かせるのは至難のわざだな」
国王のその言葉を聞いた後、騎士カイロスが間髪を入れず宣言した。
「私、騎士カイロスにお任せください。魔女達がどんなに強烈で、どんな困難や苦労が待受けていたとしても、必ず全ての呪いを解きてみせます。王女様にお誓い申し上げます」
カイロスはソーニャ王女のベッドのそばにひざまずき、心から宣言した。
大魔法師マーリンが重々しい落ち着いた声で言った。
「神は乗り越えられない試練は与えません。カイロス様、希望を捨てなければ必ずやり遂げることができるでしょう」
大魔法師マーリンはそう言った時、心の中でこっそり考えていた。
(‥‥転生前でも、あなたは愛する人のため、希望を捨てなかった。だから、あなたは今からの試練の前でも決して希望を捨てず、やり抜くことでしょう‥‥ )
国王が聞いた。
「ところで聞くが、ソーニャの腕はなんで緑色なんだ? 」
「国王様。色が示すとおりです。緑の農産物に呪いをかけたということです。今、このロメル王国では、農産物の収穫が無く飢饉発生の寸前でございましょう」
「農業大臣から収穫量が減っているという報告は受けているが、それが飢饉にまでつながるほどとは、申し訳ない、我は毎日、豪華な食事をしているものだからな」
「それではまず、緑の魔女と戦い、呪いを解かせなければなりませんね。」
「カイロス様、緑の魔女の居場所は既に突き止めています。転移魔法陣も構築済です。行かれますか? 」
大魔法師マーリンの問いに、カイロスは大きくうなずいた。
「ソーニャ様、騎士カイロスは参ります。(風香さん、悟は行ってきます)」
カイロスは原色の緑色になっているソーニャ王女の手をしっかりと握りおじぎした。
「出発は? 」
「いま直ぐにでもかまいません」
「いま直ぐにですか。氷の魔女との戦いで大変お疲れでしょう。日を改められたらどうでしょうか」
そう言った大魔法師マーリンを見つめて、カイロスは大きく首を振った。
「時間の大切さはよく知っています。ある人が余命1年以内なんです。それに、飢饉をできる限り早く止めなければ、多くの国民が苦しみ、命を落す人もいるでしょう」
大魔法師マーリンはそう言ったカイロスを見て思った。
(ああ、なんて立派な心の持ち主なんだ。だから、神が御業みわざを示され、この世界に転生してきたのだな)
「ただ、カイロス様。あなたは、強力な魔力を持つ氷の魔女との激烈な戦いをしてきたばかりです。2、3日だけでもお休みになられたらどうですか。疲れ切った心と体では、緑の魔女には勝てません」
「‥‥‥‥ 」
「マーリンの言うとおりじゃ、ソーニャの父親としてお願いする。せっかくソーニャの意識が回復したのじゃ。2、3日、休息ついでに娘をたずねて、おしゃべりしてくれ。」
「‥‥‥‥ 」
ソーニャ王女が最後に口を開いた。
「あなたは責任感の強い方。でも私のために休んでください。私のことをほんとうに愛してくれるあなたを。私は心の底から愛しています。意識を取り戻した私との時間を作ってください。」
「はい。わかりました。2、3日の休みをとった後、緑の魔女がいる場所に転移します。大魔法師様、よろしくお願い致します。」
カイロスは2、3日、休みをとることにした。
医師にみせると、やはり凍傷が完治していない箇所が体のあちこちにあった。
そしてそれらは、宮廷魔法師が治癒魔法で直した。
治療は王宮の中にある病院で行われた。
「騎士カイロス様。これで治癒魔法は完了です」
「ありがとうございます。体のあちこちにあった痛い箇所が無くなりました」
治療の後、カイロスはソーニャ王女と謁見するために、王宮の通路を歩いていた。
歩きながら外を見ると、遠くの山々が見えた。
彼は大きな違和感を感じた。
それで、調度通りかかった役人に聞いた。
「お聞きします。この王宮からはるか遠くの山々が見えるのですが、すべて茶色ですね。木や草が生えていない、はげ山ばかりなのですが? 」
「魔女の国との戦争の前までは緑が栄える山々でした。お忘れですか、緑の魔女とあなた様との戦いで、緑の魔女は木や草を生き物の武器のように操って攻撃してきました。それで騎士様が―― 」
「私がどうしたのでしょうか? 」
「聖剣クトネリシカの力で、生き物のように動く木や草を全て焼き払われました」
「戦争の後、木や草が再び生えてこないのですか? 」
「はい。それが緑の魔女の呪いなのです。『ロメル王国の土からは、木や草の種は永遠に芽を出さず、生きている木や草の体は全て死に絶える』」
「えっ、えっ 大変な呪いですね。それでは、今、この国で食べれている農産物は? 」
「‥‥‥‥ あまり大きな声でいえませんが。全て他国から輸入されているものばかりです」
騎士カイロスはソーニャ王女を抱きしめた。
今、部屋には、王女の父親であるロメル国王他、多く人々が集まっていた。
「これで13の呪いのうち、1つの呪いが解けたことはわかりました。その他の12の呪いって、いったい、どういうものなのでしょう」
カイロスの疑問の言葉を聞いた時、専属メイドのカノンが言った。
「あの―― 大変恐れ多いことなのですが、王女様、服の袖をまくっていただけないでしょう」
「えっ、カノン。別に問題ありません。それでは」
王女は服の袖をまくった。
お――う
すると、部屋の中にいた人々から驚きの声が上がった。
右腕の色は緑、左腕は橙色
くっきりと、あざやかな原色に染まっていた。
「なんで?? 」
その時
「御説明しましょう」
よく通る声が聞こえ、部屋の中に髪も髭も長く魔法の杖をもった中年の男が転移した。
それは、大魔法師マーリンだった。
「ソーニャ王女様は、このロメル王国の国民と土地を守る聖女様です。戦争に負けた魔女達は、氷と炎の魔女は王女様個人に呪いをかけ、それによって、ロメル王国の国民と土地に呪いをかけたのです。王女様の腕の色は両魔女の刻印です。」
「う――ん そうか、この頃、我が国ではさまざまな災害などさまざまな問題が起きている。それらは、魔女達の呪いということだな」
大魔法師マーリンが応えた。
「はい。そうでございます。残り12の呪いですが、それぞれが、ロメル王国を破滅させるほどの呪いです。そしてさらに、ロメル王国が破滅すれば、ソーニャ王女様の命も絶えます」
「まだ12もあるのか!! それぞれが強烈に強い魔力をもつ魔女達だ。全てに勝ち、魔法を解かせるのは至難のわざだな」
国王のその言葉を聞いた後、騎士カイロスが間髪を入れず宣言した。
「私、騎士カイロスにお任せください。魔女達がどんなに強烈で、どんな困難や苦労が待受けていたとしても、必ず全ての呪いを解きてみせます。王女様にお誓い申し上げます」
カイロスはソーニャ王女のベッドのそばにひざまずき、心から宣言した。
大魔法師マーリンが重々しい落ち着いた声で言った。
「神は乗り越えられない試練は与えません。カイロス様、希望を捨てなければ必ずやり遂げることができるでしょう」
大魔法師マーリンはそう言った時、心の中でこっそり考えていた。
(‥‥転生前でも、あなたは愛する人のため、希望を捨てなかった。だから、あなたは今からの試練の前でも決して希望を捨てず、やり抜くことでしょう‥‥ )
国王が聞いた。
「ところで聞くが、ソーニャの腕はなんで緑色なんだ? 」
「国王様。色が示すとおりです。緑の農産物に呪いをかけたということです。今、このロメル王国では、農産物の収穫が無く飢饉発生の寸前でございましょう」
「農業大臣から収穫量が減っているという報告は受けているが、それが飢饉にまでつながるほどとは、申し訳ない、我は毎日、豪華な食事をしているものだからな」
「それではまず、緑の魔女と戦い、呪いを解かせなければなりませんね。」
「カイロス様、緑の魔女の居場所は既に突き止めています。転移魔法陣も構築済です。行かれますか? 」
大魔法師マーリンの問いに、カイロスは大きくうなずいた。
「ソーニャ様、騎士カイロスは参ります。(風香さん、悟は行ってきます)」
カイロスは原色の緑色になっているソーニャ王女の手をしっかりと握りおじぎした。
「出発は? 」
「いま直ぐにでもかまいません」
「いま直ぐにですか。氷の魔女との戦いで大変お疲れでしょう。日を改められたらどうでしょうか」
そう言った大魔法師マーリンを見つめて、カイロスは大きく首を振った。
「時間の大切さはよく知っています。ある人が余命1年以内なんです。それに、飢饉をできる限り早く止めなければ、多くの国民が苦しみ、命を落す人もいるでしょう」
大魔法師マーリンはそう言ったカイロスを見て思った。
(ああ、なんて立派な心の持ち主なんだ。だから、神が御業みわざを示され、この世界に転生してきたのだな)
「ただ、カイロス様。あなたは、強力な魔力を持つ氷の魔女との激烈な戦いをしてきたばかりです。2、3日だけでもお休みになられたらどうですか。疲れ切った心と体では、緑の魔女には勝てません」
「‥‥‥‥ 」
「マーリンの言うとおりじゃ、ソーニャの父親としてお願いする。せっかくソーニャの意識が回復したのじゃ。2、3日、休息ついでに娘をたずねて、おしゃべりしてくれ。」
「‥‥‥‥ 」
ソーニャ王女が最後に口を開いた。
「あなたは責任感の強い方。でも私のために休んでください。私のことをほんとうに愛してくれるあなたを。私は心の底から愛しています。意識を取り戻した私との時間を作ってください。」
「はい。わかりました。2、3日の休みをとった後、緑の魔女がいる場所に転移します。大魔法師様、よろしくお願い致します。」
カイロスは2、3日、休みをとることにした。
医師にみせると、やはり凍傷が完治していない箇所が体のあちこちにあった。
そしてそれらは、宮廷魔法師が治癒魔法で直した。
治療は王宮の中にある病院で行われた。
「騎士カイロス様。これで治癒魔法は完了です」
「ありがとうございます。体のあちこちにあった痛い箇所が無くなりました」
治療の後、カイロスはソーニャ王女と謁見するために、王宮の通路を歩いていた。
歩きながら外を見ると、遠くの山々が見えた。
彼は大きな違和感を感じた。
それで、調度通りかかった役人に聞いた。
「お聞きします。この王宮からはるか遠くの山々が見えるのですが、すべて茶色ですね。木や草が生えていない、はげ山ばかりなのですが? 」
「魔女の国との戦争の前までは緑が栄える山々でした。お忘れですか、緑の魔女とあなた様との戦いで、緑の魔女は木や草を生き物の武器のように操って攻撃してきました。それで騎士様が―― 」
「私がどうしたのでしょうか? 」
「聖剣クトネリシカの力で、生き物のように動く木や草を全て焼き払われました」
「戦争の後、木や草が再び生えてこないのですか? 」
「はい。それが緑の魔女の呪いなのです。『ロメル王国の土からは、木や草の種は永遠に芽を出さず、生きている木や草の体は全て死に絶える』」
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