異世界クラス召喚~落ちこぼれは世界最強を目指す~

Mew

文字の大きさ
26 / 38
集団異世界召喚

異世界探険⑤

しおりを挟む

「ここからが神山ですか…」

早速神山を上へと登っていく。
その道中にキラキラとしたものが転がっていると思い、目をやると鉄鉱石やら銀鉱石やらがわんさか転がっていた。

「まじか!こんなに鉱石が落ちてるのか」

「いくら採掘しても鉱石が無くならないのいう逸話もあるらしいですね」

確かに図書館にも書いてあったが、どうせ嘘だろと思っていたが、こうも目の当たりにすると嘘とは思えない。

「でも何でこんなに鉱石ばかり湧くんですかねぇ?」

「逸話ですが、神様の居る山。だから神山と言うらしいですよ」

ノエルはやっぱり博識だなぁ、と感心していると石礫が前方から急に襲いかかってきた。

「な、なんだ?」

「よく見てください、ロックハーミットですね」

その魔物はヤドカリの様に石を殻代わりにして顔だけを覗かせている。

いつもは周りに同化している厄介者と呼ばれ、獲物が居ると奇襲を仕掛けて倒すか、小さいハサミで毒攻撃をし、相手を弱らせてから更にロックバレットで追撃するという初心者からしたら十分、鬼畜野郎だ。

「なるほど、厄介だな」

「ですが殻さえ砕いてやれば……」

ノエルは“精霊の方舟”という移動強化系の精霊魔法を使用し、瞬時にロックハーミットの背後へと回り込む。

「はぁっ!」

ノエルが風神鬼剣を振り下ろし、ロックハーミットの岩だけを砕き、ハサミを切り落とす。

「このように岩とハサミさえ取ってしまえば……とても美味しい只の蟹みたいなものです」

「「蟹…!!」」

俺と澪が激しく反応するのはこちらにきてから蟹があるとは知らなかったし、何より蟹が大好きなのだ。

「こんなところに蟹の楽園が在ったとは…」

「そうね…直ぐにでも来たかったわ」

急遽休憩を挟み、ノエルにロックハーミットの料理を頼んだ。

「こ…これは、蟹だっ!!」

「歯応えも…味も蟹そのものよ!」

蟹はものの数秒で無くなった。
2人で食べたとはいえロックハーミットの身はまぁまぁ大きい筈なのに。

「ロックハーミットって珍しいの?」

「いえ、珍しくはありませんが隠れているだけなので見つかりにくい、というだけですね」

ノエル曰く、ロックハーミットとは良く出会うのだが、岩ごと斬り殺すと味は不味く、全く食えたもんじゃないらしい。
なんて面倒な蟹だこと。

「岩だけを砕いてやればいいのか…」

「そんなことなら御安いご用ね」

「「蟹の為だもんな」」

2人はゴクリと喉を鳴らすとロックハーミット狩りを始めようと予定を変更した。

ロックハーミット狩りは夜まで続き、数日の間はロックハーミットの姿を見無いほどに狩り尽くしてしまった。

「くそっ、1体無駄にした…」

「私は3体も…」

悔しがってはいるが俺のアイテムボックスには1ヶ月はもつであろうロックハーミットの身が仕舞ってある。
こんなに溜め込めたのはアイテムボックスのレベルアップで得た状態保存のお蔭だ。

「今日はここまでにして戻ろうか」

「だね」
「そうしましょう」
「了解ですっ」
「わふわふ」

ちなみにだが俺に似て、シエルもロックハーミットが大好物らしく、数秒で完食した程だった。

「お風呂入りたーい…」

普通の宿にはお風呂がなく、日本人にとって当たり前のお風呂がないのは辛いところだ。

旅に出る前に時空間魔法を使ってみることにした。
今までは殆ど使ったことはないな、“ワープ”というものがあったのでいいなと思い使ってみたところ、良くて数十メートルだけワープしただけという結果にショックを受けたが、それはただ俺の時空間魔法のレベルが低いからだろう。

時空間魔法を今まで忘れていたがいざ使ってみると数メートルならほぼ魔力消費はせず、数十メートルとなると先程の2倍程消費した。
短距離ワープの瞬間移動を駆使すればめっちゃ強くなれるのではと思い、ついついニヤニヤしてしまったようで、澪とノエルにツッコまれてしまった。

「お風呂は我慢だな、暖かいタオルを渡すからこれで体を拭こう」

「むぅぅ…」

渋々使ってくれたようだが、ノエルにカレンに澪が拭いてるときは部屋の隅でシエルをモフモフして気を紛らわせているが背後から澪の殺気が伝わってくる。振り向いたら殺すと。

その後俺も体を拭いて、ベッドに入った。

ソファーで寝ようと思っていたが、ノエルとカレンに止められてベッドで寝ることにしたが澪はベッドの端でシエルに抱きつきもじもじしながら寝ていた。一体なんなんだ。

翌朝、良く寝て気分爽快で改めて神山へと向かう。
今度こそもっと上に行こう。

しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。 レアらしくて、成長が異常に早いよ。 せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。 出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

処理中です...