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疑惑の仮面が踊るパレード
#2
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現在モウカハナには、私とマルモワの兵士の二人だけで張り詰めた空気で満ちています。
「俺が術士だったらなんだ」
「簡単だよ。オレの邪魔すんな、ネウゾロフにも言っとけよ」
「断る」
「最初は正体バラすって脅すだけのつもりがとんだ儲けもんだよ、メル君は」
もう一度指を鳴らし、今度は彼のグラスの中の氷を砕きます。
「次はないぞ」
「お~こわ。じゃ、情報交換でどう?」
「断る」
彼は宝石の台座をテーブルに置き、新たにポケットから取り出した小さな薬の瓶を見せつけます。
「さっき飲ませた、って言ったら?」
この人は脅迫してきた割に私の術がどんなものか分かってないですね。
私は指を鳴らし、薬の中身を彼の水の入った方のグラス中へ移します。
「え」
「体内に移すこともできる」
「……マジかよ」
「いい加減にしろ」
「じゃあ人質変えて、王子様もその対象って分かってる?」
「戦争にでもする気か」
「そういう話なんだよ、アンタが情報吐くかどうかで死人の数変わるの。分かった?」
メル様は布石とでも言いたいようです。
彼は私が言い返せないのを察し、得意げに笑ってみせます。
「でさ、異世界人消すのって『殺すために殺す』で合ってる?」
「だったらどうする」
「あ~合ってたんだ! 確証なかったんだよね」
「ケータさんの場合当てはまらないだろ、魔獣討伐してるなら」
「それがね、アイツ殺してはないんだよ。とどめは全部他の兵士が彼にバレないようにやってるよ」
「……そういう事か」
ここで見た彼を思い返しても、何かを傷つける事に抵抗がない方には見えませんでした。
マルモワでの彼の評判は作られた物のようですね。
ビャンコ様が彼と初めて会った時隠れていたのは、彼がそれに気付いていたからなのかもしれません。
「てかアンタ、坊やが異世界人って知ってたのか」
「彼から聞いた」
「っはー、ホンットバカだなアイツ。口軽すぎんだろ」
「お前が言うのか」
「オレはちゃんと理由があってやってんだよ。一人で半年でオランディの術士調べんのにコソコソしてても見つかんねぇから、初日からペラペラ話して反応見てんだよ」
……意図してあれだけ喋っていたとは、ビャンコ様が「彼らは警戒されている」というのはこの辺りにありそうです。
「アンタ、マルモワの言葉分かんだろ? アレで警戒慣れしてんなーって思ったんだよなぁ」
「読めるだけだ」
「嘘つけ、あの時明らかに対応変わったよな。オレ一応暗部の人間よ? そんくらい分かるよ」
なんだか、私がここで取り繕ってきた事が全て無駄に思えてきます。
「しかし、無闇に殺すか……結構簡単なんだな」
「……」
「こっちにいた異世界人、市場で暴れた時は無事で? 数ヶ月後アンタを崖から落とした時に消えたんだよね。普通フラれただけで突き落とすか? イカれてんだろソイツ」
その点に関しては否定できません。
それから大袈裟にため息をつき、言葉を続けます。
「脅すような真似して悪かったな。オレも余裕ないんだよね、小隊やられちゃった上に坊やがマトモになっちゃったからさ」
「目的は何だ」
回答を得られるとは思いませんが、気になるところではあります。
ケータ様への対策なのは想像ができますが、今彼が言ったように彼は留学してきた当初のような攻撃性は見受けられません。
異世界人を返す方法は有用な情報かもしれませんが、脅迫してまで得るほどの緊急性があるように思えません。
「国としてはネウゾロフみたいな術士への対抗手段がほしい、オレとしては坊やを潰すネタがほしい。そんなとこだね」
「国のためではないと?」
「坊や潰せるネタ探す理由ってなんだと思う?」
「……私怨か?」
「惜しい! よくあるお家騒動だよ、オレは坊やじゃない方の人間なんだよ」
以前話していたケータ様のお兄様の事でしょうか。
「ま、ただの仕事。正直言えばどうでも良いんだよなぁ、勝手にやれってんだよね」
この人は本当に何がしたいのか見えてきません。
怪訝な顔をした私の顔を見て、馬鹿にしたように鼻で笑って見せます。
この状況を軽視しているのが見受けられます。
「これからメルさんを殺しに行くならお前を止める」
「情報手に入ったしもう意味ないね、彼どう見ても無害でしょ。あえてここで殺るべきはアンタだろうけど勝てる気しねぇし」
「信用する理由がない」
「そう言われてもねぇ。オレがマルモワのお家騒動で動いてるの知られて困るのはギュンターだけど、それこそアンタに関係ない事だろ」
「俺が彼に言う可能性を考えないのか?」
「アンタそういう奴じゃないだろ?」
「……だから話してると?」
「半年誰にも愚痴れないからしんどかったなー」
「ただの愚痴だと?」
「聞いてきたのアンタだろ、何か文句あんの?」
「簡単に話す意味が分からない」
「まぁねぇ。オレ、ネウゾロフに脅されて素直に従ってるしね」
「邪魔をするなとはなんだ?」
「そこは内緒」
ケータ様への敵意を隠す必要がないが、師匠と私に邪魔させたくない事とは……
「暗殺か?」
「やっぱアンタ頭良いね、邪魔すんなよ? めんどくさいから」
「オランディの外でやれ」
「ネウゾロフいる今やった方が言い訳楽なんだよなぁ」
「彼が知れば今度こそお前を捕まえに来るぞ」
「なーんか、それも良いなぁとか思ってんだよね」
「は?」
「そのまんまヴァローナに寝返るのも良いかなぁって」
彼はラムの入った方のグラスを傾け、口の中に流します。
「オレもここに来て考え方変わったのかなぁ……オランディは良いなぁ、楽しそうで」
「なら何もするな」
「ネウゾロフも自由だしなぁ」
「……あの人と一緒にするな」
「なんでオレこんなめんどくさいことしてんのかなぁって思うとさ、なーんか全部どうでもよくなるんだよね」
はぁ……と重いため息をつきます。
「どーすっかね、オレ親父とか宗教とかどうでも良いんだよなぁ。楽しく楽して暮らしたいだけだしなぁ」
「これ以上居座るなら人を呼ぶ」
「んー、ギュンター呼ばれたら軍辞めるって言おっかなぁ」
ラムを飲み干し、空になったグラスを揺らしながら苦笑いをします。
「この店良いな、気が緩む」
「飲み終わったなら帰れ」
「別に良いじゃん、結局何した訳でもないし」
「充分しただろ」
「服屋の店長さんが飲んでたジュンマイシュ? 出してよ」
「帰れと言ってる」
「アンタの事マルモワの奴らにも言わないからさ、もうちょい居させてよ」
「……はぁ?」
「アンタがマルモワの筆頭術士になるなら話つけるけど」
「断る」
「ま、ネウゾロフの息のかかった術士なんてゴメンだけどね」
とりあえず分かったのは。
彼はこれからケータ様をオランディの中で暗殺しようとしている事くらいです。
その理由が後継者争いだという事でしょうか。
……明確な目的の割に、本人のやる気はまるでないようですが。
「なんかアンタと話してたらどうでも良くなってきたなぁ」
「何がしたいんだよお前」
「何もしたくないなぁ、マルモワにも帰りたくないし」
「とりあえず店から出ていってくれ」
「だからジュンマイシュ出してよ、それ飲んだら今度こそ帰るよ」
正直に言えば、彼をただの面倒な客程度にしか思ってません。
このやる気のない暗殺者への対抗手段がいくつかあるからでしょうけど、彼の態度にどうしても私の気も少し緩みます。
冷えたウラガーノをグラスに注ぎ、彼に出します。
この後で師匠やビャンコ様に報告するとして、さっさと飲んで帰っていただきましょう。
……あれから三時間、そろそろ日付が変わりそうです。
こんな日に限ってお客様が来ません。
「このままリモワに住みたいな……軍辞めよっかな……」
あの後次々とグラスでウラガーノを注文し、数えること七杯目。
彼は完全に面倒な酔っ払いの客になっています。
警戒を解くわけにもいかないので、洗っていないグラスも増えていきます。
「いつ帰るんだ?」
「次飲んだら~」
「もう七杯目だ」
「じゃあ八杯飲んだら~」
「会計良いからもう帰れ」
「やった~ただ酒~」
面倒ですね……
水の中に酔い覚ましによく効くハーブを加え、彼に差し出します。
彼は差し出されるまま飲み干し、少しだけ正気を取り戻したようです。
「……なんか入れた?」
「酔い覚ましだ、本当にもう帰れよお前」
「はぁ……ま、今日は帰るわ。また来る」
「二度と来るな」
「安心してよ、ここで言った事に嘘はないよ」
「何かしたら」
「分かったって。あ、あとゾフとの事真剣に考えてあげてね。彼女本気だから」
彼は会計を済ませた後、ヒラヒラと手を振りながら店を後にしました。
ケータ様を暗殺する事が目的なら、とっくに彼は死んでいるはずです。
師匠がリモワに来てからかなり経つのに何もしていないのは、タイミングを狙っての事でしょうか。
私はどこかケータ様にサチ様の影を見ていますし、このままメル様に何もしない保証はありません。
このまま放っておくのは、私には出来そうもないかもしれません。
「俺が術士だったらなんだ」
「簡単だよ。オレの邪魔すんな、ネウゾロフにも言っとけよ」
「断る」
「最初は正体バラすって脅すだけのつもりがとんだ儲けもんだよ、メル君は」
もう一度指を鳴らし、今度は彼のグラスの中の氷を砕きます。
「次はないぞ」
「お~こわ。じゃ、情報交換でどう?」
「断る」
彼は宝石の台座をテーブルに置き、新たにポケットから取り出した小さな薬の瓶を見せつけます。
「さっき飲ませた、って言ったら?」
この人は脅迫してきた割に私の術がどんなものか分かってないですね。
私は指を鳴らし、薬の中身を彼の水の入った方のグラス中へ移します。
「え」
「体内に移すこともできる」
「……マジかよ」
「いい加減にしろ」
「じゃあ人質変えて、王子様もその対象って分かってる?」
「戦争にでもする気か」
「そういう話なんだよ、アンタが情報吐くかどうかで死人の数変わるの。分かった?」
メル様は布石とでも言いたいようです。
彼は私が言い返せないのを察し、得意げに笑ってみせます。
「でさ、異世界人消すのって『殺すために殺す』で合ってる?」
「だったらどうする」
「あ~合ってたんだ! 確証なかったんだよね」
「ケータさんの場合当てはまらないだろ、魔獣討伐してるなら」
「それがね、アイツ殺してはないんだよ。とどめは全部他の兵士が彼にバレないようにやってるよ」
「……そういう事か」
ここで見た彼を思い返しても、何かを傷つける事に抵抗がない方には見えませんでした。
マルモワでの彼の評判は作られた物のようですね。
ビャンコ様が彼と初めて会った時隠れていたのは、彼がそれに気付いていたからなのかもしれません。
「てかアンタ、坊やが異世界人って知ってたのか」
「彼から聞いた」
「っはー、ホンットバカだなアイツ。口軽すぎんだろ」
「お前が言うのか」
「オレはちゃんと理由があってやってんだよ。一人で半年でオランディの術士調べんのにコソコソしてても見つかんねぇから、初日からペラペラ話して反応見てんだよ」
……意図してあれだけ喋っていたとは、ビャンコ様が「彼らは警戒されている」というのはこの辺りにありそうです。
「アンタ、マルモワの言葉分かんだろ? アレで警戒慣れしてんなーって思ったんだよなぁ」
「読めるだけだ」
「嘘つけ、あの時明らかに対応変わったよな。オレ一応暗部の人間よ? そんくらい分かるよ」
なんだか、私がここで取り繕ってきた事が全て無駄に思えてきます。
「しかし、無闇に殺すか……結構簡単なんだな」
「……」
「こっちにいた異世界人、市場で暴れた時は無事で? 数ヶ月後アンタを崖から落とした時に消えたんだよね。普通フラれただけで突き落とすか? イカれてんだろソイツ」
その点に関しては否定できません。
それから大袈裟にため息をつき、言葉を続けます。
「脅すような真似して悪かったな。オレも余裕ないんだよね、小隊やられちゃった上に坊やがマトモになっちゃったからさ」
「目的は何だ」
回答を得られるとは思いませんが、気になるところではあります。
ケータ様への対策なのは想像ができますが、今彼が言ったように彼は留学してきた当初のような攻撃性は見受けられません。
異世界人を返す方法は有用な情報かもしれませんが、脅迫してまで得るほどの緊急性があるように思えません。
「国としてはネウゾロフみたいな術士への対抗手段がほしい、オレとしては坊やを潰すネタがほしい。そんなとこだね」
「国のためではないと?」
「坊や潰せるネタ探す理由ってなんだと思う?」
「……私怨か?」
「惜しい! よくあるお家騒動だよ、オレは坊やじゃない方の人間なんだよ」
以前話していたケータ様のお兄様の事でしょうか。
「ま、ただの仕事。正直言えばどうでも良いんだよなぁ、勝手にやれってんだよね」
この人は本当に何がしたいのか見えてきません。
怪訝な顔をした私の顔を見て、馬鹿にしたように鼻で笑って見せます。
この状況を軽視しているのが見受けられます。
「これからメルさんを殺しに行くならお前を止める」
「情報手に入ったしもう意味ないね、彼どう見ても無害でしょ。あえてここで殺るべきはアンタだろうけど勝てる気しねぇし」
「信用する理由がない」
「そう言われてもねぇ。オレがマルモワのお家騒動で動いてるの知られて困るのはギュンターだけど、それこそアンタに関係ない事だろ」
「俺が彼に言う可能性を考えないのか?」
「アンタそういう奴じゃないだろ?」
「……だから話してると?」
「半年誰にも愚痴れないからしんどかったなー」
「ただの愚痴だと?」
「聞いてきたのアンタだろ、何か文句あんの?」
「簡単に話す意味が分からない」
「まぁねぇ。オレ、ネウゾロフに脅されて素直に従ってるしね」
「邪魔をするなとはなんだ?」
「そこは内緒」
ケータ様への敵意を隠す必要がないが、師匠と私に邪魔させたくない事とは……
「暗殺か?」
「やっぱアンタ頭良いね、邪魔すんなよ? めんどくさいから」
「オランディの外でやれ」
「ネウゾロフいる今やった方が言い訳楽なんだよなぁ」
「彼が知れば今度こそお前を捕まえに来るぞ」
「なーんか、それも良いなぁとか思ってんだよね」
「は?」
「そのまんまヴァローナに寝返るのも良いかなぁって」
彼はラムの入った方のグラスを傾け、口の中に流します。
「オレもここに来て考え方変わったのかなぁ……オランディは良いなぁ、楽しそうで」
「なら何もするな」
「ネウゾロフも自由だしなぁ」
「……あの人と一緒にするな」
「なんでオレこんなめんどくさいことしてんのかなぁって思うとさ、なーんか全部どうでもよくなるんだよね」
はぁ……と重いため息をつきます。
「どーすっかね、オレ親父とか宗教とかどうでも良いんだよなぁ。楽しく楽して暮らしたいだけだしなぁ」
「これ以上居座るなら人を呼ぶ」
「んー、ギュンター呼ばれたら軍辞めるって言おっかなぁ」
ラムを飲み干し、空になったグラスを揺らしながら苦笑いをします。
「この店良いな、気が緩む」
「飲み終わったなら帰れ」
「別に良いじゃん、結局何した訳でもないし」
「充分しただろ」
「服屋の店長さんが飲んでたジュンマイシュ? 出してよ」
「帰れと言ってる」
「アンタの事マルモワの奴らにも言わないからさ、もうちょい居させてよ」
「……はぁ?」
「アンタがマルモワの筆頭術士になるなら話つけるけど」
「断る」
「ま、ネウゾロフの息のかかった術士なんてゴメンだけどね」
とりあえず分かったのは。
彼はこれからケータ様をオランディの中で暗殺しようとしている事くらいです。
その理由が後継者争いだという事でしょうか。
……明確な目的の割に、本人のやる気はまるでないようですが。
「なんかアンタと話してたらどうでも良くなってきたなぁ」
「何がしたいんだよお前」
「何もしたくないなぁ、マルモワにも帰りたくないし」
「とりあえず店から出ていってくれ」
「だからジュンマイシュ出してよ、それ飲んだら今度こそ帰るよ」
正直に言えば、彼をただの面倒な客程度にしか思ってません。
このやる気のない暗殺者への対抗手段がいくつかあるからでしょうけど、彼の態度にどうしても私の気も少し緩みます。
冷えたウラガーノをグラスに注ぎ、彼に出します。
この後で師匠やビャンコ様に報告するとして、さっさと飲んで帰っていただきましょう。
……あれから三時間、そろそろ日付が変わりそうです。
こんな日に限ってお客様が来ません。
「このままリモワに住みたいな……軍辞めよっかな……」
あの後次々とグラスでウラガーノを注文し、数えること七杯目。
彼は完全に面倒な酔っ払いの客になっています。
警戒を解くわけにもいかないので、洗っていないグラスも増えていきます。
「いつ帰るんだ?」
「次飲んだら~」
「もう七杯目だ」
「じゃあ八杯飲んだら~」
「会計良いからもう帰れ」
「やった~ただ酒~」
面倒ですね……
水の中に酔い覚ましによく効くハーブを加え、彼に差し出します。
彼は差し出されるまま飲み干し、少しだけ正気を取り戻したようです。
「……なんか入れた?」
「酔い覚ましだ、本当にもう帰れよお前」
「はぁ……ま、今日は帰るわ。また来る」
「二度と来るな」
「安心してよ、ここで言った事に嘘はないよ」
「何かしたら」
「分かったって。あ、あとゾフとの事真剣に考えてあげてね。彼女本気だから」
彼は会計を済ませた後、ヒラヒラと手を振りながら店を後にしました。
ケータ様を暗殺する事が目的なら、とっくに彼は死んでいるはずです。
師匠がリモワに来てからかなり経つのに何もしていないのは、タイミングを狙っての事でしょうか。
私はどこかケータ様にサチ様の影を見ていますし、このままメル様に何もしない保証はありません。
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