172 / 185
湯煙は真実すら嘲笑う
#2
しおりを挟む
毎年マスカレードの初日から仮装をしている人は視界に入る内の半数ほどです。
今年も例に漏れず、普段の衣類を身につけている方も多くいます。
華やかな照明で明るく照らされた王都は、これから一週間かけて更に華やかになっていく事でしょう。
空はかなり暗くなってはいますが、まだ夜には少し早いこの時刻。
それでもいつもより道を歩く方が多くいます。
「なぁなぁ、あれなんだ!?」
「綿あめです」
「アレ三色じゃないか、ほしいほしい!」
「今手にあるあんず飴を食べ終えてからでいかがですか?」
「宿で食べるから買ってくれよ~!」
ジョーティが私の服の裾を掴んで引き止めます。
一緒にいるルスランには期待をしていないのか、私にずっとねだります。
暖かそうな紫の毛皮で出来たフード付きのマントと黒い羽を背負った姿は、おそらく悪魔の装束かと思います。
「後でちゃんと食べてくださいね」
「食べる食べる!」
楽しそうな笑顔を見るとつい甘やかしてしまいますが、ここへ来た経緯を思うとこの位良いと思います。
ルスランは周囲に目をやりながら、たまにこちらに笑いかけてくる方に手を振ったりしております。
「よく知らないが、マスカレードはいつもこうなのか?」
言いたいことは分かります。
ルスランが手を振り返したのは女性、それを見た男性がルスランを睨み返しています。
ただ、女性は貴族を思わせる男性の服、男性は豪奢なドレスを身にまとっています。
「いえ、今年が特殊なのだと思います」
「なら良いんだが、今年が初めての奴らは勘違いしそうだ」
なぜこんな事になっているのか心当たりはありますが、ルスランの言うこともよく分かります。
ジョーティは先程買った綿あめに夢中で、私達の会話など気に止めておりません。
それぞれマスカレードを楽しんでいますが、目的を忘れてもらっては困ります。
「次の角を右に曲がった通りは薬を扱っている店が多いです」
「麻薬はあるか?」
「いいえ。あるとしたら闇市ですが、王都の外です」
「外?」
「一部の危険物は持ち込めないため、そういった薬物は王都の外で取引されます」
他に方法がない訳ではありませんが、ほぼ不可能です。
「なら闇市へ行くべきだろう、なぜ王都内の薬の店へ?」
「ガラノフ様が接触なさるとしたら闇市よりそちらの方々でしょう」
「アイツが闇市に行く可能性はないのか?」
「まず無理でしょう。彼では闇市への手形を得ることができません」
ルスランの疑問も分かりますが、もしガラノフ様が麻薬の取引をオランディでやるなら、闇市と接点を持つ方と知り合うのが一番の近道でしょう。
「これから行く店にガラノフがいると思うか?」
「どうでしょうか、彼を知っている方がいる可能性があります」
それを調べるためなら、何もマスカレードの最中ではなくても良いとは思います。
しかし、ガラノフ様を探す動機を聞いたのが今朝方の事ですから、どうのしようもありません。
「子連れでも問題はない、か」
「余裕があるのなら今日は下見、明日以降は絞り込むのが良いでしょう」
「ふん、まぁ良いだろう」
とりあえずルスランが納得したようですので、路地へと歩みを進めます。
ルスランはジョーティを放置してしまうため、私が彼の手を引きます。
状況は大分違いますが、去年のケータ様を思い出します。
曲がり角の先は賑やかさが少し落ち着き、その辺にあった木箱などをテーブルセットにして屋台で買ったものを食べている方が数名いらっしゃいます。
その人の隙間を縫いながら先へ進み、薬品を扱う店の前に立ちます。
「さて、ここからどうする?」
「氷塩という名の店に入ろうと思います」
「サ……なんだって?」
「ヴァローナの言葉なら氷塩です」
以前ドゥイリオ様から聞いた、闇市への橋渡しをしていると噂のお店です。
普段は様々な塩を扱うお店だそうです。
「どう問えば良い?」
「怪しいヴァローナの男を知らないか、で良いのではありませんか?」
「ふーん、そうか」
何か意味ありげに笑ってみせ、そのまま私とジョーティを気にせず歩いていきます。
ジョーティはまだ綿あめに夢中なのか、私に手を引かれるままです。
そして氷塩と書かれた看板の扉を開け、店の中へ無遠慮に入っていきます。
マスカレードの最中ですがそれらしい飾り付けなどされておりません。
店主様は会計のカウンターの奥に座っていて、入店した私達を一瞥し、再び新聞へと目を落とします。
「聞きたいことがあるが良いか?」
ルスランが店主様の反応を気にせず、つかつかとカウンターへ歩み寄ります。
私はジョーティが店のものに何かしないか見ていた方が良さそうです。
「ここ、薬の店か? なんか変なニオイするなぁ」
綿あめに少し飽きたのか、ジョーティが店の中を見回します。
「確証はありませんが、ガラノフ様と関係がありそうなお店です」
「早速見つけたんだな!」
「可能性だけです、ジョーティから見て店主様はどうですか?」
「ガラノフを知ってるか、か?」
「いえ、名前を偽ってる可能性も考えて、最近来る怪しいヴァローナの男性に心当たりがあるか、どうですか?」
ジョーティなら見れば分かるはずで、ルスランが聞くより確度は高いと思います。
彼は口の中で私の言葉を反芻しながら、右目を手で覆います。
「ん~? いるみたいだぞ、前からテガタ? が欲しいって何度も相談してる奴」
「目元などの特徴は分かりますか?」
「すごいタレ目! あとなんかムカつく笑い方すんなぁ」
ジョーティの目に何が見えているのか分かりませんが、最初のお店から当たりを引いたようですね。
ルスランは店主様と話していますが、店主様は彼をまともに見ようともしておりません。
私はジョーティの手を引いて、ルスランの方へ歩み寄ります。
「店主様、突然申し訳ありません」
「客じゃねぇなら帰んな」
取り付く島もないとはこういう事をいうのでしょうか。
ルスランはこの対応に不満を抱いているのか、腕を組んで店主様を見ています。
とりあえずルスランにジョーティの手を繋がせ、私が店主様に問います。
「手形を欲しがるヴァローナの方に心当たりはありませんか?」
「ねぇな、そもそも何の手形だ?」
そうでした、そもそも闇市の話はあまり口にしないと暗黙の了解がありました。
ルスランに下がるように手で合図し、下がったのを見計らってポケットの中の財布から手形を取り出します。
店主様にそれをお見せし、少しでも信用を得られればと思います。
「ご存知ありませんか?」
「なんだ、最初から言ってくれ。なんだあの偉そうなヴァローナの兄ちゃん?」
「知り合いです」
「ついでだ、その仮面も取ってくれ。そしたら話してやらん事もねぇぞ」
正体不明の相手に教えないのは当然の事かと思います。
後頭部で結んでいた紐を解き、仮面を外してみせます。
今日は髪を全て後ろに流して結わえていますが、闇市に出入りしているような方なら大丈夫だと思います。
「……アンタ、その顔でよく闇市で何もねぇな」
「普段は髪を前に下ろしています」
「へぇ……あ! アンタ、ドゥイリオさんとこに薬卸してんだろ?」
「頼まれた時だけ、たまにですが」
「はぁーー、そうかいそうかい! アンタなら話しても良さそうだ」
店主様は態度を変え、先程の質問に快く答えてくださいます。
最近ヴァローナ訛りの男が店への訪れ、闇市への入りたいと言ってきているそうです。
店の商品を見て鼻で笑うような仕草を見せたため、全て無視して相手にはしていらっしゃらないそうです。
「ったく闇市っつったって。何か作れんなら良いが、ヴァローナの薬の仲介ってなぁ。カマルプールのが質もヤバさも……」
「仰りたい事は分かります」
実際にヴァローナ特有の原料は市場で入手可能ですし、特殊な製法で作られた訳でもないなら闇市以外でも取引が可能です。
「またその内来るっつってたから、今ぐらいの時間に来れば会えんじゃねぇか? 引き止めといてやっても良いが、俺にも何か譲ってくれんなら考えてやっても良い」
「どのような物をご希望ですか?」
店主様はいくつかの希望を私に提示し、材料などを相談した上で三日後にまたお会いすることになりました。
交渉を終えルスランとジョーティの元へ戻ると、ルスランは媚薬の並んでいる辺りに、ジョーティは甘味の並んでいる辺りにいました。
ジョーティは眺めているだけで商品に触れてはいないようです。
「行きましょう」
私は二人に声をかけ、店を出るように促します。
ルスランは店主様をちらりと見てから扉を開け、私はジョーティの手を引き店主様に一礼します。
店主様はこちらを見ずに手を振りながら応えてくださいます。
ジョーティの頭を軽く撫でて、ルスランに先程のやり取りの話をします。
とりあえず今日出来ることはここまでのようです。
「では後はお二人に任せます、何かあれば店に来てください」
「えー、キーノス帰っちゃうのか?」
「お店の開店時間を過ぎてますので」
「また迎えに行く、その衣装はすぐに着れるように準備しとけよ」
ルスランはそう言って元の大通りへ戻っていき、ジョーティもそれに続きます。
マスカレードの街並みに二人が消えたのを見計らい、私は彼らとは反対の道へ歩きだします。
ガラノフ様はまだ王都の中にいらっしゃるようですし、ジョーティとルスランなら見つける事も可能でしょう。
今日の賑わいから見て私の店へのお客様は少ないとは思いますが、開店させるために店へ向かおうと思います。
今年も例に漏れず、普段の衣類を身につけている方も多くいます。
華やかな照明で明るく照らされた王都は、これから一週間かけて更に華やかになっていく事でしょう。
空はかなり暗くなってはいますが、まだ夜には少し早いこの時刻。
それでもいつもより道を歩く方が多くいます。
「なぁなぁ、あれなんだ!?」
「綿あめです」
「アレ三色じゃないか、ほしいほしい!」
「今手にあるあんず飴を食べ終えてからでいかがですか?」
「宿で食べるから買ってくれよ~!」
ジョーティが私の服の裾を掴んで引き止めます。
一緒にいるルスランには期待をしていないのか、私にずっとねだります。
暖かそうな紫の毛皮で出来たフード付きのマントと黒い羽を背負った姿は、おそらく悪魔の装束かと思います。
「後でちゃんと食べてくださいね」
「食べる食べる!」
楽しそうな笑顔を見るとつい甘やかしてしまいますが、ここへ来た経緯を思うとこの位良いと思います。
ルスランは周囲に目をやりながら、たまにこちらに笑いかけてくる方に手を振ったりしております。
「よく知らないが、マスカレードはいつもこうなのか?」
言いたいことは分かります。
ルスランが手を振り返したのは女性、それを見た男性がルスランを睨み返しています。
ただ、女性は貴族を思わせる男性の服、男性は豪奢なドレスを身にまとっています。
「いえ、今年が特殊なのだと思います」
「なら良いんだが、今年が初めての奴らは勘違いしそうだ」
なぜこんな事になっているのか心当たりはありますが、ルスランの言うこともよく分かります。
ジョーティは先程買った綿あめに夢中で、私達の会話など気に止めておりません。
それぞれマスカレードを楽しんでいますが、目的を忘れてもらっては困ります。
「次の角を右に曲がった通りは薬を扱っている店が多いです」
「麻薬はあるか?」
「いいえ。あるとしたら闇市ですが、王都の外です」
「外?」
「一部の危険物は持ち込めないため、そういった薬物は王都の外で取引されます」
他に方法がない訳ではありませんが、ほぼ不可能です。
「なら闇市へ行くべきだろう、なぜ王都内の薬の店へ?」
「ガラノフ様が接触なさるとしたら闇市よりそちらの方々でしょう」
「アイツが闇市に行く可能性はないのか?」
「まず無理でしょう。彼では闇市への手形を得ることができません」
ルスランの疑問も分かりますが、もしガラノフ様が麻薬の取引をオランディでやるなら、闇市と接点を持つ方と知り合うのが一番の近道でしょう。
「これから行く店にガラノフがいると思うか?」
「どうでしょうか、彼を知っている方がいる可能性があります」
それを調べるためなら、何もマスカレードの最中ではなくても良いとは思います。
しかし、ガラノフ様を探す動機を聞いたのが今朝方の事ですから、どうのしようもありません。
「子連れでも問題はない、か」
「余裕があるのなら今日は下見、明日以降は絞り込むのが良いでしょう」
「ふん、まぁ良いだろう」
とりあえずルスランが納得したようですので、路地へと歩みを進めます。
ルスランはジョーティを放置してしまうため、私が彼の手を引きます。
状況は大分違いますが、去年のケータ様を思い出します。
曲がり角の先は賑やかさが少し落ち着き、その辺にあった木箱などをテーブルセットにして屋台で買ったものを食べている方が数名いらっしゃいます。
その人の隙間を縫いながら先へ進み、薬品を扱う店の前に立ちます。
「さて、ここからどうする?」
「氷塩という名の店に入ろうと思います」
「サ……なんだって?」
「ヴァローナの言葉なら氷塩です」
以前ドゥイリオ様から聞いた、闇市への橋渡しをしていると噂のお店です。
普段は様々な塩を扱うお店だそうです。
「どう問えば良い?」
「怪しいヴァローナの男を知らないか、で良いのではありませんか?」
「ふーん、そうか」
何か意味ありげに笑ってみせ、そのまま私とジョーティを気にせず歩いていきます。
ジョーティはまだ綿あめに夢中なのか、私に手を引かれるままです。
そして氷塩と書かれた看板の扉を開け、店の中へ無遠慮に入っていきます。
マスカレードの最中ですがそれらしい飾り付けなどされておりません。
店主様は会計のカウンターの奥に座っていて、入店した私達を一瞥し、再び新聞へと目を落とします。
「聞きたいことがあるが良いか?」
ルスランが店主様の反応を気にせず、つかつかとカウンターへ歩み寄ります。
私はジョーティが店のものに何かしないか見ていた方が良さそうです。
「ここ、薬の店か? なんか変なニオイするなぁ」
綿あめに少し飽きたのか、ジョーティが店の中を見回します。
「確証はありませんが、ガラノフ様と関係がありそうなお店です」
「早速見つけたんだな!」
「可能性だけです、ジョーティから見て店主様はどうですか?」
「ガラノフを知ってるか、か?」
「いえ、名前を偽ってる可能性も考えて、最近来る怪しいヴァローナの男性に心当たりがあるか、どうですか?」
ジョーティなら見れば分かるはずで、ルスランが聞くより確度は高いと思います。
彼は口の中で私の言葉を反芻しながら、右目を手で覆います。
「ん~? いるみたいだぞ、前からテガタ? が欲しいって何度も相談してる奴」
「目元などの特徴は分かりますか?」
「すごいタレ目! あとなんかムカつく笑い方すんなぁ」
ジョーティの目に何が見えているのか分かりませんが、最初のお店から当たりを引いたようですね。
ルスランは店主様と話していますが、店主様は彼をまともに見ようともしておりません。
私はジョーティの手を引いて、ルスランの方へ歩み寄ります。
「店主様、突然申し訳ありません」
「客じゃねぇなら帰んな」
取り付く島もないとはこういう事をいうのでしょうか。
ルスランはこの対応に不満を抱いているのか、腕を組んで店主様を見ています。
とりあえずルスランにジョーティの手を繋がせ、私が店主様に問います。
「手形を欲しがるヴァローナの方に心当たりはありませんか?」
「ねぇな、そもそも何の手形だ?」
そうでした、そもそも闇市の話はあまり口にしないと暗黙の了解がありました。
ルスランに下がるように手で合図し、下がったのを見計らってポケットの中の財布から手形を取り出します。
店主様にそれをお見せし、少しでも信用を得られればと思います。
「ご存知ありませんか?」
「なんだ、最初から言ってくれ。なんだあの偉そうなヴァローナの兄ちゃん?」
「知り合いです」
「ついでだ、その仮面も取ってくれ。そしたら話してやらん事もねぇぞ」
正体不明の相手に教えないのは当然の事かと思います。
後頭部で結んでいた紐を解き、仮面を外してみせます。
今日は髪を全て後ろに流して結わえていますが、闇市に出入りしているような方なら大丈夫だと思います。
「……アンタ、その顔でよく闇市で何もねぇな」
「普段は髪を前に下ろしています」
「へぇ……あ! アンタ、ドゥイリオさんとこに薬卸してんだろ?」
「頼まれた時だけ、たまにですが」
「はぁーー、そうかいそうかい! アンタなら話しても良さそうだ」
店主様は態度を変え、先程の質問に快く答えてくださいます。
最近ヴァローナ訛りの男が店への訪れ、闇市への入りたいと言ってきているそうです。
店の商品を見て鼻で笑うような仕草を見せたため、全て無視して相手にはしていらっしゃらないそうです。
「ったく闇市っつったって。何か作れんなら良いが、ヴァローナの薬の仲介ってなぁ。カマルプールのが質もヤバさも……」
「仰りたい事は分かります」
実際にヴァローナ特有の原料は市場で入手可能ですし、特殊な製法で作られた訳でもないなら闇市以外でも取引が可能です。
「またその内来るっつってたから、今ぐらいの時間に来れば会えんじゃねぇか? 引き止めといてやっても良いが、俺にも何か譲ってくれんなら考えてやっても良い」
「どのような物をご希望ですか?」
店主様はいくつかの希望を私に提示し、材料などを相談した上で三日後にまたお会いすることになりました。
交渉を終えルスランとジョーティの元へ戻ると、ルスランは媚薬の並んでいる辺りに、ジョーティは甘味の並んでいる辺りにいました。
ジョーティは眺めているだけで商品に触れてはいないようです。
「行きましょう」
私は二人に声をかけ、店を出るように促します。
ルスランは店主様をちらりと見てから扉を開け、私はジョーティの手を引き店主様に一礼します。
店主様はこちらを見ずに手を振りながら応えてくださいます。
ジョーティの頭を軽く撫でて、ルスランに先程のやり取りの話をします。
とりあえず今日出来ることはここまでのようです。
「では後はお二人に任せます、何かあれば店に来てください」
「えー、キーノス帰っちゃうのか?」
「お店の開店時間を過ぎてますので」
「また迎えに行く、その衣装はすぐに着れるように準備しとけよ」
ルスランはそう言って元の大通りへ戻っていき、ジョーティもそれに続きます。
マスカレードの街並みに二人が消えたのを見計らい、私は彼らとは反対の道へ歩きだします。
ガラノフ様はまだ王都の中にいらっしゃるようですし、ジョーティとルスランなら見つける事も可能でしょう。
今日の賑わいから見て私の店へのお客様は少ないとは思いますが、開店させるために店へ向かおうと思います。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
23
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる