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甘い刺激
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「…っそれ、本気で言ってる?」
「は、はい…!」
あまりの那月のキラキラした真っ直ぐな目に、彩世は深いため息をつく。そして何かを決心したかのように頷くと、しゃがんだまま両手を広げた。
「じゃあ…おいで」
「…っ!」
「でも、怖かったらすぐ言うこと。分かった?」
「はい!!」
恐る恐る那月はベンチから降りて、彩世の胸の前にしゃがむ。
「えっ!!わぁぁ!」
その拍子に彩世は軽々と那月の腰を抱えて浮かせ、自分の上に跨らせた。向かい合わせで彩世の上に跨っている状況に、那月はふるふると震えながら顔を赤くしている。
「…大丈夫?」
「いえっ、あの!はい!大丈夫なんですけど…僕、の、乗っかってて…!ち、近い…」
「ははっそりゃそうだよ。くっつきたいじゃん」
「…っはい」
彩世は優しく那月の頬と髪を撫でて、愛おしそうにその顔を見つめる。夜は涼しいといってももう夏で、少しでも体温が上がれば汗ばんでしまう。
「あっ、すいませ…汗が…」
「気にしない」
「……っ」
「もっと触っていい?」
「…はい」
すると、彩世は那月の首筋に顔を近付け、唇をちゅっと押し当てた。
「…一一!!わっ」
一一一触るって口で!?こ、これ…前にここで先輩にされたやつ…!!!
驚いて肩がビクッと跳ねたが、ぎゅっと彩世の肩にしがみつく那月。そのまま彩世の手は那月の腰を強く抱き締め、首にどんどんキスを落としていく。
「……っ、ぁ、く、くすぐった……」
「…怖くない?」
「だい、じょうぶです…んっ」
一一一ど、どうしよう…。くすぐったいし、変な感じがする…!!怖くはないけど…体がどんどん熱くなる…。
「うっ…一一一あっ…」
「…っ声可愛い」
「い、いやっ、そんな…待っ…せ、先輩!」
そのうち、彩世の唇は耳へと移動していて、ぢゅっと那月の小さい耳の淵に吸い付いた。そのまま甘く噛んだり、吸ったりと度々変わる刺激に思わず体が跳ね上がる。
「あぁっ…!!んっ一一!まっ、て、そ、それ…っ」
彩世の熱い息遣いと耳に感じる感触に、堪らず声を上げた。逃げ腰になっているのを、逃がさないと言わんばかりに彩世は那月の体を抱きしめる。
「もしかして…耳弱い?」
「分かんな…っぁ!!だ、だめ…先輩…!」
「だめなの?」
「ん…一一一!んん、ぅっあ、、」
言葉とは裏腹に、那月は彩世の首に腕を回しぎゅっと抱きついている。その反応を見ながら、彩世はまた首に吸い付く。
一一一なんなんだ、これ…。恥ずかしいし逃げたくなるのに、やめてほしくない…みたいな。ふわふわして気持ちいい…。
「んんっ…、うっ…ぁ」
「ナツくん…、これだけでそんな声出ちゃうの?可愛いすぎるでしょ…」
「やっ…はぁ…、」
「ねぇ、ナツって呼んでいい?」
「へ…!」
「呼び捨てで呼びたい…俺のことも彩世って呼んでいいから」
「…っは、はい。呼んでください」
無自覚でとろんとした表情をしている那月の額には汗が浮かんでいて、シャツも少し乱れている。ライトに照らされたその姿を見た彩世は、ゴクッと喉を鳴らした。
「…怖くなかった?」
「大丈夫です…。それよりも…なんだか、こうやって先輩と触れてると…ふわふわして気持ちよくて、幸せだなって…感じました」
「……っ俺も」
ふにゃっと柔らかい無防備な笑顔を見せた那月に、彩世は顔を近付け唇の至近距離で止まった。恋愛経験のない那月でも、ネットで色々調べたおかげか。さすがにこれが何をしようとしているのか分かる。
「…っ」
「ナツ…キスしていい?」
「……」
一一一先輩が、僕の名前呼んでる…。あの低い声でナツって…。もう心臓いくつあっても足りない。
「…っして、ください」
「じゃあ目閉じて…ってもう閉じてるね」
胸をバクバク弾ませる中、彩世の唇が那月の唇に触れた。想像以上の柔らかくて生々しい感触に、那月は思わず目を開く。
一一一目開けちゃった!!!せ、先輩の顔近い…!!やばい、呼吸もできない…!
「…っぷは、はぁはぁ!!!」
「あれ、息止めてた?」
「はぁ、は、い…」
「よしよし、頑張ったね」
一一一こ、これがキス…。ファーストキス!!?自分がする日が来るなんて…!不思議だ…。すればするほど幸せになって、素直になれるみたい…。
「…先輩、」
「こら、名前は?」
「!えっ、あっ、い、彩世…くん…?」
「ふふ、まだ慣れないね。いいよ、呼びやすい方で」
「…っ僕、やっぱり彩世先輩のこと、だ、大好き…です」
「え…」
那月は自分から顔を近付けると、そのまま彩世がしたようにキスをした。ぎこちなくちゅっと落としたキスは、小鳥がついばむような可愛らしいものだった。
彩世は目を開いたまま驚き、すぐ手で顔を覆う。
「…っ~~あーーダメだ!一旦離れよう!!」
「えっ!?な、なんで…」
「嫌とかじゃないよ!!ただ、あの…俺も男だからさ…。好きな子とキスしたり、好きな子のあんな可愛い声聞いてたら…」
「え……!!!あっ!!」
それまで夢中で気付いていなかった様子の那月。下腹部に視線を下ろすと、大きく反応している彩世と自分のモノが密着していた。
「え!!あ、あの!!ご、ごめんなさい!ぼ、僕…押し当てて!?」
「いやいや、むしろ俺の方だよ。それに生理現象だから自然なことだよ。でも…安心した」
「へ…?」
「ナツも、ちゃんと俺に興奮してくれてるんだって分かったから」
「こっ…~~~~!!!?」
「は、はい…!」
あまりの那月のキラキラした真っ直ぐな目に、彩世は深いため息をつく。そして何かを決心したかのように頷くと、しゃがんだまま両手を広げた。
「じゃあ…おいで」
「…っ!」
「でも、怖かったらすぐ言うこと。分かった?」
「はい!!」
恐る恐る那月はベンチから降りて、彩世の胸の前にしゃがむ。
「えっ!!わぁぁ!」
その拍子に彩世は軽々と那月の腰を抱えて浮かせ、自分の上に跨らせた。向かい合わせで彩世の上に跨っている状況に、那月はふるふると震えながら顔を赤くしている。
「…大丈夫?」
「いえっ、あの!はい!大丈夫なんですけど…僕、の、乗っかってて…!ち、近い…」
「ははっそりゃそうだよ。くっつきたいじゃん」
「…っはい」
彩世は優しく那月の頬と髪を撫でて、愛おしそうにその顔を見つめる。夜は涼しいといってももう夏で、少しでも体温が上がれば汗ばんでしまう。
「あっ、すいませ…汗が…」
「気にしない」
「……っ」
「もっと触っていい?」
「…はい」
すると、彩世は那月の首筋に顔を近付け、唇をちゅっと押し当てた。
「…一一!!わっ」
一一一触るって口で!?こ、これ…前にここで先輩にされたやつ…!!!
驚いて肩がビクッと跳ねたが、ぎゅっと彩世の肩にしがみつく那月。そのまま彩世の手は那月の腰を強く抱き締め、首にどんどんキスを落としていく。
「……っ、ぁ、く、くすぐった……」
「…怖くない?」
「だい、じょうぶです…んっ」
一一一ど、どうしよう…。くすぐったいし、変な感じがする…!!怖くはないけど…体がどんどん熱くなる…。
「うっ…一一一あっ…」
「…っ声可愛い」
「い、いやっ、そんな…待っ…せ、先輩!」
そのうち、彩世の唇は耳へと移動していて、ぢゅっと那月の小さい耳の淵に吸い付いた。そのまま甘く噛んだり、吸ったりと度々変わる刺激に思わず体が跳ね上がる。
「あぁっ…!!んっ一一!まっ、て、そ、それ…っ」
彩世の熱い息遣いと耳に感じる感触に、堪らず声を上げた。逃げ腰になっているのを、逃がさないと言わんばかりに彩世は那月の体を抱きしめる。
「もしかして…耳弱い?」
「分かんな…っぁ!!だ、だめ…先輩…!」
「だめなの?」
「ん…一一一!んん、ぅっあ、、」
言葉とは裏腹に、那月は彩世の首に腕を回しぎゅっと抱きついている。その反応を見ながら、彩世はまた首に吸い付く。
一一一なんなんだ、これ…。恥ずかしいし逃げたくなるのに、やめてほしくない…みたいな。ふわふわして気持ちいい…。
「んんっ…、うっ…ぁ」
「ナツくん…、これだけでそんな声出ちゃうの?可愛いすぎるでしょ…」
「やっ…はぁ…、」
「ねぇ、ナツって呼んでいい?」
「へ…!」
「呼び捨てで呼びたい…俺のことも彩世って呼んでいいから」
「…っは、はい。呼んでください」
無自覚でとろんとした表情をしている那月の額には汗が浮かんでいて、シャツも少し乱れている。ライトに照らされたその姿を見た彩世は、ゴクッと喉を鳴らした。
「…怖くなかった?」
「大丈夫です…。それよりも…なんだか、こうやって先輩と触れてると…ふわふわして気持ちよくて、幸せだなって…感じました」
「……っ俺も」
ふにゃっと柔らかい無防備な笑顔を見せた那月に、彩世は顔を近付け唇の至近距離で止まった。恋愛経験のない那月でも、ネットで色々調べたおかげか。さすがにこれが何をしようとしているのか分かる。
「…っ」
「ナツ…キスしていい?」
「……」
一一一先輩が、僕の名前呼んでる…。あの低い声でナツって…。もう心臓いくつあっても足りない。
「…っして、ください」
「じゃあ目閉じて…ってもう閉じてるね」
胸をバクバク弾ませる中、彩世の唇が那月の唇に触れた。想像以上の柔らかくて生々しい感触に、那月は思わず目を開く。
一一一目開けちゃった!!!せ、先輩の顔近い…!!やばい、呼吸もできない…!
「…っぷは、はぁはぁ!!!」
「あれ、息止めてた?」
「はぁ、は、い…」
「よしよし、頑張ったね」
一一一こ、これがキス…。ファーストキス!!?自分がする日が来るなんて…!不思議だ…。すればするほど幸せになって、素直になれるみたい…。
「…先輩、」
「こら、名前は?」
「!えっ、あっ、い、彩世…くん…?」
「ふふ、まだ慣れないね。いいよ、呼びやすい方で」
「…っ僕、やっぱり彩世先輩のこと、だ、大好き…です」
「え…」
那月は自分から顔を近付けると、そのまま彩世がしたようにキスをした。ぎこちなくちゅっと落としたキスは、小鳥がついばむような可愛らしいものだった。
彩世は目を開いたまま驚き、すぐ手で顔を覆う。
「…っ~~あーーダメだ!一旦離れよう!!」
「えっ!?な、なんで…」
「嫌とかじゃないよ!!ただ、あの…俺も男だからさ…。好きな子とキスしたり、好きな子のあんな可愛い声聞いてたら…」
「え……!!!あっ!!」
それまで夢中で気付いていなかった様子の那月。下腹部に視線を下ろすと、大きく反応している彩世と自分のモノが密着していた。
「え!!あ、あの!!ご、ごめんなさい!ぼ、僕…押し当てて!?」
「いやいや、むしろ俺の方だよ。それに生理現象だから自然なことだよ。でも…安心した」
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