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5 大魔法師の弟子の闇落ち
36 第2の魔女4
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第2の魔女アリスが王宮の前の広場の上空に姿を見せ、浮遊していた。
大魔法師マーリンが言った。
「アリス、この大魔法陣の上に来るのだ。ソーニャ王女様が数百年前の過去と時間を接続してくれる。今から、お前が時間のはざまに消えた後のアーサ王の時間を見るのだ。」
「なんでその必要が? 」
「たぶん。お前に必要なことがわかるかもしれない。」
「お師匠様、無駄ですよ。私の心は大変重いのです。ロメル王家にかけた呪いを解くつもりは全然ありませんから―― 」
「そうかもしれないが、なにしろ過去の時間を確認した方がよい。お前の心も強く求めているはずだ。」
「‥‥‥‥‥‥ はい。」
魔法陣の中にいたソーニャ王女が詠唱を始めた。
「はるか昔、記憶する者は無し。誰も返り見ることはしない。しかし、今はその過去からつながり、過去を根拠にして今がある。理ことわりに反し、過去と今をつなげよ―― 」
ソーニャ王女が目の前の空間に、両手で複雑な紋章をきった。
すると、魔法陣から光りの輝きが筒状に上に上がり、中の様子は見えなくなった。
大魔法師マーリンが白魔女のマリとランダに言った。
「魔法は発動した。発動が止まらないように、中にいるソーニャ王女に魔力を供給し続けよう。」
過去のある時間と現在の時間がつながり、魔法の対象となったアリスの前に映画のように展開した。
四季の公園、冬の園の中だった。
雪が所々に積もっている中、さまざまな花が咲いていた。
アーサー王は家臣を引き連れず、たった1人で公園の前のベンチに座っていた。
「もう、あの時から1年が経ってしまった。少しも忘れることができない。」
王はひとり言を話し始めた。
「アリスにはほんとうにひどいことをしてしまった。挙げ句の果てにアリスを第2婦人としたい。王妃よりも第2婦人のアリスを何倍も大切にするなんて言うなんて‥‥‥‥
‥‥‥‥ それよりも、最初からアリスを王妃にすると決意すればよかった。常識ではあり得ないが、彼女への愛が本物だったら、きっと乗り超えられたに違いない。」
アーサー王はさらに真剣な顔になった。
「もう、アリスとは一生会えないかもしれない。でもこの冬の園は彼女が大好きと言っていた場所。ここで話せば彼女に伝わるかもしれない。『アリス、心の底から愛している』」
それから1年後の同じ場所でのアーサー王の姿が展開した。
そして1年後。
また次の1年後。
アーサー王は毎年どんな時でも、この場所に来てアリスへの愛を口にした。
やがて、80年が過ぎた。
さすがに王は老衰していた。
「ア・リ・ス‥‥ 」
王はやっと、そう言った。
そして冬の園の前で倒れた。
アリスは魔法で映しだされた映像を見ていた。
そして、彼女の両目からは大粒の涙が流れていた。
彼女はアーサー王に話しかけた。
「アーサー王様、アリスです。私もあなたを愛しています。」
それは決して、数百年前の彼には伝わらない言葉だった。
やがて、時間接続魔法が終わった。
アリスは再び、王宮の前の広場に戻った。
大魔法師マーリンと2人の白魔女ランダ・マリは大変疲れたような顔をしていた。
彼女は、その場にいた大魔法師マーリンに言った。
「ありがとうごさいました。数百年間のわだかまりはこれで消えました。」
魔法陣の中にはソーニャ王女が倒れていた。
時間接続魔法の術式では、魔法陣の中にいる魔法師が一番魔力を消耗するからだった。
それを見たアリスは急いで王女に近づいた。
そして治癒魔法を彼女にかけながら言った。
「王女様。私の呪いは私のアーサー王に対する怒りを根源とするものです。もう怒りはすっかり消えましたので。呪いも解呪されました。回復されましたら、ランダとマリのように白魔女にしてください。」
消耗が激しい王女は話すことができなかったが、心から微笑んでうなずいた。
「とうとう、ロメル国のかけた呪いは後1つだけになってしまった。我が頼りにする始まりの4人の黒魔女の内、もう3人が白魔女になって我に反逆した。もともとマーリンの弟子だったことが原因か。」
暗闇の絶対神の幻影が言った。
その幻影を真ん中にして、亜空間に円卓の机が浮かんでいた。
ただ、円卓の13の椅子の内、座っているのは1人だけになっていた。
「絶対神様、誠に申し訳ありませんでした。もともと、絶対神様の呼び掛けに応じたの。は私。姉妹弟子3人は私が無理矢理引き入れました。なんですぐ、黒魔女になったのかはよく分らなかったのですが」
「そうだな。意外に大した理由ではなかった。1人は自分の力に対する不安、1人は師匠に対する愛、そしてもう1人は王に対する愛。しかし、みんな、それを克服してしまった。」
「そうですね。あの異世界転生者ソーニャ王女が意外な力を発揮しました。」
「王女を全力で守る異世界転生者騎士カイロスもついているからな。」
「暗黒の絶対神様。私は心の底から暗闇の絶対神様に心酔している者。暗闇の中で生まれる者はなによりも尊く強い。」
「第1の魔女ジャンヌよ。お前の呪いは最強最悪だな。特にあの異世界転生者2人にとって、立ち向かうことはほぼ不可能だろう。」
大魔法師マーリンが騎士カイロスの家を訪問した。
大魔法師は応接室に通された。
「大魔法師マーリン様。私の家のお出でいただいてありがとうございます。お座りください。今、何かお飲みものをお持ちします。」
「騎士カイロス様。今日は最後に残った呪いについて。その呪いにかかわる第1の魔女ジャンヌについて、お話したいことがあります。」
「最後に残った呪いと魔女について、一体、どのような。お聞きします。」
「呪いの内容はもうほとんどわかります。それは『疫病』です―― 」
「『疫病』ですか―― それはとても厄介ですね。厳密に言うと違うかもしれませんが、私とソーニャ王女が異世界転生した理由も病気なのです。」
「正直申し上げてお二人が異世界転生者であることは感じていました。異世界転生した理由が、転生する前の王女様が、余命1年以内の不治の病であることも。」
「もしかしたら、私とソーニャ王女様にとって辛つらい戦いになるかもしれません。なぜなら、この異世界に転生した落ち着きましたが、前の世界ではとても苦しかったで。す」
「特に不治の病になってしまったソーニャ王女様、北川風香のお気持ちは厳しかったでしょう。あなたの愛がしっかり支えたことに感動します‥‥
‥‥ただ、ジャンヌは不幸な生い立ちから、多くの人々の命を奪う病に心酔し心を奪われているのです」
大魔法師マーリンが言った。
「アリス、この大魔法陣の上に来るのだ。ソーニャ王女様が数百年前の過去と時間を接続してくれる。今から、お前が時間のはざまに消えた後のアーサ王の時間を見るのだ。」
「なんでその必要が? 」
「たぶん。お前に必要なことがわかるかもしれない。」
「お師匠様、無駄ですよ。私の心は大変重いのです。ロメル王家にかけた呪いを解くつもりは全然ありませんから―― 」
「そうかもしれないが、なにしろ過去の時間を確認した方がよい。お前の心も強く求めているはずだ。」
「‥‥‥‥‥‥ はい。」
魔法陣の中にいたソーニャ王女が詠唱を始めた。
「はるか昔、記憶する者は無し。誰も返り見ることはしない。しかし、今はその過去からつながり、過去を根拠にして今がある。理ことわりに反し、過去と今をつなげよ―― 」
ソーニャ王女が目の前の空間に、両手で複雑な紋章をきった。
すると、魔法陣から光りの輝きが筒状に上に上がり、中の様子は見えなくなった。
大魔法師マーリンが白魔女のマリとランダに言った。
「魔法は発動した。発動が止まらないように、中にいるソーニャ王女に魔力を供給し続けよう。」
過去のある時間と現在の時間がつながり、魔法の対象となったアリスの前に映画のように展開した。
四季の公園、冬の園の中だった。
雪が所々に積もっている中、さまざまな花が咲いていた。
アーサー王は家臣を引き連れず、たった1人で公園の前のベンチに座っていた。
「もう、あの時から1年が経ってしまった。少しも忘れることができない。」
王はひとり言を話し始めた。
「アリスにはほんとうにひどいことをしてしまった。挙げ句の果てにアリスを第2婦人としたい。王妃よりも第2婦人のアリスを何倍も大切にするなんて言うなんて‥‥‥‥
‥‥‥‥ それよりも、最初からアリスを王妃にすると決意すればよかった。常識ではあり得ないが、彼女への愛が本物だったら、きっと乗り超えられたに違いない。」
アーサー王はさらに真剣な顔になった。
「もう、アリスとは一生会えないかもしれない。でもこの冬の園は彼女が大好きと言っていた場所。ここで話せば彼女に伝わるかもしれない。『アリス、心の底から愛している』」
それから1年後の同じ場所でのアーサー王の姿が展開した。
そして1年後。
また次の1年後。
アーサー王は毎年どんな時でも、この場所に来てアリスへの愛を口にした。
やがて、80年が過ぎた。
さすがに王は老衰していた。
「ア・リ・ス‥‥ 」
王はやっと、そう言った。
そして冬の園の前で倒れた。
アリスは魔法で映しだされた映像を見ていた。
そして、彼女の両目からは大粒の涙が流れていた。
彼女はアーサー王に話しかけた。
「アーサー王様、アリスです。私もあなたを愛しています。」
それは決して、数百年前の彼には伝わらない言葉だった。
やがて、時間接続魔法が終わった。
アリスは再び、王宮の前の広場に戻った。
大魔法師マーリンと2人の白魔女ランダ・マリは大変疲れたような顔をしていた。
彼女は、その場にいた大魔法師マーリンに言った。
「ありがとうごさいました。数百年間のわだかまりはこれで消えました。」
魔法陣の中にはソーニャ王女が倒れていた。
時間接続魔法の術式では、魔法陣の中にいる魔法師が一番魔力を消耗するからだった。
それを見たアリスは急いで王女に近づいた。
そして治癒魔法を彼女にかけながら言った。
「王女様。私の呪いは私のアーサー王に対する怒りを根源とするものです。もう怒りはすっかり消えましたので。呪いも解呪されました。回復されましたら、ランダとマリのように白魔女にしてください。」
消耗が激しい王女は話すことができなかったが、心から微笑んでうなずいた。
「とうとう、ロメル国のかけた呪いは後1つだけになってしまった。我が頼りにする始まりの4人の黒魔女の内、もう3人が白魔女になって我に反逆した。もともとマーリンの弟子だったことが原因か。」
暗闇の絶対神の幻影が言った。
その幻影を真ん中にして、亜空間に円卓の机が浮かんでいた。
ただ、円卓の13の椅子の内、座っているのは1人だけになっていた。
「絶対神様、誠に申し訳ありませんでした。もともと、絶対神様の呼び掛けに応じたの。は私。姉妹弟子3人は私が無理矢理引き入れました。なんですぐ、黒魔女になったのかはよく分らなかったのですが」
「そうだな。意外に大した理由ではなかった。1人は自分の力に対する不安、1人は師匠に対する愛、そしてもう1人は王に対する愛。しかし、みんな、それを克服してしまった。」
「そうですね。あの異世界転生者ソーニャ王女が意外な力を発揮しました。」
「王女を全力で守る異世界転生者騎士カイロスもついているからな。」
「暗黒の絶対神様。私は心の底から暗闇の絶対神様に心酔している者。暗闇の中で生まれる者はなによりも尊く強い。」
「第1の魔女ジャンヌよ。お前の呪いは最強最悪だな。特にあの異世界転生者2人にとって、立ち向かうことはほぼ不可能だろう。」
大魔法師マーリンが騎士カイロスの家を訪問した。
大魔法師は応接室に通された。
「大魔法師マーリン様。私の家のお出でいただいてありがとうございます。お座りください。今、何かお飲みものをお持ちします。」
「騎士カイロス様。今日は最後に残った呪いについて。その呪いにかかわる第1の魔女ジャンヌについて、お話したいことがあります。」
「最後に残った呪いと魔女について、一体、どのような。お聞きします。」
「呪いの内容はもうほとんどわかります。それは『疫病』です―― 」
「『疫病』ですか―― それはとても厄介ですね。厳密に言うと違うかもしれませんが、私とソーニャ王女が異世界転生した理由も病気なのです。」
「正直申し上げてお二人が異世界転生者であることは感じていました。異世界転生した理由が、転生する前の王女様が、余命1年以内の不治の病であることも。」
「もしかしたら、私とソーニャ王女様にとって辛つらい戦いになるかもしれません。なぜなら、この異世界に転生した落ち着きましたが、前の世界ではとても苦しかったで。す」
「特に不治の病になってしまったソーニャ王女様、北川風香のお気持ちは厳しかったでしょう。あなたの愛がしっかり支えたことに感動します‥‥
‥‥ただ、ジャンヌは不幸な生い立ちから、多くの人々の命を奪う病に心酔し心を奪われているのです」
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