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植民地とは
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さて、そもそもの話だ。どうして植民地産業なんてモノが発展したのか。それについて解説していくとしよう。
そもそも、植民地とは合法的に行われる《一石二鳥な島流し》であったことを知っている者がどれほどいただろうか?当時、ハーバーボッシュとか存在しない中、人だけがバンバン増えていく時代に、貧しい欧州に増え続ける人を養うだけの肥沃な大地は(ルーシを除いて)存在していなかった。
当時の植民地に渡る中で船の半分が沈む…のは言い過ぎにしても、現在よりも船貿易が様々な意味で圧倒的に輸送力が足りず、それでいて過酷な航海の中だ。船に真水はなく、虫歯や壊血病になった者たちで塗れ、キニーネなどの薬を高価過ぎて摂取できない者たちはバタバタと倒れていく地獄の中、生きて植民地を開拓する前の未開の大地にたどり着ける人数は非常に限られていた。
つまりだ、圧倒的な不採算事業になりかねない中、それでも失敗しても口減らしになるという理由で、政府や貿易会社は積極的に植民地化を推し進めたのである。
人口増、それに伴う食料の高騰がフランス革命の遠因…つまりは庶民の貧困に繋がったと言っても過言ではないのだから、そりゃ植民地化を進めるというものだ。
一方、口減らしされる側…つまりは農家の次男三男なども死ぬか生きるのかの瀬戸際、死ぬ可能性の方がよっぽど高いギャンブルに挑んででも、良い生活を求めた。そりゃ、政府や会社の過剰広告などもあっただろうが…つまりは植民地化は欧州の貧しい土地が求めた必然的なムーブメントだったのだ。
「投資するのは賭けなんだが、なぁ」
口減らしをしたいのは貴族たちも同じだ。食料の価格は高いに越したことはないが、人口が増え過ぎれば狭い市場はあっという間に食料の高騰に繋がり、それは領主の失策となり、他貴族との政治的闘争に不利になってしまう。
他の貴族たちが賛同しているのなら、合法的な口減らしになってほしいと考えるのは至極当然。
もし成功すれば、新しい市場と新しい口減らし先を見つけてラッキー、失敗しても当座で合法的に口減らしできた分現物の穀物消費量が減るからラッキーと、なんとも死地に挑む移民船団が哀れに見えてくるような話である。
だってそうだろう?鉄道もないから、他の所から穀物を持ってくるなんて何とも非効率的な話だ。
最盛期のドイツ騎士団が、他の神聖ローマ帝国の諸邦たちや王国を鼻で笑うような財を築いた理由の中の一つに、バルト海を用いた食物の輸出だというのだから、当時の食料の価値の高さが理解できるというものだ。
「…きっと、軍人たちも動員されるんだろうなぁ」
植民地開拓には武装した植民地民兵だけではなく、正規軍のフォローが最低限必要になる。他部族の襲撃に備えるための簡素な防衛もできる村、銃の撃ち方、メンテナンスが分からない民兵たちに銃の撃ち方を教えるのは正規軍で教練を受けた徴兵経験者か、或いは正規軍しかできないことだ。
更に、植民地に関する認識がガバガバな欧州海軍、陸軍にある程度対抗し、現地に慣れ親しんだ部族の兵たちが押し寄せる中、それを迎撃するための民兵軍を作り上げるためには、どうしても正規軍が一定必要になる。
もし、これが俺たちが機動的な遊撃部隊として扱われていなくて、いわばハコモノ旅団であり続けた場合は…まぁ多分、彼ら彼女らが動員されることになったのだろう。
運が良かったと思うしかない。ターネンベルクでピウスツキと本気で殺しあわなければ、いつかは植民地開拓事業の尖兵として、迷える民を導く教導者たちの司令官として駆り出されていた可能性が高い。
故郷に帰ることは二度と敵わない遠い遠い大地で、必死で鍬を耕している農民たちと…あらゆる意味で一蓮托生の人生を送ることになっていただろう。
運が悪ければ華々しく死ぬこともできず、病気と飢えで死んでいく可能性があることを。或いは、新聞で列強同士の小競り合い如きで討ち死にするか、列強にもかかわらず未開の部族に殺されてしまったのだと嘲笑される未来だってあったかもしれないのだ。
俺が未来の知識を持っていなかったら。それに奢り、未来知識で得た称号を着て飾り、それを奢るような無能であったら…十二分にありうる未来だったわけで。考慮するだけで背中にゾッと寒いものが走ってしまう。
だから、俺は嬉々として損得勘定だけで人の命を動かすことができるナッサウという男に対して、嫌悪に近い感情を抱きつつも…一歩間違えれば破産し、貴族人生を終わらせるかもしれない大事業に躊躇なく自分の全てをベッドすることができる彼という存在に、尊敬に近い形を覚える。
彼は、この世界に完全に適応し、それに沿った人生を送ることができていることの証左であるのだから。
自分と同じく、知識を手に入れながらも商人という立場で栄達を果たすことができると奮起する、少なくとも国に税金を捧げることで王国に貢献する同志であるから。
それでも、命を数字に換算するビジネスにはできるだけ関わりたくないんだけど…
…これは、俺のエゴだ。戦場で散々に人を殺してきた俺が何を宣っているだろうか。思わず苦笑してしまう。数百人を撃ち殺し、斬り殺してきた俺が何を宣うのか、人殺しをしてきた俺が、もっともな騎士の権威を示すための建前である《建前としての騎士らしく》人道主義を宣っていることに思わず滑稽さを覚えてしまうのだ。
この世界なら、慈悲は捨ててしまえ。
……理不尽に死ぬ世界だ、戦争だけじゃない。災害で、小さな飢饉で、未来では些事とされる病魔でくたばってしまう世界なのだから。
「……俺は、このままでいいのか?」
司令官の特権として、そこそこの品質のベッドとマットレスにドフンと飛び込み、ゴロゴロと思案してしまう。
彼は俺よりも若かった。そんな彼が、この世界に順応して自由に生きていることに対して…いわば、巻き込まれてばかりの俺の人生と違って、飄々と荒波を乗りこなすように生きている彼が妙に羨ましく思えてしまう。
兵学校に進むと決めたのは確かに自分のエゴだ。あそこでスキルを積まなくても、御父様のコネで小隊長クラスのポストを用意していてくれただろうから。
しかし、それ以外の俺の人生は全く受け身なモノだった。
流されるまま、生き残るために各地を転戦した。予言をしたのだって、正史と違って大王が毒を仰いでヴァロイセン軍が崩壊し、俺が死ぬのを恐れたからだ。
生き残るために、俺はある意味で大王を唆したのも同じであった。そこに自分の主体的、自律的な行動は存在しない、。もっとも原始的な、死にたくないという生存本能によるもので。そこに俺の意思はないとも言える。
そして、英雄と呼ばれ、大王と皇太子に重用されたのも、全ては自分が出世することに対して受け身であり続けたからこそであり、断っても不可能だと、国と民が求める最低限の待遇を拝領し続けてきただけだ。
政治に参加すればどんくさい自分は死ぬだろう、その確信があり続けたからこそで、これもまたそこに俺の意思は一切合切存在していない。
自分の好き勝手に動けるように見える、少なくても何もかもが受動で進んで、結果的に何もかもが雁字搦めに見える俺よりも、彼の方が…
その日は、眠ることができなかった。
そもそも、植民地とは合法的に行われる《一石二鳥な島流し》であったことを知っている者がどれほどいただろうか?当時、ハーバーボッシュとか存在しない中、人だけがバンバン増えていく時代に、貧しい欧州に増え続ける人を養うだけの肥沃な大地は(ルーシを除いて)存在していなかった。
当時の植民地に渡る中で船の半分が沈む…のは言い過ぎにしても、現在よりも船貿易が様々な意味で圧倒的に輸送力が足りず、それでいて過酷な航海の中だ。船に真水はなく、虫歯や壊血病になった者たちで塗れ、キニーネなどの薬を高価過ぎて摂取できない者たちはバタバタと倒れていく地獄の中、生きて植民地を開拓する前の未開の大地にたどり着ける人数は非常に限られていた。
つまりだ、圧倒的な不採算事業になりかねない中、それでも失敗しても口減らしになるという理由で、政府や貿易会社は積極的に植民地化を推し進めたのである。
人口増、それに伴う食料の高騰がフランス革命の遠因…つまりは庶民の貧困に繋がったと言っても過言ではないのだから、そりゃ植民地化を進めるというものだ。
一方、口減らしされる側…つまりは農家の次男三男なども死ぬか生きるのかの瀬戸際、死ぬ可能性の方がよっぽど高いギャンブルに挑んででも、良い生活を求めた。そりゃ、政府や会社の過剰広告などもあっただろうが…つまりは植民地化は欧州の貧しい土地が求めた必然的なムーブメントだったのだ。
「投資するのは賭けなんだが、なぁ」
口減らしをしたいのは貴族たちも同じだ。食料の価格は高いに越したことはないが、人口が増え過ぎれば狭い市場はあっという間に食料の高騰に繋がり、それは領主の失策となり、他貴族との政治的闘争に不利になってしまう。
他の貴族たちが賛同しているのなら、合法的な口減らしになってほしいと考えるのは至極当然。
もし成功すれば、新しい市場と新しい口減らし先を見つけてラッキー、失敗しても当座で合法的に口減らしできた分現物の穀物消費量が減るからラッキーと、なんとも死地に挑む移民船団が哀れに見えてくるような話である。
だってそうだろう?鉄道もないから、他の所から穀物を持ってくるなんて何とも非効率的な話だ。
最盛期のドイツ騎士団が、他の神聖ローマ帝国の諸邦たちや王国を鼻で笑うような財を築いた理由の中の一つに、バルト海を用いた食物の輸出だというのだから、当時の食料の価値の高さが理解できるというものだ。
「…きっと、軍人たちも動員されるんだろうなぁ」
植民地開拓には武装した植民地民兵だけではなく、正規軍のフォローが最低限必要になる。他部族の襲撃に備えるための簡素な防衛もできる村、銃の撃ち方、メンテナンスが分からない民兵たちに銃の撃ち方を教えるのは正規軍で教練を受けた徴兵経験者か、或いは正規軍しかできないことだ。
更に、植民地に関する認識がガバガバな欧州海軍、陸軍にある程度対抗し、現地に慣れ親しんだ部族の兵たちが押し寄せる中、それを迎撃するための民兵軍を作り上げるためには、どうしても正規軍が一定必要になる。
もし、これが俺たちが機動的な遊撃部隊として扱われていなくて、いわばハコモノ旅団であり続けた場合は…まぁ多分、彼ら彼女らが動員されることになったのだろう。
運が良かったと思うしかない。ターネンベルクでピウスツキと本気で殺しあわなければ、いつかは植民地開拓事業の尖兵として、迷える民を導く教導者たちの司令官として駆り出されていた可能性が高い。
故郷に帰ることは二度と敵わない遠い遠い大地で、必死で鍬を耕している農民たちと…あらゆる意味で一蓮托生の人生を送ることになっていただろう。
運が悪ければ華々しく死ぬこともできず、病気と飢えで死んでいく可能性があることを。或いは、新聞で列強同士の小競り合い如きで討ち死にするか、列強にもかかわらず未開の部族に殺されてしまったのだと嘲笑される未来だってあったかもしれないのだ。
俺が未来の知識を持っていなかったら。それに奢り、未来知識で得た称号を着て飾り、それを奢るような無能であったら…十二分にありうる未来だったわけで。考慮するだけで背中にゾッと寒いものが走ってしまう。
だから、俺は嬉々として損得勘定だけで人の命を動かすことができるナッサウという男に対して、嫌悪に近い感情を抱きつつも…一歩間違えれば破産し、貴族人生を終わらせるかもしれない大事業に躊躇なく自分の全てをベッドすることができる彼という存在に、尊敬に近い形を覚える。
彼は、この世界に完全に適応し、それに沿った人生を送ることができていることの証左であるのだから。
自分と同じく、知識を手に入れながらも商人という立場で栄達を果たすことができると奮起する、少なくとも国に税金を捧げることで王国に貢献する同志であるから。
それでも、命を数字に換算するビジネスにはできるだけ関わりたくないんだけど…
…これは、俺のエゴだ。戦場で散々に人を殺してきた俺が何を宣っているだろうか。思わず苦笑してしまう。数百人を撃ち殺し、斬り殺してきた俺が何を宣うのか、人殺しをしてきた俺が、もっともな騎士の権威を示すための建前である《建前としての騎士らしく》人道主義を宣っていることに思わず滑稽さを覚えてしまうのだ。
この世界なら、慈悲は捨ててしまえ。
……理不尽に死ぬ世界だ、戦争だけじゃない。災害で、小さな飢饉で、未来では些事とされる病魔でくたばってしまう世界なのだから。
「……俺は、このままでいいのか?」
司令官の特権として、そこそこの品質のベッドとマットレスにドフンと飛び込み、ゴロゴロと思案してしまう。
彼は俺よりも若かった。そんな彼が、この世界に順応して自由に生きていることに対して…いわば、巻き込まれてばかりの俺の人生と違って、飄々と荒波を乗りこなすように生きている彼が妙に羨ましく思えてしまう。
兵学校に進むと決めたのは確かに自分のエゴだ。あそこでスキルを積まなくても、御父様のコネで小隊長クラスのポストを用意していてくれただろうから。
しかし、それ以外の俺の人生は全く受け身なモノだった。
流されるまま、生き残るために各地を転戦した。予言をしたのだって、正史と違って大王が毒を仰いでヴァロイセン軍が崩壊し、俺が死ぬのを恐れたからだ。
生き残るために、俺はある意味で大王を唆したのも同じであった。そこに自分の主体的、自律的な行動は存在しない、。もっとも原始的な、死にたくないという生存本能によるもので。そこに俺の意思はないとも言える。
そして、英雄と呼ばれ、大王と皇太子に重用されたのも、全ては自分が出世することに対して受け身であり続けたからこそであり、断っても不可能だと、国と民が求める最低限の待遇を拝領し続けてきただけだ。
政治に参加すればどんくさい自分は死ぬだろう、その確信があり続けたからこそで、これもまたそこに俺の意思は一切合切存在していない。
自分の好き勝手に動けるように見える、少なくても何もかもが受動で進んで、結果的に何もかもが雁字搦めに見える俺よりも、彼の方が…
その日は、眠ることができなかった。
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