147 / 185
ガス灯で煌めく危険な炎
#10
しおりを挟む
首都クリューヴの夜明け前の街並みには、地面に座ってワインとグラスを手にお酒を楽しむ方々が何組かいらっしゃいます。
リモワでも同じような方はいらっしゃいましたが、木箱をテーブルと椅子にしていらっしゃる方が多かったように思います。
流石に師匠が住む住宅地の辺りでは見かけることも無く、私が人を一人背負って歩く姿は目立つ事もありませんでした。
シオ様とガラノフ様の勝負の結果、激昂したガラノフ様を私が取り押さえる事となりました。
その間ルスランがオーナーに相談したようで、ガラノフ様を師匠の私邸へと連れていくことになりました。
「彼がランを燃やした奴で良いんだねぇ?」
「連れ帰るようにしたのはルスランですので、何かしら情報は持っているのかと思います」
「何、キー坊が犯人だって掴んだから連れて来たんじゃないの?」
師匠の疑問はご尤もです。
ただでさえ先に帰宅したルスランに起こされ、眠い時にこんな話を聞かされてお困りとは思いますが、今に至る経緯を説明いたしました。
「全く適当な、そうしないためにキー坊呼んだのに台無しだねぇ」
「街中に置きに戻りましょうか?」
「……いや」
師匠が少し考えてから、私に質問なさいます。
「キー坊の猫って今どこ?」
「ここにいます」
リィとフィルマにはガラノフ様を見ていてもらっていましたので、お二方ともここにいるはずです。
「リィを呼びますか?」
「いや、とりあえず彼に油断と呪いかけて、そこの椅子に縛り付けて」
「承知致しました、呪いはどのような内容にしますか?」
「『寝るな』かねぇ」
「了解しました」
とりあえず師匠に言われた通りの術式を彼に掛けます。
それからガラノフ様を椅子に座らせ、私の服の腰紐て後ろ手を椅子に縛りつけます。
「あとはどうなさいますか?」
「とりあえずキー坊シャワー浴びて着替えてきなよ、起きないなら今気絶してるんでしょ? 見張っててあげるから」
そう言いながら、近くのカウチソファに寝そべります。
このままお休みになられるのは目に見えますが、ガラノフ様が起きる事もなさそうなので、師匠の指示通りシャワーを浴びて来る事にしましょう。
今日、いや昨晩のカジノでは、滅多に見られない怖いものを見たように思いました。
一度気分転換が必要かもしれません。
───────
……流石ヴァローナの筆頭術士と言いますか、尋問に慣れていらっしゃいます。
今に至るまで師匠の雷や魅了、さらにはその長身から繰り出される平手打ちなど……
寝ているルスランが少し羨ましくなります。
とにかく、聞き出したお話によれば。
ガラノフ様はかなり甘いカクテルに強力な睡眠薬を盛り、それをルスランが飲ませたそうですが。
ルスランは一時退席したものの、しばらくしてから普通に業務に戻ってきたそうです。
仕方なく閉店後のカジノから彼を尾行したそうですが、人気のない所で背後から誰かに殴られ気絶したとの事。
その数日後ルスランが火傷で入院したと聞きかなり驚いたそうで、入れ替わりで入った私から状況を聞き出そうと必死だったそうです。
……と、ここまではまだ良かったと思います、動機を話し始めてからは違う意味で堪える物がありました。
ですが、そのお陰で何が起きたのか大体の目星をつけることが出来ました。
「……つまり、君の恋人がランに惚れて、それをランが振ったのに? それでもランにその恋人が言い寄ってて、ってそれ君関係ないよねぇ?」
「ぼ、僕の恋人だ! 無関係じゃない!」
「……まぁ、それで?」
「最後にアリナを見たって奴がルスランと居たって、その時何かしたに違いないから許せなくて、それで……」
「……それで?」
「あ、アイツの身ぐるみ剥いで! 広場に晒そうと思ってたんだよ!」
師匠がかなり苛立った様子で、ガラノフ様に問います。
「君、ここ来た事ある?」
「あるわけないだろ」
「ランに火をつけてはないの?」
「し、知らない! 僕が聞きたいくらいだ!」
「キー坊、猫呼んで」
「承知致しました」
私がカフスに魔力を通して声を掛けようとしたところ、リィが察して先に出てきてくれました。
『まぁ、何を頼みたいかはだいたい分かるけどさ』
私にしか聞こえない独り言をリィが呟くと同時に、弾けるような音が聞こえました。
くぐもった悲鳴の後、ガラノフ様は再び気絶なさったようです。
「猫に頼んで、カジノで気絶した後からの記憶消してもらえるかねぇ」
「リィ、お願いできますか?」
『構わないよ、お安い御用さ』
リィがガラノフ様の頭に乗り、額に前足を当てます。
それから闇を使ったのか、一瞬リィの前足の周囲が暗くなってから元の明るさに戻りました。
「キー坊、適当なとこに捨ててきて」
師匠が簡単に仰います、とりあえずカジノの裏にでも人通りが減った頃に向かいましょう。
「承知致しました」
師匠が疲れたのか、カウチソファに再び横になります。
「結局ランから話を聞くしかないけど……まぁ、前にキー坊と話してた動機で間違いないだろうねぇ。毒に心当たりある?」
「ただ強力な睡眠薬という情報だけでは……物にもよりますが、お酒と併用した場合普通の方なら死に至る可能性もあります」
「なるほどねぇ、とはいえこれは私じゃなくてランの問題だねぇ」
「睡眠薬の特定はしなくても問題ありませんか?」
「それくらいは隠密かランにやらせるかねぇ、カジノの外の話だからキー坊に頼まなくても出来そうだし」
師匠が額に手をやり、もう片方の肩を回します。
「今日休むかねぇ……一応聞くけど、隠密の資料に私とあの廃棄物の関係とか書いてなかったよねぇ?」
「去年末にヴァローナの辺境にある娼館に行かれましたか?」
「え? 行ったねぇ、年明けの祝いで遊びに」
「その時ガラノフ様が懇意にしていた女性が師匠に付きっきりだったそうで、師匠は目立つので覚えられていた可能性があると書かれていました」
師匠の動きが止まります。
「キー坊」
「はい」
「今すぐソイツ捨ててきて」
「……承知致しました」
取り急ぎ袋に詰めて台車でこの住宅区域の外に置いておきましょう、今日も日差しが強そうですが、木陰に置いておけば過ごしやすいかと思います。
それはさておき、師匠に確認しなければならない事があります。
「では師匠」
「何?」
「これで私は用済みですね」
「……あぁ、そうなるのか」
「オランディに帰ります、またご用の際には事前にご連絡を頂けますと幸いです」
師匠は大きなため息をつきます。
これからまだやる事も多いでしょうけど、私が頼まれたのは今回の犯人が誰かをつきとめることです。
「このままキー坊が侍従でいてくれると助かるんだけどねぇ……気が変わったらいつでも歓迎するよ、今回の事で思い知らされたねぇ」
「ありがとうございます」
「とりあえず今週は泊まってきなよ、次の休みに送ってあげるから」
「ありがとうございます。ですが見送りは大丈夫です、カジノで稼いだお金もありますので海路で帰ろうと思います」
「あーっそ」
それから師匠はカウチソファから立ち上がり、伸びをしながら居間を出ようとします。
「とりあえず寝るかねぇ、キー坊もそれ捨てたら寝ると良いよ」
「承知致しました」
とりあえずガラノフ様を運んでから、ジョーティのために簡単な朝食を作っておいてから寝るとしましょう。
目が覚めたら一度シオ様達の宿へ言伝をし、今週中にはここを発つ事をお伝えしたいと思いました。
───────
「あーあ、ガラノフのことバレてから一週間もたなかったか」
「来週からまた夕食が魚ばっかになるのかぁ……」
「持ち込んだ材料を置いていく許可は得てますので、好きに使ってください」
私邸での夕食の時間、私がここを去る話をお二人にしました。
別れを惜しんでくれているような発言は、やはり嬉しく思います。
「私の仕事が落ち着いたらまたそっちに遊びに行こうかねぇ、先の事にはなりそうだけど」
「それより俺の修行見てくれよ、キーノス居なくなったら見てくれるやついないだろ!」
「ランに頼んでほしいねぇ、術は使えなくても魔力は見えるでしょ?」
「昼間は寝る時間だ、夜なら見てやってもいい」
ジョーティの修行に関しては今後の成長が楽しみです、次に会うときには
「俺、父上に黒オーガに術教わったって自慢してやろうと思ったのになー」
私は思わず匙を落とします。
ジョーティが自然に言う言葉に驚きを隠せません。
「あ、そうだったねぇ。キー坊、猫目君はサトリの目を持ってるから千里眼より高度な解析能力があるんだよねぇ」
「……初日に教えてください」
「あと猫目君、キー坊が黒オーガって話はここ以外で言わないように」
「えーなんで? すげー自慢になるのに!」
なる訳ないと思います。
この世界ではオーガの黒色種はかなり珍しいので、遭遇しただけでも自慢になるのかもしれませんが。
ジョーティの目の事もですが、最後にとんでもない事を聞かされました。
ここでの日々も決して悪いものではありませんでしたが、やはりオランディに帰りたいと思います。
彼らとまた会うこともあるでしょう、今度はオランディに遊びに来てもらえたらと嬉しく思います。
リモワでも同じような方はいらっしゃいましたが、木箱をテーブルと椅子にしていらっしゃる方が多かったように思います。
流石に師匠が住む住宅地の辺りでは見かけることも無く、私が人を一人背負って歩く姿は目立つ事もありませんでした。
シオ様とガラノフ様の勝負の結果、激昂したガラノフ様を私が取り押さえる事となりました。
その間ルスランがオーナーに相談したようで、ガラノフ様を師匠の私邸へと連れていくことになりました。
「彼がランを燃やした奴で良いんだねぇ?」
「連れ帰るようにしたのはルスランですので、何かしら情報は持っているのかと思います」
「何、キー坊が犯人だって掴んだから連れて来たんじゃないの?」
師匠の疑問はご尤もです。
ただでさえ先に帰宅したルスランに起こされ、眠い時にこんな話を聞かされてお困りとは思いますが、今に至る経緯を説明いたしました。
「全く適当な、そうしないためにキー坊呼んだのに台無しだねぇ」
「街中に置きに戻りましょうか?」
「……いや」
師匠が少し考えてから、私に質問なさいます。
「キー坊の猫って今どこ?」
「ここにいます」
リィとフィルマにはガラノフ様を見ていてもらっていましたので、お二方ともここにいるはずです。
「リィを呼びますか?」
「いや、とりあえず彼に油断と呪いかけて、そこの椅子に縛り付けて」
「承知致しました、呪いはどのような内容にしますか?」
「『寝るな』かねぇ」
「了解しました」
とりあえず師匠に言われた通りの術式を彼に掛けます。
それからガラノフ様を椅子に座らせ、私の服の腰紐て後ろ手を椅子に縛りつけます。
「あとはどうなさいますか?」
「とりあえずキー坊シャワー浴びて着替えてきなよ、起きないなら今気絶してるんでしょ? 見張っててあげるから」
そう言いながら、近くのカウチソファに寝そべります。
このままお休みになられるのは目に見えますが、ガラノフ様が起きる事もなさそうなので、師匠の指示通りシャワーを浴びて来る事にしましょう。
今日、いや昨晩のカジノでは、滅多に見られない怖いものを見たように思いました。
一度気分転換が必要かもしれません。
───────
……流石ヴァローナの筆頭術士と言いますか、尋問に慣れていらっしゃいます。
今に至るまで師匠の雷や魅了、さらにはその長身から繰り出される平手打ちなど……
寝ているルスランが少し羨ましくなります。
とにかく、聞き出したお話によれば。
ガラノフ様はかなり甘いカクテルに強力な睡眠薬を盛り、それをルスランが飲ませたそうですが。
ルスランは一時退席したものの、しばらくしてから普通に業務に戻ってきたそうです。
仕方なく閉店後のカジノから彼を尾行したそうですが、人気のない所で背後から誰かに殴られ気絶したとの事。
その数日後ルスランが火傷で入院したと聞きかなり驚いたそうで、入れ替わりで入った私から状況を聞き出そうと必死だったそうです。
……と、ここまではまだ良かったと思います、動機を話し始めてからは違う意味で堪える物がありました。
ですが、そのお陰で何が起きたのか大体の目星をつけることが出来ました。
「……つまり、君の恋人がランに惚れて、それをランが振ったのに? それでもランにその恋人が言い寄ってて、ってそれ君関係ないよねぇ?」
「ぼ、僕の恋人だ! 無関係じゃない!」
「……まぁ、それで?」
「最後にアリナを見たって奴がルスランと居たって、その時何かしたに違いないから許せなくて、それで……」
「……それで?」
「あ、アイツの身ぐるみ剥いで! 広場に晒そうと思ってたんだよ!」
師匠がかなり苛立った様子で、ガラノフ様に問います。
「君、ここ来た事ある?」
「あるわけないだろ」
「ランに火をつけてはないの?」
「し、知らない! 僕が聞きたいくらいだ!」
「キー坊、猫呼んで」
「承知致しました」
私がカフスに魔力を通して声を掛けようとしたところ、リィが察して先に出てきてくれました。
『まぁ、何を頼みたいかはだいたい分かるけどさ』
私にしか聞こえない独り言をリィが呟くと同時に、弾けるような音が聞こえました。
くぐもった悲鳴の後、ガラノフ様は再び気絶なさったようです。
「猫に頼んで、カジノで気絶した後からの記憶消してもらえるかねぇ」
「リィ、お願いできますか?」
『構わないよ、お安い御用さ』
リィがガラノフ様の頭に乗り、額に前足を当てます。
それから闇を使ったのか、一瞬リィの前足の周囲が暗くなってから元の明るさに戻りました。
「キー坊、適当なとこに捨ててきて」
師匠が簡単に仰います、とりあえずカジノの裏にでも人通りが減った頃に向かいましょう。
「承知致しました」
師匠が疲れたのか、カウチソファに再び横になります。
「結局ランから話を聞くしかないけど……まぁ、前にキー坊と話してた動機で間違いないだろうねぇ。毒に心当たりある?」
「ただ強力な睡眠薬という情報だけでは……物にもよりますが、お酒と併用した場合普通の方なら死に至る可能性もあります」
「なるほどねぇ、とはいえこれは私じゃなくてランの問題だねぇ」
「睡眠薬の特定はしなくても問題ありませんか?」
「それくらいは隠密かランにやらせるかねぇ、カジノの外の話だからキー坊に頼まなくても出来そうだし」
師匠が額に手をやり、もう片方の肩を回します。
「今日休むかねぇ……一応聞くけど、隠密の資料に私とあの廃棄物の関係とか書いてなかったよねぇ?」
「去年末にヴァローナの辺境にある娼館に行かれましたか?」
「え? 行ったねぇ、年明けの祝いで遊びに」
「その時ガラノフ様が懇意にしていた女性が師匠に付きっきりだったそうで、師匠は目立つので覚えられていた可能性があると書かれていました」
師匠の動きが止まります。
「キー坊」
「はい」
「今すぐソイツ捨ててきて」
「……承知致しました」
取り急ぎ袋に詰めて台車でこの住宅区域の外に置いておきましょう、今日も日差しが強そうですが、木陰に置いておけば過ごしやすいかと思います。
それはさておき、師匠に確認しなければならない事があります。
「では師匠」
「何?」
「これで私は用済みですね」
「……あぁ、そうなるのか」
「オランディに帰ります、またご用の際には事前にご連絡を頂けますと幸いです」
師匠は大きなため息をつきます。
これからまだやる事も多いでしょうけど、私が頼まれたのは今回の犯人が誰かをつきとめることです。
「このままキー坊が侍従でいてくれると助かるんだけどねぇ……気が変わったらいつでも歓迎するよ、今回の事で思い知らされたねぇ」
「ありがとうございます」
「とりあえず今週は泊まってきなよ、次の休みに送ってあげるから」
「ありがとうございます。ですが見送りは大丈夫です、カジノで稼いだお金もありますので海路で帰ろうと思います」
「あーっそ」
それから師匠はカウチソファから立ち上がり、伸びをしながら居間を出ようとします。
「とりあえず寝るかねぇ、キー坊もそれ捨てたら寝ると良いよ」
「承知致しました」
とりあえずガラノフ様を運んでから、ジョーティのために簡単な朝食を作っておいてから寝るとしましょう。
目が覚めたら一度シオ様達の宿へ言伝をし、今週中にはここを発つ事をお伝えしたいと思いました。
───────
「あーあ、ガラノフのことバレてから一週間もたなかったか」
「来週からまた夕食が魚ばっかになるのかぁ……」
「持ち込んだ材料を置いていく許可は得てますので、好きに使ってください」
私邸での夕食の時間、私がここを去る話をお二人にしました。
別れを惜しんでくれているような発言は、やはり嬉しく思います。
「私の仕事が落ち着いたらまたそっちに遊びに行こうかねぇ、先の事にはなりそうだけど」
「それより俺の修行見てくれよ、キーノス居なくなったら見てくれるやついないだろ!」
「ランに頼んでほしいねぇ、術は使えなくても魔力は見えるでしょ?」
「昼間は寝る時間だ、夜なら見てやってもいい」
ジョーティの修行に関しては今後の成長が楽しみです、次に会うときには
「俺、父上に黒オーガに術教わったって自慢してやろうと思ったのになー」
私は思わず匙を落とします。
ジョーティが自然に言う言葉に驚きを隠せません。
「あ、そうだったねぇ。キー坊、猫目君はサトリの目を持ってるから千里眼より高度な解析能力があるんだよねぇ」
「……初日に教えてください」
「あと猫目君、キー坊が黒オーガって話はここ以外で言わないように」
「えーなんで? すげー自慢になるのに!」
なる訳ないと思います。
この世界ではオーガの黒色種はかなり珍しいので、遭遇しただけでも自慢になるのかもしれませんが。
ジョーティの目の事もですが、最後にとんでもない事を聞かされました。
ここでの日々も決して悪いものではありませんでしたが、やはりオランディに帰りたいと思います。
彼らとまた会うこともあるでしょう、今度はオランディに遊びに来てもらえたらと嬉しく思います。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
