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逝けない女Ⅱ④
しおりを挟むマリコさんが甲高い悲鳴を上げて、身体をぶつけるような勢いでしがみついてきた。僕の背中に両腕を回して、サバ折りのように締め上げる。
背骨が軋む音を聞いた気がした。思わず、悲鳴を漏らす。体位を変えたことで、自然に攻守交替となった。
マリコさんが僕の腰にまたがり、激しく下半身を使い始める。太腿とふくらはぎの筋肉を躍動させて、潤み切ったザクロを僕のバナナに打ちつけてくる。
肉をぶつかる音と湿った音が続く。時折、絞り上げるようにキュッと締めてくる。
意識的なのか無意識なのか、マリコさんの表情からはうかがえない。眼を閉じて、激しく腰を振っている。
腰を落としてくる速度が変わらないのは、日頃の鍛錬の賜物なのだろう。屹立したバナナめがけて、正確な角度で打ち下ろしてくる。もちろん、身体の奥底に突き刺さっている。
絶妙な強さで絞り上げられる快感は半端ない。僕は思わず、身体を反らして、呻き声をあげてしまう。
完全に主導権を奪われた形だけど、いつまでも受け身の態勢に甘んじているつもりはない。バナナの硬度をキープしながら、ジッと機会を待ち続ける。
やがて、その時はやってきた。彼女の動きが止まった瞬間をとらえて、僕は下からバナナを突き上げたのだ。マリコさんが獣のような悲鳴を放つ。
ザクロの奥底を打ったのだ。確かな手応えを感じつつ、繰り返し打ち抜いた。マリコさんの悲鳴が止まらない。
おそらく、僕がさっき感じたように、これまで味わったことのない快感に襲われているのだろう。
僕は両腕で彼女の身体を引き寄せて、今度は腰を回転させる。バナナ全体でザクロの内側をかき回したのだ。マリコさんが何度も僕の名を呼ぶ。
逃れようとする気配は皆無なので、これは「やめてほしい」という意味ではないだろう。
マリコさんは上体を反らしたり、きれいに割れた腹筋を捩らせたりして、快感の大きさを訴える。それはとてもセクシーな眺めだった。
彼女の全身に力がこもり、一回り大きくなったように感じる。でも、プロのプライドにかけて、主導権は渡さない。
僕は渾身の力を振り絞り、腰を浮かせる。重心を前に移しながら、膝立ちになった。
さらに、上体を反らした反動を使って、マリコさんをベッドに押し倒す。倒れ込んだ勢いで、バナナの先端でザクロの奥底を叩いた。
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