早く惚れてよ、怖がりナツ

ぱんなこった。

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成長

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そして、その後のホームルームでタイミングよく夏夜行祭の話が出た。担任の話によると、やはり開催は7月の夏休み前日。クラスの出し物はなく太鼓部や和奏部の演奏があり盆踊りも任意で参加でき、生徒同士の親睦を深める目的で行われる。

高校の行事にしては珍しく、19時頃から20時半頃までやる夜型の行事。生徒達の間では毎年人気のものらしい。ただ3年生は部活の引退や、進路の件で忙しいため任意での参加とのこと。

「今年もグラウンドに、大太鼓や電飾、ドリンクコーナーが設置されますのでトラブルを起こして備品を壊さないように。問題が起これば即中止、次の年からは無くなりますからね!」

そう何度も念を押され、生徒達も話を納得した所でホームルームが終わった。ちょっとした早めの夏祭りのようで、皆今から夏夜行祭を待ち望んでいる様子が伺える。

一一一太鼓に笛の演奏…、本当にお祭りみたいだな。ほぼ全校生徒が参加ってなるとたくさん人がいるだろうし…。それに3年生は任意なら出なくてもいいのか…。

「那月!意外と楽しみじゃない!?なんか夜の文化祭みたいでワクワクするよ!」
「う、うん!そうだね…」
「あー…でも、3年生は任意の参加かぁ。彩世先輩は…どうするんだろね??」
「ええ!あ、いや…そ、それは」
「ねぇねぇ、参加するかどうか聞いてみたら?せっかく連絡先交換したんだし~メッセージできる口実じゃん?もっと仲深めれるじゃん?」

さっきのホームルーム前の時間に、彩世と連絡先を交換したことを明衣に話した那月。なぜかそれを知った明衣の方が嬉しそうだ。

「…っそ、そういうのって、わざわざ聞いてもいいのかな」
「えー?私は仲良い先輩には普通に聞くよ?だって参加するなら一緒に楽しみたいでしょ?」
「そっか…」

那月は深く頷くと、携帯を取り出し彩世にメッセージを打ち始めた。「突然すみません。先輩は今度行われる夏夜行祭、参加しますか?」と入力し思い切って送信を押す。

「…なんか、こういうの緊張するかも」
「大丈夫!やり取りするうちに慣れるって」
「うん…」
「先輩、参加するといいね!」
「ええっ、あ、うん…」

一一一そうだな。せっかくだしプレッシャーを感じてばかりでもよくないかも。

“一緒に楽しみたい”

一一一それはちょっと、僕も思った。

「…あ!返事返ってきた」
「なんてなんて??」

送信してすぐ返ってきた彩世からのメッセージ。

「!!あ…!先輩、少し参加するって」
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