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座敷牢の日記
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古民家の解体作業中、親方に呼ばれた。
何でも、床を引っぺがしたら、地下に座敷牢が見つかったらしい。
「おい、コイツを見てみろ」
そう促され、持ってきたライトを当てる。
「う、うわっ!」
朽ちた布団の上に人のミイラが横たわっていた。
それも、ミイラには両手足が見当たらない。
「コイツも見てみろ」
と、一冊の古いノートを渡される。
どうやら日記の様だ。
書かれている日付は随分と古く、昭和初期、戦前のものだ。
ミミズが這った様な字でつづられていた。
五月二日、ひだりうでいたい。きられた。
五月八日、みぎあしがいたい。きられた。
六月一三日、ひだりあしがいたい。きられた。
そして、最後のページ。
七月一日、みぎてがいたい。きられた。
親方が言った。
「な、おかしいだろ、最後のページはどうやって……?」
-------------------------------------------------------
動画のURLはこちら:
https://youtube.com/shorts/XGACSGC07nY
何でも、床を引っぺがしたら、地下に座敷牢が見つかったらしい。
「おい、コイツを見てみろ」
そう促され、持ってきたライトを当てる。
「う、うわっ!」
朽ちた布団の上に人のミイラが横たわっていた。
それも、ミイラには両手足が見当たらない。
「コイツも見てみろ」
と、一冊の古いノートを渡される。
どうやら日記の様だ。
書かれている日付は随分と古く、昭和初期、戦前のものだ。
ミミズが這った様な字でつづられていた。
五月二日、ひだりうでいたい。きられた。
五月八日、みぎあしがいたい。きられた。
六月一三日、ひだりあしがいたい。きられた。
そして、最後のページ。
七月一日、みぎてがいたい。きられた。
親方が言った。
「な、おかしいだろ、最後のページはどうやって……?」
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