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老人の揉み手を見ながら、極彩は目を伏せた。それから売り児ではないが器量の良い護衛を差し出すという提案も断った。豪邸の門前まで丁重に見送られ、今から山に向かう気も起きず、彼女は宿に帰ってまず延泊の報せを菖蒲の書いた。その文面ではうぐいすのことや光屋香悦については触れていない。だが筆を進めているうちに、加虐娘・女豹倶楽部でみた不思議な光景が鮮明に甦った。歯を抜かれていく年端もいかない子供たちの……―しかし無関係な土地の、無関係な相手だ。
極彩は深みに嵌まりそうな考えから無理矢理に脱け出した。留め書きに至る。それでも陰鬱な心地が纏わりついて離れない。知らなければよかった。
宿の主人にどうにか書き終えた手紙を任せた。部屋に閉じこもり、所在無く窓の外を眺めていた。水柿山を飽きるほど観察してから極彩は一度出した手紙を返すよう宿の店主に求めた。書き足す。それは密告に近かった。
夜に訪れた者があった。それは礼儀を欠いていて、襖の奥から名乗りもせず、宿の主人を介したものでもなければ、まず時間帯としては夜更けである。極彩は口元を塞がれそうになるのをあと少しのところで回避した。身体に布団が絡み、動きを制限されてしまう。すでに消灯し、視界は利きづらい。微かな風が頬を撫ぜ、窓が開いていることを知る。人の形をした闇が目の前で構えている。短刀を握っているらしい。だが極彩には武器はない。敷布団を躙る。細かな繊維をよく感じられた。耐久勝負だ。先に動けば負ける。固唾を呑む。相手に息遣いすら見逃せない。互いに問答することはなかった。思い当たる節はある。あまりにも過酷な労働を強いる色茶屋だ。それを紙に記している。だが確信はない。たまたま宿泊した部屋に、人斬りが入り込むという可能性もなくはない。これは脅迫や悪戯ではないのだろう。極彩の目が血走った。全神経が闇の中に紛れた人影を鮮明に捉える。漆黒が動く。同時に視界の横を吹き飛んだ。間近で見ていた彼女にも何が起こっているのか分からなかった。襲撃の瞬間に、その襲撃者が横からの力によって壁に打ち付けられたのだ。第三勢力がいる。そしてまず、極彩よりも先に侵入者のほうを始末するつもりらしい。不意をついた者が優位に立ち、1人目の侵入者は窓硝子を突き破った。月光に照らし出されたのは体格からいうと男で、服装も隠密のそれである。しかし呑気に考察している暇はなかった。あと1人いる。
「誰……?」
背はあまり高くないように見えた。窓の近くに居るために最初の侵入者よりも薄ぼんやりと姿が浮き上がっている。この乱入者についてはまるで心当たりがない。極彩を前にして臨戦態勢に入る様子もなく、無防備に背を向けた。開け放しになっていた付書院に飛び乗った。月の光がその顔を浮かす。知っている。覚えがある。
「三公子……」
実は少年ではなく少女であったことに戸惑った、珊瑚がそこにいる。
「どうしてここに……?城下の人たちは知っているんですか」
極彩の小言が終わるか否かというときに、男性ではなかった三公子は窓から落ちていった。その後を追おうとしてここが2階であることを思い出す。珊瑚は難なく着地し、極彩のほうを見上げた。彼女も付書院に足を上げたが、下を見ると降りられそうになかった。部屋を飛び出し、宿の裏口から外に出る。三公子のいた場所を探した。あの少年改め少女はここにいていい人物ではない。だがすでに部屋から見下ろした地点にはいなかった。月明かりが強い。建物の軒先の色濃い陰から三公子がぬっと現れる。
「三公子!城下から離れられているのですか。皆知っているんですね?」
長い髪と大きなリボンがはためく。それも三公子の嫌いそうな装いだが、三公子に違いなかった。淡い色地にぽつぽつと紅色の花が散る着物で、それも三公子のような感覚過敏の神経質な者には耐え難そうなものだが、きっちりとした着方をしている。
「脱走してきたわけではありませんよね」
三公子が女子と知ると極彩の態度も軟化していた。紅を虐めた娘であろうと、この時間にひとり放っておくわけにはいかない。
「城の人たちも承知なんですね?」
小さな肩を掴んだ。三公子は何も言わない。
「三公子!」
手首を握る。三公子にいつもの不機嫌さはなく、にやにやと笑っている。
「送ります。貴方は三公子なんです。どちらへお泊りなんです」
嫋やかな腕を引っ張った。
「三公子……」
従わない我儘で身勝手な少女を叱りつける。珊瑚は値踏みするような、普段より、否、初めて会った時と同様の底意地の悪い笑みを深めた。
「三……」
極彩の唇は不意を突かれた。少女の悪戯にその手を放してしまう。愚鈍だ、無能だ、公子の器ではない、と兄から散々言われていた三公子は身軽に宙を跳び、隠密の如く近くの家屋の軒に逃げていた。彼女は本当に珊瑚だろうか。しかし珊瑚だろう。顔の造形は間違いなく珊瑚だ。
防衛に似た攻撃のような少女からの接吻は極彩にとって何の負荷にもならなかった。無意識に口元を拭い宿へ帰る。荒れた布団を直し、割れた硝子を掃除した。文机も荒らされ、明日に出そうとしていた文が消えている。到着と、偽りの体調不良と、延泊の旨を書いた一通と、追記からはじまる密告を綴った一通、その両方がない。並べて置いたはずだった。色茶屋に対する疑惑が深まる。
ある程度片付けてから彼女は布団を壁際に引き寄せると座りながら寝ることにした。警戒心は自分で御すことができず、体勢と興奮によって明朝まで目が冴えていたがやがて眠った。長いこと寝られたわけではなかったが、すでに朝早くから起きていた。表が騒がしいのだ。近隣住民が何人も集まってがやがやと喋っている。それがよく谺した。一瞬、割れた窓硝子のことではあるまいかと彼女は飛び起きた。極彩は事情を話そうと1階に下りた。宿の主人は地方官吏の治安部に囲まれている。そのうちのひとりが彼女に気付くと、取り調べを受けるよう命じた。知らぬ間に、何か事件が起きたらしい。それはやはり窓硝子の件だと高を括り、隠密のことは伏せ、誤って転倒の際に手を突いたのだと説明をした。しかしその件ではないらしかった。むしろ窓の件については宿の主人も初めて知った様子である。
朝食後に取調べ室に早変わりした納屋へ向かう。何が起こったのか、すぐには話されなかった。まずは雑談から入り、昨日の行動や、不審な人物の目撃情報などを求められた。返答次第で質問内容も量も変わるのだろう。極彩は水柿山を目的にこの地を訪れたこと、昨日は町を見て周ったことのみを話した。うぐいすという男児に会ったことも、そこの色茶屋の翁と話したことも、また夜中に侵入者があったことも伝えなかった。
聴取の官吏は最後に色茶屋「雅屋・濡翼」が明朝に焼けたという話をした。光屋香悦が営み、うぐいすの働いている店だ。極彩の動揺を官吏は見逃さなかった。
何かありましたら、どんな些細なことでも構いませんので、駐在所のほうまで。
極彩は適当に頷いた。弟と話したらこの町からすぐに出るのがよい。予感が告げている。納屋を出て色茶屋のほうを見上げた。細く弱げな黒煙が立ち上っている。突然彼女の脳裏を過ったのは珊瑚だ。
極彩は深みに嵌まりそうな考えから無理矢理に脱け出した。留め書きに至る。それでも陰鬱な心地が纏わりついて離れない。知らなければよかった。
宿の主人にどうにか書き終えた手紙を任せた。部屋に閉じこもり、所在無く窓の外を眺めていた。水柿山を飽きるほど観察してから極彩は一度出した手紙を返すよう宿の店主に求めた。書き足す。それは密告に近かった。
夜に訪れた者があった。それは礼儀を欠いていて、襖の奥から名乗りもせず、宿の主人を介したものでもなければ、まず時間帯としては夜更けである。極彩は口元を塞がれそうになるのをあと少しのところで回避した。身体に布団が絡み、動きを制限されてしまう。すでに消灯し、視界は利きづらい。微かな風が頬を撫ぜ、窓が開いていることを知る。人の形をした闇が目の前で構えている。短刀を握っているらしい。だが極彩には武器はない。敷布団を躙る。細かな繊維をよく感じられた。耐久勝負だ。先に動けば負ける。固唾を呑む。相手に息遣いすら見逃せない。互いに問答することはなかった。思い当たる節はある。あまりにも過酷な労働を強いる色茶屋だ。それを紙に記している。だが確信はない。たまたま宿泊した部屋に、人斬りが入り込むという可能性もなくはない。これは脅迫や悪戯ではないのだろう。極彩の目が血走った。全神経が闇の中に紛れた人影を鮮明に捉える。漆黒が動く。同時に視界の横を吹き飛んだ。間近で見ていた彼女にも何が起こっているのか分からなかった。襲撃の瞬間に、その襲撃者が横からの力によって壁に打ち付けられたのだ。第三勢力がいる。そしてまず、極彩よりも先に侵入者のほうを始末するつもりらしい。不意をついた者が優位に立ち、1人目の侵入者は窓硝子を突き破った。月光に照らし出されたのは体格からいうと男で、服装も隠密のそれである。しかし呑気に考察している暇はなかった。あと1人いる。
「誰……?」
背はあまり高くないように見えた。窓の近くに居るために最初の侵入者よりも薄ぼんやりと姿が浮き上がっている。この乱入者についてはまるで心当たりがない。極彩を前にして臨戦態勢に入る様子もなく、無防備に背を向けた。開け放しになっていた付書院に飛び乗った。月の光がその顔を浮かす。知っている。覚えがある。
「三公子……」
実は少年ではなく少女であったことに戸惑った、珊瑚がそこにいる。
「どうしてここに……?城下の人たちは知っているんですか」
極彩の小言が終わるか否かというときに、男性ではなかった三公子は窓から落ちていった。その後を追おうとしてここが2階であることを思い出す。珊瑚は難なく着地し、極彩のほうを見上げた。彼女も付書院に足を上げたが、下を見ると降りられそうになかった。部屋を飛び出し、宿の裏口から外に出る。三公子のいた場所を探した。あの少年改め少女はここにいていい人物ではない。だがすでに部屋から見下ろした地点にはいなかった。月明かりが強い。建物の軒先の色濃い陰から三公子がぬっと現れる。
「三公子!城下から離れられているのですか。皆知っているんですね?」
長い髪と大きなリボンがはためく。それも三公子の嫌いそうな装いだが、三公子に違いなかった。淡い色地にぽつぽつと紅色の花が散る着物で、それも三公子のような感覚過敏の神経質な者には耐え難そうなものだが、きっちりとした着方をしている。
「脱走してきたわけではありませんよね」
三公子が女子と知ると極彩の態度も軟化していた。紅を虐めた娘であろうと、この時間にひとり放っておくわけにはいかない。
「城の人たちも承知なんですね?」
小さな肩を掴んだ。三公子は何も言わない。
「三公子!」
手首を握る。三公子にいつもの不機嫌さはなく、にやにやと笑っている。
「送ります。貴方は三公子なんです。どちらへお泊りなんです」
嫋やかな腕を引っ張った。
「三公子……」
従わない我儘で身勝手な少女を叱りつける。珊瑚は値踏みするような、普段より、否、初めて会った時と同様の底意地の悪い笑みを深めた。
「三……」
極彩の唇は不意を突かれた。少女の悪戯にその手を放してしまう。愚鈍だ、無能だ、公子の器ではない、と兄から散々言われていた三公子は身軽に宙を跳び、隠密の如く近くの家屋の軒に逃げていた。彼女は本当に珊瑚だろうか。しかし珊瑚だろう。顔の造形は間違いなく珊瑚だ。
防衛に似た攻撃のような少女からの接吻は極彩にとって何の負荷にもならなかった。無意識に口元を拭い宿へ帰る。荒れた布団を直し、割れた硝子を掃除した。文机も荒らされ、明日に出そうとしていた文が消えている。到着と、偽りの体調不良と、延泊の旨を書いた一通と、追記からはじまる密告を綴った一通、その両方がない。並べて置いたはずだった。色茶屋に対する疑惑が深まる。
ある程度片付けてから彼女は布団を壁際に引き寄せると座りながら寝ることにした。警戒心は自分で御すことができず、体勢と興奮によって明朝まで目が冴えていたがやがて眠った。長いこと寝られたわけではなかったが、すでに朝早くから起きていた。表が騒がしいのだ。近隣住民が何人も集まってがやがやと喋っている。それがよく谺した。一瞬、割れた窓硝子のことではあるまいかと彼女は飛び起きた。極彩は事情を話そうと1階に下りた。宿の主人は地方官吏の治安部に囲まれている。そのうちのひとりが彼女に気付くと、取り調べを受けるよう命じた。知らぬ間に、何か事件が起きたらしい。それはやはり窓硝子の件だと高を括り、隠密のことは伏せ、誤って転倒の際に手を突いたのだと説明をした。しかしその件ではないらしかった。むしろ窓の件については宿の主人も初めて知った様子である。
朝食後に取調べ室に早変わりした納屋へ向かう。何が起こったのか、すぐには話されなかった。まずは雑談から入り、昨日の行動や、不審な人物の目撃情報などを求められた。返答次第で質問内容も量も変わるのだろう。極彩は水柿山を目的にこの地を訪れたこと、昨日は町を見て周ったことのみを話した。うぐいすという男児に会ったことも、そこの色茶屋の翁と話したことも、また夜中に侵入者があったことも伝えなかった。
聴取の官吏は最後に色茶屋「雅屋・濡翼」が明朝に焼けたという話をした。光屋香悦が営み、うぐいすの働いている店だ。極彩の動揺を官吏は見逃さなかった。
何かありましたら、どんな些細なことでも構いませんので、駐在所のほうまで。
極彩は適当に頷いた。弟と話したらこの町からすぐに出るのがよい。予感が告げている。納屋を出て色茶屋のほうを見上げた。細く弱げな黒煙が立ち上っている。突然彼女の脳裏を過ったのは珊瑚だ。
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