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第四章 森の精霊
第75話 七つの大罪の憤怒と嫉妬の密議
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ラグナメアのオルギーの執務室――
重厚な静寂が張りつめる室内で、ワイングラスを手に二人の男が向かい合っていた。
二人は、七つの大罪の憤怒のオルギーと嫉妬のフトノスである。
外は雨、窓に打ちつける水音だけが響いている。
「アークリオスの奴、魔獣召喚装置が壊れたから、より強力で新しいやつをよこせ、と言ってきやがった」
と、オルギーが苦笑した。
机を指で叩きながら、その声には皮肉と倦怠が混じる。
「それで、渡すのか?」
フトノスは表情を変えず、低く尋ねた。
その声は冷たく、計算された静けさを帯びていた。
「うーむ、どうしたものか……新魔獣召喚装置は、さすがに強力な魔獣をおびき寄せるからな」
オルギーが腕を組み、椅子の背にもたれた。
迷っているようで、その目の奥にはどこか愉悦がある。
「まぁ、今やめてしまうのも中途半端ではあるか……」
「別に、いいんじゃないか?」
左手に持つワイングラスを回しながら、フトノスが軽く言った。
グラスの中で赤い液面がゆらりと揺れ、光を反射する。
「そもそも、魔獣召喚装置《あの子達》は、俺が興味本位で作り始めた装置だ」
「そうなのか?」
オルギーが驚いたように顔を上げた。
フトノスはわずかに笑い、目を細めて言葉を続ける。
「前にも言ったように、旧型は不出来だったからな。新型を作った。だが……性能は上がったものの、それ以上に膨大な魔素を消費するだけのものになってしまった。最大出力を得るには、人間にして千人分の魔素が必要だ。我々の“崇高な計画”のためには、魔素は一滴でも多く蓄えておく必要がある。より効率のいいアルティマナ《ドーピング剤》が完成した今となっては、新型も無用の長物だ」
フトノスはワインをひと口含み、喉を湿らせた。
赤い液面をゆっくり傾けながら、その表情は楽しげですらある。
「それに……今開発中の“最終兵器”が出来上がれば、なおさらだ。完成も間近だしな」
その言葉に、オルギーが低く笑う。
「確かにな。我々の計画には、もはや必要のない装置かもしれん。人口が多いガルドリアに渡して、魔物どもの力を少しでもそぎ落とす考えを貫いた方がいいか……」
雨脚が強くなる。
雷鳴が遠くで鳴り、室内に淡い光が走った。
オルギーはソファに深く腰を戻し、しばらく黙った後、静かに顔を上げ、興味深く尋ねた。
「それにしても、なんであの装置を作ろうと思ったんだ?」
フトノスは一瞬だけ目を細めて言った。
「面白そうだったからさ」
「……」
短い沈黙が落ちる。
「お前も知っているように、我々異世界人が転生してくると、魔獣が現れるだろ?あれにヒントを得たのさ。これは兵器になる、と」
フトノスは、当時を思い返すように少し上を向いた。
その横顔に、狂気と知性が同居している。
「あの時、俺は色々と研究したのさ。なぜ、異世界人が現れると魔獣が一緒に現れるのか?その原理は?」
オルギーが頷く。
「確かに、我々が転生してきたときも、魔獣が現れた。しかも強大だった。それを倒したおかげで名声を得て、今に至るわけだが……」
「そう、それだ。」
フトノスの目がわずかに光を帯びる。
「異世界人の能力が高いと、それに伴って強力な魔獣がタルタロスからやってくることを突き止めた」
ワイングラスを机に置き、フトノスが身を乗り出す。
「では、なぜ強大な魔獣が現れるのか。そこがポイントだった。その後、異世界人が転生してくるたびにデータを取った。結果、転生の瞬間、強力な“起魔力”が発生することがわかったのさ。その起魔力が大きければ大きいほど、召喚される魔獣も強力になる」
フトノスは指を組み、淡々と結論を述べた。
「そして私は仮説を立てた。起魔力に比例して魔獣の強さが増すのではないかと……」
彼の声には、どこか誇らしさが滲んでいる。
「その後の実験で確信した。強大な起魔力が発生すると、そこに魔場の歪みが生じ、空間がねじ曲がる。タルタロスへの回廊が形成されるのだ。しかも、起魔力が大きいほど、その回廊は広くなる。……つまり、魔獣を呼び出す“道”は人の手で作れるということだ」
オルギーが唇を歪める。
「だから、強大な起魔力を人工的に発生させれば、魔獣を意図的に呼び出せる、というわけだな」
フトノスは小さく頷き、口角を上げた。
「理論的には、起魔力を上げさえすれば――つまり魔素量を多くすれば――いくらでも強力な魔獣を召喚できる。もっとも、出てきた魔獣を倒せるかどうかは知らんがな」
「まったく……天才ってやつは厄介だ。自分で作ったものに責任を持たないからな」
オルギーが肩をすくめた。
フトノスは、再びワイングラスを手に取ると回しながら、鼻で笑った。
「……まぁ、アークリオスのことだ。力のためなら何千人もの命を使うだろうな」
その瞬間、机の上の魔話機が甲高い音を立てた。
ディスプレイには、バナムの名が浮かび上がっている。
オルギーが応答のボタンを押す。
「どうした。精霊は探し出せたか?」
受話口から、緊張をはらんだ声が返ってくる。
「申し訳ございません。まだ精霊は見つけ出せておりません。しかし、現在、精霊発見装置はわが手にあり、これを用いて捜索中であります」
「なるほど……となれば、この話は別件か?」
オルギーの声に、室内の空気が再び冷えた。
「はい。実は、捜索中に牙咆のルダルと遭遇し、交戦しました」
「何?……それで勝ったのか?」
「それが、私が聞き及んでいた以上の力で抵抗されてしまいました」
「……」
「しかも、もう一人、圧倒的な力を持つ異世界人の妨害にも遭いました」
「異世界人……だと?」
「はっ。部下が一瞬で叩きのめされました」
「お前の部下たちは精鋭だったはずだな」
「はい。異世界人の中でも選りすぐりの者たちです」
オルギーは眉をひそめ、短く考え込んだ。
バナムの息遣いの奥に、焦りが滲んでいる。
「閣下。お願いがございます。部下も含めてアルティマナの使用を許可して頂きたく」
「それほど強いということか?」
「はっ」
オルギーの目が細くなる。
「いいだろう。使用を許可する」
「ありがとうございます」
オルギーは少し間を置き、冷たい笑みを浮かべた。
「おぉ、そうだ。一つ、余興を作ってやろうじゃないか」
「といいますと……?」
「強力な魔獣を、ガルドリアから送り込んでもらう」
「な、なんと……!」
「お前たちも巻き込まれないようにな。精霊は必ず見つけ出せ」
「はっ、承知しました。では……!」
通信が切れ、室内に再び静寂が戻る。
雨が窓を叩き、雷鳴が轟く。
フトノスが静かに笑う。
「新型をくれてやる気か?」
「そうだ。どうせアークリオスのことだ。魔素を無尽蔵に突っ込むに違いない」
フトノスの唇に皮肉が浮かぶ。
「そのとき、どんな魔獣が現れるか……見ものだな」
オルギーは窓の外を見つめた。
暗雲の裂け目を、稲光が一筋走る。
「――あぁ、見ものだ」
そう言って、オルギーがワインを一気に飲み干したのだった。
重厚な静寂が張りつめる室内で、ワイングラスを手に二人の男が向かい合っていた。
二人は、七つの大罪の憤怒のオルギーと嫉妬のフトノスである。
外は雨、窓に打ちつける水音だけが響いている。
「アークリオスの奴、魔獣召喚装置が壊れたから、より強力で新しいやつをよこせ、と言ってきやがった」
と、オルギーが苦笑した。
机を指で叩きながら、その声には皮肉と倦怠が混じる。
「それで、渡すのか?」
フトノスは表情を変えず、低く尋ねた。
その声は冷たく、計算された静けさを帯びていた。
「うーむ、どうしたものか……新魔獣召喚装置は、さすがに強力な魔獣をおびき寄せるからな」
オルギーが腕を組み、椅子の背にもたれた。
迷っているようで、その目の奥にはどこか愉悦がある。
「まぁ、今やめてしまうのも中途半端ではあるか……」
「別に、いいんじゃないか?」
左手に持つワイングラスを回しながら、フトノスが軽く言った。
グラスの中で赤い液面がゆらりと揺れ、光を反射する。
「そもそも、魔獣召喚装置《あの子達》は、俺が興味本位で作り始めた装置だ」
「そうなのか?」
オルギーが驚いたように顔を上げた。
フトノスはわずかに笑い、目を細めて言葉を続ける。
「前にも言ったように、旧型は不出来だったからな。新型を作った。だが……性能は上がったものの、それ以上に膨大な魔素を消費するだけのものになってしまった。最大出力を得るには、人間にして千人分の魔素が必要だ。我々の“崇高な計画”のためには、魔素は一滴でも多く蓄えておく必要がある。より効率のいいアルティマナ《ドーピング剤》が完成した今となっては、新型も無用の長物だ」
フトノスはワインをひと口含み、喉を湿らせた。
赤い液面をゆっくり傾けながら、その表情は楽しげですらある。
「それに……今開発中の“最終兵器”が出来上がれば、なおさらだ。完成も間近だしな」
その言葉に、オルギーが低く笑う。
「確かにな。我々の計画には、もはや必要のない装置かもしれん。人口が多いガルドリアに渡して、魔物どもの力を少しでもそぎ落とす考えを貫いた方がいいか……」
雨脚が強くなる。
雷鳴が遠くで鳴り、室内に淡い光が走った。
オルギーはソファに深く腰を戻し、しばらく黙った後、静かに顔を上げ、興味深く尋ねた。
「それにしても、なんであの装置を作ろうと思ったんだ?」
フトノスは一瞬だけ目を細めて言った。
「面白そうだったからさ」
「……」
短い沈黙が落ちる。
「お前も知っているように、我々異世界人が転生してくると、魔獣が現れるだろ?あれにヒントを得たのさ。これは兵器になる、と」
フトノスは、当時を思い返すように少し上を向いた。
その横顔に、狂気と知性が同居している。
「あの時、俺は色々と研究したのさ。なぜ、異世界人が現れると魔獣が一緒に現れるのか?その原理は?」
オルギーが頷く。
「確かに、我々が転生してきたときも、魔獣が現れた。しかも強大だった。それを倒したおかげで名声を得て、今に至るわけだが……」
「そう、それだ。」
フトノスの目がわずかに光を帯びる。
「異世界人の能力が高いと、それに伴って強力な魔獣がタルタロスからやってくることを突き止めた」
ワイングラスを机に置き、フトノスが身を乗り出す。
「では、なぜ強大な魔獣が現れるのか。そこがポイントだった。その後、異世界人が転生してくるたびにデータを取った。結果、転生の瞬間、強力な“起魔力”が発生することがわかったのさ。その起魔力が大きければ大きいほど、召喚される魔獣も強力になる」
フトノスは指を組み、淡々と結論を述べた。
「そして私は仮説を立てた。起魔力に比例して魔獣の強さが増すのではないかと……」
彼の声には、どこか誇らしさが滲んでいる。
「その後の実験で確信した。強大な起魔力が発生すると、そこに魔場の歪みが生じ、空間がねじ曲がる。タルタロスへの回廊が形成されるのだ。しかも、起魔力が大きいほど、その回廊は広くなる。……つまり、魔獣を呼び出す“道”は人の手で作れるということだ」
オルギーが唇を歪める。
「だから、強大な起魔力を人工的に発生させれば、魔獣を意図的に呼び出せる、というわけだな」
フトノスは小さく頷き、口角を上げた。
「理論的には、起魔力を上げさえすれば――つまり魔素量を多くすれば――いくらでも強力な魔獣を召喚できる。もっとも、出てきた魔獣を倒せるかどうかは知らんがな」
「まったく……天才ってやつは厄介だ。自分で作ったものに責任を持たないからな」
オルギーが肩をすくめた。
フトノスは、再びワイングラスを手に取ると回しながら、鼻で笑った。
「……まぁ、アークリオスのことだ。力のためなら何千人もの命を使うだろうな」
その瞬間、机の上の魔話機が甲高い音を立てた。
ディスプレイには、バナムの名が浮かび上がっている。
オルギーが応答のボタンを押す。
「どうした。精霊は探し出せたか?」
受話口から、緊張をはらんだ声が返ってくる。
「申し訳ございません。まだ精霊は見つけ出せておりません。しかし、現在、精霊発見装置はわが手にあり、これを用いて捜索中であります」
「なるほど……となれば、この話は別件か?」
オルギーの声に、室内の空気が再び冷えた。
「はい。実は、捜索中に牙咆のルダルと遭遇し、交戦しました」
「何?……それで勝ったのか?」
「それが、私が聞き及んでいた以上の力で抵抗されてしまいました」
「……」
「しかも、もう一人、圧倒的な力を持つ異世界人の妨害にも遭いました」
「異世界人……だと?」
「はっ。部下が一瞬で叩きのめされました」
「お前の部下たちは精鋭だったはずだな」
「はい。異世界人の中でも選りすぐりの者たちです」
オルギーは眉をひそめ、短く考え込んだ。
バナムの息遣いの奥に、焦りが滲んでいる。
「閣下。お願いがございます。部下も含めてアルティマナの使用を許可して頂きたく」
「それほど強いということか?」
「はっ」
オルギーの目が細くなる。
「いいだろう。使用を許可する」
「ありがとうございます」
オルギーは少し間を置き、冷たい笑みを浮かべた。
「おぉ、そうだ。一つ、余興を作ってやろうじゃないか」
「といいますと……?」
「強力な魔獣を、ガルドリアから送り込んでもらう」
「な、なんと……!」
「お前たちも巻き込まれないようにな。精霊は必ず見つけ出せ」
「はっ、承知しました。では……!」
通信が切れ、室内に再び静寂が戻る。
雨が窓を叩き、雷鳴が轟く。
フトノスが静かに笑う。
「新型をくれてやる気か?」
「そうだ。どうせアークリオスのことだ。魔素を無尽蔵に突っ込むに違いない」
フトノスの唇に皮肉が浮かぶ。
「そのとき、どんな魔獣が現れるか……見ものだな」
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暗雲の裂け目を、稲光が一筋走る。
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