55 / 98
第四章 森の精霊
第55話 始動する魔素供給装置。そして揺れるエルフの少女
しおりを挟む
――エルフとドワーフの会議から、およそ二か月。
空は青く澄み渡り、陽光がエルシアの森とドルムの里の境にある大きな中央広場をまばゆく照らしていた。
その中心には、堂々たる姿の魔機が二機、地を割るように併設されている。
それぞれから伸びた太いダクトは地中深くへと潜り込んでいた。
その魔機の上部には大きな開口部があり、まるで、上空にある森の精霊の結界に向けて物申すかのようであった。
周囲にはセイラスタン、ルーイン、グラント、ドルマ、ジルクら主要人物が顔を揃え、エルフとドワーフの要人たちが静かに事の成り行きを見守っていた。
――だが、そこにリーファの姿はなかった。
「ドルマさん、そっちはどうですか!」
一機の魔機の傍らでジルクが声を張る。
ダクトの設置部にいたドルマが、大きく頷いて返した。
「おぅ、完璧だ!」
確認を終えたジルクが、体の向きを変えて、次の報告に移る。
「一機目、準備完了です!」
その声に応じたのはグラントであった。
「うむ……いよいよじゃな」
グラントは、目を細め、噛みしめるようにその言葉を口にすると、隣のセイラスタンに顔を向けた。
「いつでもいいぞ」
セイラスタンが静かに眼を開き、うなずいた。
次の瞬間、その合図を受けたルーインが、鋭い声で全体に告げた。
「よし、魔素供給装置――始動開始!」
その声に、空気がピンと張りつめた。
ジルクはゴクリと唾を飲み込み、大きな魔素供給装置の前へと立つ。
そして、バルナックからもらった高起魔力装置に念じるかのように手をかざした次の瞬間――
「点火!」
スイッチらしき装置を押すと、
――グィー――ン。
低くうねるような音とともに、装置が起動。
ほどなくして、ダクトに設けられた魔素反応灯が、ぼんやりと淡く光り始めた。
地下から魔素が吸い上げられ、装置へと送り込まれているのが目に見えて分かる仕組みであった。
やがて、魔機の上部の開口部に設置されている魔素反応灯も静かに光を帯び始めた。
その様子を見て、
「よし、どうやらうまくいったようじゃな」
と、グラントが安堵の声を発した。
「そうか」
セイラスタンも小さく応じた。
次の瞬間、その声を確認したルーインが全体に響き渡る声で叫んだ。
「皆の者、よくやった! 一機目は成功だ! このまましばらく運転を続け、安定を確認したら二機目を起動する! だから少し休憩だ!」
ジルクはふうっと息を吐いて額の汗をぬぐう中、その周りでは、静かな歓声と安堵の息が広がった。
しばらくして、ドルマがグラントのところへやってきて声をかけた。
「うまくいったな」
「あぁ、もう一機もきっと問題ないだろう」
グラントはまだ起動していない魔機の方を向いて呟く。
少しの沈黙ののち――
「あいつは、とうとう来なかったな……」
ドルマがぼそりと言った。
グラントは髭をなでながら静かに応えた。
「あぁ、そうだな。見ることができなかったんじゃろ。気持ちはわかるがな……」
「精霊の結界に唯一触れることが許される者――”精霊の守り人”か……。ミオルネさんがいなくなって以来、結界へは誰も触れてこなかったからな」
と、ドルマが魔素供給装置の上空を見上げた。
「じゃが、あいつも馬鹿じゃない。しきたりと現実のはざまでもがいているのではないかのぉ」
グラントも同じように空を見上げていた。
空は、依然、雲一つなく青く澄み渡っていた。
そこへ、静寂を割るような声が飛び込んできた。
「あの堅物が、そんなことを思っているわけがないだろ!」
声の主は、いつの間にかグラントとドルマの背後にいたルーインだった。
「そもそも、こんな大事なときに、あいつはどこで何をしている? “精霊の守り人”の家系だっていうのに、自覚が足りなすぎる!」
と、やや語気を荒げて言い放った。
グラントは、肩をすくめ、やれやれといった表情を浮かべてルーインを見た。
「ルーイン……お前は、リーファに対していつも厳しすぎるぞ。幼馴染なんだろう? 少しは気にかけてやれ」
しかし、ルーインはその言葉にあからさまに眉をひそめ、吐き捨てるように言った。
「ふん……幼馴染? 笑わせるな。私はあいつを一度だって、そんな風に思ったことはない。変なことを言わないでくれ」
その瞳には、怒りと、どこか拭いきれない苛立ちが揺れていた。
ドルマが、珍しく口をはさんだ。
「お前さん……リーファに恨みでもあるのか?」
その言葉に、ルーインの顔が一瞬だけ引きつるも、次の瞬間、
「ふっ。馬鹿な。私があんなやつに恨みなどを抱く道理がない」
と言って鼻で笑って見せた。
「……そんなことより、二機目の起動の時はリーファを連れてきてくれ」
そう言うと、二人に背を向けその場を離れていった。
風が、ルーインとグラント、ドルマの間を静かに通り抜けていく。
グラントはふっと小さく笑いながらつぶやいた。
「……あの坊主も、大概、堅物じゃのぉ」
ドルマも頷くと、少しの間をおいてぼそっと言った。
「で……リーファはどうする?」
ドルマの問いに、グラントの脳裏にミルファの顔が浮かんだ。
「そうじゃな……ミルファから面倒を頼まれたからのぉ。ちょっと見てくるか……」
そう言うと、グラントは右手をひらりと上げ、ドルマを背にして歩き出した。
その後ろ姿にドルマが笑みを浮かべてささやいた。
「あんたは、もう……リーファの保護者だな」
――エルシアの森にある広場
足を組み、両腕を枕にして、リーファはいつものように草の上に寝そべっていた。
「仕方ないわよね……。私は、ミルファお姉ちゃんみたいに強くないし……」
自分の無力さを前に、まるであきらめる理由を探すかのように、ぽつりとつぶやいた。
そのまなざしは、どこまでも広く、青く澄み渡る空に向けられていた。
そして今度は、胸元のペンダントをそっと持ち上げ、顔の前に掲げると、それに語りかけるように続けた。
「……確かに。母さんがいたらともかく、しきたりだけじゃ、この森は守れないもんね……」
かつて”精霊の守り人”と証だった古びたペンダント――
今はただの母の形見にしか過ぎないそれが、目の前で静かにくるくると回り続けていた。
一方、
ザザザァーーー、
と森の樹々が音を立てて揺らめいていた。
ただ、不思議なことに、風は吹いておらず、まるで木々がリーファの語り掛けに答えているかのようであった。
「えぇ……わかってるわ」
樹々のざわめきがやむと、誰にともなくそう言って、彼女はペンダントを胸元へ戻した。
「でもね。私も、外の世界へ行ったら、お姉ちゃんのようになれるのかしら……行ってみたいなぁ……外の世界」
とつぶやいたそのとき――
頭上から図太い声が響き、同時に年取ったドワーフの顔がひょいと覗き込んできた。
「やはり、ここにおったな」
先ほどまで中央広場にいたグラントであった。
「と、とつぜん話しかけてこないでよっ! び、びっくりしたじゃない!」
リーファは飛び起きて、グラントの方へ体を向けた。
「なんじゃ、いつものことじゃないか」
とグラントは意に介さない態度である。
「だ、だから、いつも突然覗き込まないでって言ってるじゃない!」
と、リーファが顔を赤らめてプンプン怒っている。
「どうだ。母親と姉との思い出の場所で、少しは気がまぎれたか?」
グラントが見透かしたかのように問いかける。
「あ、あんたには……関係ないでしょ」
と言って、腕を組み、リーファがそっぽを向く。
そんなリーファにお構いなく、グラントが切り出した。
「そんなことより、なぜ、魔素供給装置の起動に顔を出さない」
リーファは、しばらく黙っていたが、目を伏せて言った。
「言わなくてもわかってるでしょ。私は、反対だったでしょ……」
「だったら妨害でもなんですればよかったのではないか?」
あまりにも自然な口調のグラントに向かって、
「そ、そんなこと……できるわけないじゃない!」
と、リーファが突っかかるように言った。
それに対してグラントが、さも当たり前のような感じでさらった言った。
「そうか?お前の姉だったらやっていたぞ」
その言葉に、リーファは力なく肩を落とし、うつむきながら呟く。
「お姉ちゃんと私は違うわよ……」
しばらくリーファを見つめていたグラントだが、空を仰ぎながら言った。
「……そうじゃの。その通りじゃ」
「……」
そして、リーファに向き直るとグラントが続けた。
「そもそも……自分でもしきたりだけではダメだとおもっているんじゃないか?」
自分を見透かされたような思いがけない言葉に、すこし驚いた顔でグラントを見返すリーファ。
「お前の母さん、ミオルネさんは確かにすごい人だった」
「……」
「しかし、そもそも、お前とミルファやミオルネさんとは違う。いい加減、身内の姿を追うことはやめて、もっと自由に考えたらどうだ」
「無理よ。私にはあの人たちのような力がないわ。せめて、その背中を追いかけて必死に頑張るしかないの……」
「そうかのぉ。わしにはお前さんはもっと違うもの持っているように思うのじゃが」
「あなたにはわからないわ。お姉ちゃんが私に何を期待していったのか」
「ミルファとは戦友じゃ。それに、付き合いはお前より100年は長い。それなりにあやつのことはわかっているつもりじゃがな」
リーファは黙っていた。
「それに……ミルファが言っておったぞ。お前はミルファより……」
と、グラントが言いかけた時――
ドッコ―ン!
中央広場の方から大きな爆音が起こった。
「なんなの!?」
「まさか、魔素供給装置に何か起こったか?」
ほどなくして、中央広場へ続く通路からジルクが何か叫んでやってくる。
「グラントさーん! そこにいたんですか! 大変です!」
「どうした!」
「ま、魔獣が結界の外に現れました!」
「「魔獣!?」」
ミルファとグラントの二人が同時に叫んだ――。
空は青く澄み渡り、陽光がエルシアの森とドルムの里の境にある大きな中央広場をまばゆく照らしていた。
その中心には、堂々たる姿の魔機が二機、地を割るように併設されている。
それぞれから伸びた太いダクトは地中深くへと潜り込んでいた。
その魔機の上部には大きな開口部があり、まるで、上空にある森の精霊の結界に向けて物申すかのようであった。
周囲にはセイラスタン、ルーイン、グラント、ドルマ、ジルクら主要人物が顔を揃え、エルフとドワーフの要人たちが静かに事の成り行きを見守っていた。
――だが、そこにリーファの姿はなかった。
「ドルマさん、そっちはどうですか!」
一機の魔機の傍らでジルクが声を張る。
ダクトの設置部にいたドルマが、大きく頷いて返した。
「おぅ、完璧だ!」
確認を終えたジルクが、体の向きを変えて、次の報告に移る。
「一機目、準備完了です!」
その声に応じたのはグラントであった。
「うむ……いよいよじゃな」
グラントは、目を細め、噛みしめるようにその言葉を口にすると、隣のセイラスタンに顔を向けた。
「いつでもいいぞ」
セイラスタンが静かに眼を開き、うなずいた。
次の瞬間、その合図を受けたルーインが、鋭い声で全体に告げた。
「よし、魔素供給装置――始動開始!」
その声に、空気がピンと張りつめた。
ジルクはゴクリと唾を飲み込み、大きな魔素供給装置の前へと立つ。
そして、バルナックからもらった高起魔力装置に念じるかのように手をかざした次の瞬間――
「点火!」
スイッチらしき装置を押すと、
――グィー――ン。
低くうねるような音とともに、装置が起動。
ほどなくして、ダクトに設けられた魔素反応灯が、ぼんやりと淡く光り始めた。
地下から魔素が吸い上げられ、装置へと送り込まれているのが目に見えて分かる仕組みであった。
やがて、魔機の上部の開口部に設置されている魔素反応灯も静かに光を帯び始めた。
その様子を見て、
「よし、どうやらうまくいったようじゃな」
と、グラントが安堵の声を発した。
「そうか」
セイラスタンも小さく応じた。
次の瞬間、その声を確認したルーインが全体に響き渡る声で叫んだ。
「皆の者、よくやった! 一機目は成功だ! このまましばらく運転を続け、安定を確認したら二機目を起動する! だから少し休憩だ!」
ジルクはふうっと息を吐いて額の汗をぬぐう中、その周りでは、静かな歓声と安堵の息が広がった。
しばらくして、ドルマがグラントのところへやってきて声をかけた。
「うまくいったな」
「あぁ、もう一機もきっと問題ないだろう」
グラントはまだ起動していない魔機の方を向いて呟く。
少しの沈黙ののち――
「あいつは、とうとう来なかったな……」
ドルマがぼそりと言った。
グラントは髭をなでながら静かに応えた。
「あぁ、そうだな。見ることができなかったんじゃろ。気持ちはわかるがな……」
「精霊の結界に唯一触れることが許される者――”精霊の守り人”か……。ミオルネさんがいなくなって以来、結界へは誰も触れてこなかったからな」
と、ドルマが魔素供給装置の上空を見上げた。
「じゃが、あいつも馬鹿じゃない。しきたりと現実のはざまでもがいているのではないかのぉ」
グラントも同じように空を見上げていた。
空は、依然、雲一つなく青く澄み渡っていた。
そこへ、静寂を割るような声が飛び込んできた。
「あの堅物が、そんなことを思っているわけがないだろ!」
声の主は、いつの間にかグラントとドルマの背後にいたルーインだった。
「そもそも、こんな大事なときに、あいつはどこで何をしている? “精霊の守り人”の家系だっていうのに、自覚が足りなすぎる!」
と、やや語気を荒げて言い放った。
グラントは、肩をすくめ、やれやれといった表情を浮かべてルーインを見た。
「ルーイン……お前は、リーファに対していつも厳しすぎるぞ。幼馴染なんだろう? 少しは気にかけてやれ」
しかし、ルーインはその言葉にあからさまに眉をひそめ、吐き捨てるように言った。
「ふん……幼馴染? 笑わせるな。私はあいつを一度だって、そんな風に思ったことはない。変なことを言わないでくれ」
その瞳には、怒りと、どこか拭いきれない苛立ちが揺れていた。
ドルマが、珍しく口をはさんだ。
「お前さん……リーファに恨みでもあるのか?」
その言葉に、ルーインの顔が一瞬だけ引きつるも、次の瞬間、
「ふっ。馬鹿な。私があんなやつに恨みなどを抱く道理がない」
と言って鼻で笑って見せた。
「……そんなことより、二機目の起動の時はリーファを連れてきてくれ」
そう言うと、二人に背を向けその場を離れていった。
風が、ルーインとグラント、ドルマの間を静かに通り抜けていく。
グラントはふっと小さく笑いながらつぶやいた。
「……あの坊主も、大概、堅物じゃのぉ」
ドルマも頷くと、少しの間をおいてぼそっと言った。
「で……リーファはどうする?」
ドルマの問いに、グラントの脳裏にミルファの顔が浮かんだ。
「そうじゃな……ミルファから面倒を頼まれたからのぉ。ちょっと見てくるか……」
そう言うと、グラントは右手をひらりと上げ、ドルマを背にして歩き出した。
その後ろ姿にドルマが笑みを浮かべてささやいた。
「あんたは、もう……リーファの保護者だな」
――エルシアの森にある広場
足を組み、両腕を枕にして、リーファはいつものように草の上に寝そべっていた。
「仕方ないわよね……。私は、ミルファお姉ちゃんみたいに強くないし……」
自分の無力さを前に、まるであきらめる理由を探すかのように、ぽつりとつぶやいた。
そのまなざしは、どこまでも広く、青く澄み渡る空に向けられていた。
そして今度は、胸元のペンダントをそっと持ち上げ、顔の前に掲げると、それに語りかけるように続けた。
「……確かに。母さんがいたらともかく、しきたりだけじゃ、この森は守れないもんね……」
かつて”精霊の守り人”と証だった古びたペンダント――
今はただの母の形見にしか過ぎないそれが、目の前で静かにくるくると回り続けていた。
一方、
ザザザァーーー、
と森の樹々が音を立てて揺らめいていた。
ただ、不思議なことに、風は吹いておらず、まるで木々がリーファの語り掛けに答えているかのようであった。
「えぇ……わかってるわ」
樹々のざわめきがやむと、誰にともなくそう言って、彼女はペンダントを胸元へ戻した。
「でもね。私も、外の世界へ行ったら、お姉ちゃんのようになれるのかしら……行ってみたいなぁ……外の世界」
とつぶやいたそのとき――
頭上から図太い声が響き、同時に年取ったドワーフの顔がひょいと覗き込んできた。
「やはり、ここにおったな」
先ほどまで中央広場にいたグラントであった。
「と、とつぜん話しかけてこないでよっ! び、びっくりしたじゃない!」
リーファは飛び起きて、グラントの方へ体を向けた。
「なんじゃ、いつものことじゃないか」
とグラントは意に介さない態度である。
「だ、だから、いつも突然覗き込まないでって言ってるじゃない!」
と、リーファが顔を赤らめてプンプン怒っている。
「どうだ。母親と姉との思い出の場所で、少しは気がまぎれたか?」
グラントが見透かしたかのように問いかける。
「あ、あんたには……関係ないでしょ」
と言って、腕を組み、リーファがそっぽを向く。
そんなリーファにお構いなく、グラントが切り出した。
「そんなことより、なぜ、魔素供給装置の起動に顔を出さない」
リーファは、しばらく黙っていたが、目を伏せて言った。
「言わなくてもわかってるでしょ。私は、反対だったでしょ……」
「だったら妨害でもなんですればよかったのではないか?」
あまりにも自然な口調のグラントに向かって、
「そ、そんなこと……できるわけないじゃない!」
と、リーファが突っかかるように言った。
それに対してグラントが、さも当たり前のような感じでさらった言った。
「そうか?お前の姉だったらやっていたぞ」
その言葉に、リーファは力なく肩を落とし、うつむきながら呟く。
「お姉ちゃんと私は違うわよ……」
しばらくリーファを見つめていたグラントだが、空を仰ぎながら言った。
「……そうじゃの。その通りじゃ」
「……」
そして、リーファに向き直るとグラントが続けた。
「そもそも……自分でもしきたりだけではダメだとおもっているんじゃないか?」
自分を見透かされたような思いがけない言葉に、すこし驚いた顔でグラントを見返すリーファ。
「お前の母さん、ミオルネさんは確かにすごい人だった」
「……」
「しかし、そもそも、お前とミルファやミオルネさんとは違う。いい加減、身内の姿を追うことはやめて、もっと自由に考えたらどうだ」
「無理よ。私にはあの人たちのような力がないわ。せめて、その背中を追いかけて必死に頑張るしかないの……」
「そうかのぉ。わしにはお前さんはもっと違うもの持っているように思うのじゃが」
「あなたにはわからないわ。お姉ちゃんが私に何を期待していったのか」
「ミルファとは戦友じゃ。それに、付き合いはお前より100年は長い。それなりにあやつのことはわかっているつもりじゃがな」
リーファは黙っていた。
「それに……ミルファが言っておったぞ。お前はミルファより……」
と、グラントが言いかけた時――
ドッコ―ン!
中央広場の方から大きな爆音が起こった。
「なんなの!?」
「まさか、魔素供給装置に何か起こったか?」
ほどなくして、中央広場へ続く通路からジルクが何か叫んでやってくる。
「グラントさーん! そこにいたんですか! 大変です!」
「どうした!」
「ま、魔獣が結界の外に現れました!」
「「魔獣!?」」
ミルファとグラントの二人が同時に叫んだ――。
0
あなたにおすすめの小説
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
しがない電気屋のおっさん、異世界で家電召喚ライフしてたら民から神格化され魔王から狙われる
長月 鳥
ファンタジー
町の電気屋として細々と暮らしていた俺、轟電次郎(とどろき でんじろう)。
ある日、感電事故であっけなく人生終了──のはずが、目を覚ましたら異世界だった。
そこは魔法がすべての世界。
スマホも、ドライヤーも、炊飯器も、どこにもない。
でもなぜか俺だけは、“電力を生み出し家電を召喚できる”という特異体質を持っていて──
「ちょっと暮らしやすくなればそれでいい」
そんなつもりで始めた異世界ライフだったのに……
家電の便利さがバレて、王族に囲まれ、魔導士に拉致され、気が付けば──
「この男こそ、我らの神(インフラ)である!」
えぇ……なんでそうなるの!?
電気と生活の知恵で異世界を変える、
元・電気屋おっさんのドタバタ英雄(?)譚!
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~
アズドラ
ファンタジー
主人公タカトはテンプレ通り事故で死亡、運よく異世界転生できることになり神様にドラゴンになりたいとお願いした。 夢にまで見た異世界生活をドラゴンパワーと現代地球の知識で全力満喫! 仲間を増やして夢を叶える王道、テンプレ、モリモリファンタジー。
お助け妖精コパンと目指す 異世界サバイバルじゃなくて、スローライフ!
tamura-k
ファンタジー
お祈りメールの嵐にくじけそうになっている谷河内 新(やごうち あらた)は大学四年生。未だに内定を取れずに打ちひしがれていた。
ライトノベルの異世界物が好きでスローライフに憧れているが、新の生存確認にやってきたしっかり者の妹には、現実逃避をしていないでGWくらいは帰って来いと言われてしまう。
「スローライフに憧れているなら、まずはソロキャンプくらいは出来ないとね。それにお兄ちゃん、料理も出来ないし、大体畑仕事だってやった事がないでしょう? それに虫も嫌いじゃん」
いや、スローライフってそんなサバイバル的な感じじゃなくて……とそんな事を思っていたけれど、ハタと気付けばそこは見知らぬ森の中で、目の前にはお助け妖精と名乗るミニチュアの幼児がいた。
魔法があるという世界にほんのり浮かれてみたけれど、現実はほんとにサバイバル?
いえいえ、スローライフを希望したいんですけど。
そして、お助け妖精『コパン』とアラタの、スローライフを目指した旅が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる