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006 魔眼の依頼2
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「事情は分かった。それで条件の細部を教えてくれ」
そう、このような場合、見つかったアイテムの分配はどうするのか、回復アイテムのコストをどうするのか、といった条件が重要になってくる。これを最初に決めておかないと、後でいざこざになりかねない。
「あんたたちには探索の成果に関わらず報酬を支払う。その代り、見つかったアイテムは全て我々の物とする。ポーションなどの消費アイテムは、必要な者が各自の負担で使用する。これでどうかな?」
ふむ、この程度のダンジョンならアイテムもロクな物がないだろうから問題ない。ただし念のためアレが見つかった時のことを考えておかないとな。
「基本的にはそれで良いんだが、我々の欲しいアイテムがあった場合、適正な値段で売ってくれないか?」
「それは構わんが、何かお目当てのものでもあるのか?」
「そういうこと。俺たちが冒険してるのもワケありってことさ」
むろん俺たちの目的はヒルデグリムのパーツを集めることだ。まあこんな所にあるとも思えんが、一応予防線は貼っておかなきゃな。
「よし、契約成立ってことだな。明日朝にこの酒場の前に集合してくれ。頼りにしてるぜ」
**
翌朝7時、俺達が酒場の前に行くと、すでにマルケルスたちが待っていた。
「すまんな、待ったか?」
意外に礼儀正しい俺は、謝罪の言葉を口にした。遅れたのはアルゼリアの奴に遅くまで酒に付き合わされたせいだ。
ちなみに俺は寝坊してないぞ。横でまだ半分寝ているアルゼリアのせいだ。
冒険者の朝は早い。無頼漢のように思われがちだが、まあ実際に無頼漢なんだが朝は早い。それは冒険の時間を最大限にとるためだ。
野宿するとなると危険だから、冒険はよほどのことがない限り日帰りだ。だから朝から活動する必要があるってわけ。
「廃坑跡」はフリギアから2時間ほど歩いたところにある。そこはもうシュバルツバルト王国の領土の中だ。
自由都市フリギアは神聖グラン帝国、シュバルツバルト王国、バルダニア王国と国境を接し、この三国の合意の下で自治が認められている。だからフリギアで登録した冒険者は、簡単にシュバルツバルト領へと入ることができるのだ。
酒場を出発して2時間後、俺達は「廃坑跡」に到着した。
「じゃあダンジョンに入る前に、隊列を決めておこう。先頭は俺とガルフ、その後がユニス、リオーナ、最後がアルゼリアでどうだ?」
マルケルスが提案してきた。俺たちは雇われで、このパーティーに着いて行く身。こういう場合、冒険者の仁義では元のパーティーのリーダーに従うものだ。
マルケルスは俺たちに命令もできるはずなんだが、レベルの高い俺たちを立てて聞いてくれているのだ。
「それで構わない。マルケルスはこのパーティーのリーダーだから、先頭は外せないだろうしな」
正直言うと奴に最後尾を任せるのはちょっと不安だ。ダンジョンでは意外に後ろから襲われることもある。アルゼリアなら能力的には安心して任せられる。というよりは大抵の敵は俺かアルゼリアなら一人でも倒せるだろう。
こうして俺たちは久しぶりのダンジョン探索へと入っていったのである。
そう、このような場合、見つかったアイテムの分配はどうするのか、回復アイテムのコストをどうするのか、といった条件が重要になってくる。これを最初に決めておかないと、後でいざこざになりかねない。
「あんたたちには探索の成果に関わらず報酬を支払う。その代り、見つかったアイテムは全て我々の物とする。ポーションなどの消費アイテムは、必要な者が各自の負担で使用する。これでどうかな?」
ふむ、この程度のダンジョンならアイテムもロクな物がないだろうから問題ない。ただし念のためアレが見つかった時のことを考えておかないとな。
「基本的にはそれで良いんだが、我々の欲しいアイテムがあった場合、適正な値段で売ってくれないか?」
「それは構わんが、何かお目当てのものでもあるのか?」
「そういうこと。俺たちが冒険してるのもワケありってことさ」
むろん俺たちの目的はヒルデグリムのパーツを集めることだ。まあこんな所にあるとも思えんが、一応予防線は貼っておかなきゃな。
「よし、契約成立ってことだな。明日朝にこの酒場の前に集合してくれ。頼りにしてるぜ」
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翌朝7時、俺達が酒場の前に行くと、すでにマルケルスたちが待っていた。
「すまんな、待ったか?」
意外に礼儀正しい俺は、謝罪の言葉を口にした。遅れたのはアルゼリアの奴に遅くまで酒に付き合わされたせいだ。
ちなみに俺は寝坊してないぞ。横でまだ半分寝ているアルゼリアのせいだ。
冒険者の朝は早い。無頼漢のように思われがちだが、まあ実際に無頼漢なんだが朝は早い。それは冒険の時間を最大限にとるためだ。
野宿するとなると危険だから、冒険はよほどのことがない限り日帰りだ。だから朝から活動する必要があるってわけ。
「廃坑跡」はフリギアから2時間ほど歩いたところにある。そこはもうシュバルツバルト王国の領土の中だ。
自由都市フリギアは神聖グラン帝国、シュバルツバルト王国、バルダニア王国と国境を接し、この三国の合意の下で自治が認められている。だからフリギアで登録した冒険者は、簡単にシュバルツバルト領へと入ることができるのだ。
酒場を出発して2時間後、俺達は「廃坑跡」に到着した。
「じゃあダンジョンに入る前に、隊列を決めておこう。先頭は俺とガルフ、その後がユニス、リオーナ、最後がアルゼリアでどうだ?」
マルケルスが提案してきた。俺たちは雇われで、このパーティーに着いて行く身。こういう場合、冒険者の仁義では元のパーティーのリーダーに従うものだ。
マルケルスは俺たちに命令もできるはずなんだが、レベルの高い俺たちを立てて聞いてくれているのだ。
「それで構わない。マルケルスはこのパーティーのリーダーだから、先頭は外せないだろうしな」
正直言うと奴に最後尾を任せるのはちょっと不安だ。ダンジョンでは意外に後ろから襲われることもある。アルゼリアなら能力的には安心して任せられる。というよりは大抵の敵は俺かアルゼリアなら一人でも倒せるだろう。
こうして俺たちは久しぶりのダンジョン探索へと入っていったのである。
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