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5 大魔法師の弟子の闇落ち
34 第2の魔女2
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国王アーサーは国中の大切な問題を、アリスに相談するようになった。
指名は、いつの間にか、師匠の大魔法師マーリンよりも頻度が多くなっていた。
ただ、マーリンにはとても心配な事かあった。
まだ若かったマーリンにも当然、予測できたことであった。
(アーサー王はアリスが大のお気に入り、2人ともまだ若く年も同じくらい。たぶん2人の相性は抜群に良い。普通、このような2人が知り合うと、行き着く先は―― )
やがて、マーリンの予想どおり2人の関係は進んでいった。
建国10年を過ぎ、ロメル王国内の人々の暮らしもだいぶ落ち着いてきた。
アーサー王は、さらに国を繁栄させようとした。
そのことをアリスに相談すると、彼女が応えた。
「陛下。多くの国民が幸福感を感じられるような場所を造られたらどうでしょうか。私なら、たくさんの花々が咲き乱れる大きな公園を造ります」
「花々の種類で満開になる季節が異なると思うが? 」
「そのことを前提にするのです。1つの公園を四季の公園として4区分します。例えば春の園その、夏の園、秋の園、冬の園、の4つの区画にします。」
「他の季節はわかるが、冬に咲く花があるのか? 」
「あります。冬の寒さに負けずに咲く花もたくさんあるのです。あまり派手さはない花々が多いのですが、見る人々に感動を与えます。」
「よし、その構想で行こう。まずは王都など人口の多い近辺から整備する。」
「わかりました。私は花々と公園を整備する場所の選定を行います。」
2人の息はぴったり合っていた。
それで建設のスピードも速かった。
彼女の魔法の力も借りて、四季の公園の第1号が王都のそばに完成した。
人々は大変喜び、家族連れで公園に出向き、日頃の疲れを癒いやし、楽しんだ。
四季の公園を思いついたのは、宮廷魔法師アリスだと国民には知れ渡っていた。
彼女は時々、公衆の面前に顔を出したが、目鼻立ちのハッキリした美人さんとして人気が出て来た。
「超美人なのに、すばらしい発想で私達にこんなに美しい公園をプレゼントしてくれた。」
「それに、いつも気取らない方、なによりも下々の私達の立場になって考えてくれる素敵な方。」
「国王様とも息がピッタリ。お似合いね、やがて結婚されるに違いないわ。お妃様ね。」
国民の人気が跳ね上がったアリスは、お妃候補の最有力者とされていた。
そして、それが当然の未来として、アーサ王とアリスの気持ちは高まっていった。
ある日、決意を固めるため、アーサー王は最側近のランスロ卿に相談していた。
すると、大臣は言った。
「確かに宮廷魔法師アリス様は、お妃様としては最適な方でしょう。しかし、1点大きな難があります。」
「申してみよ」
「まだアーサー王様はロメル王国を健国したばかり。ロメル王家には神格化が必要でございます。」
「神格化とは? 」
「初代アーサー王から始まるロメル王家は高貴な血筋で、神から王権を授与されたという神話を作り、
この国を治める正当性の根拠を固めることです。」
「わかった。我が家の神格化に何が必要なのだ? 」
「国王陛下。申し訳ありません。王妃は高貴な血筋の家の娘からお選びください。さらに、近隣の国の王女様であったら一石二鳥です。国家戦略としてこれ以上の武器はございません。」
「ランスロの言うことも十分に理解できる。私のような建国したばかりの国王は、みな、こうしなければならないのか。ランスロよ、はっきり言うぞ、私はアリスと結婚したい。」
その言葉を聞いたとき、ランスロ卿は黙って首を振った。
冬のある日、アーサー王はアリスを誘い四季の公園で冬の園の中を歩いていた。
「なんてすばらしい眺めなのだ。前に教えてもらったとおり、こんな寒い季節でもがんばって花を咲かせるんだな。雪が所々に積もっているのに花を咲かすなんて感動だ。」
「私は四季の花々、それぞれが好きなんですけれど、ここのような冬の花が好きなんです。」
「そうか。今日はアリスに伝えたいことがあってな。」
「ふふふふ なんでしょうか。国王陛下がそんなに改まって。」
「実は‥‥ 」
そう言ったきりアーサー王はだまり込んだ。
とても苦しそうな顔だった。
「陛下、どうぞ御心配なく。私は自分の心を制御する訓練をしっかりやっています。お師匠様から、魔法の構築に最も大切と言われましたので。」
「そうか。実はな、近隣の国、グレートプリン王国のグネビア王女と結婚することになった。」
「そうでございますか。おめでとうございます。」
アーサー王にとってびっくりするくらい、アリスは平静な声で応えた。
「この結婚はやむを得ないことなんだ。建国間もない我が国の王としては強国であるグレートプリン国の王族と血縁関係を作れば、我が国にどれだけ恩恵があるだろうか。」
「そうでございますね。それに、グレートプリン国の王家は世界で最も。古くからの血筋、その始祖は神から王権を与えられたと言われています。このロメル王国の神格化にも役立ちますね」
「そのとおりだ―― 今日はお願いがある。グレートプリン王国の王女との婚姻の後、アリスを第2婦人としたい。王妃は王女だが、第2婦人のお前を何倍も大切にする。」
「‥‥‥‥ さようなら」
「えっ! 今! 」
「さようならお別れします。今のお言葉はひどい。」
「永遠の眠り」
アリスはとても小さな声で詠唱した。
そして、その場から消えてしまった。
アーサー王とアリスの間にあった事、これが真実であった。
師匠の大魔法師マーリンでも全て知っているわけではなかった。
現在の時間。
今、謁見の間でみんなが集まり、第2の魔女アリスの呪いについて話し合っていた。
大魔法師マーリンが言った。
「私が覚えておりますのが、アリスと建国王アーサ様が会っていた直後、アリスが時空のはざまに隠れてしまったということです。その直後、アーサ王はグレートプリンの王女と結婚しました。」
ソーニャ王女が聞いた。
「結婚した後、アーサー王様には何か変った点がありますか? 」
「はい。別人かと思うくらいお顔が暗く険しくなりました。王妃様との仲も一応体裁は保っていましたが、あまり明るい御家庭は作れなかったみたいです」
「そうですか。なんとなく、アリスとアーサー王との間に何があったのかは予想できます。彼女は『バカ王をうらんでいる』と言っていたのですね。たぶん呪いはロメル王家にかけられると思います。」
「我が王家にか。いったいどういう呪いなのだろう? 」
「私とランダ、マリでこれから調査します。3人とも呪いに使われるアリスの魔法の特質についてよくわかっていますから。」
「わかった。任せた。もしかしたら、我が始祖アーサー王が数百年前に誤り、種を蒔いてしまったことかもしれない。それならば、現国王として刈り取る義務があるな。」
指名は、いつの間にか、師匠の大魔法師マーリンよりも頻度が多くなっていた。
ただ、マーリンにはとても心配な事かあった。
まだ若かったマーリンにも当然、予測できたことであった。
(アーサー王はアリスが大のお気に入り、2人ともまだ若く年も同じくらい。たぶん2人の相性は抜群に良い。普通、このような2人が知り合うと、行き着く先は―― )
やがて、マーリンの予想どおり2人の関係は進んでいった。
建国10年を過ぎ、ロメル王国内の人々の暮らしもだいぶ落ち着いてきた。
アーサー王は、さらに国を繁栄させようとした。
そのことをアリスに相談すると、彼女が応えた。
「陛下。多くの国民が幸福感を感じられるような場所を造られたらどうでしょうか。私なら、たくさんの花々が咲き乱れる大きな公園を造ります」
「花々の種類で満開になる季節が異なると思うが? 」
「そのことを前提にするのです。1つの公園を四季の公園として4区分します。例えば春の園その、夏の園、秋の園、冬の園、の4つの区画にします。」
「他の季節はわかるが、冬に咲く花があるのか? 」
「あります。冬の寒さに負けずに咲く花もたくさんあるのです。あまり派手さはない花々が多いのですが、見る人々に感動を与えます。」
「よし、その構想で行こう。まずは王都など人口の多い近辺から整備する。」
「わかりました。私は花々と公園を整備する場所の選定を行います。」
2人の息はぴったり合っていた。
それで建設のスピードも速かった。
彼女の魔法の力も借りて、四季の公園の第1号が王都のそばに完成した。
人々は大変喜び、家族連れで公園に出向き、日頃の疲れを癒いやし、楽しんだ。
四季の公園を思いついたのは、宮廷魔法師アリスだと国民には知れ渡っていた。
彼女は時々、公衆の面前に顔を出したが、目鼻立ちのハッキリした美人さんとして人気が出て来た。
「超美人なのに、すばらしい発想で私達にこんなに美しい公園をプレゼントしてくれた。」
「それに、いつも気取らない方、なによりも下々の私達の立場になって考えてくれる素敵な方。」
「国王様とも息がピッタリ。お似合いね、やがて結婚されるに違いないわ。お妃様ね。」
国民の人気が跳ね上がったアリスは、お妃候補の最有力者とされていた。
そして、それが当然の未来として、アーサ王とアリスの気持ちは高まっていった。
ある日、決意を固めるため、アーサー王は最側近のランスロ卿に相談していた。
すると、大臣は言った。
「確かに宮廷魔法師アリス様は、お妃様としては最適な方でしょう。しかし、1点大きな難があります。」
「申してみよ」
「まだアーサー王様はロメル王国を健国したばかり。ロメル王家には神格化が必要でございます。」
「神格化とは? 」
「初代アーサー王から始まるロメル王家は高貴な血筋で、神から王権を授与されたという神話を作り、
この国を治める正当性の根拠を固めることです。」
「わかった。我が家の神格化に何が必要なのだ? 」
「国王陛下。申し訳ありません。王妃は高貴な血筋の家の娘からお選びください。さらに、近隣の国の王女様であったら一石二鳥です。国家戦略としてこれ以上の武器はございません。」
「ランスロの言うことも十分に理解できる。私のような建国したばかりの国王は、みな、こうしなければならないのか。ランスロよ、はっきり言うぞ、私はアリスと結婚したい。」
その言葉を聞いたとき、ランスロ卿は黙って首を振った。
冬のある日、アーサー王はアリスを誘い四季の公園で冬の園の中を歩いていた。
「なんてすばらしい眺めなのだ。前に教えてもらったとおり、こんな寒い季節でもがんばって花を咲かせるんだな。雪が所々に積もっているのに花を咲かすなんて感動だ。」
「私は四季の花々、それぞれが好きなんですけれど、ここのような冬の花が好きなんです。」
「そうか。今日はアリスに伝えたいことがあってな。」
「ふふふふ なんでしょうか。国王陛下がそんなに改まって。」
「実は‥‥ 」
そう言ったきりアーサー王はだまり込んだ。
とても苦しそうな顔だった。
「陛下、どうぞ御心配なく。私は自分の心を制御する訓練をしっかりやっています。お師匠様から、魔法の構築に最も大切と言われましたので。」
「そうか。実はな、近隣の国、グレートプリン王国のグネビア王女と結婚することになった。」
「そうでございますか。おめでとうございます。」
アーサー王にとってびっくりするくらい、アリスは平静な声で応えた。
「この結婚はやむを得ないことなんだ。建国間もない我が国の王としては強国であるグレートプリン国の王族と血縁関係を作れば、我が国にどれだけ恩恵があるだろうか。」
「そうでございますね。それに、グレートプリン国の王家は世界で最も。古くからの血筋、その始祖は神から王権を与えられたと言われています。このロメル王国の神格化にも役立ちますね」
「そのとおりだ―― 今日はお願いがある。グレートプリン王国の王女との婚姻の後、アリスを第2婦人としたい。王妃は王女だが、第2婦人のお前を何倍も大切にする。」
「‥‥‥‥ さようなら」
「えっ! 今! 」
「さようならお別れします。今のお言葉はひどい。」
「永遠の眠り」
アリスはとても小さな声で詠唱した。
そして、その場から消えてしまった。
アーサー王とアリスの間にあった事、これが真実であった。
師匠の大魔法師マーリンでも全て知っているわけではなかった。
現在の時間。
今、謁見の間でみんなが集まり、第2の魔女アリスの呪いについて話し合っていた。
大魔法師マーリンが言った。
「私が覚えておりますのが、アリスと建国王アーサ様が会っていた直後、アリスが時空のはざまに隠れてしまったということです。その直後、アーサ王はグレートプリンの王女と結婚しました。」
ソーニャ王女が聞いた。
「結婚した後、アーサー王様には何か変った点がありますか? 」
「はい。別人かと思うくらいお顔が暗く険しくなりました。王妃様との仲も一応体裁は保っていましたが、あまり明るい御家庭は作れなかったみたいです」
「そうですか。なんとなく、アリスとアーサー王との間に何があったのかは予想できます。彼女は『バカ王をうらんでいる』と言っていたのですね。たぶん呪いはロメル王家にかけられると思います。」
「我が王家にか。いったいどういう呪いなのだろう? 」
「私とランダ、マリでこれから調査します。3人とも呪いに使われるアリスの魔法の特質についてよくわかっていますから。」
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