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5 大魔法師の弟子の闇落ち
38 第1の魔女2
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13番目、最後の呪いは疫病であることが予想された。
昨日も王宮の謁見の間で話し合いがなされたが、騎士カイロスにとって心配なことがあった。
いつも積極的に意見を述べるソーニャ王女が、ずっと黙り込んでいたからだ。
さらに途中で、胸とお腹を押さえて苦しそうな表情で、退出してしまった。
「やはり風香さんは、自分が異世界転生する前に、致死率が高い病気になったということと重ね合わせいるんだろうな。最後の呪いは彼女にとって、とても厳しいものになるな。」
今日の朝も、騎士カイロスは王宮に近い自分の家を出て、走り始めた。
すがすがしい朝の空気を感じ、彼の心は少し落ち着いた。
いつもと変らないコース、景色だった。
しかし、ある場所にさしかかった時、前に見た光景があった。
道沿いに机を並べて、占い師がいたのだ。
騎士カイロスはすぐに止まって近づいた。
「さすが悟だ。1回見たことは覚えているんだな。」
その声は聞き慣れた彼の心を穏やかにする声だった。
そして、その占い師はベールを上げ顔が見えた。
(ああっ、落ち着く、この顔はいつ、どんな場所で見ても。よかった親友がいて)
占い師は鈴木ふみお。
ふみおが話しを始めた。
「また毎日、悪夢を見るだろう。」
「うん」
「がんばったな。13もあった呪いが後1つか―― しかし最後の1つが難問だな。」
「そうなんだ。第1の魔女のこれまでの経歴から考えると、その呪いは疫病なんだ。」
「疫病か、原因はいろいろあるにせよ。医者が必要だな。この異世界にもいる? 」
「医者という職業は無い。代わりに魔女が医者をしている。白魔女が薬を作り、黒魔女が蔓延させた疫病を防ぎ治療するんだ。」
「この世界で最高の力をもつ白魔女は、確か風香さんだったな。」
「そう。本来ならば彼女の力で全く心配ないんだけれど、今回は力を発揮できどうにないよ。異世界転生する前、不治の病にかかったことが原因でパニック障害に似たようになっている。」
「お前としては、風香さんにストレスをかけたくないんだな。」
「うん。そう」
「この異世界の疫病は、僕達の世界の疫病と全然違うのかな? 」
「違わないと思う。この頃思うんだけれど、この異世界と転生前の世界とで違うところは、『中世に魔法が発見されたか否か』だけだと思うよ。疫病だって自然現象だから」
「そう。一つ思いついたのだけど、疫病が起きたらその情報を送ってもらって、こちらの世界の、しかるべき機関で分析してもらい。治療薬をもらったらどうかな。」
「情報をどうやって? 」
「たまたま今USBメモリーを1個持っているから、これに疫病の情報を投映してもらえばいいんだ。」
「大胆な意見。でもなんとなくできそうだね」
「うんうん。それならば大丈夫。悟のカンは当たるからね。ずっと昔からうらやましかったよ。」
「でも、高校時代、ふみおにはよく怒られたっけ。カンが当たるから、テスト前に山かけて必要最低限のところしか勉強しないって―― 」
「はははは」
「はははは」
占い師はテーブルの上にUSBメモリーを置いた。
すると、占い師や机は瞬時に消え、USBメモリーは落下し始めた。
騎士カイロスはあわてて、それをキャッチした。
数日後、ロメル王国のある田舎の村で疫病が発生した。
大魔法師マーリンは高山の洞窟で、第1の魔女ジャンヌの魔力を水晶球で監視していた。
「あっ、間違いない。これはジャンヌの魔力が影響している。」
そして一緒にいたランダに依頼した。
「このことを王宮で待機している騎士。カイロス様達に伝心魔法で伝えてくれ。マリやアリスも呼んで、すぐにその村に飛ぼう。体を十分に結界で守るんだ」
「はい、お師匠様」
すぐにマリも駆けつけ、4人は第1の魔女ジャンヌの呪いが発動した村に転移した。
既に国王から疫病で患者がでた場合、隔離するよう通達されていた。
若い若者が1人、原因不明の熱と激しく咳き込んでいた。
大魔法師マーリンははまず、周囲に結界を張り、疫病の呪いの魔法が拡散しなようにした。
そして、ランダ、マリ、メアリの3人に言った。
「この若者に治癒魔法をかけてあげなさい。注意点は、ジャンヌが構築した疫病の呪いの魔法の術式が働くのを、できる限り妨げるのだ。」
「わかりました。お師匠様」
「了解です」
「がんばります」
大魔法師の3人の弟子は強力して、指示どおりの治癒魔法をかけ始めた。
大魔法師マーリンは既に騎士カイロスから渡されていたUSBメモリーを出した。
「これをカイロス様から預かった。疫病の情報を記録してほしいと言われている。この金属は魔法のように情報を記録するから使いこなされるはず 」
大魔法師はそう言うと、疫病で苦しむ若者の体から異常な部分の情報を魔法で記録し始めた。
やがて、詳細な情報の記録を記録し終わると、大魔法師は言った。
「今から、騎士カイロス様にこれを渡してくる。」
騎士カイロスは、彼の王都でのランニングコースのある場所で大魔法師マーリンを待っていた。
親友の鈴木ふみおが2回、占い師として転移してきた場所だった。
すぐに、大魔法師マーリンが転移してきた。
「カイロス様。呪いの疫病の情報が記録できました。」
「大魔法師様。ほんとうに、この場所で良いのでしょうか。」
「大丈夫です。カイロス様と御親友との心の深いつながりが影響して、ここに異世界転移トンネルができているに違いありません。」
大魔法師が言ったとおりだった。
やがて、占い師と机が出現した。
すぐに占い師が言った。
「記録できたか? 」
「うんできたみたい」
大魔法師が補足した。
「大丈夫です。あなたの世界の機械で再現できるはずです。」
「おお、初めておめにかかります。あなたが大魔法師マーリン様ですか。それでは、大至急、知り合いの研究所のラボに持っていき調べてもらいます。」
占い師の姿をした鈴木ふみおは、すぐにその場から元の世界に転移して消えた。
数分後、すぐに占い師とその机が、その場所に再び現れた。
「はや!!!! 」
「時間の流れが、この世界とは違うのでしょう。」
占い師姿のふみおが言った。
「悟。わかったぞ、この疫病の原因は、昔、世界中で大流行してたくさんの犠牲者をだしたペストに極めてよく似ているそうだ。」
「ペスト! 確か現代ではほぼ封じ込められている疫病だったね。」
「うん。それで一番よく聞く治療薬ももらってきた。」
それを聞いて大魔法師マーリンが言った。
「ありがとうごさいます。この治療薬を参考に治癒魔法を構築すれば、呪いは消え、拡散されないでしょう。」
昨日も王宮の謁見の間で話し合いがなされたが、騎士カイロスにとって心配なことがあった。
いつも積極的に意見を述べるソーニャ王女が、ずっと黙り込んでいたからだ。
さらに途中で、胸とお腹を押さえて苦しそうな表情で、退出してしまった。
「やはり風香さんは、自分が異世界転生する前に、致死率が高い病気になったということと重ね合わせいるんだろうな。最後の呪いは彼女にとって、とても厳しいものになるな。」
今日の朝も、騎士カイロスは王宮に近い自分の家を出て、走り始めた。
すがすがしい朝の空気を感じ、彼の心は少し落ち着いた。
いつもと変らないコース、景色だった。
しかし、ある場所にさしかかった時、前に見た光景があった。
道沿いに机を並べて、占い師がいたのだ。
騎士カイロスはすぐに止まって近づいた。
「さすが悟だ。1回見たことは覚えているんだな。」
その声は聞き慣れた彼の心を穏やかにする声だった。
そして、その占い師はベールを上げ顔が見えた。
(ああっ、落ち着く、この顔はいつ、どんな場所で見ても。よかった親友がいて)
占い師は鈴木ふみお。
ふみおが話しを始めた。
「また毎日、悪夢を見るだろう。」
「うん」
「がんばったな。13もあった呪いが後1つか―― しかし最後の1つが難問だな。」
「そうなんだ。第1の魔女のこれまでの経歴から考えると、その呪いは疫病なんだ。」
「疫病か、原因はいろいろあるにせよ。医者が必要だな。この異世界にもいる? 」
「医者という職業は無い。代わりに魔女が医者をしている。白魔女が薬を作り、黒魔女が蔓延させた疫病を防ぎ治療するんだ。」
「この世界で最高の力をもつ白魔女は、確か風香さんだったな。」
「そう。本来ならば彼女の力で全く心配ないんだけれど、今回は力を発揮できどうにないよ。異世界転生する前、不治の病にかかったことが原因でパニック障害に似たようになっている。」
「お前としては、風香さんにストレスをかけたくないんだな。」
「うん。そう」
「この異世界の疫病は、僕達の世界の疫病と全然違うのかな? 」
「違わないと思う。この頃思うんだけれど、この異世界と転生前の世界とで違うところは、『中世に魔法が発見されたか否か』だけだと思うよ。疫病だって自然現象だから」
「そう。一つ思いついたのだけど、疫病が起きたらその情報を送ってもらって、こちらの世界の、しかるべき機関で分析してもらい。治療薬をもらったらどうかな。」
「情報をどうやって? 」
「たまたま今USBメモリーを1個持っているから、これに疫病の情報を投映してもらえばいいんだ。」
「大胆な意見。でもなんとなくできそうだね」
「うんうん。それならば大丈夫。悟のカンは当たるからね。ずっと昔からうらやましかったよ。」
「でも、高校時代、ふみおにはよく怒られたっけ。カンが当たるから、テスト前に山かけて必要最低限のところしか勉強しないって―― 」
「はははは」
「はははは」
占い師はテーブルの上にUSBメモリーを置いた。
すると、占い師や机は瞬時に消え、USBメモリーは落下し始めた。
騎士カイロスはあわてて、それをキャッチした。
数日後、ロメル王国のある田舎の村で疫病が発生した。
大魔法師マーリンは高山の洞窟で、第1の魔女ジャンヌの魔力を水晶球で監視していた。
「あっ、間違いない。これはジャンヌの魔力が影響している。」
そして一緒にいたランダに依頼した。
「このことを王宮で待機している騎士。カイロス様達に伝心魔法で伝えてくれ。マリやアリスも呼んで、すぐにその村に飛ぼう。体を十分に結界で守るんだ」
「はい、お師匠様」
すぐにマリも駆けつけ、4人は第1の魔女ジャンヌの呪いが発動した村に転移した。
既に国王から疫病で患者がでた場合、隔離するよう通達されていた。
若い若者が1人、原因不明の熱と激しく咳き込んでいた。
大魔法師マーリンははまず、周囲に結界を張り、疫病の呪いの魔法が拡散しなようにした。
そして、ランダ、マリ、メアリの3人に言った。
「この若者に治癒魔法をかけてあげなさい。注意点は、ジャンヌが構築した疫病の呪いの魔法の術式が働くのを、できる限り妨げるのだ。」
「わかりました。お師匠様」
「了解です」
「がんばります」
大魔法師の3人の弟子は強力して、指示どおりの治癒魔法をかけ始めた。
大魔法師マーリンは既に騎士カイロスから渡されていたUSBメモリーを出した。
「これをカイロス様から預かった。疫病の情報を記録してほしいと言われている。この金属は魔法のように情報を記録するから使いこなされるはず 」
大魔法師はそう言うと、疫病で苦しむ若者の体から異常な部分の情報を魔法で記録し始めた。
やがて、詳細な情報の記録を記録し終わると、大魔法師は言った。
「今から、騎士カイロス様にこれを渡してくる。」
騎士カイロスは、彼の王都でのランニングコースのある場所で大魔法師マーリンを待っていた。
親友の鈴木ふみおが2回、占い師として転移してきた場所だった。
すぐに、大魔法師マーリンが転移してきた。
「カイロス様。呪いの疫病の情報が記録できました。」
「大魔法師様。ほんとうに、この場所で良いのでしょうか。」
「大丈夫です。カイロス様と御親友との心の深いつながりが影響して、ここに異世界転移トンネルができているに違いありません。」
大魔法師が言ったとおりだった。
やがて、占い師と机が出現した。
すぐに占い師が言った。
「記録できたか? 」
「うんできたみたい」
大魔法師が補足した。
「大丈夫です。あなたの世界の機械で再現できるはずです。」
「おお、初めておめにかかります。あなたが大魔法師マーリン様ですか。それでは、大至急、知り合いの研究所のラボに持っていき調べてもらいます。」
占い師の姿をした鈴木ふみおは、すぐにその場から元の世界に転移して消えた。
数分後、すぐに占い師とその机が、その場所に再び現れた。
「はや!!!! 」
「時間の流れが、この世界とは違うのでしょう。」
占い師姿のふみおが言った。
「悟。わかったぞ、この疫病の原因は、昔、世界中で大流行してたくさんの犠牲者をだしたペストに極めてよく似ているそうだ。」
「ペスト! 確か現代ではほぼ封じ込められている疫病だったね。」
「うん。それで一番よく聞く治療薬ももらってきた。」
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