26 / 27
26.挨拶はカーテシー
しおりを挟む
「あなた、お茶を二つお願い」
ボクは急いでお茶の準備をする。
お茶出しは、男子の嗜み。
丁寧にお湯を注いでいく。
よし、我ながらうまく出来た。
来客用の銀のトレンチに乗せて、お客様と妻へお茶出しする。
ふふっ、このトレンチってメイド服に似合ってて、僕のお気に入りなんだよね。
「わぁ、メイドさんだ」
お客様が驚いた顔で僕の方をガン見する。
「ふふっ、驚かせてすみません。コイツはあたしの夫ですわ。あなた、お客様にご挨拶なさい」
妻は僕の頭をコツンと軽く叩いて合図する。
「主女(しゅじん)がいつもお世話になっております。夫の操夫と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
僕はトレンチを押さえながら、片手でスカートの端を摘んでカーテシーで丁寧にお辞儀する。
ちょっとしたサプライズ。
商談をスムーズに進めるための演出だ。
「まあ、上品で素敵な夫ですね。それにメイド服もよく似合ってらっしゃるわ」
社交辞令だろうけど、お客様に褒められてちょっと嬉しい。
妻もまんざらでもなさそうだ。
「ええ、貞淑で従順な自慢の夫なんですよ」
ボクはキッチンに戻って頬を押さえる。
お客様の言葉よりずっと嬉しい。
貞淑で従順な夫って、誰もが夢見る夫の理想像だもん。
ボクはうっとりして指先にキス、そしてその指を自分の首元に押し付けた。
妻に嵌めてもらった結婚首輪。
銀色に輝く愛のしるし。
『愛しています。ご主女(しゅじん)さま』
ボクは急いでお茶の準備をする。
お茶出しは、男子の嗜み。
丁寧にお湯を注いでいく。
よし、我ながらうまく出来た。
来客用の銀のトレンチに乗せて、お客様と妻へお茶出しする。
ふふっ、このトレンチってメイド服に似合ってて、僕のお気に入りなんだよね。
「わぁ、メイドさんだ」
お客様が驚いた顔で僕の方をガン見する。
「ふふっ、驚かせてすみません。コイツはあたしの夫ですわ。あなた、お客様にご挨拶なさい」
妻は僕の頭をコツンと軽く叩いて合図する。
「主女(しゅじん)がいつもお世話になっております。夫の操夫と申します。どうぞよろしくお願いいたします」
僕はトレンチを押さえながら、片手でスカートの端を摘んでカーテシーで丁寧にお辞儀する。
ちょっとしたサプライズ。
商談をスムーズに進めるための演出だ。
「まあ、上品で素敵な夫ですね。それにメイド服もよく似合ってらっしゃるわ」
社交辞令だろうけど、お客様に褒められてちょっと嬉しい。
妻もまんざらでもなさそうだ。
「ええ、貞淑で従順な自慢の夫なんですよ」
ボクはキッチンに戻って頬を押さえる。
お客様の言葉よりずっと嬉しい。
貞淑で従順な夫って、誰もが夢見る夫の理想像だもん。
ボクはうっとりして指先にキス、そしてその指を自分の首元に押し付けた。
妻に嵌めてもらった結婚首輪。
銀色に輝く愛のしるし。
『愛しています。ご主女(しゅじん)さま』
0
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる