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集団異世界召喚
異世界生活⑮
しおりを挟む今日もノエルとカレンのおでこにキスをしてスラム街へと繰り出す。
カレンは顔には出さないが尻尾は嘘をつけないようで急に近付いて尻尾をブンブン振りおでこの髪を掻き分けているのでなにをしてほしいのかが丸わかりだ。シエルにはモフモフを頂戴するのが挨拶だ。
「ミナトさん、今日もよろしくお願いします。ですが無理はしないでくださいね」
スラム街との境には既にバンさんがおり、迎えに来てくれて治療が必要な人へと案内してくれる。
「今日も治療をありがとうございます、お陰様で助かっていますよ」
「いえいえ、好きでやってるんですから」
そうして患者を案内してもらい治療するのを繰り返す。
神眼のおかげもあって、なにが原因なのかは手に取るようにわかるがまだ詳細までわからないのは痛いところだ。
「バンさん、なんだか教会の人たちがやってきて調査をしてるみたいだ」
バンの友人からの情報では、何者かがスラム街へ赴き食料と治癒魔法をかけて怪我を直しているという情報が教会に伝わっていたらしい。
それにより教会へのお布施が減少しているという。
「どいつだ、聖なる魔法をこのような穢れた場所で使っている者は」
護衛の者達の間からでてきたのは豚のような男、この街の司祭をしているディールという男だ。
しかも教会には似つかわしくない宝石の数々、指には余りなく嵌められた指輪に首からは宝石を下げてジャラジャラ音をたてている。
「私ですがなにか?」
「貴方か、なぜこの様なところで?」
「死にかけている人だいたもので、なにより治癒魔方を役に立てようと思ったので」
「神に授けられた治癒魔法は教会のモノだ、これからは教会で働くといい」
急になにを言い出すのかと思えば強制的に協会で働かせるといいだす。
まさに私利私欲に目がが眩んでいる豚だ。
「それは遠慮させて頂きます、なにせ私は冒険者をしておりますので」
「治癒士が冒険者とは、随分とチャレンジャーなのですね」
俺を小馬鹿にするかのように嘲笑うのはムカつくな。
「そこらの冒険者よりは腕があると自負しております、試しにその近衛兵達と手合わせでも?」
「ぐわははっ!治癒士がこいつらにかなうだと?笑わせる。おい、相手をしてやれ」
「「はっ!」」
複数いるこの中から屈強な男が出てきた。前までの俺ならボコボコにされていただろうな。
「ふははっ!負けたら教会に来てもらうからな!」
「望むところだ」
俺が言い終えたと同時に近衛兵の男が大剣を大きく振りかざして飛び込んできた。
「はっ!隙だらけだぞ」
勝負は一瞬。
飛んできた男の頸を一突きして喉を潰すと悶えながら地面へと倒れ込む。
「なっ、なんだと!お前らやれ!」
残りの近衛兵達に声をかけたるが既に全員に平伏している。
「ひぃっ」
「調子に乗りすぎたな、貴方の悪行は王様に伝えますので」
「そ、そんなことは無理だっ!お前なんぞ相手にされん!」
「残念ですが私はこの国に召喚された勇者です、面会しようと思えば可能です」
確かに俺は王と面会することはできる、だがクラスメイトに会うことがなにより嫌なんだ。
「勇者だと、なぜこんなところにっ!」
「答える義理はありません」
ディール司祭はその後司祭の地位を剥奪され、いままでの悪行により農地へ犯罪奴隷として送られたそう。
△
「これで問題はなくなりましたね」
「ええ、まさかあれほど強いとは思ってもませんでしたが」
「いえいえ、まだまだです」
バンさんは元冒険者だったらしいのだが怪我によって引退し、新しく商業にチャレンジしてみたが失敗して今に至ったという。
昔の怪我は治しにくいのだが大量の魔力を使い治した。
このスラムで初めての友達だ。治してあげたかった。
「バンさんはこれからどうするんですか?」
「ミナトさんに怪我を治して頂けたことですし、旅に出ようかと思っています」
「旅ですか、それはいいですね!いつか何処かで会えるかもしれませんね」
バンさんは人柄といい戦力にもなる、パーティに誘ってみたがいつまでも甘えていられない、自分を磨いてくる。と断られてしまった。
「今日で治癒魔法が6レベルになったのでエクストラヒールが使えるようになりました!」
「エクストラヒールですか、神官様だけという噂があるほどの業を」
実験というのは失礼だがスラムの中でエクストラヒールを試してみる。
エクストラヒールは2割ほどの魔力を消費したが見事に腕が再生された。
だがエクストラヒールでは全身に効果があるわけではなく部分的に掛ける必要があった。
スラム街の人達はハイヒールで治る人は少なく、四肢のいずれかが欠損している人がほとんどだったのでその日は何度も魔力枯渇を繰り返してエクストラヒールを使用していった。
「ではいままでありがとうございました」
「ミナトさん、また何処かで会いましょう」
バンさんと別れると屋敷へと猛ダッシュで帰った。
ノエルは寝たきりで碌に喋れていなかった、
。
カレンには屋敷の手伝いを任せてはいるが片目が見えないので一刻も早く治してあげたかった。
「ただいま!エクストラヒール習得したよ!」
「おかえりなさいませ、それはなんと経った数日で…無理は禁物ですよ」
約1週間で上級魔法を使用とはどう考えても異常だ。
だがこっちも魔力回復ポーションをがぶ飲みして治療してきたのだ、スキルレベルが上がりやすいと言っても俺は確かに無理をしていた。
だが今はスキルがどうとか、どうでもよかった。
早く2人を治したい、ただその一心だった。
「エクストラヒール」
「目が!見えるようになりましたよ!ミナト様ぁぁ」
カレンが号泣し、そのまま胸に飛び込んできた。
そのままカレンをくっつけたままノエルの部屋へと向かう。
「その様子は習得したようですね…さすがにミナト様です」
「すぐ治す、エクストラヒール」
まずは千切られた脚を再生させる。スラッと白い綺麗な肌がみるみる内に戻っていく。
「何事もなかったかのように…」
「エクストラヒール」
次は目を再生させ、最後に出会う前から欠損していた片耳も治す。
「ありがとうございます…感謝の言葉しかありません」
2人を先にお風呂に入れて俺はステータスの確認をすることにしよう。
特にノエルは温泉に数日入れていないのでゆっくりしてと念押しをしておいた。
ーーーーー
【名前】ミナト=タチバナ
【年齢】18
【種族】人間
【レベル】3
【職業】〈治癒士〉〈魔法剣士〉〈鍛冶師〉
【状態】健康
【体力】1860
【筋力】1640
【魔力】16800
【敏捷力】1860
【防御力】1840
【エクストラスキル】[不撓不屈][絶対鑑定2Lv][成長限界突破]
【ユニークスキル】[アイテムボックス2Lv]
【スキル】[異世界言語理解][火属性魔法2Lv][水属性魔法1Lv][風属性魔法2Lv][地属性魔法1Lv][光属性魔法2Lv][時空間魔法1Lv][治癒魔法6Lv][神聖魔法1Lv][剣術12Lv][格闘術14Lv][回避5Lv][盾術10Lv][隠匿10Lv][学術1Lv][身体能力強化8Lv][テイム1Lv][狂戦士化1Lv]
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