★男女逆転リバースワールド

男の子のためのマナーブック～あなたが素敵なメディーになるために～

「さんじゅーしとくっ、じゅうとく、三従ぅー四徳っ、従徳っ！イェ～」
久しぶりにエールでポーズ。
僕って、時々、ふと昔のマナーブックを開くことがあります。
従徳学院で高校生だった時、先輩のミオさんから手渡されたマナーブック。
僕の大切な宝物です。
実は、明日は妻とおフランス料理でデート。
彼女って、婦夫の記念日には結構奮発してくれるんです。
そこで、このマナーブックの登場です。
僕だって、まだまだメディーの端くれ。明日は彼女に恥を欠かせないよう、マナーには十分気をつけなくちゃだもん。
うふふっ、ちゃんとエレガントなメディーを演じて、妻のエスコートに華を添えて見せます。
僕は久しぶりにマナーブックを捲ってみる。
「男の子のためのマナーブック～あなたが素敵なメディーになるために～」
表紙のタイトルを読んだだけで、なんだか高校時代に戻ったみたい・・・

■丁寧な言葉遣い
常にきれいな言葉遣いを心がけ、乱暴で下品な言葉は使わないようにしましょう。
男性である貴方は、女性に対して敬語を使うように心掛けることが大切です。
女男平等の現代社会ですが、礼儀作法においては女性が上位で男性は下位が基本となります。
冠婚葬祭等の公式な場や、高級ホテルのレストラン等、礼儀作法が重視される場面では、女性を目上の存在として振舞うよう心掛けましょう。
男性である貴方は、日常生活においても常に女性を敬い、上品な言葉で美しく行動しましょう。
話し言葉にはその人の人となりが表れます。
丁寧な言葉遣いは、あなたが素敵なメディーになるための第一歩です。

久しぶりに前書きを読んで見る。まあ、あたり前のことが書いてあるだけだ。僕はさらっとページを捲る。

■食事のマナー
女男平等の現代社会ですが、食事のマナーは女性上位が基本です。
ここでは、外食時の和食と洋食、家庭での食事の時のマナーの違いを学びましょう。

・洋食時のマナー
女性は男性のために入口のドアを開け、メディーファーストと囁きます。
席に案内されたら、彼女は上座のソファー席、自分は下座の椅子席に座りましょう。
彼女は椅子を引き、優しく貴方を座らせてくれるでしょう。
店員さんからメニューを受け取ったらそのまま彼女に渡し、自分の料理は彼女に選んでもらうか、彼女より少しだけ安いメニューを選びましょう。この時、あまり安過ぎる料理を頼んでもいけません。女性に恥をかかせることになるからです。
料理が出されたら、彼女が手をつけてから手をつけましょう。
洋食では、女性が男性の為にドア開けたり、店員さんが男性に先にメニューを渡す等、形式的にはメディーファーストが基本ですが、実際には女性がリードし、男性は従うスタイルが美しいマナーです。

・和食時のマナー
和食でも女性上位が基本です。むしろ、和食は洋食よりもマナーは厳格と言えるでしょう。
まず、入口では女性が靴を脱いだ後、男性は彼女の脱ぎ捨てた靴を揃えます。
洋食では女性が男性のためにドアを開けたり、椅子を引く等、メディーファーストの部分がありましたが、和食では、最初から最後まで女性上位が基本的なマナーです。
部屋に案内されたら、女性には奥の上座に座ってもらい、男性は廊下側の下座に座ります。
彼女には肘掛付の座椅子に座ってもらい、自分席は座椅子を外して座布団のみにしましょう。
お茶が届いたら、一旦、店員さんから受け取り、貴方から彼女にお茶出ししましょう。
彼女がお茶を一口飲んだら、自分も口をつけます。
なお、彼女がお茶が飲み干す前に、貴方は継ぎ足しを忘れないように気をつけましょう。
その他のマナーは洋食時と同様です。メニューは彼女に渡し、自分の注文は彼女に任せ、彼女が手をつけてから手をつけましょう。

・・・必要な部分を読み終わって、僕は再びエールでポーズ。
「さんじゅーしとくっ、じゅうとく、三従ぅー四徳っ、従徳っ！イェ～」
うん、元気もらった。
よし、これで明日の準備は大丈夫。
ふぅ～、読み終わったらもう眠くなってきちゃった。
ありがとう、ミオさん。おやすみなさい。
僕はマナーブックを抱えて眠りについた。