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夏の湖畔と惨劇の館
#1
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初夏の日差しが強くなったこの季節、先日メニューに加えたカキゴオリを皆様喜んで召し上がってくださいます。
フレーバーを何種か用意しましたが、濃いグリーンティを注文される方はおりません。
以前試食したビャンコ様が一口だけ試し、私に残りを渡してきました。
本日のモウカハナは……私の気のせいでなければ、カキゴオリとは関係なく空気が冷えているように思います。
室内の温度を過剰に下げているわけではありません。
半袖でも過ごしやすい温度にしているはずですが、長袖の私がひんやりと感じます。
「久しぶりにミケーノから飲みに誘われて嬉しかったんですけどね、これは先日の八つ当たりの報復ですか」
「いや、オレもよく分かってねぇんだって」
「それでも、浮かれた気持ちを利用されるのは面白くないですね」
「その、悪かったって」
「こちらこそあの八つ当たりは申し訳ないと思ってますが、久しぶりにどうしようか悩んでます」
先程までカズロ様とギュンター様もいらっしゃいました。
カズロ様がギュンター様と共にお帰りになり、今はシオ様とミケーノ様がこのお店に残っています。
シオ様は先程の会話の中で何か意図を感じ取ったのか、表情はいつもの柔和な笑顔ですが胸の内が穏やかではないご様子です。
少しの間を置いて、シオ様が別の話題を切り出しました。
「そうそう、先日リモワから少し離れた湖畔近くに別荘を買ったんですよ。伝手のお陰で安価で買うことが出来ましてね」
「おぉ、別荘か。これから暑くなるし湖畔は良いな」
「しばらく使われていなかったそうですが、内装などがしっかりした良い物件ですよ」
「へぇ、じゃあ休暇でもとって行くのか?」
「はい。この夏の一番暑くなりそうな頃に行こうかと思ってまして」
ここまで話したあとで、シオ様がこちらを見てにーっこりと笑います。
「実はこの別荘、出るんですよ」
「出る? ってまさか……」
「そう、幽霊です。夏の別荘としては興味深いでしょう?」
「安価ってそういう理由か?」
「はい。そのせいで買い手が付かなかったみたいで」
「それは面白そうだな!」
「でしょう? キーノスもそう思いませんか?」
「はい、確かに興味深いですね」
私の回答を聞き、再び笑顔を見せてくださいますが……いつもの柔和な笑顔と雰囲気が違うのが何か気になります。
「私前から不思議だった事がありまして」
「幽霊がか?」
「それとは別で。不思議さは同じくらいですかね」
「そりゃかなりのもんだな」
「確信はあるんですが、不思議なんですよ」
「確信? 何が不思議なんだ?」
「ほら、キーノスってかっこいいでしょう?」
「ん? まぁそうだな」
「しかも術が扱えるのに、どうしてポンコツと言われるほど自己評価が低いんですかね?」
今、何と言いましたか?
「え!?」
「その上手品師だなんて。女性にモテるでしょうに、本当に恋人がいないんですかね?」
「ちょ、ちょっと待て」
「……仰ってる事がよく分からないのですが」
「カズロが発案でしょう、さっきの茶番。悲しいですね、私は都合の良い第三者として呼ばれたのかと思うと」
シオ様はどこまで分かってるのでしょうか?
流れについていけず、動揺しています。
「待て、シオ。話題が飛びすぎてよく分からん」
「あぁ、幽霊の話でしたね」
「え、まぁそうだな」
「今度別荘に一緒に行きませんか? 何人かで行った方が楽しそうですし」
「それは嬉しいが、幽霊は良いのか?」
「それ、キーノスなんとか出来ませんか?」
なんとか……とは?
「幽霊を、ですか?」
「えぇ。術士ならどうかなぁと」
「その、私が術士という前提がそもそもどういう……」
シオ様が先程と同じようににーっこりと笑います。
この笑みは何か思惑があるものと考えて良いのでしょうか……
「確かに、説明は必要ですね」
……それから三十分程。
この店の空調設備の話から始まり、骨折の件、手品師と先程のやりとりなど……流れるように説明され、最後にミケーノ様の方をご覧になりました。
「確信はしてるんですよ。それだけに不思議ですよね」
「あ、あぁ……」
カズロ様が統計局の鷹と呼ばれていますが、シオ様はなんと呼べば良いのでしょうか。
「キーノス術士なのは間違いないと思いますので、私の別荘の幽霊退治お願い出来ませんか?」
「そう言われましても、私にそのような真似はできません」
「……なるほど。では、そこは関係なく別荘へ一緒に遊びに行きませんか?」
「ご招待ありがとうございます、しかし」
「それなりに悲しいんですよ? 今日カズロと三人に騙された事」
「騙した訳じゃねぇって」
「そうですか? じゃあギュンター君にさっきの説明しても問題ありませんか?」
「い、いや、それは……その」
「二人とも別荘に来てくれますね?」
「「…はい」」
何も言い返しようがありません。
ですが、幽霊に関しては心当たりがあります。
「その幽霊に関してですが」
「可能ならと思っただけなので、気にしないでください」
「いえ、解決方法なら心当たりがあります」
「本当ですか?」
「はい。ビャンコ様なら簡単に解決出来ると思いますよ」
声なら幽霊との会話が可能ですから解決できるはずです。
「簡単に……それは素晴らしいですが」
「彼の得意分野です」
「国防の担い手に幽霊退治というのは……」
「別荘への招待のついでならやっていただけますよ」
「二人と違って彼とは面識がないんですよ。誘っても来て貰えるかどうか……」
「あ、そうか! 打ち上げにも来てなかったな」
「既にお知り合いだと思っておりました」
「そんな偉い人と普通は簡単に知り合いにはなれないですよ」
最近ご来店の頻度が高かったせいか、私もミケーノ様もすっかり忘れておりました。
「そろそろ来るんじゃねぇか?」
「どうでしょうね……愚痴の元が解消されましたから、なんとも言えません」
「よくいらっしゃるんですか?」
「最近は特に多かったですね」
「そうだな、オレも何回か会ったな」
「緩い方なんですよね確か」
「おう、あとメカブばっか食うぞ」
最近はカキゴオリの柑橘味も多くなってきております。
シオ様は少しだけ何かを思案したあと、私を見て声をかけてきます。
「ドルチェをいただいた後ですが、お酒の注文をしても構いませんか?」
「もちろんです、何になさいますか?」
「先程とは違うレイシュが良いですね。私が好きそうな物で、何かオススメはありますか?」
「オレも貰おうか、シオと同じのくれ」
「かしこまりました」
私はいくつか試飲できる用意をし、お二人にご提供いたします。
その内の二種を気に入られたようで、取り急ぎ片方をレイシュ用のガラスのデキャンタでお出しします。
そのあとは改めて別荘に関しての話をしております。
カタログギフトで得た収入で購入され、立地や大きさから考えるとかなり安かったそうです。
「カズロがいた時から誘おうとは考えてましてね。ギュンター君がいたのでタイミングを狙ってました」
「その別荘、本当に出んのか? その幽霊」
「下見に行った時、ポルターガイストを見ました」
「うわ、マジかよ」
「元々酷い事件があった場所にありまして……って、二人はこういう話大丈夫でした?」
「全然問題ねぇぞ。大好物とは言わねぇが滅多に聞けるもんじゃねぇし」
「私も推理小説ならたまに読みます」
「安心しました、じゃあまずその事件なんですが」
シオ様が事件に関して話そうとした時、入口の辺りで気配がします。
私はカウンターを出て、お客様を出迎える準備をいたします。
ドアが開かれ、そこには普段着姿のビャンコ様がいらっしゃいました。
「こんばんはキーノス、今日は暑いね」
最近は暑さからかローブを着用してご来店なさらないことが増えています。
しかし、この方はご来店のタイミングを何かで見定めているのでしょうか?
「いらっしゃいませビャンコ様」
「お、ビャンコさん! オレの隣どうだ?」
「こんばんはミケーノさん。では、お隣に失礼しますね」
これは早々に教えて差し上げた方が良さそうです、いずれはお伝えする事になるでしょうし。
ミケーノ様を挟んでシオ様の反対側へお掛けになったタイミングで、タオルをお渡しします。
「初めまして、アナスターシオ家具店の店主様でしたよね? 私はビャンコと申します。以前庁舎でお見かけしました」
「これはご丁寧に自己紹介をありがとうございます。私の事はシオとお呼びください」
「ここでお会いするのは初めてですね、よくいらっしゃるのですか?」
「えぇ、今日はキーノスの興味深い話をしておりました」
「へぇ……どんなお話ですか?」
シオ様が先程と同じ説明をなさいます。
一瞬ビャンコ様が私に冷たい視線を送りましたが、話が進むに連れて表情が変わっていきました。
「それで今は別荘へ皆さんをご招待しようと……どうしました?」
「つまり、シオさんは誘導尋問でキーちゃんに認めさせたんだね?」
「誘導ってか、話の一部みたいに普通に言うからオレもキーノスもついてけなかったな」
「別荘に招待したかったので、その流れで少しいじわるをしてしまいしましたね」
「へぇー……いじわるか」
ビャンコ様がこちらをニヤニヤと見ています。
「……仰りたいことがあればどうぞ」
「シオさんと初めて話したけど、キーちゃんがシオさんみたいにはなるのは無理通り越して無謀だわ」
「会話の立ち回りで学習できるところがあると言った事があるだけです」
「そんなことをキーノスが? 嬉しいですね」
「オレがキーちゃんのタバコに術で火を点けるくらい無理だわー」
「期待してませんのでご安心ください」
元々お二人とも社交力の高い方ですから、あっさりと打ち解けられそうです。
これなら別荘へのご招待は可能でしょう。
私は先程シオ様が話そうとしていた事件の概要が気になっております。
私への謗りよりも、そろそろ本題の方へ移って頂きたいと思っております。
フレーバーを何種か用意しましたが、濃いグリーンティを注文される方はおりません。
以前試食したビャンコ様が一口だけ試し、私に残りを渡してきました。
本日のモウカハナは……私の気のせいでなければ、カキゴオリとは関係なく空気が冷えているように思います。
室内の温度を過剰に下げているわけではありません。
半袖でも過ごしやすい温度にしているはずですが、長袖の私がひんやりと感じます。
「久しぶりにミケーノから飲みに誘われて嬉しかったんですけどね、これは先日の八つ当たりの報復ですか」
「いや、オレもよく分かってねぇんだって」
「それでも、浮かれた気持ちを利用されるのは面白くないですね」
「その、悪かったって」
「こちらこそあの八つ当たりは申し訳ないと思ってますが、久しぶりにどうしようか悩んでます」
先程までカズロ様とギュンター様もいらっしゃいました。
カズロ様がギュンター様と共にお帰りになり、今はシオ様とミケーノ様がこのお店に残っています。
シオ様は先程の会話の中で何か意図を感じ取ったのか、表情はいつもの柔和な笑顔ですが胸の内が穏やかではないご様子です。
少しの間を置いて、シオ様が別の話題を切り出しました。
「そうそう、先日リモワから少し離れた湖畔近くに別荘を買ったんですよ。伝手のお陰で安価で買うことが出来ましてね」
「おぉ、別荘か。これから暑くなるし湖畔は良いな」
「しばらく使われていなかったそうですが、内装などがしっかりした良い物件ですよ」
「へぇ、じゃあ休暇でもとって行くのか?」
「はい。この夏の一番暑くなりそうな頃に行こうかと思ってまして」
ここまで話したあとで、シオ様がこちらを見てにーっこりと笑います。
「実はこの別荘、出るんですよ」
「出る? ってまさか……」
「そう、幽霊です。夏の別荘としては興味深いでしょう?」
「安価ってそういう理由か?」
「はい。そのせいで買い手が付かなかったみたいで」
「それは面白そうだな!」
「でしょう? キーノスもそう思いませんか?」
「はい、確かに興味深いですね」
私の回答を聞き、再び笑顔を見せてくださいますが……いつもの柔和な笑顔と雰囲気が違うのが何か気になります。
「私前から不思議だった事がありまして」
「幽霊がか?」
「それとは別で。不思議さは同じくらいですかね」
「そりゃかなりのもんだな」
「確信はあるんですが、不思議なんですよ」
「確信? 何が不思議なんだ?」
「ほら、キーノスってかっこいいでしょう?」
「ん? まぁそうだな」
「しかも術が扱えるのに、どうしてポンコツと言われるほど自己評価が低いんですかね?」
今、何と言いましたか?
「え!?」
「その上手品師だなんて。女性にモテるでしょうに、本当に恋人がいないんですかね?」
「ちょ、ちょっと待て」
「……仰ってる事がよく分からないのですが」
「カズロが発案でしょう、さっきの茶番。悲しいですね、私は都合の良い第三者として呼ばれたのかと思うと」
シオ様はどこまで分かってるのでしょうか?
流れについていけず、動揺しています。
「待て、シオ。話題が飛びすぎてよく分からん」
「あぁ、幽霊の話でしたね」
「え、まぁそうだな」
「今度別荘に一緒に行きませんか? 何人かで行った方が楽しそうですし」
「それは嬉しいが、幽霊は良いのか?」
「それ、キーノスなんとか出来ませんか?」
なんとか……とは?
「幽霊を、ですか?」
「えぇ。術士ならどうかなぁと」
「その、私が術士という前提がそもそもどういう……」
シオ様が先程と同じようににーっこりと笑います。
この笑みは何か思惑があるものと考えて良いのでしょうか……
「確かに、説明は必要ですね」
……それから三十分程。
この店の空調設備の話から始まり、骨折の件、手品師と先程のやりとりなど……流れるように説明され、最後にミケーノ様の方をご覧になりました。
「確信はしてるんですよ。それだけに不思議ですよね」
「あ、あぁ……」
カズロ様が統計局の鷹と呼ばれていますが、シオ様はなんと呼べば良いのでしょうか。
「キーノス術士なのは間違いないと思いますので、私の別荘の幽霊退治お願い出来ませんか?」
「そう言われましても、私にそのような真似はできません」
「……なるほど。では、そこは関係なく別荘へ一緒に遊びに行きませんか?」
「ご招待ありがとうございます、しかし」
「それなりに悲しいんですよ? 今日カズロと三人に騙された事」
「騙した訳じゃねぇって」
「そうですか? じゃあギュンター君にさっきの説明しても問題ありませんか?」
「い、いや、それは……その」
「二人とも別荘に来てくれますね?」
「「…はい」」
何も言い返しようがありません。
ですが、幽霊に関しては心当たりがあります。
「その幽霊に関してですが」
「可能ならと思っただけなので、気にしないでください」
「いえ、解決方法なら心当たりがあります」
「本当ですか?」
「はい。ビャンコ様なら簡単に解決出来ると思いますよ」
声なら幽霊との会話が可能ですから解決できるはずです。
「簡単に……それは素晴らしいですが」
「彼の得意分野です」
「国防の担い手に幽霊退治というのは……」
「別荘への招待のついでならやっていただけますよ」
「二人と違って彼とは面識がないんですよ。誘っても来て貰えるかどうか……」
「あ、そうか! 打ち上げにも来てなかったな」
「既にお知り合いだと思っておりました」
「そんな偉い人と普通は簡単に知り合いにはなれないですよ」
最近ご来店の頻度が高かったせいか、私もミケーノ様もすっかり忘れておりました。
「そろそろ来るんじゃねぇか?」
「どうでしょうね……愚痴の元が解消されましたから、なんとも言えません」
「よくいらっしゃるんですか?」
「最近は特に多かったですね」
「そうだな、オレも何回か会ったな」
「緩い方なんですよね確か」
「おう、あとメカブばっか食うぞ」
最近はカキゴオリの柑橘味も多くなってきております。
シオ様は少しだけ何かを思案したあと、私を見て声をかけてきます。
「ドルチェをいただいた後ですが、お酒の注文をしても構いませんか?」
「もちろんです、何になさいますか?」
「先程とは違うレイシュが良いですね。私が好きそうな物で、何かオススメはありますか?」
「オレも貰おうか、シオと同じのくれ」
「かしこまりました」
私はいくつか試飲できる用意をし、お二人にご提供いたします。
その内の二種を気に入られたようで、取り急ぎ片方をレイシュ用のガラスのデキャンタでお出しします。
そのあとは改めて別荘に関しての話をしております。
カタログギフトで得た収入で購入され、立地や大きさから考えるとかなり安かったそうです。
「カズロがいた時から誘おうとは考えてましてね。ギュンター君がいたのでタイミングを狙ってました」
「その別荘、本当に出んのか? その幽霊」
「下見に行った時、ポルターガイストを見ました」
「うわ、マジかよ」
「元々酷い事件があった場所にありまして……って、二人はこういう話大丈夫でした?」
「全然問題ねぇぞ。大好物とは言わねぇが滅多に聞けるもんじゃねぇし」
「私も推理小説ならたまに読みます」
「安心しました、じゃあまずその事件なんですが」
シオ様が事件に関して話そうとした時、入口の辺りで気配がします。
私はカウンターを出て、お客様を出迎える準備をいたします。
ドアが開かれ、そこには普段着姿のビャンコ様がいらっしゃいました。
「こんばんはキーノス、今日は暑いね」
最近は暑さからかローブを着用してご来店なさらないことが増えています。
しかし、この方はご来店のタイミングを何かで見定めているのでしょうか?
「いらっしゃいませビャンコ様」
「お、ビャンコさん! オレの隣どうだ?」
「こんばんはミケーノさん。では、お隣に失礼しますね」
これは早々に教えて差し上げた方が良さそうです、いずれはお伝えする事になるでしょうし。
ミケーノ様を挟んでシオ様の反対側へお掛けになったタイミングで、タオルをお渡しします。
「初めまして、アナスターシオ家具店の店主様でしたよね? 私はビャンコと申します。以前庁舎でお見かけしました」
「これはご丁寧に自己紹介をありがとうございます。私の事はシオとお呼びください」
「ここでお会いするのは初めてですね、よくいらっしゃるのですか?」
「えぇ、今日はキーノスの興味深い話をしておりました」
「へぇ……どんなお話ですか?」
シオ様が先程と同じ説明をなさいます。
一瞬ビャンコ様が私に冷たい視線を送りましたが、話が進むに連れて表情が変わっていきました。
「それで今は別荘へ皆さんをご招待しようと……どうしました?」
「つまり、シオさんは誘導尋問でキーちゃんに認めさせたんだね?」
「誘導ってか、話の一部みたいに普通に言うからオレもキーノスもついてけなかったな」
「別荘に招待したかったので、その流れで少しいじわるをしてしまいしましたね」
「へぇー……いじわるか」
ビャンコ様がこちらをニヤニヤと見ています。
「……仰りたいことがあればどうぞ」
「シオさんと初めて話したけど、キーちゃんがシオさんみたいにはなるのは無理通り越して無謀だわ」
「会話の立ち回りで学習できるところがあると言った事があるだけです」
「そんなことをキーノスが? 嬉しいですね」
「オレがキーちゃんのタバコに術で火を点けるくらい無理だわー」
「期待してませんのでご安心ください」
元々お二人とも社交力の高い方ですから、あっさりと打ち解けられそうです。
これなら別荘へのご招待は可能でしょう。
私は先程シオ様が話そうとしていた事件の概要が気になっております。
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