39 / 56
GPS手術
しおりを挟む
「・・・星野さん。星野美也夫さん」
フルネームで呼ばれて、僕はようやく自分が呼ばれたことに気がついた。
結婚して名字が変わったけど、妻の名前で呼ばれることにまだ慣れてなくて、気がつかない時がある。
でも、彼女の名字で呼ばれるのって、何だか背中がくすぐったいような変な感じ。
うん。もちろん不快ではないけど、なんだか、ふわふわして不思議と心地よい気持ち。
ああ、僕って、本当に彼女の夫になったんだなぁ。
気になる女の子の名字と自分の名前を繋げてみる。
こんな遊びを、男の子なら誰でもやったことあると思う。
あの時に感じたような不思議な気持ち。
ふふっ、ご主女さまも覚えてる?
小さい頃、結婚の約束したよね?
あの時、最初にプロポーズしたのって、僕からだったんだよ。
「ねえ、たっちゃん。僕のこと、たっちゃんのお婿さんにしてくれる?」
昔の記憶が蘇ってきて、一瞬、ぼーっとしてしまった。
僕は急いで診察室に入る。
診察の後、レントゲン撮影もして、異常なし。
先生の手術許可が出て、看護夫さんから手術の書類が渡される。
GPSのカタログと手術承諾書だ。
「ご婦夫でご相談してカタログからGPSの種類を選んでください。そしてこれが手術承諾書です。保護者の欄にご主女(しゅじん)の署名をご記入いただいて、手術予定日の一週間前までに提出してください」
保護者欄に署名が必要だなんて、何だか子供に戻ったみたい。
男性保護法で妻が夫の保護者になったけど、お酒やタバコのお使いの時とか、結構、不便な時もあるし、なんだか子供扱いされてるみたいでちょっと癪に感じることもある。
「まあ、こんなに種類があるの?」
結局、妻が選んだのはオーソドックスな電撃機能付GPSだ。
人気ドラマ「じゃじゃ馬『夫』ならし」でも出てきたヤツで、悪戯好きな夫が妻に電撃調教されて反省するシーンで有名だろう。
まあ、ドラマでは懲りずにまた悪戯するんだけどね。
看護夫さんはご婦夫で選んで下さいって言ったけど、決定権があるのは妻で、実際には僕に選ぶ権利なんてない。
もちろん、僕は妻の決定に従うことに不満なんてない。
だって、妻に従うは夫の務めだし、男の子は素直が一番だもん。
でも、この埋め込み式GPSって男性保護が本来の目的だけど、夫の調教プレイに使うのが流行ってるらしい。
彼女の気分次第で、僕はどこにいても電撃されちゃうんだ。
なんだか、想像するだけでちょっとゾクゾクしてきちゃう。
僕って、ちょっと変かな?
でも、夫はちょっとマゾな位が婦夫円満のコツって言うし、おかしくないよね。
フルネームで呼ばれて、僕はようやく自分が呼ばれたことに気がついた。
結婚して名字が変わったけど、妻の名前で呼ばれることにまだ慣れてなくて、気がつかない時がある。
でも、彼女の名字で呼ばれるのって、何だか背中がくすぐったいような変な感じ。
うん。もちろん不快ではないけど、なんだか、ふわふわして不思議と心地よい気持ち。
ああ、僕って、本当に彼女の夫になったんだなぁ。
気になる女の子の名字と自分の名前を繋げてみる。
こんな遊びを、男の子なら誰でもやったことあると思う。
あの時に感じたような不思議な気持ち。
ふふっ、ご主女さまも覚えてる?
小さい頃、結婚の約束したよね?
あの時、最初にプロポーズしたのって、僕からだったんだよ。
「ねえ、たっちゃん。僕のこと、たっちゃんのお婿さんにしてくれる?」
昔の記憶が蘇ってきて、一瞬、ぼーっとしてしまった。
僕は急いで診察室に入る。
診察の後、レントゲン撮影もして、異常なし。
先生の手術許可が出て、看護夫さんから手術の書類が渡される。
GPSのカタログと手術承諾書だ。
「ご婦夫でご相談してカタログからGPSの種類を選んでください。そしてこれが手術承諾書です。保護者の欄にご主女(しゅじん)の署名をご記入いただいて、手術予定日の一週間前までに提出してください」
保護者欄に署名が必要だなんて、何だか子供に戻ったみたい。
男性保護法で妻が夫の保護者になったけど、お酒やタバコのお使いの時とか、結構、不便な時もあるし、なんだか子供扱いされてるみたいでちょっと癪に感じることもある。
「まあ、こんなに種類があるの?」
結局、妻が選んだのはオーソドックスな電撃機能付GPSだ。
人気ドラマ「じゃじゃ馬『夫』ならし」でも出てきたヤツで、悪戯好きな夫が妻に電撃調教されて反省するシーンで有名だろう。
まあ、ドラマでは懲りずにまた悪戯するんだけどね。
看護夫さんはご婦夫で選んで下さいって言ったけど、決定権があるのは妻で、実際には僕に選ぶ権利なんてない。
もちろん、僕は妻の決定に従うことに不満なんてない。
だって、妻に従うは夫の務めだし、男の子は素直が一番だもん。
でも、この埋め込み式GPSって男性保護が本来の目的だけど、夫の調教プレイに使うのが流行ってるらしい。
彼女の気分次第で、僕はどこにいても電撃されちゃうんだ。
なんだか、想像するだけでちょっとゾクゾクしてきちゃう。
僕って、ちょっと変かな?
でも、夫はちょっとマゾな位が婦夫円満のコツって言うし、おかしくないよね。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
