異世界クラス召喚~落ちこぼれは世界最強を目指す~

Mew

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集団異世界召喚

プロローグ

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俺は橘  湊斗たちばなみなと。いつもの日常、いつもと変わらない毎日を送りそして老いて死んでいく。なんてつまらない人生なんだろう。そう落胆して今日も机に伏せて寝ていた……

『ファァァン』

聞いたこともない音が周りから聞こえる。なんだと思い顔をあげるが辺りは光でほぼ見えない、見えるとしたら手前の机がうっすら見えるくらいだ。

「「きゃぁぁ!」」
「なんだ!」
「うわぁぁ!」

そんな声だけが聞こえてくる。


その15分前ーーーガラガラッ、うるさい教室だ。

「よぉ、湊斗。今日もギリギリだな?腹でも痛いのか??ははは」

「違うよ、おはよう」

「なにいってんのよ。おはよう、湊斗」

少しムカつくこいつは神崎  新かんざきあらた、こっちは秋月  澪あきづきみお。二人とも昔からの幼馴染みってやつだ。
周りは気付いていないだろうが数年前から新からの嫌がらせが始まり最近はエスカレートし始めているのは気のせいではないだろう。俺がなにかした記憶はなく、未だになぜ毛嫌いされているのかはわからない。

「また今日か、新は橘をいじるの好きだな、全く」

クールな態度で言うのは坂上  蓮さかがみれん、中学の時からの友達で新の世話役みたいな存在で学年ではいつも成績トップの天才で先生達からも期待されている。

「だってこいつそうなん…」
「はーい、みんなー、ホームルーム始めるよー」

手を叩き教室に入ってきたのは今年から赴任の新米教師の涼風  未来すずかぜみらい先生だ。その身長は150センチと小柄でクラスの一部からはみーちゃんという愛称があるくらいだ。
そして先生が教壇の上へと上がった瞬間、それは起こった。

『ファァァン』

「「きゃぁぁ!」」
「なんだ!」
「うわぁぁ!」

光が消えた…そして目を開けた先には土下座をした状態で動かない人がいた。その横にはすごい美人な人が膝をついて座っていた。

「申し訳ないっ!どうか力を貸してくれ!」

誰もこの状況を把握できないまま呆然としている。そんななか動いたのはクールな坂上だ。

「頭をあげてください、すみませんが更に詳しく説明して頂けますか?少しは予想できてしまうのですが」

流石、坂上だ。こんな状況というのに迅速な対応力だ。
先生はというと完璧に固まったまま動かない。

「おぉ、今のだけではなにがなんだかわからんよな…すまんな。実はこの王国、ウラノースは魔王率いる魔族達からの侵略を受けておる。窓を見ればわかると思うが嘘などではない、現に下級魔族だがあそこの砦で戦闘しておるだろう」

確かに外をみてみると遠くの方だが赤の煙弾が上がっており、魔物らしきものと戦闘の最中だ。

「確かにまだ完全にではありませんが状況は把握しました。みんなはどう思う、俺はこの王様が悪巧みしている様子はないと思うんだが」

「俺も蓮と一緒だ、呼ばれたなら王様の頼みくらいきいてやろうぜ」
「そ、そうだな…坂上と神崎がいうなら」
「だねだね」

みんなはすっかりこの国を救う気になっている。だが俺はあることだけがとても気がかりだった。

「すみませんが魔王を倒したら私たちをもとの世界に返して貰えるんですか?」

「すまんがそれはできないんだ」

俺が気になっていた帰還方法はないらしい。
クラスのみんなが一斉にざわつき俯く。

「異世界って危ないけど地球のままじゃ経験できないこともいっぱいあるだろ!ちょっと夢だったんだよなこういうの。魔法だって…あるのか?」

確かに新の言い分もよくわかる。魔王だの魔物だの地球じゃ絶対関わらない。

「魔法はある、ほぼみんなが使えるとおもつてもらって構わない」

するとさっきのが嘘のように目を輝かせた。
俺は全く気がつかなかったが後ろを振り向くと澪が俺の服の裾を掴んでいた。

「澪…大丈夫なのか?」

「うん……まだ心が追い付いてないみたい」

無理もないだろう。急に召喚しちゃいましたなんて言われてすぐになるほど頑張りますなんて無理に等しい。

「忘れておった、皆『ステータスオープン』と言ってみてくれ」

みんなは言われるがままステータスオープンと呟く。すると目の前に半透明のカードのような物体が現れた。

ーーーーー
【名前】ミナト=タチバナ
【年齢】18
【種族】人間
【レベル】1
【職業】なし
【状態】健康

【体力】45
【筋力】40
【魔力】0
【敏捷力】45
【防御力】50

【ユニークスキル】なし
【スキル】[異世界言語理解][アイテムボックス(小)][火属性魔法1Lv][水属性魔法1Lv][風属性魔法1Lv][土属性魔法1Lv][光属性魔法1Lv][治癒魔法1Lv][時空間魔法1Lv]

ーーーーー

これをみたとき俺は思わずよっしゃー!と叫びそうになるほどに嬉しかった。なんせほぼ全属性魔法使えてしまい、漫画とかでよくあった時空間魔法なんてものまでついている。これはもしかして最強きたか?と心のなかでめっちゃにやけた。
だがそれは数秒後に絶望へと変わる。

ーーー【魔力】0

「へ?」

思わず情けない声がでてしまう。
全属性の適正あるのに魔力がない?は?どうなってんだよとショックを受けていた。
それと同時にある男が嬉しがる。

「お、俺が勇者…職業は勇者…やったぜ!」

そう歓喜しているのは新だ。

「お前勇者とか、いいな。俺は騎士らしい」

新が勇者だったらしい。蓮は騎士だという。
ん?なにかおかしくないか。
俺の職業無職だぞ。いやいや、おかしすぎるだろ。

「湊斗、私は女騎士ヴァルキリーだつて。戦うやつなのかな…こわいよ」

澪は聖女とかかと思っていた。まさかの戦闘職か。

「湊斗は何だったの?」

澪にそう問いかけられるがなんて答えたものか…。素直に言うべきなのか…。

「俺は…なしだってよ。はははっ」

「えっ、どういう…」

「このプレートをお渡しします。これに血を落とすと自分のステータスが表示されるはずです。これは自分の身分証にもなるので大切にしてくださいね。ステータスが表示されるのは持ち主がプレートを持ったままステータスオープン、と言っていただければ表示されるようになっています。
その他のときは名前のみ表示されます」

次々とみんなが登録していき全員が登録し終わったようだ。

「私…聖女??私が?」

一人だけまだ混乱しながら更に混乱している人物がいる。
涼風先生だ、どうやら聖女は先生だったらしい。

「おぉ、聖女様ですか。さすがは勇者様ですな。おや、ミオさんは女騎士ヴァルキリーですか、初めてみますね、レア職業ですか。こちらのミナトさんは…なんと!全属性の魔法に適正があるのですか!」

その言葉にクラスみんなが反応する。だが…

「むむ…魔力が0。どういうことなんだ」

それを聞いた新がきた!と言わんばかりにこっちを向く。

「はははっ!魔力がなけりゃそのスキルも宝の持ち腐れだな!」

新がそう煽ってくるが相手にしない。

「湊斗を責めないでよ!」

そう澪が言い返すと新は舌打ちをして黙りこんだ。
新や澪などのステータスはこれだ。

ーーーーー
【名前】アラタ=カンザキ
【年齢】18
【種族】人間
【レベル】1
【職業】勇者
【状態】健康

【体力】100
【筋力】105
【魔力】95
【敏捷力】100
【防御力】100
【ユニークスキル】[限界突破]
【スキル】[異世界言語理解][アイテムボックス(小)][光属性魔法1Lv][火属性魔法1Lv]

ーーーーー

【名前】ミオ=アキヅキ
【年齢】18
【種族】人間
【レベル】1
【職業】女騎士ヴァルキリー
【状態】健康

【体力】75
【筋力】75
【魔力】80
【敏捷力】85
【防御力】75

【ユニークスキル】[女神の剣]
【スキル】[異世界言語理解][アイテムボックス(小)][火属性魔法1Lv][光属性魔法1Lv][土属性魔法1Lv]

ーーーーー

【名前】レン=サカガミ
【年齢】18
【種族】人間
【レベル】1
【職業】騎士
【状態】健康

【体力】85
【筋力】85
【魔力】60
【敏捷力】90
【防御力】85

【ユニークスキル】[絶対防御]
【スキル】[異世界言語理解][アイテムボックス(小)][水属性魔法1Lv][風属性魔法1Lv]

やべぇ、みんなつよくねぇか?
そう俺は心のなかで更に絶望していた。
スキルの異世界言語理解とアイテムボックス(小)はみんなについてるだろうな。
後で試したがこのアイテムボックスには約600㎏分の容量を持っている。

「では、みなさんの部屋を案内してくれるメイド長のマリアです」

「よろしくお願いします」

「部屋での用意が終わったら一階のロビーに集まって下さい。魔族はそこまで来ているんです。いきなりですが基礎からの訓点を受けてもらいます!」

めんどうだな、とかの声がちらほら聞こえる。

「「「わかりました」」」

王様に言われたまま自分の部屋に行きこの玉座の間を後にした。
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