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奇妙な心理実験
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大学のとあるサークルで、心理実験を行うと被験者のアルバイトを募集していた。
時給も悪く無く、俺は暇つぶしがてら、その被験者をかって出ることにした。
通された部屋の中は、何故がカーテンで仕切られていて、部屋の向こう側が見えない。
そして、そのカーテンの手前に、小さなテーブルと椅子が一つ。
テーブルの上にはボタンが付いた金属製の機械の様な物が置かれている。
「あなたの仕事はそこに座って、そのボタンを押す事だけです」
「オイオイ、五億年ボタンとかアホな事言わねえだろうな?」
俺は馬鹿馬鹿しくなって、ついそう軽口をたたいた。
「いえ、そのボタンを押せば、カーテンの向こうに居る人物に電流が流れる仕組みになっています」
「もしかしてあれか? 段々電圧が上がってくってヤツか?」
「良く御存知ですね」
俺は同じ様な実験に心当たりが有った。
所謂『ミルグラム実験』ってヤツだ。
被験者Aが被験者Bに電気ショックを与え、段々電圧を上げていき、最初は悲鳴を上げるだけでった被験者Bは、実験を止めるように懇願したり、絶叫を上げたり、そして最後には無反応になる。
だが、これは演技で、実際には電流が流されることは無く、被験者Aがどこまで実験に付き合うか、または、どういう反応をするかを観察するのが、この実験の目的だ。
「ハァ~」
と、俺はため息を付いた。
今回、その被験者A役の俺だ。
その俺が、ネタを知って実験に参加しても実験の意味は無い。
安くない時給に後ろ髪を引かれながらも、俺は正直に『ミルグラム実験』を知っていることを申告した。
「いいえ、問題ありません。確かに似た様な実験では有りますが、是非最後までお付き合いください」
と、意外な言葉が帰ってきた。
結局俺は、実験に最後まで付き合うことにした。
そして、指示通りボタンを押す。
「ウグッ!」
と、カーテンの向こうからくぐもった悲鳴が上がる。
奇妙な悲鳴だ。
何か猿轡でもされてるかの様な悲鳴…。
良く判らんが、この辺りがこの実験のアレンジなんだろうか?
そして、実験は進み、最大電圧の電気ショックを与えて実験は終了となった。
既に、カーテンの向こうからは、何のリアクションも無く成っている。
『ミルグラム実験』と同じだ。
「お疲れ様です」
と、白衣を着た男からアルバイト料が入った封筒を渡される。
「有難うございます。でも本当に良かったんですか、これで?」
「ええ、勿論です。我々が知りたかったのは、本当に加害者となった人物の反応ですから」
「え!?」
微かに、何かが焦げる様な嫌な匂いが…。
-------------------------------------------------------
現在こちらの動画は有りませんが、
是非、YouTubeにて"異界劇場"とご検索下さい。
時給も悪く無く、俺は暇つぶしがてら、その被験者をかって出ることにした。
通された部屋の中は、何故がカーテンで仕切られていて、部屋の向こう側が見えない。
そして、そのカーテンの手前に、小さなテーブルと椅子が一つ。
テーブルの上にはボタンが付いた金属製の機械の様な物が置かれている。
「あなたの仕事はそこに座って、そのボタンを押す事だけです」
「オイオイ、五億年ボタンとかアホな事言わねえだろうな?」
俺は馬鹿馬鹿しくなって、ついそう軽口をたたいた。
「いえ、そのボタンを押せば、カーテンの向こうに居る人物に電流が流れる仕組みになっています」
「もしかしてあれか? 段々電圧が上がってくってヤツか?」
「良く御存知ですね」
俺は同じ様な実験に心当たりが有った。
所謂『ミルグラム実験』ってヤツだ。
被験者Aが被験者Bに電気ショックを与え、段々電圧を上げていき、最初は悲鳴を上げるだけでった被験者Bは、実験を止めるように懇願したり、絶叫を上げたり、そして最後には無反応になる。
だが、これは演技で、実際には電流が流されることは無く、被験者Aがどこまで実験に付き合うか、または、どういう反応をするかを観察するのが、この実験の目的だ。
「ハァ~」
と、俺はため息を付いた。
今回、その被験者A役の俺だ。
その俺が、ネタを知って実験に参加しても実験の意味は無い。
安くない時給に後ろ髪を引かれながらも、俺は正直に『ミルグラム実験』を知っていることを申告した。
「いいえ、問題ありません。確かに似た様な実験では有りますが、是非最後までお付き合いください」
と、意外な言葉が帰ってきた。
結局俺は、実験に最後まで付き合うことにした。
そして、指示通りボタンを押す。
「ウグッ!」
と、カーテンの向こうからくぐもった悲鳴が上がる。
奇妙な悲鳴だ。
何か猿轡でもされてるかの様な悲鳴…。
良く判らんが、この辺りがこの実験のアレンジなんだろうか?
そして、実験は進み、最大電圧の電気ショックを与えて実験は終了となった。
既に、カーテンの向こうからは、何のリアクションも無く成っている。
『ミルグラム実験』と同じだ。
「お疲れ様です」
と、白衣を着た男からアルバイト料が入った封筒を渡される。
「有難うございます。でも本当に良かったんですか、これで?」
「ええ、勿論です。我々が知りたかったのは、本当に加害者となった人物の反応ですから」
「え!?」
微かに、何かが焦げる様な嫌な匂いが…。
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現在こちらの動画は有りませんが、
是非、YouTubeにて"異界劇場"とご検索下さい。
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