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集団異世界召喚
異世界生活③
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昨日はいい勉強になった。
魔法は魔方陣を描くことで発動できる、別に省略してもイメージがあればいいようだ。
そして媒体となる杖などが挙げられるが、別に杖でなくともいいらしい。
今日は新しい武器ができているはずだ、ゴブリンを狩りまくるぞ!
「よし、みんなはまたダンジョンに行ったな」
クラスのみんながダンジョンに向かったのを確認すると俺はそそくさと魔物が住まう森へと向かう。
新調した武器はたいしたものだった。
ゴブリンをいとも容易く切り裂き葬ることができる、今まではただの力不足だったが少しだけでもステータスアップしてるだけはある。
隠れて奇襲をかけて頸を切り落とす。集団にはまだ手を出さない、一体だけの時を狙う。
〈隠匿スキルを習得しました〉
暗殺技ばかり繰り返している内に新しいスキルを手に入れた。
相変わらずまだレベルは5のままだが剣術などの技術面は異常なスピードで上がっている。
「はぁっ!」
「グギャ…ギャ…」
初めてホブゴブリンを1人で斃すことに成功した。
力不足ではあるが見事に皮の薄いところを斬れたようだ。
〈レベルが上がりました〉
「やっとか…よし!ゴブリンは慣れてきたな、複数が相手でも遅れをとることはないな」
そうしてここのところ毎日の様にゴブリンばかり葬っていく。
「暗くなってきたな…流石に戻るか」
辺りは既に日が落ちかけていたので帰ることにした。するとーー
「おっ?湊斗じゃん。どうよレベルの方は10は流石にいったよな??ははは」
「…………」
「まじか!まだ10すらいってねぇのかよ!ここの騎士の新米の人達だって10は勿論越えてるのによぉ?ははは!」
ダンジョンから帰ってきた勇者組と鉢合わせてしまった。
「(こんなにも頑張ってるのに…こいつらよりも夜まで訓練して勉強しているのに…なんで!)」
俺は言い返すことも出来ずに自分の部屋へと走っていった。
「はっ、逃げんのかよ」
すると突然自分の視界がぐわんと揺れて動揺する新。だがその理由はすぐにわかった。
「…最低、なにも知らないくせにっ」
右頬を澪に打たれたのだ。
澪はそういうと湊斗の後を追って走っていった。
「っち…なんだよあいつまで」
部屋まで戻った湊斗は自分のベッドに飛び込みベッドを叩く。
「あいつは勇者…俺は職業すらない能無しだってか!!俺は追い付くために何倍努力をしたと思ってんだ!!!」
湊斗が心の底から叫ぶ。
それを後から追いかけていた澪には全部聞かれていた。
「…澪よ、開けてくれない…?」
「…今は一人にしてくれ」
澪は励ましを掛けたかけて貰えるのは嬉しいがこんな情けないところは見せたくない。
湊斗は追いかけてくれた澪に嫌なことを言ってしまったことにより罪悪感に苛まれた。
この日は異世界に来て初めて泣いた。
今日もみんながでていくのを確認すると森へと向かう。
△▼△▼
その頃ダンジョンではーーー
最近はダンジョンでレベリングしていることもあり、みるみるうちにレベルが上がっていく。
「みんなはレベルどれくらい??」
「私はやっと25だよ~」
「俺は26だな」
順調にレベルがあがっていく。
「俺は30に到達したぞ、一番か?!」
やはり一番レベルが高いのは新だ。
ーーーーー
【名前】アラタ=カンザキ
【年齢】18
【種族】人間
【レベル】30
【職業】勇者
【状態】健康
【体力】400
【筋力】205
【魔力】160
【敏捷力】240
【防御力】220
【ユニークスキル】[限界突破]
【スキル】[異世界言語理解][アイテムボックス(小)][剣術16Lv][回避2Lv][格闘術14Lv][光属性魔法1Lv][火属性魔法2Lv][身体能力強化2Lv]
ーーーーー
このクラスのステータスは一流とまではまだ行かないが二流ほどだという。異世界に来て1ヶ月しか経っていないというのにこの成長スピードは著しい。
ダンジョンの方はまだ上層で安全にレベリングしているが新など蓮を含めた少数は皆より少し先に行ってたりする。
「うぉっ!あれはオーク…じゃねぇ!ハイオークというやつか…はぁっ!」
「決まったな…なぁ!?ぐはっ!」
決まったと思い剣を鞘に納めた刹那、俺は壁際へと吹き飛ばされた。
「こいつは…気を付けろ!ただのハイオークでもねぇ!再生するスキルを持っていやがる!ここは退くぞ!」
団長の瞬時の判断により俺たちは上層のやつらと合流した。
傷はポーションで直ぐに治ったが勇者であるのに負けたこと、精神はまだ回復していなかった。
「くそっ!あんなやつに!負けるはずがないのに!」
「落ち着けよ」
「そうだ、お前は強いがそれもまだまだ。そしてなにより経験が足りないんだ力があっても使い方がなってねぇといみねぇだろ?今日のところはもう帰るぞ」
蓮と団長に諭されて落ち着く。
「それもそうか…さっさと強くなってあんな豚野郎…ぶっ殺してやるさ」
王宮に帰った新はイラつきから王宮に置いてある練習用案山子を相手に剣の訓練をし始めた。
余程オークに負けたのが悔しかったのだ。
「くそっ!くそっ!くそがぁぁ!」
新の怒号の声が夜中の王宮に響き渡る。
魔法は魔方陣を描くことで発動できる、別に省略してもイメージがあればいいようだ。
そして媒体となる杖などが挙げられるが、別に杖でなくともいいらしい。
今日は新しい武器ができているはずだ、ゴブリンを狩りまくるぞ!
「よし、みんなはまたダンジョンに行ったな」
クラスのみんながダンジョンに向かったのを確認すると俺はそそくさと魔物が住まう森へと向かう。
新調した武器はたいしたものだった。
ゴブリンをいとも容易く切り裂き葬ることができる、今まではただの力不足だったが少しだけでもステータスアップしてるだけはある。
隠れて奇襲をかけて頸を切り落とす。集団にはまだ手を出さない、一体だけの時を狙う。
〈隠匿スキルを習得しました〉
暗殺技ばかり繰り返している内に新しいスキルを手に入れた。
相変わらずまだレベルは5のままだが剣術などの技術面は異常なスピードで上がっている。
「はぁっ!」
「グギャ…ギャ…」
初めてホブゴブリンを1人で斃すことに成功した。
力不足ではあるが見事に皮の薄いところを斬れたようだ。
〈レベルが上がりました〉
「やっとか…よし!ゴブリンは慣れてきたな、複数が相手でも遅れをとることはないな」
そうしてここのところ毎日の様にゴブリンばかり葬っていく。
「暗くなってきたな…流石に戻るか」
辺りは既に日が落ちかけていたので帰ることにした。するとーー
「おっ?湊斗じゃん。どうよレベルの方は10は流石にいったよな??ははは」
「…………」
「まじか!まだ10すらいってねぇのかよ!ここの騎士の新米の人達だって10は勿論越えてるのによぉ?ははは!」
ダンジョンから帰ってきた勇者組と鉢合わせてしまった。
「(こんなにも頑張ってるのに…こいつらよりも夜まで訓練して勉強しているのに…なんで!)」
俺は言い返すことも出来ずに自分の部屋へと走っていった。
「はっ、逃げんのかよ」
すると突然自分の視界がぐわんと揺れて動揺する新。だがその理由はすぐにわかった。
「…最低、なにも知らないくせにっ」
右頬を澪に打たれたのだ。
澪はそういうと湊斗の後を追って走っていった。
「っち…なんだよあいつまで」
部屋まで戻った湊斗は自分のベッドに飛び込みベッドを叩く。
「あいつは勇者…俺は職業すらない能無しだってか!!俺は追い付くために何倍努力をしたと思ってんだ!!!」
湊斗が心の底から叫ぶ。
それを後から追いかけていた澪には全部聞かれていた。
「…澪よ、開けてくれない…?」
「…今は一人にしてくれ」
澪は励ましを掛けたかけて貰えるのは嬉しいがこんな情けないところは見せたくない。
湊斗は追いかけてくれた澪に嫌なことを言ってしまったことにより罪悪感に苛まれた。
この日は異世界に来て初めて泣いた。
今日もみんながでていくのを確認すると森へと向かう。
△▼△▼
その頃ダンジョンではーーー
最近はダンジョンでレベリングしていることもあり、みるみるうちにレベルが上がっていく。
「みんなはレベルどれくらい??」
「私はやっと25だよ~」
「俺は26だな」
順調にレベルがあがっていく。
「俺は30に到達したぞ、一番か?!」
やはり一番レベルが高いのは新だ。
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【名前】アラタ=カンザキ
【年齢】18
【種族】人間
【レベル】30
【職業】勇者
【状態】健康
【体力】400
【筋力】205
【魔力】160
【敏捷力】240
【防御力】220
【ユニークスキル】[限界突破]
【スキル】[異世界言語理解][アイテムボックス(小)][剣術16Lv][回避2Lv][格闘術14Lv][光属性魔法1Lv][火属性魔法2Lv][身体能力強化2Lv]
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このクラスのステータスは一流とまではまだ行かないが二流ほどだという。異世界に来て1ヶ月しか経っていないというのにこの成長スピードは著しい。
ダンジョンの方はまだ上層で安全にレベリングしているが新など蓮を含めた少数は皆より少し先に行ってたりする。
「うぉっ!あれはオーク…じゃねぇ!ハイオークというやつか…はぁっ!」
「決まったな…なぁ!?ぐはっ!」
決まったと思い剣を鞘に納めた刹那、俺は壁際へと吹き飛ばされた。
「こいつは…気を付けろ!ただのハイオークでもねぇ!再生するスキルを持っていやがる!ここは退くぞ!」
団長の瞬時の判断により俺たちは上層のやつらと合流した。
傷はポーションで直ぐに治ったが勇者であるのに負けたこと、精神はまだ回復していなかった。
「くそっ!あんなやつに!負けるはずがないのに!」
「落ち着けよ」
「そうだ、お前は強いがそれもまだまだ。そしてなにより経験が足りないんだ力があっても使い方がなってねぇといみねぇだろ?今日のところはもう帰るぞ」
蓮と団長に諭されて落ち着く。
「それもそうか…さっさと強くなってあんな豚野郎…ぶっ殺してやるさ」
王宮に帰った新はイラつきから王宮に置いてある練習用案山子を相手に剣の訓練をし始めた。
余程オークに負けたのが悔しかったのだ。
「くそっ!くそっ!くそがぁぁ!」
新の怒号の声が夜中の王宮に響き渡る。
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