PSYCHO

亜笠 アキラ

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PSYCHO

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Twitter、Instagram、Facebook、TikTok...
沢山のSNSが溢れる現代。

彼女は頂点を目指していた。

大したことではない。特出した才能を持っているわけでも容姿が特別優れているわけでもない。

だが、彼女は何者かになりたかった。

自分ではない誰かに。

色々試した。

自撮り、共感を得そうなポエム、ネタツイ、男装、そしてエロ垢。

アカウントを変え、つぶやきを変え、時間と心を削りながら彼女は何者かになろうとしていた。
それが伸びるのは必然だった。


「おはようみんな!」

薄暗い画面の中彼女の白い肌が映える。

成人男性向けの動画配信サイト。
彼女は毎日そこで男性たちの願望を満たし収入を得ていた。

自分を見てもらい収入も得れる。

仕事はいつも続かなかった。アルバイトでさえも。

自己顕示欲も強く社会人としての生活も向いてない彼女にはうってつけの仕事だった。

出来る時に出来る事をする。

ただそれだけなのだ。


性を売るのは得意だった。

性的にでもなんでも良かった。
自分を見てもらえるなら、認めて求めてもらえるのなら。

心は満たされるし自分は必要なのだと感じられる。

すぐに彼女は底辺から抜け出したが特別になるのは難しかった。

誰にも負けないものが欲しかった。

ある日不思議なことが起きた。

何度試してもログインできなくなってしまったのだ。


カスタマーに連絡しても何をしてもログインができず取り合ってももらえない。

「何よ!!!!!」

彼女の頭はすぐに収入のことでいっぱいになった。

1日の配信で稼げる金額、ログインできるまでの期間は?

他になんの取り柄もない自分にどうやって稼げと言うのか…

ピロン♪

一つの通知が彼女に届いた。

画面には信じられない世界が広がっていた。


ログインできないはずの自分が配信を始めていたのだ。

なんで?なぜ?これは誰?

頭が疑問符で埋まっていく。

コレが誰なのか突き止めなければ。



奪うなんて、盗むなんて…


許されない。許されるわけがない。

私の容姿を奪い人生も、収入も奪った何か。


彼女はカノジョを許すはずがなかった。


思考を巡らせた…

何故、何故、何故。

カノジョは毎日配信を続けていた。

時には彼女には出来ないようなことまで…


露出が多めの彼女でさえ出来ないような際どい服装、野外での撮影、自慰行為や暴力。

カノジョは視聴者が望むことなら何でもやった。収入さえ得られれば。


「なんでもリクエストして!」
「それなら~…〇〇円でやるわ!どう、みんな?見たくない?」


ありふれた動画ばかりの世の中でカノジョのお金さえ払えばなんでも希望に応える積極的な姿勢は反響を集めた。

人が人を呼びカノジョはとうとう1番まであと少しというところまで上り詰めていた。

「誰なのよ!!!!」

彼女の空虚な叫びが薄暗い部屋に響き渡る。


カノジョが一大コンテンツとして上り詰めていった頃、彼女は大いに悩み、苦しんでいた。

大きくなりすぎたカノジョの存在は周知され彼女の旧友や親族まで広がっていたのだ。

やれと言われることを課金さえ確認できればカノジョは何でもした。

野外露出、レズビアンプレイ、SM…
何でもだ、、、

噂はすぐに広がった。


アバズレ、ビッチ、クソ女

彼女の精神を壊すのは簡単だった。
周りの誰もがカノジョが彼女であると信じ彼女は悪だと感じた。言葉にするのも厭わなかった。


見つけなければ。確実に。
絶対にアノ女を破滅させてやる。


壊れ切った彼女、全て失った彼女には恐れるものはもう何もなかった。

彼女は見つけた。

たった一つの手がかりを。


自分の手で見つけたのだ。


「この人、、」

誰もが憧れる絶対不動の一位。
彼女の名前は"ありす"

皆が"彼女"に憧れ、皆が"彼女"になりたがっていた。

無性に"彼女"のことが気になった。
写真や動画の窓の外に写る景色から彼女の住所を割り出した。

そこから彼女の名前も調べた。


美しい人だったからすぐに分かった。

調べていくと一つの真実が明るみに出た。


"彼女"は19の冬、失踪して捜索願が出されていた。

こんなに動画が上がっているにも関わらず"彼女"は見つかっていなかったのだ。

この小さな島国で180万人もの人が見ているのに。それでも見つかっていなかったのだ。


何か変だ。

"彼女"は誰だ?

本物のありすは?

確かに彼女は画面の中に存在している。
CGなどでも無い。なのにありすは見つかっていないのだ。


まさか、、一抹の予感が頭をよぎる。

"ありす"は私と同じなのか…?

私もナニカに消されるのだろうか?



悪寒が背筋を這う


彼女は悪寒を振り払いなお、調べた。


共通点は一つだけ。


ただ1人同じ人物が自分をそしてありすの配信を見ていたのだ。



彼、



ただ1人だけが…

彼に会いにいくことにした。

彼は何かを知っている。


配信中に出来た友人や知人の誰もが知らない事実を。

彼なら何か…


いや、もしかしたら彼が…

彼に会うのは思っていたより簡単だった。

元より使用していたハンドルネームを使い彼のアカウントにDMを送った。


怪しまれないように乗っ取られたアカウントと同じプロフィール、写真を使った。



彼は熱心なファンだった。
時折恐怖を覚えるほどに。


会いたい。

その一言で彼は乗ってきた。




実際にあった彼は疲れたサラリーマンのような風貌で清潔感はあるもののくたびれ、中肉中背。お世辞にもモテるとは言えないような人物だった。


なけなしの給料で課金アイテムを購入してくれていたのだろうと思った。



だが、そんなことはどうでも良かった。
たった1人の目の前の男が自分の人生を奪ったナニカかもしれないと思うと彼女は今にも彼を殺したくなった。


真相を聞くまでは手は出せない…


平静を装い彼女は彼に乞うかのように話し始めた。


「会いたかった…!」

今にも泣き崩れそうな表情、壊れてしまいそうな儚さ。
自分の出来る限りの演技をした。


「どうしたんだい?」

彼は問いかける。
「僕に出来ることなら何でもしてあげよう。君を愛しているんだ。」

愛?何を言っているんだこいつは。
人の人生を奪っておいてここまできて知らぬ存ぜぬを突き遠そうというのか。

嫌悪感に苛まれながらも彼女は続けた。

「……アカウントが乗っ取られたの…」

ぽつり、ぽつりと話し出す様子を男は見ていた。

誰に相談しても取り合ってくれなかったこと。本来の自分ではしないはずの行動をカノジョはしているのに友人はおろか親族でさえもカノジョを彼女だと思い批判したこと。

全く見た目が同じカノジョを弁護士や警察でさえ彼女自身だと判断し援助交際まで疑われたこと。視聴者とは会ったことが無い彼女には理解もできない言われも無いことで疑われたこと。

話してる最中怒りが込み上げてきたが必死でそれを抑え冷静になろうとしているとある事実に気がついた。

(彼の顔…どこかで見たことがある…)

平凡で特徴のない男だったがどこか既視感がある。接点の無かった同窓生のような、話したことはないが見たことがある。そう言った感覚を覚えた。



どこだ…思い出せ、思い出せ!!!


必死で記憶を遡る


なかなか思い出せないまま話を続ける。

「もうどうしていいか分からいし頼れる人が他にいないの…」

彼の男心をくすぐるような言葉を慎重に選びながら話していく

(思い出した…私がよく行くスーパーで何度かこちらを見ているのを見たことがある…アレが彼だったのか……)

彼はストーカーでありすのことを私が調べ上げたように彼も私のことを調べ上げていたのだ。

もしかしたらありすのことも同じように調べ上げたのかもしれない。
彼がありすを…?


会いにきたことをほんの少し後悔したが彼女にとってそれは些細なことだった。
もう全て失った。自分を取り戻せるなら何でもいい。


彼は親身になって相談に乗ってくれた。

話を最後まで聞き終わり彼は言った。

「よく話してくれたね…大丈夫、僕が君を守るよ。」


犯人か、それとも何か鍵を握っているのか。どちらにせよ今回の件とありすのことを知っているのは彼しかいないはずだ。

カノジョは毎晩19時以降に配信する。今はまだ14時だ。


時間までゆっくり休んで配信に備えようという彼の提案に彼女は乗った。

現場を押さえてやる。彼女は強い意志を持っていた。

「疲れちゃった…少し寝るね…」

彼女の弱々しい声が部屋に響く。

「ああ、ゆっくり休んで。時間になったら起こすから。」

彼は優しく微笑んで彼女が眠るのを待って別室に移った。


彼が部屋を去りすぐさま彼女は目を覚ました。狸寝入りを決め込み隙を狙っていたのだ。


息を潜め、耳を済ませてその時を待つ…


聞こえてきたのは彼のわずかばかりの吐息…喘ぎ声だった。

音を立てないようにそっと隣室へ続くドアを開ける

そっと、静かに…


ドアが開き部屋を覗くとそこにはモニターの前に這いつくばり喘ぎ声を漏らしながら自慰行為に励む彼の姿があった。


(何を見てるの…?)


移っていたのはカノジョ。
いつものように課金さえすれば何でもするカノジョの姿があった。

思わず息を飲んだ。


何度見ても自分そのままの姿のナニカが自分と同じ声で自分では絶対にしないことをしているのがとても恐ろしく感じた。


彼にそっと近づく。

気づいた彼は必死に弁解の言葉を吐くがもう遅かった。


失うものなど何もない。


彼が私を奪った。そして新しい私で抜いていたのだ。


ただ誰かに見て欲しかった。認められたかった。それだけなのに。


彼は私に愛してると言った。
だが彼が愛しているのは私ではなく私の見た目をした金さえ払えば何でもするナニカ。


彼のことを愛していたわけでも何でもない…
だが同じ空間にいる男が自分ではない誰かを認め求めて自慰をしていることが彼女は許せなかった。










初めて人を殺した。


彼女はバスルームにいた。


別に愛してたわけではないが彼の記憶の中に1番強く残っているのはカノジョではなく私だと感じた。

恐怖でも嫌悪でも
誰かの1番になれればそれでいい。


彼女は思い出した。自分の望みを。


彼の1番になったと思った。
気分がすごく良かった。


殺人を起こした人間は最低最悪の人生を送り一生殺した相手のことを1番に考え続けなくてはいけないし気分が悪くなると思っていたがそんなことはなかった。


なんていい気分なんだろう。

彼のことは殺したが罪悪感など一切無い。彼は私の人生を奪ったのだから。私は悪く無い。また色々な人に私自身を見てもらえる。


そんなことを考えていると一つの通知が届いた。


(なぜ?なぜだ!!!!)

犯人は殺したはずなのにカノジョはまた配信を始めていた。

彼は確実に死んだ。そして今もそこにいる。なのにカノジョは消えず未だ配信を続けているのだ。


彼は犯人ではなかった…?
私は無関係の人間を殺してしまったのか?


色々な思考がめぐる。

こうしてはいられないと急いでお風呂から上がりタオルを巻いたままで彼女は思考した。


ここには彼のデバイスがある。金も。
彼のデバイスからコンタクトを取って取れなければ彼の金をいくらでも詰めるじゃ無いか。カードローンを組んだっていい。彼は金を返せないが死んでいるので気に病むこともないし本人確認できる証明書さえあれば簡単に借金できる世の中だ。


彼女は急いでコメントをした。

"2人きりで話したい"


カノジョがただのコメントを無視することはわかっている。手始めに1万円課金した。

だがカノジョは乗ってこない。

彼のハンドルネームを呼んでいつもありがとう配信中だから無理よ。と、
ただそう答えただけだった。


もっと大金を積まなければ。


彼の遺体から財布を抜き取り免許証からカードローンを組んだ。簡単だった。

アプリに課金するのにも対して時間はかからなかった。

今度は5万円課金した。
同じ文章とともに。


「ん~でもなぁ…10万円ならいいよ!」

何を言っているんだこのくそ女は。
怒りに任せて10万課金した。


数分後カノジョからメッセージが届いた。

ビデオ通話をすることになり通話を始めた。


最初はカメラを手で隠し姿が見えないようにしていたがあまりにもしつこく顔が見たいと言われ覚悟を決めた。


彼女が姿を見せた時カノジョは驚いたそぶりすら見せなかった。
その様子に更に怒りが込み上げてくる。

どう話を進めればいいのだろうか。


「はじめまして」

「あら?女の子だったのね!初めまして私は〇〇よ!」

平気で私のハンドルネームを使って私に話しかけるカノジョに怒りより不気味な感じと疑問が溢れてくる。

なんとか会う約束を取り付けその日は通話を切った。

その後次はどう動こうかと考えながらカノジョの配信を見続けていた…



こういうのはどうだろうか?

カノジョは実際私より上に行っていた。配信をする才能があるのかもしれない。

カノジョを見つけ出して私の指示通り動かすことができれば、、収入も自分のものにして配信でも1番を取ることができれば、、、



会う日が近づいてくると

どうやってカノジョを支配するかばかり考えていた。

カノジョは私のアカウントを奪いわたしの見た目まで奪った。
どんな手を使ったかは分からないがわたしの全てを一瞬にして奪った。
全てだ。

そんな相手にどう対抗すればいいのだろうか。


私のことを見ても反応一つ見せない彼女にいうことを聞かせるにはどうしたらいいのか分からない。

アカウントを乗っ取ったことを理由にこの小さなデバイスの中にいるカノジョを脅しても効果はないだろう…

どうするべきだろうか…



考えているうちに会う日になった。


準備は万全だ。やるしか無い。


今や自分を取り戻すことよりもカノジョをどう支配するかが彼女の頭の中を支配していた。



そしてその時は来た。

カノジョは彼女の提案を受け入れ自宅に彼女を招いてくれた。



一人暮らしのカノジョの家はとても奇妙だった。



私が配信していた時一切映っていなかったはずの家具や部屋の配置家の外観、全てが私の家と同じだったからだ。


(気味が悪い…)

本当にこの女を支配することなんてできるのだろうか…
不安が過ぎる。



部屋に入り軽く雑談をして2人で配信をすることになった。


双子?録画?などのコメントが溢れていたがチャンスは今しかないと思った。


「私が本物よ!カノジョは私のアカウントを乗っ取って私の姿を真似て全てを奪ったの!」



幸い配信を始めたばかりの頃の視聴者も居る。彼らなら分かってくれるはず。


「何言ってるの?前回の配信で2人で話したいと言って今日誘ってくれたのはあなたじゃ無い」

カノジョの笑い声と茶化したような喋り方が響く。

視聴者は新しいショーだと思っているようだった。





こうなったらやるしか無い。



カノジョがコメントを読んでる隙をついてバッグに駆け寄り
彼を殺した時と同じナイフを取り出そうとした




瞬間パチッと乾いた音が響く





気がついた時私は手足を拘束され自宅のベッドの上にいた…

だがすぐに分かった。これは私の家では無い、カノジョの家だ。


しくじった。




チャンスは一度しかなかった。



そのチャンスを私は逃したのだ。

起きた私に気付いたのかカノジョは近づいてくる


やめて、来るなと叫びたいけれど口も塞がれていて虚しくこもった音だけが耳に届いた


「私を殺そうとしたのね?何故?貴女は私の見た目まで真似て何がしたいの?」


こちらが聞きたい。そう思いながら必死にもがく


最中目の端に映ったのは配信画面だった。

(Liveになってる)


そしてカノジョはこちらにやってくるとカメラの向きを変えた。
私がはっきり映っているのがわかる。




そのまま大きな箱をカノジョはこちらに持ってくる。


「それじゃあ!アンケートの時間ね!今日はどんなおもちゃで遊びたい?」

カノジョの目に私は映っていなかった。


過激なカノジョの配信を毎日見ているような視聴者には期待できない。

皆この状況を楽しんでいるのだ。

アンケートで決まったおもちゃを見て絶望した。だがどこか喜びもあったのだ。



薬を打たれ朦朧とする意識の中で彼女は急上昇に上がり配信が一位になる瞬間を見た。


皆私を見ている。注目されている。


痛みが体に走る流れ出る血の暑さを感じながら不思議な高揚感の中で最後に見たものはカノジョの不敵な笑みと私の血がべっとりとこびりつき滴っている物々しいナイフだった…




「貴女はもう貴女のモノじゃないわ」



コメントが流れる。


本物のスナッフフィルムだ!
本当に殺してるわけがない
合成かなにかだろ
殺してたら配信できるわけないじゃんw
通報案件?
信じてるやついるの草
ショーの一部に決まってんだろ
ドッペルゲンガーだから殺さないとダメ
サイコパスすぎるw
このネタほんとに毎回自分で考えてるの?w


沢山のコメントと課金アイテムに囲まれて彼女は居なくなった。

もうどこにも存在しない。

彼女が生きた時間過ごしてきた日々の思い出、全てがもうカノジョのモノなのだ。

「皆今日も見てくれてありがとう!皆のおかげで一位が取れた!これからも頑張っていくから応援してね!!」


彼女の抜け殻のすぐ隣には血に塗れ笑顔で語るカノジョの姿があった。





あれは本当にあったことなのか、ただのショーで偽物だったのか、何が真実なのかは今やカノジョしか知らない。



だが彼女は、そしてカノジョは確かにあの瞬間一位だったのだ。

誰もが彼女らの配信を見て楽しんでいたのだ。




真実は彼女と共に夜の闇に消えた。













「皆おはよう!今日も配信きてくれてありがとう!また一位が取れるようにこれからも応援してね!」







カノジョは生きている。彼女として。

カノジョとは誰なのだろうか。彼女は本当に存在したのだろうか。
本物はどっち?偽物はどっち?




"かのじょ"の配信はこれからも続く。


新しいカノジョが現れるまで……
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