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5 大魔法師の弟子の闇落ち
35 第2の魔女3
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大魔法師マーリンが住む高山の洞窟で、彼と白魔女マリとランダが呪いの発動を監視していた。
3人とも水晶玉の中に、ロメル王国中の魔力の流れを映し出していた。
やがて
「あっ」
「あれ」
「きた」
3人とも驚いて声を上げた。
大魔法師マーリンが言った。
「王宮に向けて強力な魔力が集中しているな。これは明らかにアリスの魔力。マリ、ランダ、この呪いの術式の構成はわかるかな」
マリが応えた。
「これは、ロメル王家の王族の運命に干渉するもの。あっ、ひどい、今後、子孫が絶えるようという呪いになっています」
ランダが言った。
「なんでこのような呪いをかけたか、なんとなくわかるような気がします。今の王族の先祖は数百年目、アーサー建国王がグレートプリンの王女を王妃として生まれた子供達です。」
「やはりそうか。アリスはつらい思いをして、アーサー王様への怒りの感情を消すことはできなかったのだな。私もランダに対して同様なことをしてしまったから、王のことを攻められない。」
「私はほんとうに幸運でした。私もお師匠様も、魔法師として歳をとる時間が極めて遅くなっていました。だから、数百年後、ハートのブローチに込めた愛を受け取っていただくことができました。しかし、彼女は」
「困ったな、アーザー王は伝説とはなったが、人間として数百年前にこの世から去っている。これはそうすらば良いのか、王宮でみなさんと相談しよう。」
王宮の謁見の間に関係者が集まった。
ロメル国王が王妃を見ながら言った。
「アーサー建国王への怒りで我が子孫を絶やすのか。私には3人の王子と1人の王女が既にいるが、それぞれに呪いがかけられているのか」
ソーニャ王女にある事がひらめいた。
「大魔法師様、過去の時間と現在の時間をつなげる時間接続魔法は可能なのでしょうか」
大魔法師マーリンが応えた。
「魔法術式の構築は可能だと思いますが、とても難しいと思います。さらに一旦魔法術式を発動することができたとしても、時間をつなげた状態を維持するために莫大な魔力が必要です。」
「伝説では、アーサー王様がすばらしい方だったとしか記録されていません。なんとか、第2の魔女アリスの誤解を解きたいと思います。実際に時間接続魔法は私が発動させます。」
騎士カイロスが言った。
「アーサー王様にもやむを得ない事情があったと思います。許してあげることはできるのではないでしょうか―― 」
その言葉を聞いて、ソーニャ王女が質問した。
「騎士カイロス様。もし、あなたがアーサー王様と同じ立場に置かれたら、どうなされますか? 」
「詳しい事情はわかりません。でも、さきほど申したことと矛盾するかもしれませんが、私は心の底から愛する人と別の人とは、絶対に、結婚はしません。」
「まあまあ―――― そのとおりだと私も思います。」
ソーニャ王女が満面の笑みを浮かべて大きな言った。
謁見の間にいたほとんどの人が、王女の反応に面食らっていた。
ただ、2人が異世界転生者だとわかっている大魔法師と2人の白魔女は深くうなずいていた。
ソーニャ王女、大魔法師マーリン、白魔女マリとランダはすぐに時間接続魔法の構築を開始した。
実際、魔法の世界では「魔眼」など未来の時間と接続することはよくできた。
しかし、古い魔法書を調べても、過去の時間と接続した記録は全くなかった。
過去改ざんの恐れもあり、半ばタブーとされていたのだ。
今回4人も、過去には働きかけず、あくまで過去を見るということに限定した魔法を作ろうとした。
王家の中で新しい生命が生まれようと可能性もあり、4人は急いで作業をした。
やがて数か月が過ぎた。
ついに時間接続魔法は完成した。
その世界で超優秀な魔法師4人が、最高に努力した結果だった。
ねぎらいに、王女を連れて国王が来ていた。
ソーニャ王女が言った。
「みなさんお疲れ様でした。奇跡のような魔法の術式が完成しました。この時間接続魔法は私が発動させます。結果はどうなるのかはわかりませんが、第2の魔女の誤解を解きたいのです。」
「王女様。あなた自身が発動させなくても、私マーリンか、2人の弟子・白魔女マリ、ランダが発動させてもよろしいのですが。」
「いえ、ある事情があって、このロメル王家~ひいては王国にかけられた呪いを解くのは私にも深く関係するのです。今までも同じ理由で、13の呪いの内、11を消滅させてきました。」
国王が聞いた。
「王女に深く関係する‥‥ それはなぜかな? 」
大魔法師マーリンが助け船を出した。
「王女様はこのロメル王国を守り国民に安らぎと幸せを与える聖女なのです。だからだと思います。」
「そうか。そのとおりだな。ソーニャよ、いつ魔法を発動させる? 」
「今日から3日間、第2の魔女アリスを呼び出し彼女を対象に発動させたいと思います。場所は、王宮前の広場でどうでしょうか。」
「わかった。あまり無理はしないように。」
「大魔法師マーリン様やそのお弟子の白魔女マリさんとランダさんにも御協力していただきます。魔力の供給をお願いします。」
数日後、王宮前の広場に関係者が集まった。
王女が行う時間の接続魔法の発動を助けるため、地面には巨大な魔法陣が描かれていた。
魔法を発動させるソーニャ王女が位置についた。
それを確認して大魔法師マーリンは、第2の魔女アリスに伝心した。
「アリスよ。お前のために過去の時間と現在を接続する魔法を構築した。数百年前、アーサー王様がお前のことをどのように考えていたか確認するために、この場所に転移してくれ。」
すると、すぐに反応があって伝心が返ってきた。
「その魔法の構築はほとんど不可能なはずです。ほんとうに―― 」
「そうだ。私の言葉に嘘は無い。これはお前のために、みんなががんばった結果だよ。」
3人とも水晶玉の中に、ロメル王国中の魔力の流れを映し出していた。
やがて
「あっ」
「あれ」
「きた」
3人とも驚いて声を上げた。
大魔法師マーリンが言った。
「王宮に向けて強力な魔力が集中しているな。これは明らかにアリスの魔力。マリ、ランダ、この呪いの術式の構成はわかるかな」
マリが応えた。
「これは、ロメル王家の王族の運命に干渉するもの。あっ、ひどい、今後、子孫が絶えるようという呪いになっています」
ランダが言った。
「なんでこのような呪いをかけたか、なんとなくわかるような気がします。今の王族の先祖は数百年目、アーサー建国王がグレートプリンの王女を王妃として生まれた子供達です。」
「やはりそうか。アリスはつらい思いをして、アーサー王様への怒りの感情を消すことはできなかったのだな。私もランダに対して同様なことをしてしまったから、王のことを攻められない。」
「私はほんとうに幸運でした。私もお師匠様も、魔法師として歳をとる時間が極めて遅くなっていました。だから、数百年後、ハートのブローチに込めた愛を受け取っていただくことができました。しかし、彼女は」
「困ったな、アーザー王は伝説とはなったが、人間として数百年前にこの世から去っている。これはそうすらば良いのか、王宮でみなさんと相談しよう。」
王宮の謁見の間に関係者が集まった。
ロメル国王が王妃を見ながら言った。
「アーサー建国王への怒りで我が子孫を絶やすのか。私には3人の王子と1人の王女が既にいるが、それぞれに呪いがかけられているのか」
ソーニャ王女にある事がひらめいた。
「大魔法師様、過去の時間と現在の時間をつなげる時間接続魔法は可能なのでしょうか」
大魔法師マーリンが応えた。
「魔法術式の構築は可能だと思いますが、とても難しいと思います。さらに一旦魔法術式を発動することができたとしても、時間をつなげた状態を維持するために莫大な魔力が必要です。」
「伝説では、アーサー王様がすばらしい方だったとしか記録されていません。なんとか、第2の魔女アリスの誤解を解きたいと思います。実際に時間接続魔法は私が発動させます。」
騎士カイロスが言った。
「アーサー王様にもやむを得ない事情があったと思います。許してあげることはできるのではないでしょうか―― 」
その言葉を聞いて、ソーニャ王女が質問した。
「騎士カイロス様。もし、あなたがアーサー王様と同じ立場に置かれたら、どうなされますか? 」
「詳しい事情はわかりません。でも、さきほど申したことと矛盾するかもしれませんが、私は心の底から愛する人と別の人とは、絶対に、結婚はしません。」
「まあまあ―――― そのとおりだと私も思います。」
ソーニャ王女が満面の笑みを浮かべて大きな言った。
謁見の間にいたほとんどの人が、王女の反応に面食らっていた。
ただ、2人が異世界転生者だとわかっている大魔法師と2人の白魔女は深くうなずいていた。
ソーニャ王女、大魔法師マーリン、白魔女マリとランダはすぐに時間接続魔法の構築を開始した。
実際、魔法の世界では「魔眼」など未来の時間と接続することはよくできた。
しかし、古い魔法書を調べても、過去の時間と接続した記録は全くなかった。
過去改ざんの恐れもあり、半ばタブーとされていたのだ。
今回4人も、過去には働きかけず、あくまで過去を見るということに限定した魔法を作ろうとした。
王家の中で新しい生命が生まれようと可能性もあり、4人は急いで作業をした。
やがて数か月が過ぎた。
ついに時間接続魔法は完成した。
その世界で超優秀な魔法師4人が、最高に努力した結果だった。
ねぎらいに、王女を連れて国王が来ていた。
ソーニャ王女が言った。
「みなさんお疲れ様でした。奇跡のような魔法の術式が完成しました。この時間接続魔法は私が発動させます。結果はどうなるのかはわかりませんが、第2の魔女の誤解を解きたいのです。」
「王女様。あなた自身が発動させなくても、私マーリンか、2人の弟子・白魔女マリ、ランダが発動させてもよろしいのですが。」
「いえ、ある事情があって、このロメル王家~ひいては王国にかけられた呪いを解くのは私にも深く関係するのです。今までも同じ理由で、13の呪いの内、11を消滅させてきました。」
国王が聞いた。
「王女に深く関係する‥‥ それはなぜかな? 」
大魔法師マーリンが助け船を出した。
「王女様はこのロメル王国を守り国民に安らぎと幸せを与える聖女なのです。だからだと思います。」
「そうか。そのとおりだな。ソーニャよ、いつ魔法を発動させる? 」
「今日から3日間、第2の魔女アリスを呼び出し彼女を対象に発動させたいと思います。場所は、王宮前の広場でどうでしょうか。」
「わかった。あまり無理はしないように。」
「大魔法師マーリン様やそのお弟子の白魔女マリさんとランダさんにも御協力していただきます。魔力の供給をお願いします。」
数日後、王宮前の広場に関係者が集まった。
王女が行う時間の接続魔法の発動を助けるため、地面には巨大な魔法陣が描かれていた。
魔法を発動させるソーニャ王女が位置についた。
それを確認して大魔法師マーリンは、第2の魔女アリスに伝心した。
「アリスよ。お前のために過去の時間と現在を接続する魔法を構築した。数百年前、アーサー王様がお前のことをどのように考えていたか確認するために、この場所に転移してくれ。」
すると、すぐに反応があって伝心が返ってきた。
「その魔法の構築はほとんど不可能なはずです。ほんとうに―― 」
「そうだ。私の言葉に嘘は無い。これはお前のために、みんなががんばった結果だよ。」
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