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疑惑の仮面が踊るパレード
#3
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秋が訪れてから、リモワは毎年怒涛の忙しさに見舞われます。
夏の間は海を目当てにした観光客が多く、秋になるとマスカレードの準備でリモワの商会はどこも忙しなく働きます。
モウカハナは毎年何もしないので傍観するだけですが、私個人に関して言えば今年は去年までと異なります。
「来たわね! 待ってたわよ!」
まるで仇敵を待ち構えていたような言い回しですが、明るい笑顔でカーラ様が出迎えてくださいます。
「メル様はいらっしゃらないのですか?」
「あのコは本店よ、それにこのために他店舗から一人呼びつけたんだから大丈夫よ」
「このためとは……」
「アナタの試着のためよ!」
本日私はカーラ様のお店の倉庫の方へ来ています。
港から少し離れた位置にある二階建ての大きな倉庫です。
私が今いる一階には試着室が並び、同じ数だけ鏡台が並んでいます。
更に奥にはたくさんの衣装や仮面、それと鬘が並んでいます。
「すごいでしょ、シオが色々手配したのよ」
「まるで舞台の控え室のようですね」
「元々試着室はいくつかあったけど、ここまでにしたのはシオね。もう来週に迫ってるけど、間に合いそうで良かったわ」
お話によると、衣装や場所の提供はカーラ様、試着室と鬘の提供はシオ様の手によるものだそうです。
前に話してからこの短期間でここまでの物にするとは、本当に恐ろしい手腕です。
「さ、キーノス……今日こんな時間から来てくれて感謝するわ、アナタのために今日は最小限の人数だけにしてるのよ」
「お気遣いありがとうございます」
「ワタシが用意したのはこれよ!」
カーラ様が右手を指し示す方向に、五着ほどの衣装が並んでいます。
ここへ来た時から目に付いてましたが、まさかこの為に用意されたものとは考えていませんでした。
「どれでしょうか?」
「全部よ!」
「一着だけと聞いていましたが」
「アナタが好きなのを選んでちょうだい」
「そう言われましても……」
五着の舞台衣装はどれも違うもので、甲乙付け難いです。
私が好むというなら出来るだけ目立たないものになりますが、どれも華やかで目を引くデザインです。
「決められないかしら?」
「どれも素敵な物なので、選ぶのが難しいです」
「なら、全部着てみたら良いじゃない!」
「いえ、それはご迷惑では」
「はい、じゃあ試着室入って! まずはコレかしら」
カーラ様が白を基調とした大きなマントと王冠を模した仮面の物を手に取ります。
……マーゴ・フィオリトゥーラのデザインとは対極のデザインなので選ぶならそれかと考えておりましたが、似合うかどうかはまた別の話です。
「ホラ、早く! 五着もあるんだから」
私はカーラ様に急かされるまま、試着室に入り舞台衣装に着替えることにしました。
五着全て試着させていただき、結論から言えば最初に選んでいただいた白い物にしました。
例の手品師の衣装と全く違うからというのが理由としては大きいですが、他の四つと比べ一番シンプルだったからというのが大きいです。
「はぁ~楽しかったわ……やっぱ仕事には潤いが必要ね」
「本当に良かったのですか?」
カーラ様が言うには、この衣装は今回のために新しく誂えたものだそうです。
「この五着、どれもマルモワで安く手に入った素材で作った試作品なのよね。確かにいくつかはキーノスをイメージしてはいるけど、アナタのためだけってわけじゃないのよ」
「それなら良かったです」
「新しくデザインしたのは他にもあるけど、そっちはキーノスとはちょっと違うのよ」
「そうでしたか」
「だって七色の羽の踊り子とか真夏の夜の夢の妖精とか、ワタシとかビャンコさんの方が似合うと思うのよ」
「仰る通りかと思います」
それを聞くと、ここに並んでいる五着はカーラ様の中ではまだ目立たない方なのかもしれません。
「で、白のクラウンと、もう一個選んでくれるかしら?」
「もう一つですか?」
「えぇ! 後学のためにも、ね?」
後学が必要とは思えませんが……
「それなら、この学者風のものですかね」
黒と深緑のフード付きのもので、モノクルをイメージさせるような仮面を付けたものです。
広がるマントの部分がフクロウの羽で装飾されており、華やかなシルエットでも穏やかな印象のある舞台衣装です。
「あー、やっぱりそれなのね。それ、カズロのイメージだったのよ」
「分かる気がします」
「ただ、カズロなら鷹の方が良いかと思ったからキーノスの候補に入れといたのよね」
確かにその通りかと思います。
カズロ様を知っていたら鷹にした方が良いと皆様も考えるでしょう。
「じゃあ、来週のみんなの集まりは学者で決まりね!」
「クラウンではなくですか?」
「そっちは最終日よ!」
「一着と聞いておりましたが」
「キーノスってなんていうか素直よね。そんなワケないでしょ?」
「いえ、二着もお借りするわけにはいきません」
「持ってないんでしょ、こういうの」
「……そうですが」
一着はありますが、気軽に着るわけにはいきません。
「最終日の分は必要ありません、着る予定がありませんので」
「なんでよ、ゾフィちゃんとデートでしょ?」
「そのような約束はしておりません」
「え? こないだルト君が『オレの分キーノスさんにして、ゾフと合わせて』って言いに来たわよ?」
「……初耳です」
「あらやだ、サプライズだったのかしら? 今の聞かなかった事にしてちょうだい」
彼は何を考えているのでしょうか。
そもそもゾフィ様は騎士の方から誘われているはずですし、私などと出かけるはずがありません。
先日の彼の様子から考え、何か意図があるように思います。
……色々考えてもどうしようもありませんね。
とりあえず来週の皆様との集まりでは、学者の衣装を着させていただく事になりそうです。
あの秀才なカズロ様をイメージしたものと聞き、少し嬉しく思っています。
───────
カーラ様の貸衣装の試着をさせて頂いた夜、モウカハナには師匠が一人でいらっしゃいました。
先日私が脅迫された際の詳細をお話しましたが、さして興味を示した様子はありません。
「それはその長髪の言う通りだねぇ。何、彼なかなか頭良いねぇ」
ビャンコ様には彼の事はその日の内に報告していましたが、師匠に関してはあれからかなり経った今になってようやく詳細を報告できています。
彼が来た次の日師匠の宿に出向いて伝言を頼んだのですが、無視されていたようです。
「勝手に内輪もめしてくれるならそれで良いよ、私には関係ないしねぇ」
「ビャンコ様と同じお考えなのですね」
「それは気に食わないけど、キー坊連れてく気がないなら私は構わないねぇ」
「そうでしたか」
「私はマルモワに相当嫌われてるからねぇ、弟子連れてくとか言うなら正気を疑うねぇ」
確かに既にいくつかの部隊を潰されたのだとしたら、その弟子は歓迎されないでしょう。
「それより長髪君、思ったより良いねぇ。国に全然忠誠心ないし諜報得意そうだし、私の弟子に脅迫するなんていい度胸だねぇ。ヴァローナにスカウトしようかな」
「それは勝手にしてください」
「冷たいねぇ。彼、またここに来るかな?」
「ここにはもう来ないように言っています」
「またまた、来たら案内するんでしょ。キー坊そういうとこあるよねぇ」
「脅迫してきた相手を案内するほど優しくありません」
「優しい? やっぱズレてるねぇ」
何がズレてるのか分かりませんが、師匠に関しては他にも聞きたいことがあります。
「カロージェロ様と仲が良いそうで」
「彼は良いねぇ、私とすっごく気が合うよ」
「来週のマスカレードの衣装を頼まれたと聞きましたが」
「彼の厚意でね。何かお礼をしないとねぇ」
「手品師として何かするのですか?」
「悩み中だねぇ。彼には金銭的にもお世話になったし、一回くらいならお釣りが来るよ」
私にやらせるのでは無いかと不安でしたが、その心配はなさそうです。
「どのような衣装ですか?」
「黄色いチェシャ猫だよ、五十の私が猫とはねぇ」
「その身長でですか?」
「私はプレゼントされた立場だし? 実際見たけど悪くなかったねぇ」
師匠が猫の舞台衣装を着るとは……正直見たくありませんね。
「一緒に注文したラウロ君は帽子屋みたいでねぇ、なかなか似合ってたよ」
「それは何よりです」
「弟君から聞いたの? レウロ君だっけ」
「色んな方からです」
「へぇ、まぁそうかもねぇ。私もラウロ君も目立つだろうから」
自覚はあったのですね。
「キー坊はどうすんの、マスカレード引きこもるの?」
「今のところその予定です」
「最終日くらい出かけたら良いのにねぇ」
「来週は出かける予定です」
「へぇ~、何着るの?」
「学者です」
「学者? ハッ地味、地っ味だねぇ。やっぱジジイだねぇ」
「そうでもありませんよ」
「あっそ、当日見に行くからよろしくねぇ」
「モウカハナはお休みの予定です」
「そのくらいわかるよ。ま、楽しみだねぇ」
師匠にとっては私が脅迫された事実よりも、私がマスカレードで何を着るかの方が興味を引く話題のようです。
それにしても。
ケータ様が国内で暗殺されるかもしれないという情報は、ビャンコ様にとっては「迷惑」師匠にとっては「どうでも良い」暗殺者の彼からすれば「ただの仕事」……と、誰もが無関心なのかが不思議です。
あるいは、私が彼に対して気にかけすぎなのでしょうか。
今のところケータ様がお亡くなりになった話は聞いておりません。
このまま何事もなくマスカレードが終わる事を願っております。
夏の間は海を目当てにした観光客が多く、秋になるとマスカレードの準備でリモワの商会はどこも忙しなく働きます。
モウカハナは毎年何もしないので傍観するだけですが、私個人に関して言えば今年は去年までと異なります。
「来たわね! 待ってたわよ!」
まるで仇敵を待ち構えていたような言い回しですが、明るい笑顔でカーラ様が出迎えてくださいます。
「メル様はいらっしゃらないのですか?」
「あのコは本店よ、それにこのために他店舗から一人呼びつけたんだから大丈夫よ」
「このためとは……」
「アナタの試着のためよ!」
本日私はカーラ様のお店の倉庫の方へ来ています。
港から少し離れた位置にある二階建ての大きな倉庫です。
私が今いる一階には試着室が並び、同じ数だけ鏡台が並んでいます。
更に奥にはたくさんの衣装や仮面、それと鬘が並んでいます。
「すごいでしょ、シオが色々手配したのよ」
「まるで舞台の控え室のようですね」
「元々試着室はいくつかあったけど、ここまでにしたのはシオね。もう来週に迫ってるけど、間に合いそうで良かったわ」
お話によると、衣装や場所の提供はカーラ様、試着室と鬘の提供はシオ様の手によるものだそうです。
前に話してからこの短期間でここまでの物にするとは、本当に恐ろしい手腕です。
「さ、キーノス……今日こんな時間から来てくれて感謝するわ、アナタのために今日は最小限の人数だけにしてるのよ」
「お気遣いありがとうございます」
「ワタシが用意したのはこれよ!」
カーラ様が右手を指し示す方向に、五着ほどの衣装が並んでいます。
ここへ来た時から目に付いてましたが、まさかこの為に用意されたものとは考えていませんでした。
「どれでしょうか?」
「全部よ!」
「一着だけと聞いていましたが」
「アナタが好きなのを選んでちょうだい」
「そう言われましても……」
五着の舞台衣装はどれも違うもので、甲乙付け難いです。
私が好むというなら出来るだけ目立たないものになりますが、どれも華やかで目を引くデザインです。
「決められないかしら?」
「どれも素敵な物なので、選ぶのが難しいです」
「なら、全部着てみたら良いじゃない!」
「いえ、それはご迷惑では」
「はい、じゃあ試着室入って! まずはコレかしら」
カーラ様が白を基調とした大きなマントと王冠を模した仮面の物を手に取ります。
……マーゴ・フィオリトゥーラのデザインとは対極のデザインなので選ぶならそれかと考えておりましたが、似合うかどうかはまた別の話です。
「ホラ、早く! 五着もあるんだから」
私はカーラ様に急かされるまま、試着室に入り舞台衣装に着替えることにしました。
五着全て試着させていただき、結論から言えば最初に選んでいただいた白い物にしました。
例の手品師の衣装と全く違うからというのが理由としては大きいですが、他の四つと比べ一番シンプルだったからというのが大きいです。
「はぁ~楽しかったわ……やっぱ仕事には潤いが必要ね」
「本当に良かったのですか?」
カーラ様が言うには、この衣装は今回のために新しく誂えたものだそうです。
「この五着、どれもマルモワで安く手に入った素材で作った試作品なのよね。確かにいくつかはキーノスをイメージしてはいるけど、アナタのためだけってわけじゃないのよ」
「それなら良かったです」
「新しくデザインしたのは他にもあるけど、そっちはキーノスとはちょっと違うのよ」
「そうでしたか」
「だって七色の羽の踊り子とか真夏の夜の夢の妖精とか、ワタシとかビャンコさんの方が似合うと思うのよ」
「仰る通りかと思います」
それを聞くと、ここに並んでいる五着はカーラ様の中ではまだ目立たない方なのかもしれません。
「で、白のクラウンと、もう一個選んでくれるかしら?」
「もう一つですか?」
「えぇ! 後学のためにも、ね?」
後学が必要とは思えませんが……
「それなら、この学者風のものですかね」
黒と深緑のフード付きのもので、モノクルをイメージさせるような仮面を付けたものです。
広がるマントの部分がフクロウの羽で装飾されており、華やかなシルエットでも穏やかな印象のある舞台衣装です。
「あー、やっぱりそれなのね。それ、カズロのイメージだったのよ」
「分かる気がします」
「ただ、カズロなら鷹の方が良いかと思ったからキーノスの候補に入れといたのよね」
確かにその通りかと思います。
カズロ様を知っていたら鷹にした方が良いと皆様も考えるでしょう。
「じゃあ、来週のみんなの集まりは学者で決まりね!」
「クラウンではなくですか?」
「そっちは最終日よ!」
「一着と聞いておりましたが」
「キーノスってなんていうか素直よね。そんなワケないでしょ?」
「いえ、二着もお借りするわけにはいきません」
「持ってないんでしょ、こういうの」
「……そうですが」
一着はありますが、気軽に着るわけにはいきません。
「最終日の分は必要ありません、着る予定がありませんので」
「なんでよ、ゾフィちゃんとデートでしょ?」
「そのような約束はしておりません」
「え? こないだルト君が『オレの分キーノスさんにして、ゾフと合わせて』って言いに来たわよ?」
「……初耳です」
「あらやだ、サプライズだったのかしら? 今の聞かなかった事にしてちょうだい」
彼は何を考えているのでしょうか。
そもそもゾフィ様は騎士の方から誘われているはずですし、私などと出かけるはずがありません。
先日の彼の様子から考え、何か意図があるように思います。
……色々考えてもどうしようもありませんね。
とりあえず来週の皆様との集まりでは、学者の衣装を着させていただく事になりそうです。
あの秀才なカズロ様をイメージしたものと聞き、少し嬉しく思っています。
───────
カーラ様の貸衣装の試着をさせて頂いた夜、モウカハナには師匠が一人でいらっしゃいました。
先日私が脅迫された際の詳細をお話しましたが、さして興味を示した様子はありません。
「それはその長髪の言う通りだねぇ。何、彼なかなか頭良いねぇ」
ビャンコ様には彼の事はその日の内に報告していましたが、師匠に関してはあれからかなり経った今になってようやく詳細を報告できています。
彼が来た次の日師匠の宿に出向いて伝言を頼んだのですが、無視されていたようです。
「勝手に内輪もめしてくれるならそれで良いよ、私には関係ないしねぇ」
「ビャンコ様と同じお考えなのですね」
「それは気に食わないけど、キー坊連れてく気がないなら私は構わないねぇ」
「そうでしたか」
「私はマルモワに相当嫌われてるからねぇ、弟子連れてくとか言うなら正気を疑うねぇ」
確かに既にいくつかの部隊を潰されたのだとしたら、その弟子は歓迎されないでしょう。
「それより長髪君、思ったより良いねぇ。国に全然忠誠心ないし諜報得意そうだし、私の弟子に脅迫するなんていい度胸だねぇ。ヴァローナにスカウトしようかな」
「それは勝手にしてください」
「冷たいねぇ。彼、またここに来るかな?」
「ここにはもう来ないように言っています」
「またまた、来たら案内するんでしょ。キー坊そういうとこあるよねぇ」
「脅迫してきた相手を案内するほど優しくありません」
「優しい? やっぱズレてるねぇ」
何がズレてるのか分かりませんが、師匠に関しては他にも聞きたいことがあります。
「カロージェロ様と仲が良いそうで」
「彼は良いねぇ、私とすっごく気が合うよ」
「来週のマスカレードの衣装を頼まれたと聞きましたが」
「彼の厚意でね。何かお礼をしないとねぇ」
「手品師として何かするのですか?」
「悩み中だねぇ。彼には金銭的にもお世話になったし、一回くらいならお釣りが来るよ」
私にやらせるのでは無いかと不安でしたが、その心配はなさそうです。
「どのような衣装ですか?」
「黄色いチェシャ猫だよ、五十の私が猫とはねぇ」
「その身長でですか?」
「私はプレゼントされた立場だし? 実際見たけど悪くなかったねぇ」
師匠が猫の舞台衣装を着るとは……正直見たくありませんね。
「一緒に注文したラウロ君は帽子屋みたいでねぇ、なかなか似合ってたよ」
「それは何よりです」
「弟君から聞いたの? レウロ君だっけ」
「色んな方からです」
「へぇ、まぁそうかもねぇ。私もラウロ君も目立つだろうから」
自覚はあったのですね。
「キー坊はどうすんの、マスカレード引きこもるの?」
「今のところその予定です」
「最終日くらい出かけたら良いのにねぇ」
「来週は出かける予定です」
「へぇ~、何着るの?」
「学者です」
「学者? ハッ地味、地っ味だねぇ。やっぱジジイだねぇ」
「そうでもありませんよ」
「あっそ、当日見に行くからよろしくねぇ」
「モウカハナはお休みの予定です」
「そのくらいわかるよ。ま、楽しみだねぇ」
師匠にとっては私が脅迫された事実よりも、私がマスカレードで何を着るかの方が興味を引く話題のようです。
それにしても。
ケータ様が国内で暗殺されるかもしれないという情報は、ビャンコ様にとっては「迷惑」師匠にとっては「どうでも良い」暗殺者の彼からすれば「ただの仕事」……と、誰もが無関心なのかが不思議です。
あるいは、私が彼に対して気にかけすぎなのでしょうか。
今のところケータ様がお亡くなりになった話は聞いておりません。
このまま何事もなくマスカレードが終わる事を願っております。
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