異世界クラス召喚~落ちこぼれは世界最強を目指す~

Mew

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集団異世界召喚

異世界探険④

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「暇だわ」
「暇ですね」
「ですです」
「わふぅぅ…」

皆が暇だと言い出した。
馬はノエルとカレンが交代して乗ってくれているが、馬車に乗っている澪とシエルはずっとダラダラして寝転がったりしている。

「よし、一旦お香を仕舞おうか」

暇ならば魔物と自然に会うようにして、たまには戦闘を挟もうという考えだ。
それに加え、リバースやトランプを取り出し遊んだりすることにした。
リバースはまだ普及していないが、トランプはすっかり流行っているようだ。

「前方になにかいます」

ノエルがそう言った途端、前方の草陰から大男が3人ほど、そして後ろの方から4人飛び出してきて馬車を囲まれてしまった。

「止まれぇぇ!金はあるだけここに出せ、男は殺す!」

どうやら盗賊の集団に遭遇してしまった。
大剣を構えてはいるが、その顔は余裕で馬を操っていたノエルを舐め回す様に見ている。実に不愉快だ。

「早くしろ!殺されてぇのか!」

「退いて頂けませんか、貴方達に痛い思いをさせたくはないですから」

この時俺には試したいことがまた1つあった。

「あぁん?自分の立場分かってんのかぁ?」

「わかっていますよ、エリアフリーズ」

背後に回っていた盗賊の一味4人を氷漬けにしてやった。

「なっ、魔法使いかっ!」
「それなら近接に来るとは思わなかったのか?はははっ!」

大男はまだ余裕の表情で大剣を振り回した。

「悪いけど俺は魔法使いじゃない」

アイテムボックスから刀を取り出した刹那、大男の四肢だけが綺麗に落とされて大男の目の前に手足が転がる。

「…!?があぁ!?なにが!」

「鬼人一閃、お前には見えないだろうな」

「お前…魔法使いじゃ…」

「俺は魔法剣士だ」

盗賊を討伐するとギルドから報酬が貰える、その為に盗賊全員分のギルドカードを回収してブランツェへと進む。試したいことがあったがまた今度としよう。

「大丈夫なの…?」

澪は多分、人を殺したことを大丈夫なの?と心配してくれていると思うが、俺は相手が盗賊ならば、仲間を傷付ける者には容赦しないとメタルドラゴンカイザーの時から決意していた。

確かに今のが初めて人を殺した瞬間だった。
だが情けをかけてやるといつか俺たちに復讐しに来る可能性だってある。だからあまり精神的にきてることはない。

「大丈夫ならいいけど…」

「変な雰囲気になっちゃったね、ちょっと一息つこうか」

馬車を止め、アウトドア用のバックを取り出して昼御飯の準備をする。
ノエルがご飯を作り、澪はノエルが料理してるところを凝視している。
カレンはシエルを抱えてモフモフタイムを堪能している。

「んん~!やっぱり美味しいわ!」
「何度しても失敗ばかり…」

澪は料理スキルが全くといっていいほど無いがそもそものセンスも無いと、前より分かっていた。

「練習さえ積めば上手くなっていきますよ」

ノエルに後押しされ燃えている。
昼御飯を食べ終わるとすぐに片付けて、馬車を走らせる。
ブランツェの城がちょこっとだけ見えている、あれなのかな?

もう少しというところで日が沈んできた、今日は温泉等は入れないのが痛いところだがノエルのご飯を食べると皆は満足そうに眠りについた。



「痛ったい…」

「ベッドとはやっぱり違うね」

馬車の中で少し窮屈にして寝てることもあり、起きると体が痛かった。

「なにか対策しないとだね」

また1つ課題ができてしまった。
対策法や魔物を相手にしているうちにブランツェに到着した。
検査などをしてブランツェへと入国すると、人族やエルフや獣人族など様々な種族で賑わっていた。
ブランツェは差別などが全くなく、どの種族でも待遇がいいのはとてもいいところだと思った。

「取り敢えず宿を探そうか」

「そうですね」

そうして俺達は馬小屋のある宿を探して10日分程借りることにした。

「3人部屋が1つと、1人部屋を1つでお願いします」

「それって…私だけ1人なの!?」

澪がキレ気味に訴えかける。
俺と同じ部屋は嫌だと思ったからそうしようと思ったんだけどな…。

「同じ部屋でいいわよ!1人でいる方がもっと嫌だわ」

結局4人部屋を1つ借りるということに決まった。

「これから神山の上を目指していくよ」
「途中に鉱石らしきものがあったら報告してね」

「わかったわ」
「「了解です」」
「わふ」

皆でオレンジジュース擬きを飲んで一服したところで神山の上へと向かった。
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