月の都の花嫁

城咲美月

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ベッドの上でゴロゴロしながら、色々考えてたら

゙貴女の部屋゙って、「私の部屋」って表示のある女子寮の事でいいのよね?

そう思って、ベッドから立ち上がりドレッサーを開けてみたら


あった!

嘘でしょ、段ボールが山積み。
上までギッシリ。

ドレッサーからはみ出して置かれているモノもある。

女子寮の一人部屋って割りには、2LDKのような広さ。

今は、ベッドとテーブル、ドレッサーが置いてあるだけのシンプルな部屋にキッチンにお風呂にトイレ。

なんと言うか、見慣れた日本仕様の部屋。

そう言えば、これからこの部屋を私好みにできるんだっけ。


だから、この段ボールの多さね。
納得。



早速段ボールの中身を確認して取り出してみる。


やっぱり。
これ、私がと言うかこのゲームの中で頑張って集めた

シリーズ含む、
パートナー用の衣装。好きな衣装、アクセサリー一式がある。

だけど、パートナーから貰った、゙特別な品゙はない。

まぁ、当たり前だけど。
あったら可笑しいもの。

段ボールから出して
部屋に設置していく。

好感度が上がれば、パートナーが頻繁に現れてデートに誘ってくれるようになるけど、しなきゃいけない事がある時は断るのがツラかったのを
思い出す。


タハハっと笑うけど、あくまでゲームの中って事を忘れちゃいけない。


好きになったら、自分でも分かる矛盾。

クリアの事考えたら、HAPPYENDのほうがまだ傷は浅いのかも。

イヤイヤ。

やっぱり、1度の体験型って考えて思いっきり
specialHAPPYENDに行っちゃう?

アリ、アリだよね!

だってspecialHAPPYEND推奨だもの。

なんたって私は腐女子!(フハハハゲス笑&開き直り)

まぁ~ゲームの中って言っても、なんとなく相手がある事って思ってしまう。

だって私が知ってても相手からすると知らない
モノ、事だからね。

まぁ~でも楽しめたらいっか。
なんとかなるでしょ!


ゲームの仕様、変更点があるのは今のところ
現代に近い。くらいしか確認できてないけど

石板の位置とか変わってなければいいなぁ~

セーブポイントも、部屋の中ではノートなのね。


そうこうしている内にコンコン。とノックが鳴った。

「はーい」

「失礼します。奏さん
この後、花嫁候補者の歓迎会の夕食会があります
あら....?」


「リーデルさん」

「まぁ、荷物が沢山.....整理手伝いましょうか?」

「あはは、あ、じゃ少しお願いします」


「では、荷ほどきしましょうね」
「はい」





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